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2026年10月15日19分で読めますAI生成教科書『資格試験』第11章 乱塊法
目次
  1. 結果の読み方
  2. 2因子の実験を乱塊法で行う
  3. 確認テスト
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

実験計画法 第11章 §11.2 ★★★ 数値の表から分散分析表・検定・推定・分散成分の区間推定までを一通り計算する

次の例題で、前節の道具を1つのデータに最後まで適用する。数値は練習用に作った。

例題 11.2 触媒の比較を乱塊法で解析する ★★★

オリジナル反応の収率(%)を上げるため、触媒 AA の4種類 A1,…,A4A_1,\dots,A_4 を比べる。1日に4回しか実験できないので、5日を5つのブロック R1,…,R5R_1,\dots,R_5 とし、各日に4種類を1回ずつ、日の中の順番は乱数で決めて実施した。結果を表 11.2 に示す。

表 11.2 触媒の比較の収率データ(%)
R1R_1R2R_2R3R_3R4R_4R5R_5計 Ti⋅T_{i\cdot}
A1A_17179707481375
A2A_27480737982388
A3A_37277697379370
A4A_47582747884393
計 T⋅jT_{\cdot j}2923182863043261526
  1. 分散分析表を作り、有意水準 5%(および 1%)で AA と RR を検定せよ。∑xij2=116798\sum x_{ij}^2=116798 である。
  2. 収率が最大の水準の母平均(ブロックの母集団で平均したもの)の信頼率 95% の信頼区間を求めよ。
  3. 最大の水準と A1A_1 の母平均の差の信頼率 95% の信頼区間を求めよ。
  4. ブロック因子の分散成分 σR2\sigma_R^2 の点推定値と、Satterthwaite の近似による信頼率 95% の信頼区間を求めよ。

数表の値は次を用いる。

F3,12(0.05)=3.49,F3,12(0.01)=5.95,F4,12(0.05)=3.26,F4,12(0.01)=5.41,t12(0.025)=2.179,t4(0.025)=2.776,χ42(0.025)=11.14,χ42(0.975)=0.484.\begin{gathered}F_{3,12}(0.05)=3.49,\quad F_{3,12}(0.01)=5.95,\quad F_{4,12}(0.05)=3.26,\quad F_{4,12}(0.01)=5.41,\\ t_{12}(0.025)=2.179,\quad t_4(0.025)=2.776,\quad \chi^2_4(0.025)=11.14,\quad \chi^2_4(0.975)=0.484 .\end{gathered}

解答
  1. 水準数 4、ブロック数 5、総データ数 20 である。修正項は CT=15262/20=2328676/20=116433.8CT=1526^2/20=2328676/20=116433.8。

ST=116798−116433.8=364.2,SA=3752+3882+3702+39325−CT=5825185−116433.8=116503.6−116433.8=69.8,SR=2922+3182+2862+3042+32624−CT=4668764−116433.8=116719−116433.8=285.2,Se=ST−SA−SR=364.2−69.8−285.2=9.2.\begin{aligned}S_T&=116798-116433.8=364.2,\\ S_A&=\frac{375^2+388^2+370^2+393^2}{5}-CT=\frac{582518}{5}-116433.8\\ &=116503.6-116433.8=69.8,\\ S_R&=\frac{292^2+318^2+286^2+304^2+326^2}{4}-CT=\frac{466876}{4}-116433.8\\ &=116719-116433.8=285.2,\\ S_e&=S_T-S_A-S_R=364.2-69.8-285.2=9.2 .\end{aligned}

自由度は因子が 3、ブロックが 4、誤差が 3×4=123\times4=12、全体が 19 である。分散分析表は次のとおり。

要因平方和自由度平均平方F0F_0E(V)E(V)
AA69.8323.2730.3∗∗^{**}σ2+5σA2\sigma^2+5\sigma_A^2
RR285.2471.3093.0∗∗^{**}σ2+4σR2\sigma^2+4\sigma_R^2
ee9.2120.767σ2\sigma^2
計364.219

2つの F0F_0 はどちらも 1% 点を上回る。

F0(A)=23.27/0.767=30.3>F3,12(0.01)=5.95,F0(R)=71.30/0.767=93.0>F4,12(0.01)=5.41.\begin{aligned}F_0(A)&=23.27/0.767=30.3>F_{3,12}(0.01)=5.95,\\ F_0(R)&=71.30/0.767=93.0>F_{4,12}(0.01)=5.41 .\end{aligned}

