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2水準系直交配列表への因子の割り付け

2026年10月15日9分で読めますAI生成教科書『資格試験』第8章 2水準系直交配列表実験
目次
  1. 交互作用が現れる列
  2. 線点図
  3. 割り付けの手順と交絡
  4. 確認テスト
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

実験計画法 第8章 §8.2 ★★★ 交互作用は成分記号の積(列番号の2進のビットごとの排他的論理和)の列に現れる。これだけで割り付けが決まる

交互作用が現れる列

2つの2水準因子 A,BA,B の交互作用を符号で書く。効果の記号と制約は次のとおりとする。

  • 一方の因子の主効果 aia_i:a1+a2=0a_1+a_2=0。
  • 他方の因子の主効果 bjb_j:b1+b2=0b_1+b_2=0。
  • 交互作用 (ab)ij(ab)_{ij}:∑i(ab)ij=∑j(ab)ij=0\sum_i(ab)_{ij}=\sum_j(ab)_{ij}=0。

2水準では制約から

a2=−a1,b2=−b1,(ab)11=(ab)22=−(ab)12=−(ab)21a_2=-a_1,\qquad b_2=-b_1,\qquad (ab)_{11}=(ab)_{22}=-(ab)_{12}=-(ab)_{21}

となる。自由なパラメータは a≔a1, b≔b1, γ≔(ab)11a\coloneqq a_1,\ b\coloneqq b_1,\ \gamma\coloneqq(ab)_{11} の3つである。2つの因子を、それぞれ列[jj]と列[kk]に置く。第 rr 実験での効果の和は

ai+bj+(ab)ij=a urj+b urk+γ urjurk(8.3)a_i+b_j+(ab)_{ij}=a\,u_{rj}+b\,u_{rk}+\gamma\,u_{rj}u_{rk}\tag{8.3}

と書ける(u=±1u=\pm1 を代入すれば4通りとも確かめられる)。したがって交互作用は、符号ベクトルが成分ごとの積 uj⊙uk\bm u_j\odot\bm u_k である列に現れる。問題は、その積がどの列の符号ベクトルになるかである。

成分記号を使うとこれが機械的に決まる。L8L_8 の基本列[1]・[2]・[4]の水準を 0/1 の変数 xa,xb,xcx_a,x_b,x_c で表す(水準1↔0、水準2↔1)。表 8.1 を見ると、次のようになっている。

  • 成分記号 abab の列[3]の水準は xa+xb(mod2)x_a+x_b \pmod 2。
  • 成分記号 abcabc の列[7]の水準は xa+xb+xc(mod2)x_a+x_b+x_c\pmod 2。

一般に、成分記号に含まれる文字の変数を mod 2 で足したものになっている。符号は u=(−1)xu=(-1)^x なので、

u(a)u(b)=(−1)xa+xb=u(ab)u^{(a)}u^{(b)}=(-1)^{x_a+x_b}=u^{(ab)}

が成り立つ。成分記号どうしの積を、同じ文字を2つ含めば消す(a2=1a^2=1)という規則で計算すれば、それが積の列の成分記号になる。

定理 8.6(交互作用の列 ★★★)

2水準系の直交配列表で、2つの列[jj]・[kk]の符号ベクトルの成分ごとの積を考える。

  1. (i) この積は、2列の成分記号の積を成分記号に持つ列の符号ベクトルに等しい(積は a2=b2=⋯=1a^2=b^2=\dots=1 として計算する)。したがって2列に置いた2因子の交互作用は、その列に現れる。
  2. (ii) 標準の L8,L16L_8,L_{16} では、列番号を2進数で書くと成分記号に対応する(a↔1, b↔2, c↔4, d↔8a\leftrightarrow1,\ b\leftrightarrow2,\ c\leftrightarrow4,\ d\leftrightarrow8)。交互作用の列番号は、2つの列番号のビットごとの排他的論理和 j⊕kj\oplus k になる。
証明

2つの列の成分記号を、文字の集合 J,KJ,K とする。第 rr 行の水準変数は、mod 2 で

∑s∈Jxs,∑s∈Kxs\sum_{s\in J}x_s,\qquad\sum_{s\in K}x_s

である。よって

urjurk=(−1)∑s∈Jxs+∑s∈Kxs=(−1)∑s∈J△Kxs,u_{rj}u_{rk}=(-1)^{\sum_{s\in J}x_s+\sum_{s\in K}x_s}=(-1)^{\sum_{s\in J\triangle K}x_s},

