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物質・放射・宇宙定数が支配する宇宙

2026年10月15日16分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第14章 宇宙論の入口
目次
  1. 状態方程式と密度の薄まり方
  2. 1つの成分だけの平坦な宇宙
  3. 曲率の役割
  4. 物質と宇宙定数を含む平坦な宇宙
  5. 確認テスト
  6. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

相対論入門 第14章 §14.4 ★★ 成分ごとに密度の薄まり方が違うので、宇宙は放射、物質、宇宙定数の順に支配され、それぞれの時代に a(t)a(t) が決まった形で振る舞う

状態方程式と密度の薄まり方

圧力が密度に比例する P=wρc2P=w\rho c^2(ww は定数)の成分を考える。ww の値は、ダストで 0、放射で 1/3、宇宙定数で −1-1 である。流体の式 (14.17) は

ρ˙ρ=−3(1+w)a˙a\frac{\dot\rho}{\rho}=-3(1+w)\frac{\dot a}{a}

となるので、積分して

ρ∝a−3(1+w)(14.34)\rho\propto a^{-3(1+w)}\tag{14.34}

を得る。成分ごとの薄まり方は次のとおりである。

  • ダストは a−3a^{-3} で薄まる。粒子の数が体積とともに薄まるからである。
  • 放射は a−4a^{-4} で薄まる。数が薄まるうえに、1個のエネルギーも 1/a1/a で減るからである。
  • 宇宙定数の密度は一定である。

宇宙が小さかった昔ほど、薄まり方の速い成分が相対的に大きい。(14.20) の各項は、aa が小さい順に放射、物質、曲率、宇宙定数の項がそれぞれ主要になる。現在の値の目安として、次の値をとる。

Ωr=8.5×10−5,Ωm=0.3,ΩΛ=0.7,Ωk=0\Omega_{\mathrm r}=8.5\times10^{-5},\qquad \Omega_{\mathrm m}=0.3,\qquad \Omega_\Lambda=0.7,\qquad \Omega_k=0

このとき図 14.3 のように、放射の時代、物質の時代、宇宙定数の時代が順に続く。

図

図 14.3 各成分の密度とスケール因子(Ωr=8.5×10−5\Omega_{\mathrm r}=8.5\times10^{-5}、Ωm=0.3\Omega_{\mathrm m}=0.3、ΩΛ=0.7\Omega_\Lambda=0.7)。縦の点線は放射と物質の密度が等しい a=Ωr/Ωma=\Omega_{\mathrm r}/\Omega_{\mathrm m}(z=3530z=3530)と、物質と宇宙定数の密度が等しい a=(Ωm/ΩΛ)1/3a=(\Omega_{\mathrm m}/\Omega_\Lambda)^{1/3}(z=0.326z=0.326)。

1つの成分だけの平坦な宇宙

平坦(k=0k=0)で1つの成分だけが支配する時代には、第1式は

a˙2a2=Ca−3(1+w)\frac{\dot a^2}{a^2}=Ca^{-3(1+w)}

になる。CC は正の定数である。

w>−1w>-1 なら、a∝tpa\propto t^p を入れてみる。左辺は p2/t2p^2/t^2、右辺は t−3(1+w)pt^{-3(1+w)p} に比例する。両辺の冪がそろうのは p=2/[3(1+w)]p=2/[3(1+w)] のときで、これが解になる。すなわち

a(t)∝t2/[3(1+w)],H=23(1+w) t(14.35)a(t)\propto t^{2/[3(1+w)]},\qquad H=\frac{2}{3(1+w)\,t}\tag{14.35}

である(t=0t=0 で a=0a=0 となるように時刻の原点を選んだ)。a→0a\to0 の時刻 t=0t=0 では密度が発散する。これがビッグバンである。

  • 物質(w=0w=0):

a∝t2/3,H=23ta\propto t^{2/3},\qquad H=\frac{2}{3t}

である。この宇宙を Einstein–de Sitter 宇宙と呼ぶ。現在の年齢は

t0=23H0=9.31 Gyr(H0=70 km s−1 Mpc−1)(14.36)t_0=\frac{2}{3H_0}=9.31\,\mathrm{Gyr}\qquad(H_0=70\,\mathrm{km\,s^{-1}\,Mpc^{-1}})\tag{14.36}

で、Hubble 時間 1/H01/H_0 より短い。減速しながら膨張してきたので、昔の膨張は今より速く、今の速さで割った時間より短い時間で今の大きさになったからである。

