実験計画法 第3章 §3.4
- 3.1-1 N=30 なので自由度は次のとおりである(ϕT=ϕA+ϕe を満たす)。
ϕT=29,ϕA=4,ϕe=5×5=25.
帰無仮説のもとでは ai=0 なので E(VA)=σ2 である。また E(Ve)=σ2 は H0 によらない。2. 3.1-2 T=145, N=15 で、CT=1452/15=21025/15=1401.67 である。
STSASe=1445−1401.67=43.33,=(402+552+502)/5−CT=(1600+3025+2500)/5−1401.67=1425−1401.67=23.33,=43.33−23.33=20.00.
自由度は ϕA=2, ϕe=12 で、平均平方は VA=11.67, Ve=1.667 である。分散比は F0=11.67/1.667=7.00 となる。F0≥F2,12(0.01)=6.927 なので、有意水準1%(したがって5%でも)で A は有意である。
| 要因 | S | ϕ | V | F0 |
| A | 23.33 | 2 | 11.67 | 7.00∗∗ |
| e | 20.00 | 12 | 1.667 | |
| 計 | 43.33 | 14 | | |
3.
3.1-3 次の分解を2乗して、
i と
j=1,…,ri について和をとる。
xij−xˉˉ=(xˉi⋅−xˉˉ)+(xij−xˉi⋅)
第1項の2乗の和は、被和項が j によらないので ∑iri(xˉi⋅−xˉˉ)2 である。交差項は i ごとに
2(xˉi⋅−xˉˉ)j=1∑ri(xij−xˉi⋅)=2(xˉi⋅−xˉˉ)(Ti⋅−rixˉi⋅)=0
である(xˉi⋅=Ti⋅/ri による)。したがって交差項の総和は0で、示すべき等式を得る。繰返し数が等しいことはどこにも使っておらず、使ったのは「水準の中で偏差の和が0」という性質だけである。4. 3.1-4 誤差の総平均を εˉˉ=N1∑i∑jεij と置く。構造式と ∑iriai=0 から次を得る。
xˉi⋅=μ+ai+εˉi⋅,xˉˉ=N1i∑ri(μ+ai+εˉi⋅)=μ+εˉˉ.
Se:xij−xˉi⋅=εij−εˉi⋅ である。各 i で次が成り立つ。
Ej∑(εij−εˉi⋅)2=(ri−1)σ2
和をとって E(Se)=∑i(ri−1)σ2=(N−a)σ2。
SA:xˉi⋅−xˉˉ=ai+(εˉi⋅−εˉˉ) より
SA=i∑riai2+2i∑riai(εˉi⋅−εˉˉ)+i∑ri(εˉi⋅−εˉˉ)2.
第2項の期待値は0である。第3項は、∑iriεˉi⋅=Nεˉˉ を使って展開すると次に等しい。
i∑riεˉi⋅2−Nεˉˉ2
E[εˉi⋅2]=σ2/ri と E[εˉˉ2]=σ2/N を使うと、期待値は次のようになる。
i∑ri⋅riσ2−N⋅Nσ2=aσ2−σ2=(a−1)σ2.
以上から E(SA)=(a−1)σ2+∑iriai2 である。ϕA で割ると次を得る。
E(VA)=σ2+a−1∑iriai2.
5. 3.1-5 差の点推定は xˉ2⋅−xˉ1⋅=11−8=3、標準誤差は 2Ve/r=2×1.667/5=0.8165 である。
3±2.179×0.8165=3±1.78,すなわち [1.22, 4.78].
区間が0を含まないので、A2 の母平均は A1 より大きいと言える。6. 3.2-1 無作為化しないと、実験者が管理していない要因(時刻・装置の状態・原料ロットなど)の変化が特定の水準に偏って重なり、水準間の差とその要因の差を分けることができなくなる。無作為化すれば、そうした要因の影響は各水準に確率的に均等に散らばって誤差 εij に入り、誤差の独立性の前提が近似的に満たされる。7. 3.2-2 Rˉ=(3+6+2+5)/4=4.0 で、UCL=D4Rˉ=2.282×4.0=9.13 である。すべての範囲が 9.13 以下なので、等分散性を否定する根拠はない。σ の推定値は Rˉ/d2=4.0/2.059=1.94。8. 3.2-3 ϕe=15 で、Ve=(4×2.0+5×8.0+6×3.0)/15=66/15=4.4 である。自然対数は logVe=1.4816 で、3つの logVi は順に 0.6931, 2.0794, 1.0986 である。
M=15×1.4816−(4×0.6931+5×2.0794+6×1.0986)=22.2241−19.7615=2.463,
C=1+3×21(41+51+61−151)=1+60.55=1.0917,
B=2.463/1.0917=2.26<χ22(0.05)=5.991。有意水準5%で等分散性は棄却されない。9. 3.2-4 残差は次のように書ける。
eij=εij−εˉi⋅=(1−r1)εij−r1k=j∑εik
誤差は独立で分散 σ2 なので
V[eij]=(1−r1)2σ2+r2r−1σ2=r2(r−1)2+(r−1)σ2=rr−1σ2=σ2(1−r1).
j=j′ では、次の3つを使う。
Cov(εij,εij′)=0,Cov(εij,εˉi⋅)=rσ2,V[εˉi⋅]=rσ2.
すると
Cov(eij,eij′)=0−rσ2−rσ2+rσ2=−rσ2.
i=i′ では、eij はその水準の誤差だけで決まる。ei′j′ は水準 i′ の誤差だけの関数である。両者は独立なので共分散は0。10. 3.2-5 自由度は ϕA=2, ϕe=9 で、平均平方は VA=3, Ve=4 である。F0=0.75<4.256 なので A は有意でない。プールした誤差分散は V=(6+36)/(2+9)=42/11=3.818(自由度11)である。全体の母平均の95%信頼区間は
20±2.201×3.818/12=20±2.201×0.5641=20±1.24,すなわち [18.76, 21.24].
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