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この章のまとめ

2026年10月15日2分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第8章 母関数と特性関数
目次
  1. (1) 確率母関数
  2. (2) 積率母関数
  3. (3) 特性関数
  4. (4) キュムラント
  5. (5) この先の章とのつながり
  6. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

確率論入門 第8章 §8.5

この章では、分布に関数を対応させる3つの変換を導入した。どれも指数関数の形をした関数の期待値である。独立な確率変数については期待値が積に分かれるので、独立和の変換は変換の積になる。第7章で畳み込みとして書いた独立和の分布は、変換の世界では掛け算として扱える。

(1) 確率母関数

確率母関数 GX(s)=E[sX]G_X(s)=E[s^X] は、非負整数値の分布をべき級数の係数として持つ。

  • 係数を読めば分布が分かり、分布をただ1つに定めることも初等的に示せた。
  • 1での左微分係数は、階乗モーメントになる。
  • ランダム和の確率母関数は、合成 GN∘GXG_N\circ G_X になる。この合成の公式から、Galton–Watson 過程の絶滅確率が G(s)=sG(s)=s の最小の解であることを導いた。子の数の平均が1以下なら、確実に絶滅する。

(2) 積率母関数

積率母関数 MX(t)=E[etX]M_X(t)=E[\mathrm{e}^{tX}] は、0の近くで有限ならすべてのモーメントを Taylor 係数として持ち、分布を決める(一意性の証明は第9章に送った)。

  • 有限になる範囲は0を含む区間である。Cauchy 分布のように、原点だけになる場合もある。
  • 対数正規分布は、すべてのモーメントが有限でも積率母関数が有限にならない。同じモーメントをもつ別の分布が存在することを、例題で確かめた。

(3) 特性関数

特性関数 φX(t)=E[eitX]\varphi_X(t)=E[\mathrm{e}^{\mathrm{i} tX}] は、すべての分布に対して定まる Fourier 変換である。絶対値が1以下で、一様連続、正定値という性質をもつ。

  • nn 次のモーメントが有限なら nn 回微分できる。原点のまわりで nn 次までの Taylor 展開 (8.18) が、1つ上の次数のモーメントを仮定せずに成り立つ。
  • 逆に、原点で2回微分可能なら分散は有限である。
  • 正規分布の特性関数 e−t2/2\mathrm{e}^{-t^2/2} は、微分方程式 φ′=−tφ\varphi'=-t\varphi を解いて求めた。

(4) キュムラント

キュムラントは積率母関数の対数の Taylor 係数で、独立和で足し算になり、定数倍で冪の分だけ変わる。

  • 2次は分散、3次は平均のまわりの3次モーメント、4次は μ4−3μ22\mu_4-3\mu_2^2 である。
  • 正規分布では3次以上がすべて0になる。標準化した歪度・尖度は、正規分布からのずれを測る。
  • 独立同分布の和では、歪度が n−1/2n^{-1/2}、尖度が n−1n^{-1} の速さで0に近づく。

(5) この先の章とのつながり

  • 次の第9章では、特性関数から分布を復元する Lévy の反転公式を示し、特性関数が分布を一意に定めることを証明する。それによって、この章で認めた積率母関数の一意性と、独立和の分布の再生性が完全に正当化される。
  • 第10章では、積率母関数から Chernoff 限界を作る。
  • 第13章では、(8.19) の形の Taylor 展開と Lévy の連続性定理を組み合わせて、中心極限定理を証明する。

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