適用例
AI 生成・木下が未勉強
実験計画法 第9章 §9.2 ★★ の数値例で、列平方和・分散分析表・プーリング・交互作用を含む最適条件の推定と区間推定までを通す
ある化学反応の収率(%、大きいほど良い)を高めるため、3水準の因子を4つ取り上げた。
- :反応温度。
- :反応時間。
- :触媒量。
- :撹拌速度。
技術的な見込みから交互作用 と は存在しうるが、ほかの交互作用は無視できると考えた。自由度は主効果 と交互作用 で16である。よって では足りず を使う。
線点図(図 9.1)の三角形に、 を順に列[1]・[2]・[5]として置く。すると は列[3]・[4]に、 は列[6]・[7]に現れる。 は離れた点の列[9]に置き、残りの列[8]・[10]・[11]・[12]・[13]を誤差の列とした(誤差の自由度10)。列[8]・[11]には無視した が入る。
実験の順序は無作為化し、表 9.3 のデータを得た(自作の数値)。計算を楽にするため、 と変換して計算する(平方和は変わらない)。
| No. | No. | No. | |||||||||||||||
| 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 64 | 10 | 2 | 1 | 1 | 2 | 69 | 19 | 3 | 1 | 1 | 3 | 68 |
| 2 | 1 | 1 | 2 | 2 | 67 | 11 | 2 | 1 | 2 | 3 | 70 | 20 | 3 | 1 | 2 | 1 | 71 |
| 3 | 1 | 1 | 3 | 3 | 68 | 12 | 2 | 1 | 3 | 1 | 68 | 21 | 3 | 1 | 3 | 2 | 71 |
| 4 | 1 | 2 | 1 | 2 | 67 | 13 | 2 | 2 | 1 | 3 | 66 | 22 | 3 | 2 | 1 | 1 | 74 |
| 5 | 1 | 2 | 2 | 3 | 70 | 14 | 2 | 2 | 2 | 1 | 73 | 23 | 3 | 2 | 2 | 2 | 76 |
| 6 | 1 | 2 | 3 | 1 | 69 | 15 | 2 | 2 | 3 | 2 | 71 | 24 | 3 | 2 | 3 | 3 | 76 |
| 7 | 1 | 3 | 1 | 3 | 63 | 16 | 2 | 3 | 1 | 1 | 67 | 25 | 3 | 3 | 1 | 2 | 72 |
| 8 | 1 | 3 | 2 | 1 | 65 | 17 | 2 | 3 | 2 | 2 | 72 | 26 | 3 | 3 | 2 | 3 | 75 |
| 9 | 1 | 3 | 3 | 2 | 67 | 18 | 2 | 3 | 3 | 3 | 71 | 27 | 3 | 3 | 3 | 1 | 72 |
例題 9.3 分散分析表の作成とプーリング ★★★
オリジナル表 9.3 のデータについて、 を使って次に答えよ。
- と を求めよ。
- 13本の列平方和を求め、 を確かめよ。
- 誤差を列[8]・[10]・[11]・[12]・[13]とした分散分析表を作れ。次の値を使ってよい。
4. の要因をプーリングして分散分析表を作り直し、有意水準5%と1%で判定せよ。次の値を使ってよい。
解答
(1) は表の から70を引いた値で、次のとおりである。
和は 、2乗和は 。、。
(2) 表 9.2 の水準を読んで列ごとに和を取る。たとえば列[3]の水準1は No. 1,2,3,16,17,18,22,23,24 なので である。各水準のデータ数は9なので 。結果は次のとおりである。
| 列 | [1] | [2] | [3] | [4] | [5] | [6] | [7] | [8] | [9] | [10] | [11] | [12] | [13] |
| 5 | 0 | ||||||||||||
| 12 | 2 | 9 | 2 | 2 | |||||||||
| 25 | 3 | 3 | 0 | 2 | |||||||||
| 4538 | 1064 | 698 | 8 | 1406 | 158 | 8 | 26 | 122 | 56 | 32 | 104 | 194 | |
| 168.074 | 39.407 | 25.852 | 0.296 | 52.074 | 5.852 | 0.296 | 0.963 | 4.519 | 2.074 | 1.185 | 3.852 | 7.185 |
