量子力学入門 第7部 第2章 §7.2.4 ★ 交換子の古典対応(背景)
任意の物理量 f(x,p) の時間変化は、正準方程式 (7.2.2) を使うと
dtdf=∂x∂fx˙+∂p∂fp˙=∂x∂f∂p∂H−∂p∂f∂x∂H
とまとまる。右辺の組合せをPoisson 括弧
{f,g}:=∂x∂f∂p∂g−∂p∂f∂x∂g
と呼べば、力学の全法則は
dtdf={f,H},{x,p}=1
の2行に圧縮される。この形は量子力学の Heisenberg 方程式 dtdA^=ℏi[H^,A^]、正準交換関係 [x^,p^]=iℏ と完全に同型であり、Dirac の対応原理
{f,g}⟷iℏ1[f^,g^]
が量子化の処方箋(正準量子化)そのものである。「H と Poisson 括弧が消える量は保存する」(古典)と「H^ と交換する演算子は保存する」(量子;第2部『対称性と結晶バンド』の第2章の一般定理)は同じ定理の2つの顔である。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com