  • 放射(w=1/3w=1/3):

a∝t1/2,H=12ta\propto t^{1/2},\qquad H=\frac{1}{2t}

である。

  • 宇宙定数(w=−1w=-1):第1式は H2=Λc2/3H^2=\Lambda c^2/3 で一定になり、

a(t)∝eHΛt,HΛ=cΛ3(14.37)a(t)\propto\mathrm{e}^{H_\Lambda t},\qquad H_\Lambda=c\sqrt{\frac{\Lambda}{3}}\tag{14.37}

である。これを de Sitter 宇宙と呼ぶ。始まりの特異点が無く、第2式で a¨/a=HΛ2>0\ddot a/a=H_\Lambda^2>0 なので加速し続ける。第11章の確認テスト 11.3-4 の Rμν=−ΛgμνR_{\mu\nu}=-\Lambda g_{\mu\nu} を満たすことも確かめられる(確認テスト 14.4-3)。

曲率の役割

Λ=0\Lambda=0 で物質だけの宇宙では、(14.20) は H2=H02[Ωma−3+(1−Ωm)a−2]H^2=H_0^2[\Omega_{\mathrm m}a^{-3}+(1-\Omega_{\mathrm m})a^{-2}] である。

  • Ωm<1\Omega_{\mathrm m}<1(開いた空間):右辺は常に正で、膨張は止まらない。aa が大きくなると曲率の項が主になり、a∝ta\propto t に近づく。
  • Ωm=1\Omega_{\mathrm m}=1(平坦):a∝t2/3a\propto t^{2/3} で膨張し続ける。Hubble パラメータは 0 に近づく。
  • Ωm>1\Omega_{\mathrm m}>1(閉じた空間):a=Ωm/(Ωm−1)a=\Omega_{\mathrm m}/(\Omega_{\mathrm m}-1) で膨張が止まる。そのあと収縮に転じ、有限の時間で a=0a=0 に戻る(例題 14.3)。

Λ=0\Lambda=0 では空間が閉じていることと宇宙がいずれ収縮することが同じ条件になる。Λ>0\Lambda>0 があるとこの対応は崩れ、閉じた空間でも宇宙定数の斥力が勝てば膨張は止まらない。

物質と宇宙定数を含む平坦な宇宙

現在の観測とよく合う模型は、平坦で、物質(暗黒物質を含む)と宇宙定数が主な成分の宇宙である。放射を無視すると

H2=H02(Ωma−3+ΩΛ),Ωm+ΩΛ=1H^2=H_0^2\bigl(\Omega_{\mathrm m}a^{-3}+\Omega_\Lambda\bigr),\qquad\Omega_{\mathrm m}+\Omega_\Lambda=1

である。x=a3/2x=a^{3/2} とおくと x˙=32a1/2a˙=32a3/2H\dot x=\frac32a^{1/2}\dot a=\frac32a^{3/2}H なので

x˙=32H0Ωm+ΩΛx2\dot x=\frac32H_0\sqrt{\Omega_{\mathrm m}+\Omega_\Lambda x^2}

となる。x=Ωm/ΩΛ sinh⁡ux=\sqrt{\Omega_{\mathrm m}/\Omega_\Lambda}\,\sinh u とおくと、両辺は

右辺=32H0Ωmcosh⁡u,左辺=ΩmΩΛcosh⁡u u˙\text{右辺}=\frac32H_0\sqrt{\Omega_{\mathrm m}}\cosh u,\qquad \text{左辺}=\sqrt{\frac{\Omega_{\mathrm m}}{\Omega_\Lambda}}\cosh u\,\dot u

となる。したがって u˙=32ΩΛH0\dot u=\frac32\sqrt{\Omega_\Lambda}H_0 である。ビッグバンの時刻を t=0t=0 に選ぶと、解は

a(t)=(ΩmΩΛ)1/3sinh⁡2/3(32ΩΛ H0t)(14.38)a(t)=\Bigl(\frac{\Omega_{\mathrm m}}{\Omega_\Lambda}\Bigr)^{1/3}\sinh^{2/3}\Bigl(\frac32\sqrt{\Omega_\Lambda}\,H_0t\Bigr)\tag{14.38}