ここで J△KJ\triangle K は対称差(一方だけに含まれる文字の集合)である。両方に含まれる文字は 2xs≡02x_s\equiv0 で消える。対称差を成分記号に持つ列の符号がちょうど右辺である。2進表示では文字の集合がビットの集合なので、対称差はビットごとの排他的論理和である。

L8L_8 の交互作用表

  • 列[1]と列[2]:成分記号は a⋅b=aba\cdot b=ab で、列[3](1⊕2=31\oplus2=3)。
  • 列[2]と列[4]:成分記号は b⋅c=bcb\cdot c=bc で、列[6](2⊕4=62\oplus4=6)。
  • 列[3]と列[5]:成分記号は ab⋅ac=a2bc=bcab\cdot ac=a^2bc=bc で、列[6](3⊕5=63\oplus5=6)。
  • 列[1]と列[7]:成分記号は a⋅abc=bca\cdot abc=bc で、列[6](1⊕7=61\oplus7=6)。

L16L_{16} の成分記号

この表では、基本列を[1]・[2]・[4]・[8]とし、それぞれの成分記号を a,b,c,da,b,c,d とする。ほかの列の成分記号は、列番号の2進表示で1の立つ位置の文字を並べたものである。

たとえば列[11]は 11=8+2+111=8+2+1 なので abdabd である。同様に列[15] は abcdabcd である。交互作用の列は、L8L_8 と同じく排他的論理和で求まる(列[3]と列[12]なら 3⊕12=153\oplus12=15)。

線点図

割り付けの見通しをよくするために、因子を点、2因子交互作用を線で表した図を使う。L8L_8 の標準的な線点図を図 8.1 に示す。左の図は、3点[1]・[2]・[4]を結ぶ線が交互作用の列[3]・[5]・[6]を表し、離れた点[7]が残りの列である。右の図は、列[1]から3本の線が出る形で、どれか1つの因子との交互作用だけを多く見たいときに使う(1⊕2=3, 1⊕4=5, 1⊕6=71\oplus2=3,\ 1\oplus4=5,\ 1\oplus6=7)。

図

図 8.1 L8(27)L_8(2^7) の2つの線点図。点は因子を置く列、線は両端の列の交互作用が現れる列を表す。左=三角形型、右=星型

割り付けの手順と交絡

割り付けは次の順で行う。

  1. 要因を決める。 取り上げる因子と、技術的に存在しそうな2因子交互作用を決める。
  2. 表の大きさを選ぶ。 その自由度の合計(主効果1つにつき1、2水準どうしの交互作用1つにつき1)に誤差の自由度を足して選ぶ(L8L_8 なら合計7まで、L16L_{16} なら15まで)。
  3. 列を決める。 交互作用を求める因子どうしを線で結んだ「要求の図」を描く。それを線点図に重ねるか、定理 8.6 の規則で直接計算して、主効果と求める交互作用がすべて異なる列に来るように列を決める。

何も置かない列の平方和を合計したものが誤差平方和になる。

同じ列に2つ以上の効果が入ることを交絡と呼ぶ(その2つを互いの別名と呼ぶ)。交絡した効果の平方和は1本の列平方和に合算されて分離できない。割り付けでは、知りたい効果どうしの交絡を避ける。

要求しなかった交互作用は「存在しない」と仮定しているので、それが誤差の列や因子の列と交絡しても割り付けとしては許される。ただしその仮定が誤っていると、誤差の列に入った交互作用は VeV_e を大きくし、因子の列に入った交互作用は主効果の推定に偏りを生じる。

交絡の確認

L8L_8 の列[1]・[2]・[4]・[7]に、因子 A,B,C,DA,B,C,D を置く。すると2因子交互作用は、次のように2つずつ同じ列に入る。

  • 列[3]:A×B, C×DA\times B,\ C\times D(1⊕2=4⊕7=31\oplus2=4\oplus7=3)。
  • 列[5]:A×C, B×DA\times C,\ B\times D(1⊕4=2⊕7=51\oplus4=2\oplus7=5)。
  • 列[6]:B×C, A×DB\times C,\ A\times D(2⊕4=1⊕7=62\oplus4=1\oplus7=6)。

成分記号で書けば、4つ目の因子の列は abcabc なので D=ABCD=ABC である。両辺に同じ因子を掛けると I=ABCDI=ABCD となる。ここで II は、全部の水準が1の列に当たる恒等元である。