よって因子もブロックも有意水準 1% で有意である(∗∗^{**} は 1% 有意の印)。2. 平均が最大の水準は A4A_4 で、点推定は μ^(A4)=xˉ4⋅=393/5=78.6\hat\mu(A_4)=\bar x_{4\cdot}=393/5=78.6。(11.11) より

V^[xˉ4⋅]=VR+(a−1)Vear=71.30+3×0.766720=73.6020=3.680.\widehat V[\bar x_{4\cdot}]=\frac{V_R+(a-1)V_e}{ar}=\frac{71.30+3\times0.7667}{20}=\frac{73.60}{20}=3.680 .

等価自由度は (11.12) で

ϕ∗=73.60271.302/4+2.302/12=5417.01270.9+0.44=4.26 → 4.\phi^*=\frac{73.60^2}{71.30^2/4+2.30^2/12}=\frac{5417.0}{1270.9+0.44}=4.26\ \to\ 4 .

よって

78.6±t4(0.025)3.680=78.6±2.776×1.918=78.6±5.33,78.6\pm t_4(0.025)\sqrt{3.680}=78.6\pm2.776\times1.918=78.6\pm5.33,

すなわち 73.3≤μ(A4)≤83.973.3\le\mu(A_4)\le83.9。3. 差の点推定は xˉ4⋅−xˉ1⋅=(393−375)/5=3.6\bar x_{4\cdot}-\bar x_{1\cdot}=(393-375)/5=3.6。(11.10) より

3.6±t12(0.025)2×0.7667/5=3.6±2.179×0.5538=3.6±1.21,3.6\pm t_{12}(0.025)\sqrt{2\times0.7667/5}=3.6\pm2.179\times0.5538=3.6\pm1.21,

すなわち 2.39≤μ(A4)−μ(A1)≤4.812.39\le\mu(A_4)-\mu(A_1)\le4.81。4. 点推定は σ^R2=(71.30−0.767)/4=17.63\hat\sigma_R^2=(71.30-0.767)/4=17.63。等価自由度は (11.14) で

ϕ∗=(71.30−0.767)271.302/4+0.7672/12=4975.01270.9+0.049=3.91 → 4.\phi^*=\frac{(71.30-0.767)^2}{71.30^2/4+0.767^2/12}=\frac{4975.0}{1270.9+0.049}=3.91\ \to\ 4 .

よって

4×17.6311.14≤σR2≤4×17.630.484,すなわち6.33≤σR2≤145.6.\frac{4\times17.63}{11.14}\le\sigma_R^2\le\frac{4\times17.63}{0.484},\qquad\text{すなわち}\qquad 6.33\le\sigma_R^2\le145.6 .

標準偏差に直すと 2.5≤σR≤12.12.5\le\sigma_R\le12.1 である。

結果の読み方

この例題の数値には、乱塊法の推定の非対称性がはっきり出ている。(2) の母平均の区間の半幅は 5.33 もあるのに、(3) の差の区間の半幅は 1.21 しかない。理由は次のとおりである。

  • 母平均の区間には「別の日に実験したら水準全体がどれだけずれるか」という日間変動 σR2\sigma_R^2 が入る。しかもその推定の自由度が 4 程度しか無いので、tt の値も大きい。
  • 差の区間では日間変動が消え、自由度 12 の誤差分散だけで決まる。

「どの触媒が良いか」という結論は精度よく出せるが、「その触媒で来月の収率がいくつになるか」は日間変動のせいで幅を持つ、という読み方になる。

ブロックを母数とみなすと、推定するのは「この5日間の平均の水準での A4A_4 の母平均」になる。その区間は

78.6±2.1790.767/5=78.6±0.8578.6\pm2.179\sqrt{0.767/5}=78.6\pm0.85

で大きく狭まるが、推定している量が別物であることに注意する。

(4) の区間が 6.33 から 145.6 までと非常に広いのは、ブロック数 5 に対して自由度が4しかないからである。分散成分を精度よく推定するには、ブロックの数そのものを増やす必要がある(1つのブロックの中で実験を増やしても ϕR\phi_R は増えない)。

比 θ=σR2/σ2\theta=\sigma_R^2/\sigma^2 で見ると、点推定は θ^=(F0−1)/a=(93.0−1)/4=23.0\hat\theta=(F_0-1)/a=(93.0-1)/4=23.0 である。正確な 95% 区間は、(11.16) に次の値を入れて求める。

F4,12(0.025)=4.121,F4,12(0.975)=1/F12,4(0.025)=0.1143.F_{4,12}(0.025)=4.121,\qquad F_{4,12}(0.975)=1/F_{12,4}(0.025)=0.1143 .