である。この解は、時刻によって次の2つの振る舞いをつなぐ。

  • 時刻が小さいときは sinh⁡u≃u\sinh u\simeq u で、a∝t2/3a\propto t^{2/3}(物質の時代)となる。
  • 時刻が大きいときは sinh⁡u≃eu/2\sinh u\simeq\mathrm{e}^u/2 で、a∝eΩΛH0ta\propto\mathrm{e}^{\sqrt{\Omega_\Lambda}H_0t}(de Sitter 宇宙)に近づく。

a=1a=1 とおくと現在の年齢

t0=23ΩΛ H0 arsinhΩΛΩm(14.39)t_0=\frac{2}{3\sqrt{\Omega_\Lambda}\,H_0}\,\mathrm{arsinh}\sqrt{\frac{\Omega_\Lambda}{\Omega_{\mathrm m}}}\tag{14.39}

を得る。減速パラメータは、第2式で P=0P=0 として q=−a¨/(aH2)q=-\ddot a/(aH^2) に入れると

q=12Ωma−3−ΩΛΩma−3+ΩΛ,q0=Ωm2−ΩΛ(14.40)q=\frac{\frac12\Omega_{\mathrm m}a^{-3}-\Omega_\Lambda}{\Omega_{\mathrm m}a^{-3}+\Omega_\Lambda},\qquad q_0=\frac{\Omega_{\mathrm m}}{2}-\Omega_\Lambda\tag{14.40}

である。

図

図 14.4 平坦な宇宙のスケール因子(時間は 1/H01/H_0 を単位とする)。実線は物質 0.30.3 と宇宙定数 0.70.7 の宇宙 (14.38)、破線は物質だけの宇宙 a=(3H0t/2)2/3a=(3H_0t/2)^{2/3}。どちらも今 a=1a=1 で同じ傾き H0H_0 を持つが、実線は過去に減速が小さかった分だけ年齢が長く、H0t≃0.7H_0t\simeq0.7 の付近から上に曲がる(加速)。

例題 14.5 現在の宇宙の年齢と加速膨張 ★★

オリジナルΩm=0.3\Omega_{\mathrm m}=0.3、ΩΛ=0.7\Omega_\Lambda=0.7 の平坦な宇宙を考える(放射は無視する)。Hubble 定数は H0=70 km s−1 Mpc−1H_0=70\,\mathrm{km\,s^{-1}\,Mpc^{-1}}(1/H0=13.97 Gyr1/H_0=13.97\,\mathrm{Gyr})とする。

  1. (a) 宇宙の年齢 t0t_0 を求めよ。
  2. (b) 現在の減速パラメータ q0q_0 を求め、膨張が加速していることを確かめよ。
  3. (c) 膨張が減速から加速に転じた時刻のスケール因子、赤方偏移、ビッグバンからの時刻を求めよ。物質と宇宙定数の密度が等しくなった赤方偏移とも比べよ。
  4. (d) 遠い未来の Hubble パラメータ H∞H_\infty を求めよ。それに対応する宇宙定数 Λ\Lambda を m−2\mathrm{m^{-2}} の単位で求めよ。
解答

(a) 必要な数値は

ΩΛΩm=73=1.528,arsinh 1.528=1.210,230.7=0.797\sqrt{\frac{\Omega_\Lambda}{\Omega_{\mathrm m}}}=\sqrt{\frac73}=1.528,\qquad \mathrm{arsinh}\,1.528=1.210,\qquad \frac{2}{3\sqrt{0.7}}=0.797

である。(14.39) から

H0t0=0.797×1.210=0.964,t0=0.964×13.97 Gyr=13.47 GyrH_0t_0=0.797\times1.210=0.964,\qquad t_0=0.964\times13.97\,\mathrm{Gyr}=13.47\,\mathrm{Gyr}

である。物質だけの宇宙の 9.31 Gyr9.31\,\mathrm{Gyr} より長い。数値積分 t0=∫01da/(aH)t_0=\int_0^1\mathrm{d} a/(aH) でも同じ値になる(verify で確認した)。

(b) (14.40) から q0=0.15−0.7=−0.55<0q_0=0.15-0.7=-0.55<0 で、現在の膨張は加速している。

(c) q=0q=0 になるのは 12Ωma−3=ΩΛ\frac12\Omega_{\mathrm m}a^{-3}=\Omega_\Lambda、すなわち

aacc=(Ωm2ΩΛ)1/3=0.599,zacc=(2ΩΛΩm)1/3−1=0.671a_{\mathrm{acc}}=\Bigl(\frac{\Omega_{\mathrm m}}{2\Omega_\Lambda}\Bigr)^{1/3}=0.599,\qquad z_{\mathrm{acc}}=\Bigl(\frac{2\Omega_\Lambda}{\Omega_{\mathrm m}}\Bigr)^{1/3}-1=0.671