任意の効果に ABCDABCD を掛けたものが、その効果の別名になる(例:AB⋅ABCD=CDAB\cdot ABCD=CD)。この I=ABCDI=ABCD を定義関係と呼ぶ。

例題 8.2 L8L_8 に入らない要求と L16L_{16} への割り付け ★★★

オリジナル2水準の因子 A,B,C,DA,B,C,D がある。その主効果と、次の交互作用を推定したい。ほかの交互作用は無視できるとする。

A×B,A×C,B×DA\times B,\quad A\times C,\quad B\times D

  1. 必要な自由度を数え、L8L_8 なら誤差の列が残らないことを確かめよ。
  2. 実は誤差の列を諦めても L8L_8 には割り付けられない。L8L_8 の7本の列の成分記号を {0,1}3\{0,1\}^3 の0でないベクトルとみなし、ベクトルの和(mod 2)を使ってこれを証明せよ。
  3. L16L_{16} への割り付けを1つ与え、誤差の列と誤差の自由度を答えよ。
解答

(1) 主効果4つと交互作用3つで自由度は 4+3=74+3=7。L8L_8 の列は7本なので、すべての列が埋まり誤差の列は残らない。

(2) L8L_8 に割り付けられたと仮定する。主効果4つと交互作用3つの計7つは、互いに異なる列に置かれる。列は7本なので、7つの成分記号は {0,1}3\{0,1\}^3 の0でないベクトル7個をちょうど1回ずつ使い切る。0でないベクトル7個の和は、各座標で1が4回現れるので 0 である。一方、定理 8.6 より交互作用の成分記号は両因子のベクトルの和なので、7個の和は

A+B+C+D+(A+B)+(A+C)+(B+D)=3A+3B+2C+2D≡A+B(mod2)A+B+C+D+(A+B)+(A+C)+(B+D)=3A+3B+2C+2D\equiv A+B \pmod 2

になる。これが 0 に等しいことから A=BA=B となり、2つの因子が異なる列にあることに反する。したがって L8L_8 には割り付けられない。

(3) 基本列を使い、A=[1], B=[2], C=[4], D=[8]A=[1],\ B=[2],\ C=[4],\ D=[8] とする。求める交互作用の列は

A×B=[1⊕2]=[3],A×C=[1⊕4]=[5],B×D=[2⊕8]=[10]A\times B=[1\oplus2]=[3],\qquad A\times C=[1\oplus4]=[5],\qquad B\times D=[2\oplus8]=[10]

である。主効果と求める交互作用は、列[1]・[2]・[3]・[4]・[5]・[8]・[10]で互いに異なる。残りの列[6]・[7]・[9]・[11]・[12]・[13]・[14]・[15]が誤差の列で、誤差の自由度は 15−7=815-7=8 である。(たとえば列[6]には無視できると仮定した B×CB\times C が入り、列[9]には A×DA\times D が入る。)

確認テスト

オリジナル

  1. 8.2-1 (a) L8L_8 で列[1]と列[4]に因子を置いたとき、その交互作用はどの列に現れるか。(b) L16L_{16} で列[3]と列[12]に因子を置いたとき、交互作用の列を成分記号の積と排他的論理和の両方で求めよ。
  2. 8.2-2 2水準の因子 A,B,C,DA,B,C,D と交互作用 A×B, A×CA\times B,\ A\times C を、8行の直交表に割り付けたい(ほかは無視できる)。線点図を使って割り付けを1つ与え、誤差の列を答えよ。さらに、その割り付けで誤差の列に入る交互作用を答えよ。
  3. 8.2-3 L16L_{16} に2水準の因子 A,B,C,D,F,GA,B,C,D,F,G と、次の交互作用を割り付けたい。

A×B,A×C,B×C,A×DA\times B,\quad A\times C,\quad B\times C,\quad A\times D割り付けを1つ与え、誤差の自由度を求めよ。4. 8.2-4 L8L_8 の列[1]・[2]・[4]・[7]に A,B,C,DA,B,C,D を置いた。定義関係 I=ABCDI=ABCD を導き、2因子交互作用6つがどの列に2つずつ入るかを、定義関係を使って示せ。5. 8.2-5 2水準の因子が5つあり、2因子交互作用はすべて無視できるとき、L8L_8 に割り付けると誤差の自由度はいくつか。2因子交互作用のうち1つでも存在すると、何が起こりうるかを1文で述べよ。

木下の勉強ステータス

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