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データの集計とグラフ、クロス集計表

2026年10月17日7分で読めますAI生成教科書『資格試験』第1章 データの種類と分布の表し方
目次
  1. 度数表と相対度数
  2. 棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフ
  3. クロス集計表と帯グラフ
  4. 確認テスト
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第1章 §1.2 ★★ 度数・相対度数とグラフの使い分け。クロス集計表の条件付き相対度数は第13章の独立性の検定の入口

度数表と相対度数

質的変数を集計するには、カテゴリごとに該当する個体の数(度数)を数え、総数 nn で割って相対度数を作る。カテゴリ jj の度数を njn_j とすると相対度数は fj=nj/nf_j=n_j/n で、∑jfj=1\sum_j f_j=1 を満たす。相対度数にしておくと、総数の違う集団どうしを比べることができる。

棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフ

3つのグラフは、見せたい量の種類で使い分ける。棒グラフはカテゴリごとの度数(または量)の大小を比べるためのもので、棒の長さが量に比例する。長さで比べるので、縦軸を 00 から始めないと比が誤って伝わる。円グラフは全体に対する構成比を示すためのもので、カテゴリ jj の扇形の中心角は 360∘×fj360^\circ\times f_j である。扇形の面積も中心角に比例するので、面積の比がそのまま構成比になる。折れ線グラフは時間の順に並んだ値の変化を示すためのもので、横軸が時間のように順序と間隔を持つときに使う。名義尺度のカテゴリを折れ線でつなぐと、カテゴリの並べ方に依存した見かけの「傾向」が現れるので使わない。

クロス集計表と帯グラフ

2つの質的変数を同時に集計した表をクロス集計表(分割表)と呼ぶ。行の変数のカテゴリを i=1,…,ri=1,\dots,r、列の変数のカテゴリを j=1,…,cj=1,\dots,c とし、両方に該当する個体の数を nijn_{ij} と書く。行の合計 ni⋅=∑jnijn_{i\cdot}=\sum_j n_{ij} と列の合計 n⋅j=∑inijn_{\cdot j}=\sum_i n_{ij} を周辺度数と呼び、総数を n=∑i∑jnijn=\sum_i\sum_j n_{ij} と書く。

クロス集計表から読み取りたいのは、多くの場合「行の変数によって列の変数の分布が変わるか」である。そのためには、行ごとに合計で割った行の条件付き相対度数 nij/ni⋅n_{ij}/n_{i\cdot} を作り、行どうしで比べる。各行の条件付き相対度数を、長さをそろえた帯の上に積み上げて並べた図が帯グラフである。帯の長さが全行で等しいので、区切りの位置を比べるだけで構成比の違いを読み取ることができる。

行の条件付き相対度数がすべての行で等しいとき、2つの変数は(データの上で)独立であるという。

命題 1.3(独立なクロス集計表の度数)

すべての行 ii で nij/ni⋅=qjn_{ij}/n_{i\cdot}=q_j(ii によらない)が成り立つなら、qj=n⋅j/nq_j=n_{\cdot j}/n であり、

nij=ni⋅ n⋅jn(1.1)n_{ij}=\frac{n_{i\cdot}\,n_{\cdot j}}{n}\tag{1.1}

が成り立つ。

証明

nij=qjni⋅n_{ij}=q_j n_{i\cdot} を ii について足すと n⋅j=qj∑ini⋅=qjnn_{\cdot j}=q_j\sum_i n_{i\cdot}=q_j n となるので、qj=n⋅j/nq_j=n_{\cdot j}/n である。これを nij=qjni⋅n_{ij}=q_jn_{i\cdot} に代入すると (1.1) を得る。

式 (1.1) の右辺を期待度数と呼ぶ。観測された度数が期待度数からどれだけずれているかを1つの数にまとめ、そのずれが偶然の範囲かを判定するのが、第13章で扱う独立性の χ2\chi^2 検定である。この章では、期待度数が「行の比率をすべて列の周辺の比率にそろえたときの度数」であることを押さえておけばよい。