のときである。時刻は (14.38) を解いて求める。

sinh⁡(32ΩΛH0t)=ΩΛΩm a3/2=12,320.7 H0t=arsinh(0.7071)=0.6585\begin{aligned}\sinh\Bigl(\frac32\sqrt{\Omega_\Lambda}H_0t\Bigr)&=\sqrt{\frac{\Omega_\Lambda}{\Omega_{\mathrm m}}}\,a^{3/2}=\frac{1}{\sqrt2},\\ \frac32\sqrt{0.7}\,H_0t&=\mathrm{arsinh}(0.7071)=0.6585\end{aligned}

から H0t=0.525H_0t=0.525、t=7.33 Gyrt=7.33\,\mathrm{Gyr} である。

物質と宇宙定数の密度が等しくなるのは Ωma−3=ΩΛ\Omega_{\mathrm m}a^{-3}=\Omega_\Lambda の z=(7/3)1/3−1=0.326z=(7/3)^{1/3}-1=0.326 で、加速に転じたのはそれより前である。第2式で物質の寄与は ρ\rho、宇宙定数の寄与は ρΛ+3PΛ/c2=−2ρΛ\rho_\Lambda+3P_\Lambda/c^2=-2\rho_\Lambda なので、宇宙定数の密度が物質の半分を超えた時点で加速が始まるからである。

(d) a→∞a\to\infty で H→H∞=ΩΛH0=58.6 km s−1 Mpc−1H\to H_\infty=\sqrt{\Omega_\Lambda}H_0=58.6\,\mathrm{km\,s^{-1}\,Mpc^{-1}} である。ΩΛ=Λc2/(3H02)\Omega_\Lambda=\Lambda c^2/(3H_0^2) から

Λ=3ΩΛH02c2=3×0.7×(2.27×10−18)2(2.998×108)2=1.20×10−52 m−2\Lambda=\frac{3\Omega_\Lambda H_0^2}{c^2}=\frac{3\times0.7\times(2.27\times10^{-18})^2}{(2.998\times10^8)^2}=1.20\times10^{-52}\,\mathrm{m^{-2}}

である。第11章 §11.3 の例題では、この値を有効数字2桁に丸めた 1.2×10−52 m−21.2\times10^{-52}\,\mathrm{m^{-2}} を使った。

例題 14.6 放射と物質の密度が等しくなった時刻 ★

オリジナルΩr=8.5×10−5\Omega_{\mathrm r}=8.5\times10^{-5}(光子とニュートリノ)、Ωm=0.3\Omega_{\mathrm m}=0.3 とする。H0=70 km s−1 Mpc−1H_0=70\,\mathrm{km\,s^{-1}\,Mpc^{-1}}、T0=2.7255 KT_0=2.7255\,\mathrm K とする。

放射と物質の密度が等しくなった赤方偏移 zeqz_{\mathrm{eq}}、そのときの放射の温度、ビッグバンからの時刻 teqt_{\mathrm{eq}} を求めよ。時刻は、その頃には宇宙定数と曲率が無視できるとして、平坦な放射と物質の宇宙で計算せよ。

解答

Ωra−4=Ωma−3\Omega_{\mathrm r}a^{-4}=\Omega_{\mathrm m}a^{-3} から

aeq=ΩrΩm=2.83×10−4,1+zeq=3530a_{\mathrm{eq}}=\frac{\Omega_{\mathrm r}}{\Omega_{\mathrm m}}=2.83\times10^{-4},\qquad 1+z_{\mathrm{eq}}=3530

で、zeq≃3530z_{\mathrm{eq}}\simeq3530 である。温度は T=2.7255×3530 K=9.6×103 KT=2.7255\times3530\,\mathrm K=9.6\times10^3\,\mathrm K である。

時刻は dt=da/(aH)\mathrm{d} t=\mathrm{d} a/(aH) と H=H0Ωra−4+Ωma−3H=H_0\sqrt{\Omega_{\mathrm r}a^{-4}+\Omega_{\mathrm m}a^{-3}} から

H0teq=∫0aeqa daΩr+ΩmaH_0t_{\mathrm{eq}}=\int_0^{a_{\mathrm{eq}}}\frac{a\,\mathrm{d} a}{\sqrt{\Omega_{\mathrm r}+\Omega_{\mathrm m}a}}