結果は

14(93.04.121−1)=5.39 ≤θ≤ 14(93.00.1143−1)=203\frac14\Bigl(\frac{93.0}{4.121}-1\Bigr)=5.39\ \le\theta\le\ \frac14\Bigl(\frac{93.0}{0.1143}-1\Bigr)=203

となる。日間変動は誤差の分散の少なくとも約5倍あると読める。

図 11.2 は各触媒の収率を日ごとに結んだものである。4本の折れ線がほぼ平行に上下していることが、日の効果が全水準に共通にかかっていること(構造式に A×RA\times R の項を置かない仮定が妥当そうであること)を表している。日による上下の幅(約 10 ポイント)は触媒間の差(数ポイント)よりずっと大きい。ブロックを無視して1元配置で解析すると、誤差分散は Ve′=(285.2+9.2)/16=18.4V_e'=(285.2+9.2)/16=18.4 になる。すると

F0′=23.27/18.4=1.26<F3,16(0.05)=3.24F_0'=23.27/18.4=1.26<F_{3,16}(0.05)=3.24

で、因子は有意にならない。同じデータでも、ブロックを分散分析表に立てるかどうかで結論が逆になる。

図

図 11.2 表 11.2 の収率を触媒ごとに日で結んだ図。黒の実線が A1A_1、青の実線が A2A_2、緑の破線が A3A_3、赤の実線が A4A_4。日による上下(ブロック効果)が4本に共通にかかり、触媒間の差はその上に乗った小さな平行移動として現れる。

2因子の実験を乱塊法で行う

乱塊法は1因子に限らない。

2つの因子 AA、BB を考える。水準数はそれぞれ aa、bb とする。その全組合せを1つのブロックとする。各ブロックの中で abab 個の順番を無作為に決めれば、繰返しのある2元配置(第5章)の「繰返し」をブロックに置き換えた計画になる。構造式は

xijk=μ+ai+bj+(ab)ij+γk+εijk,γk∼N(0,σR2), εijk∼N(0,σ2)(11.17)x_{ijk}=\mu+a_i+b_j+(ab)_{ij}+\gamma_k+\varepsilon_{ijk},\qquad \gamma_k\sim\mathrm{N}(0,\sigma_R^2),\ \varepsilon_{ijk}\sim\mathrm{N}(0,\sigma^2)\tag{11.17}

である(k=1,…,rk=1,\dots,r、母数の効果には通常の和が 0 の制約)。平方和は次のように分かれる。

ST=SA+SB+SA×B+SR+Se.S_T=S_A+S_B+S_{A\times B}+S_R+S_e .

繰返しのある2元配置の誤差平方和のうち、ブロック間の部分 SRS_R(自由度 r−1r-1)が別の行になり、残りが誤差になる。

例題 11.3 2因子乱塊法の分散分析表と組合せの推定 ★★

オリジナル3水準の因子と2水準の因子の6通りの組合せを1ブロックとし、4ブロックの乱塊法で実験した。構造式は (11.17) である。

a=3,b=2,r=4.a=3,\qquad b=2,\qquad r=4.

  1. 分散分析表の各要因の自由度と期待平均平方を書け。
  2. 2つの組合せ AiBjA_iB_j と Ai′Bj′A_{i'}B_{j'} の母平均の差を考える。推定量 xˉij⋅−xˉi′j′⋅\bar x_{ij\cdot}-\bar x_{i'j'\cdot} の分散を求めよ。
  3. 交互作用が有意でなく、誤差にプールしたとする。組合せの母平均 μ(AiBj)=μ+ai+bj\mu(A_iB_j)=\mu+a_i+b_j を、次の推定量で推定する。

μ^(AiBj)=xˉi⋅⋅+xˉ⋅j⋅−xˉ\hat\mu(A_iB_j)=\bar x_{i\cdot\cdot}+\bar x_{\cdot j\cdot}-\bar x

その分散を σ2\sigma^2 と σR2\sigma_R^2 で表せ。ブロックの項を除いた部分を σ2/ne\sigma^2/n_e と書いたときの有効反復数 nen_e も求めよ。

解答
  1. 自由度は次のとおりで、合計は 23=abr−123=abr-1 である。

ϕA=2,ϕB=1,ϕA×B=2,ϕR=3,ϕe=(ab−1)(r−1)=5×3=15.\phi_A=2,\quad \phi_B=1,\quad \phi_{A\times B}=2,\quad \phi_R=3,\quad \phi_e=(ab-1)(r-1)=5\times3=15 .