たとえば列[1]は 、。 の合計は、次のように に一致する。
(3) 各要因の平方和は次のとおりである。
誤差は次のようになる。
| 要因 | 判定 | ||||
| 168.074 | 2 | 84.037 | 55.07 | 1%で有意 | |
| 39.407 | 2 | 19.704 | 12.91 | 1%で有意 | |
| 26.148 | 4 | 6.537 | 4.28 | 5%で有意 | |
| 52.074 | 2 | 26.037 | 17.06 | 1%で有意 | |
| 6.148 | 4 | 1.537 | 1.01 | ||
| 4.519 | 2 | 2.259 | 1.48 | ||
| 15.259 | 10 | 1.526 | |||
| 計 | 311.630 | 26 |
(4) の要因を誤差にプールする。該当するのは と である。プールすると次のようになる。
| 要因 | 判定 | ||||
| 168.074 | 2 | 84.037 | 51.86 | 1%で有意 | |
| 39.407 | 2 | 19.704 | 12.16 | 1%で有意 | |
| 26.148 | 4 | 6.537 | 4.03 | 5%で有意 | |
| 52.074 | 2 | 26.037 | 16.07 | 1%で有意 | |
| 25.926 | 16 | 1.620 | |||
| 計 | 311.630 | 26 |
は、5%点 を超える。しかし1%点 を下回るので、5%で有意である。 は1%で有意である。
が有意なので、2因子の最適水準は2元表の平均で決める。 の各組合せは3回ずつ実験されていて、 の和は次のとおりである。
元の単位の平均 を図 9.2 に示す。 の水準を上げると収率は上がるが、その上がり方は の水準によって違う。とくに では が明らかに高い。
3本の線が平行でないことが交互作用である。最大は (平均 75.33)である。
図 9.2 適用例の の2元表の平均。実線=、破線=、点線=
の水準別の和と平均( の単位)は次のとおりである。
よって がよい。 はプーリングしたので、技術的な都合(費用や作業のしやすさ)で決めてよい。
例題 9.4 最適条件での母平均の推定 ★★★
オリジナル例題 9.3 の結果を使う。残った要因は である。誤差は 、 である。
- 最適条件を求め、その母平均の点推定値を元の単位で求めよ。
- 有効反復数を田口の式と伊奈の式で求めよ。
- 母平均の95%信頼区間と、最適条件で新たに1回実験したときの値の95%予測区間を求めよ()。
解答
(1) 2元表の平均が最大の と、 を組み合わせる。最適条件は である。 の単位では、次の3つの平均を使う。
よって
元の単位では (%)である。
(2) 田口の式:推定に用いた要因 の自由度の和は である。よって 。伊奈の式: で一致する。
(3) 、半幅は 。信頼区間は 、すなわち 。
予測区間では を使う。半幅は である。予測区間は 、すなわち 。
最適条件は実験されていることもある
は実験 No. 23 で実際に試されていて、観測値は76である。点推定値 76.63 はこの1個の観測値ではない。 の3個と の9個の情報を、構造式に沿って合わせたものである。分散は1回の観測の 倍に小さい。
の27通りは 通りの組合せの一部なので、最適条件が実験に含まれていないことの方が多く、そのときもこの推定式で母平均を推定する。
確認テスト
オリジナル
- 9.2-1 適用例で、最適条件 と現行条件 の母平均の差の点推定値を求めよ。その推定量の分散が であることを示し、95%信頼区間を求めよ。
- 9.2-2 適用例のプーリング後の分散分析表について、 と誤差の寄与率を求め、合計が100%になることを確かめよ。寄与率は 、誤差は とする。
- 9.2-3 適用例で を無視したとする。3つの主効果だけで を推定すると、点推定値(元の単位)と はいくつになるか。例題 9.4 との差を、列[3]・[4]の偏差で説明せよ。
- 9.2-4 適用例の の2元表から、 を計算せよ。さらに を確かめよ。
- 9.2-5 適用例で を列[9]でなく列[8]に置いていたとする。 の平方和に何が混ざりうるかを述べ、この割り付けが許される条件を答えよ。
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