応用数学入門 第8章 §8.5 ★★ 複素鞍点が対で現れ干渉して余弦を生む典型
例題 2(ベッセル関数) ★★
ベッセル関数 Jn(x) の x→∞ における漸近形を求めよ。
積分表示
★ z=eiθ で周回積分化し g,f を同定する下ごしらえ
ベッセル関数の積分表示
Jn(x)=2π1∫−ππei(xsinθ−nθ)dθ
に z=eiθ(dθ=dz/(iz))を代入すると、
Jn(x)=2πi1∮e2x(z−1/z)z−n−1dz.
g(z)=21(z−z−1)、f(z)=z−n−1/(2πi) の形になっている。
鞍点の計算
★★ z±=±i の2つの複素鞍点と g′′,g の値を求める
g′(z)=21(1+z21)=0⟹z2=−1⟹z±=±i.
各鞍点での値:
g(i)=i,g(−i)=−i,g′′(i)=i,g′′(−i)=−i.
最急降下方向の決定
★★ 各鞍点で θ=(π−ϕ)/2 を適用(π/4 と 3π/4)
鞍点 z+=i:g′′(i)=i=eiπ/2 より、最急降下方向 θ+=(π−π/2)/2=π/4。
鞍点 z−=−i:g′′(−i)=−i=e−iπ/2 より、最急降下方向 θ−=(π+π/2)/2=3π/4。
各鞍点からの寄与と結果
★★ 2寄与の和が cos(x−nπ/2−π/4) を作る(干渉が本質)
積分路を両鞍点の最急降下路に変形し、各鞍点からの寄与を式 (8.2) で計算して足し合わせる。i−n−1=e−iπ(n+1)/2 などを整理すると、
Jn(x)∼πx2cos(x−2nπ−4π),x→∞.(8.7)
2つの複素鞍点(z=±i)からの寄与が干渉して余弦関数が現れることが本質的である。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com