この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
量子力学の様々な構成方法 第7部 第2章 §7.2.6 ★★★ を無視した流れが古典の HJ 方程式と連続の式で、その成り立つ範囲が焦点と定在波で区切られることを振り返る
Madelung の流体で を含むのは量子ポテンシャル だけで、 とは と を固定したまま de Broglie 波長を密度の変わる長さより短くする極限である。 を無視すると、位相 は古典の Hamilton–Jacobi 方程式に、密度は連続の式に従い、その流れは各点で運動量が に決まった古典粒子の集団を表す。特性曲線は Hamilton 方程式の解で、密度は軌道の Jacobi 行列式で運ばれる。逆向きに、古典の解から作った は Schrödinger 方程式を残差 で満たし、本物の解との差は焦点より前の時刻で に収まる。時間によらない流れでは で、これは WKB 近似の主要項であり、無視した と運動エネルギーの比が一様な力では になる。
極限が一様でないのは2つの場合である。軌道が交わる焦点では古典の密度が発散し、量子ポテンシャルのエネルギーが古典のエネルギーと同じ大きさになる。束縛状態の定在波では2つの流れが重なって密度が波長の長さで振動するので、 は小さくならず、局所的に平均した密度だけが古典の滞在時間の密度に近づく。位相空間の言葉では、単一運動量の分布の Liouville 方程式が流体の古典極限と同値で(定理 7.2.3)、経路積分の言葉では Van Vleck の前因子の2乗が古典の密度になる。3つの見方は同じ古典軌道の族を使うので、同じ焦点で崩れる。焦点を越えて流れを続ける処方は経路積分の停留位相にあり、流体の2本の式には無い。
総合問題 1点に集まる速度場を持たせた原子の波束 ★★★
オリジナル自由な原子(質量 、)の1次元の波束を、時刻 に()と用意する。位相は で、速度場 は原点へ向かう流れである。 と置く。
- (1) を無視した流れについて、 が Hamilton–Jacobi 方程式と初期条件を満たすことを確かめ、軌道と古典の幅 を求めよ。(使う道具:第2節)
- (2) 量子の幅は に 、 を与えた解である。 がその解であることを確かめよ。(使う道具:第7部第1章の量子 Euler 方程式・第2節の例題)
- (3) 幅が最小になる時刻 と最小の幅 を で表せ。Rb 原子()で 、 のときの値を求めよ。(使う道具:第4節)
- (4) 運動エネルギーの期待値は流れのエネルギーと の和である。時刻 と で、全運動エネルギーのうち が占める割合を求めよ。(使う道具:第1節・第4節・第7部第1章の Fisher 情報)
- (5) 古典粒子の集団を、位置 を平均 ・分散 のガウス分布で、運動量を ( は と独立で平均 ・分散 )で用意し、自由に運動させる。位置の分散を求めて (2) と比べ、この初めの分布が の Wigner 関数であることを確かめよ。結果から、 を無視することを位相空間の言葉で言い直せ。(使う道具:第5節・第5部第3章)
解答
(1) 、 で、。 で に戻る。特性曲線は で、解は である(速度 の等速運動)。Jacobi 行列式は なので、ガウス分布の幅は で、 ですべての軌道が原点で交わり、密度が発散する。 も で発散し、その先で1価の解は続かない。
(2) を で微分すると で、 で である。 を満たすことは、2回微分して代入し、検算で確かめた。第2節の例題の を に置き換えた形で、 と古典の幅に量子圧力の項が足されている。
(3) から 、つまり
数値は で、 は と区別できず、 である。幅 の原子の集団が、古典の流れなら1点に集まる時刻に、量子の幅は で止まる。 は端の運動量 と長さ で作った で、(7.2.3) の小さい比に当たる。
(4) 運動エネルギーの期待値は自由粒子では保存し、時刻 で である(流れの分と の分)。時刻 の割合は
である。 では で流れが止まるので、全運動エネルギーが になり、割合は である。実際、 を使うと
で、全運動エネルギーに等しい。初めは の割合で無視できた量子ポテンシャルが、焦点では運動エネルギーのすべてを占める。第4節の調和ポテンシャルの例と同じく、焦点の近くでは を無視できない。
(5) で、 と が独立なので
となり、(2) の量子の と一致する。初めの分布は
で、前の章の例題のチャープしたガウス波束の Wigner 関数( として )と同じである。自由粒子では Moyal 方程式が Liouville 方程式と一致するので、この一致は偶然でなく、Wigner 関数を古典の流れで運んだ結果が厳密に量子の答えになっている。位相空間で見ると、 は各点 で運動量 のまわりに幅 の広がりを持つ。 を無視することはこの広がり を にして、分布を単一運動量の に置き換えることで(定理 7.2.3)、そうすると全粒子が で1点に集まる。位相空間で見ると、量子圧力は各点での運動量の広がりに当たる。
木下の勉強ステータス
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