期待平均平方は、平均を取るときに各効果が何個のデータに乗っているかで決まり、

E(VA)=σ2+brσA2=σ2+8σA2,E(VB)=σ2+12σB2,E(VA×B)=σ2+4σA×B2,E(V_A)=\sigma^2+br\sigma_A^2=\sigma^2+8\sigma_A^2,\quad E(V_B)=\sigma^2+12\sigma_B^2,\quad E(V_{A\times B})=\sigma^2+4\sigma_{A\times B}^2,

E(VR)=σ2+abσR2=σ2+6σR2,E(Ve)=σ2.E(V_R)=\sigma^2+ab\sigma_R^2=\sigma^2+6\sigma_R^2,\qquad E(V_e)=\sigma^2 .

ここで母数因子の大きさは次のように定める。

σA2=∑ai2a−1,σB2=∑bj2b−1,σA×B2=∑(ab)ij2(a−1)(b−1).\sigma_A^2=\frac{\sum a_i^2}{a-1},\qquad \sigma_B^2=\frac{\sum b_j^2}{b-1},\qquad \sigma_{A\times B}^2=\frac{\sum(ab)_{ij}^2}{(a-1)(b-1)}.

導き方は定理 11.2 と同じである。xˉi⋅⋅\bar x_{i\cdot\cdot} などの平均ではブロック効果が γˉ\bar\gamma として共通に入り、総平均との差で消える。2. 組合せの平均は次のとおりである。

xˉij⋅=μ+ai+bj+(ab)ij+γˉ+εˉij⋅\bar x_{ij\cdot}=\mu+a_i+b_j+(ab)_{ij}+\bar\gamma+\bar\varepsilon_{ij\cdot}

差ではブロック効果の平均が消えるので

V[xˉij⋅−xˉi′j′⋅]=V[εˉij⋅]+V[εˉi′j′⋅]=2σ2/r=σ2/2.V[\bar x_{ij\cdot}-\bar x_{i'j'\cdot}]=V[\bar\varepsilon_{ij\cdot}]+V[\bar\varepsilon_{i'j'\cdot}]=2\sigma^2/r=\sigma^2/2 . 3. 交互作用をプールした構造式で考えると、各平均は次のとおりである。

xˉi⋅⋅=μ+ai+γˉ+εˉi⋅⋅,xˉ⋅j⋅=μ+bj+γˉ+εˉ⋅j⋅,xˉ=μ+γˉ+εˉ.\bar x_{i\cdot\cdot}=\mu+a_i+\bar\gamma+\bar\varepsilon_{i\cdot\cdot},\qquad \bar x_{\cdot j\cdot}=\mu+b_j+\bar\gamma+\bar\varepsilon_{\cdot j\cdot},\qquad \bar x=\mu+\bar\gamma+\bar\varepsilon .

よって

μ^(AiBj)=μ+ai+bj+γˉ+(εˉi⋅⋅+εˉ⋅j⋅−εˉ).\hat\mu(A_iB_j)=\mu+a_i+b_j+\bar\gamma+(\bar\varepsilon_{i\cdot\cdot}+\bar\varepsilon_{\cdot j\cdot}-\bar\varepsilon).

