平板の層流境界層
AI 生成・木下が未勉強
次元解析入門 第5章 §5.6 ★★ 助走区間と同じ5量・3基本量の型で、粘性の拡散の見積もりまで進める
平板の層流境界層の見取り図
用語の確認:境界層=物体の表面近くで、滑りなし境界条件のために流速が0から主流の速さ まで変わる薄い層。その外側では粘性の影響がほとんど無い。主流速度=境界層の外の一様な流れの速さ。層流境界層=境界層の中の流れが層流であるもの。
何を聞かれているか:(1) 次元行列。(2) 無次元量2個から を導き、 が や流速にどう依存するかを述べる。
手順:円管の助走区間の問題 と同じ(、、)。考察では、粘性の拡散の見積もりで のべきまで決める。
使う定石: と はどちらも長さなので、比 がそのまま無次元量になる。
理論的背景:第5.3.1節。 の具体形はブラジウスの解(下の補足)。
解答
(1)
(2) の列の小行列式は円管の助走区間の問題 と同じ で、階数は3、独立な無次元量は 個である。繰り返し変数を とすると、円管の助走区間の問題 と同じ計算で
が得られる( は の逆数)。 は板の端からの距離を代表長さとするレイノルズ数で、局所レイノルズ数と呼ぶ。 定理より
考察。次元解析だけからは、境界層の厚さを距離 で割った値が局所レイノルズ数だけで決まることが分かる。 の形を見積もるため、粘性の効果が壁から広がる速さを考える。壁で流速が0になる効果は、粘性によって動粘性係数 で拡散し、時間 の間に 程度の距離まで広がる(拡散係数の次元は なので、長さを作る組み合わせは しかない)。板の端から流れてきた流体が距離 に達するまでの時間は なので、
したがって
- 境界層の厚さは板の端からの距離の平方根に比例して厚くなる()。下流ほど厚いが、厚くなり方はしだいに緩やかになる。
- 主流が速いほど境界層は薄く()、動粘性係数が大きいほど厚い()。
- 境界層が薄い()のは のときである。
検算:、。
title=補足:ブラジウスの解
境界層の中のナビエ–ストークス方程式(境界層方程式)は、相似変数 を使うと常微分方程式 (、、流速は )に帰着する(ブラジウス、1908年)。数値的に解くと、流速が主流の99%に達する高さは で、
となる(図 5.6)。上の見積もり のべきが正しく、係数が4.91であることが分かる。たとえば空気()が10 m/s で流れるとき、板の端から1 m の位置では、 mm である。 がおよそ を超えると、境界層は乱流に移り始める。
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