である。被積分関数の原始関数は

F(a)=23Ωm2[(Ωma−2Ωr)Ωr+Ωma+2Ωr3/2]F(a)=\frac{2}{3\Omega_{\mathrm m}^2}\Bigl[(\Omega_{\mathrm m}a-2\Omega_{\mathrm r})\sqrt{\Omega_{\mathrm r}+\Omega_{\mathrm m}a}+2\Omega_{\mathrm r}^{3/2}\Bigr]

である。微分すれば確かめられ、F(0)=0F(0)=0 である。a=aeqa=a_{\mathrm{eq}} では Ωmaeq=Ωr\Omega_{\mathrm m}a_{\mathrm{eq}}=\Omega_{\mathrm r} なので

H0teq=23Ωm2[−Ωr2Ωr+2Ωr3/2]=4−223 Ωr3/2Ωm2H_0t_{\mathrm{eq}}=\frac{2}{3\Omega_{\mathrm m}^2}\Bigl[-\Omega_{\mathrm r}\sqrt{2\Omega_{\mathrm r}}+2\Omega_{\mathrm r}^{3/2}\Bigr]=\frac{4-2\sqrt2}{3}\,\frac{\Omega_{\mathrm r}^{3/2}}{\Omega_{\mathrm m}^2}

となる。数値を入れると

H0teq=0.3905×7.84×10−70.09=3.40×10−6H_0t_{\mathrm{eq}}=\frac{0.3905\times7.84\times10^{-7}}{0.09}=3.40\times10^{-6}

で、teq=3.40×10−6×13.97×109t_{\mathrm{eq}}=3.40\times10^{-6}\times13.97\times10^9 年 =4.75×104=4.75\times10^4 年である。宇宙は誕生から約5万年のあいだ放射に支配されていたことになる。

確認テスト

オリジナル

  1. 14.4-1 状態方程式 P=wρc2P=w\rho c^2 の成分1つだけの平坦な宇宙で、a∝t2/[3(1+w)]a\propto t^{2/[3(1+w)]} を確かめよ。w=−1/3w=-1/3 ではどうなるか。また第2式から、加速膨張に必要な ww の条件を求めよ。
  2. 14.4-2 時刻 0 に出た光が現在までに進んだ固有距離 dhor=∫0t0c dt/ad_{\mathrm{hor}}=\int_0^{t_0}c\,\mathrm{d} t/a を粒子の地平線と呼ぶ。物質だけの平坦な宇宙で dhor=3ct0=2c/H0d_{\mathrm{hor}}=3ct_0=2c/H_0 を示し、H0=70 km s−1 Mpc−1H_0=70\,\mathrm{km\,s^{-1}\,Mpc^{-1}} で Mpc を単位に求めよ。平坦な宇宙で Ωm=0.3\Omega_{\mathrm m}=0.3、ΩΛ=0.7\Omega_\Lambda=0.7 とする。このとき数値積分で dhor=3.3 c/H0d_{\mathrm{hor}}=3.3\,c/H_0 になる。これを Mpc と光年で表せ。
  3. 14.4-3 次の計量を考える。

ds2=c2dt2−e2Ht(dx2+dy2+dz2)\mathrm{d} s^2=c^2\mathrm{d} t^2-\mathrm{e}^{2Ht}(\mathrm{d} x^2+\mathrm{d} y^2+\mathrm{d} z^2)

この計量が、(14.10)・(14.11) を使って Rμν=−ΛgμνR_{\mu\nu}=-\Lambda g_{\mu\nu}(Λ=3H2/c2\Lambda=3H^2/c^2)を満たすことを示せ。4. 14.4-4 Λ=0\Lambda=0、Ωm>1\Omega_{\mathrm m}>1 の物質だけの宇宙を考える。媒介変数表示

a=A(1−cos⁡η),t=B(η−sin⁡η)a=A(1-\cos\eta),\qquad t=B(\eta-\sin\eta)

が

a˙2=H02[Ωma+1−Ωm]\dot a^2=H_0^2\Bigl[\frac{\Omega_{\mathrm m}}{a}+1-\Omega_{\mathrm m}\Bigr]

を満たすように、AA と BB を決めよ。5. 14.4-5 放射が支配する平坦な宇宙で、密度と時刻の関係 ρ=3/(32πGt2)\rho=3/(32\pi Gt^2) を導け。

木下の勉強ステータス

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