ブロック効果の平均の分散は σR2/r\sigma_R^2/r である。誤差の部分は、誤差 εi′j′k\varepsilon_{i'j'k} の1次結合で、係数は

ci′j′=δii′br+δjj′ar−1abrc_{i'j'}=\frac{\delta_{ii'}}{br}+\frac{\delta_{jj'}}{ar}-\frac{1}{abr}

である。分散は σ2∑i′,j′,kci′j′2\sigma^2\sum_{i',j',k}c_{i'j'}^2 になる。係数の値と個数は次のとおりである。

場合係数個数
(i′,j′)=(i,j)(i',j')=(i,j)18+112−124=424\frac{1}{8}+\frac{1}{12}-\frac{1}{24}=\frac{4}{24}rr
i′=i, j′≠ji'=i,\ j'\neq j18−124=224\frac{1}{8}-\frac{1}{24}=\frac{2}{24}r(b−1)r(b-1)
i′≠i, j′=ji'\neq i,\ j'=j112−124=124\frac{1}{12}-\frac{1}{24}=\frac{1}{24}r(a−1)r(a-1)
それ以外−124-\frac{1}{24}r(a−1)(b−1)r(a-1)(b-1)

よって

∑c2=4×(16+4+2×1+2×1)576=4×24576=16.\sum c^2=\frac{4\times(16+4+2\times1+2\times1)}{576}=\frac{4\times24}{576}=\frac{1}{6}.

よって次のようになり、有効反復数は ne=6n_e=6 である。

V[μ^(AiBj)]=σR24+σ26.V[\hat\mu(A_iB_j)]=\frac{\sigma_R^2}{4}+\frac{\sigma^2}{6}.

これは第5章の2つの式と一致する。

伊奈の式:1ne=1br+1ar−1abr=18+112−124=16,田口の式:ne=abr1+ϕA+ϕB=244=6.\begin{aligned}&\text{伊奈の式}: && \frac{1}{n_e}=\frac{1}{br}+\frac{1}{ar}-\frac{1}{abr}=\frac18+\frac1{12}-\frac1{24}=\frac16,\\ &\text{田口の式}: && n_e=\frac{abr}{1+\phi_A+\phi_B}=\frac{24}{4}=6 .\end{aligned}

ブロックの項 σR2/r\sigma_R^2/r は、有効反復数の式の外に別に加わる。

欠測値が出たとき

乱塊法は全セルが埋まっていることを前提に、平方和が (11.4) のように直交に分かれる。1つのセルの測定に失敗すると直交性が崩れる。

よく使われる対処は Yates の方法である。欠けた値 yy を「SeS_e を最小にする値」で埋めて通常の計算を行い、誤差の自由度を1減らす。その値の式は確認テスト 11.2-3 で導く。

確認テスト

オリジナル

  1. 11.2-1 3水準の因子 AA を4ブロックの乱塊法で実験し、次のデータを得た。分散分析表を作り、有意水準 1% で因子とブロックを検定せよ。数表の値 F2,6(0.01)=10.92F_{2,6}(0.01)=10.92、F3,6(0.01)=9.78F_{3,6}(0.01)=9.78 を用いてよい。

    R1R_1R2R_2R3R_3R4R_4
    A1A_112151013
    A2A_214181315
    A3A_31113911

  2. 11.2-2 11.2-1 のデータで、次の2つの信頼率 95% の信頼区間を求めよ。数表の値 t6(0.025)=2.447t_6(0.025)=2.447、t3(0.025)=3.182t_3(0.025)=3.182 を用いてよい。

    1. (a) 差 μ(A2)−μ(A3)\mu(A_2)-\mu(A_3)。
    2. (b) ブロックを変量とみなしたときの μ(A2)\mu(A_2)(Satterthwaite の近似)。
  3. 11.2-3 aa 水準・rr ブロックの乱塊法で、水準 1 のブロック 1 の値が欠測した。欠測値を yy とおく。yy を除いた合計を次のように書く。

水準 1 の合計 T1⋅′,ブロック 1 の合計 T⋅1′,総合計 T′.\text{水準 1 の合計}\ T'_{1\cdot},\qquad \text{ブロック 1 の合計}\ T'_{\cdot1},\qquad \text{総合計}\ T'.

誤差平方和を欠測値の関数とみて最小にする値が

y=aT1⋅′+rT⋅1′−T′(a−1)(r−1)y=\frac{aT'_{1\cdot}+rT'_{\cdot1}-T'}{(a-1)(r-1)}

であることを示せ。また、11.2-1 のデータで水準 1・ブロック 1 の値(12)が欠測したとして、yy を計算せよ。4. 11.2-4 例題 11.2 のデータを、ブロックを無視して1元配置で解析したときの分散分析表を作り、有意水準 5% で因子を検定せよ。F3,16(0.05)=3.24F_{3,16}(0.05)=3.24 を用いてよい。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

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