例題 1.2 クロス集計表の条件付き相対度数と期待度数 ★★

オリジナルある高校の1年生と2年生それぞれ100人に通学手段を尋ねた結果が次の表である。

徒歩自転車電車計
1年302050100
2年103060100
  1. 行の条件付き相対度数を求め、帯グラフで比べたときに何が読み取れるかを述べよ。
  2. 列の条件付き相対度数(通学手段ごとの学年の構成)を求めよ。
  3. 学年と通学手段が独立であるとしたときの期待度数を求めよ。
解答

(1) 1年は徒歩 0.300.30・自転車 0.200.20・電車 0.500.50、2年は徒歩 0.100.10・自転車 0.300.30・電車 0.600.60 である。帯グラフにすると、2年の帯では徒歩の区間が短く、自転車と電車の区間が長い。学年によって通学手段の構成が異なることが読み取れる。

(2) 列の合計は徒歩 4040・自転車 5050・電車 110110 で、総数は 200200 である。1年の割合は徒歩 30/40=0.7530/40=0.75、自転車 20/50=0.4020/50=0.40、電車 50/110≈0.45550/110\approx0.455 となる。行の条件付き相対度数と列の条件付き相対度数は別の問いに答える量である。(1) は「学年ごとに手段の構成はどうか」、(2) は「手段ごとに学年の構成はどうか」で、表の割る向きを取り違えると答えが変わる。

(3) 式 (1.1) から、1年の徒歩は 100×40/200=20100\times40/200=20、自転車は 100×50/200=25100\times50/200=25、電車は 100×110/200=55100\times110/200=55 である。2年も行の合計が 100100 なので同じ 20,25,5520,25,55 になる。観測度数との差は1年で (+10,−5,−5)(+10,-5,-5)、2年で (−10,+5,+5)(-10,+5,+5) である。差の2乗を期待度数で割って全セルで足すと 2×(100/20+25/25+25/55)≈12.912\times(100/20+25/25+25/55)\approx12.91 になり、第13章ではこの量を自由度 (2−1)(3−1)=2(2-1)(3-1)=2 の χ2\chi^2 分布と比べる。

集計をまとめると比率の大小が逆転する(Simpson のパラドックス)

2つの処置 AA・BB の成功数を、軽症と重症の層に分けて数えたとする。

AABB
軽症18/20=0.9018/20=0.9064/80=0.8064/80=0.80
重症40/80=0.5040/80=0.506/20=0.306/20=0.30
合計58/100=0.5858/100=0.5870/100=0.7070/100=0.70

どちらの層でも AA の成功率が高いが、層を合わせると BB の方が高くなる。合計の成功率は層ごとの成功率を「その処置の患者のうち各層が占める割合」で重み付けした平均で、AA は 0.2×0.90+0.8×0.50=0.580.2\times0.90+0.8\times0.50=0.58、BB は 0.8×0.80+0.2×0.30=0.700.8\times0.80+0.2\times0.30=0.70 である。AA の患者の多くが成功しにくい重症の層に入っているので、合計では AA が不利に見える。層を分けずに集計すると、層の構成の違い(交絡)が処置の違いのように見える。層別の解析は第14章で、無作為化による対処は第16章で扱う。

確認テスト

オリジナル

  1. 1.2-1 100人の回答が4つのカテゴリに 45,30,15,1045,30,15,10 人ずつ分かれた。円グラフの各扇形の中心角を求めよ。
  2. 1.2-2 男性60人・女性40人に賛否を尋ね、男性は賛成36・反対24、女性は賛成24・反対16であった。行(性別)の条件付き相対度数、列(賛否)の条件付き相対度数、独立のときの期待度数を求め、この表について何が言えるかを述べよ。
  3. 1.2-3 列の条件付き相対度数 nij/n⋅jn_{ij}/n_{\cdot j} がすべての列で等しいなら、行の条件付き相対度数もすべての行で等しいことを示せ。
  4. 1.2-4 上の Simpson のパラドックスの表で、合計の成功率が層ごとの成功率の重み付き平均になることを、度数の式から示せ。重みは何か。

木下の勉強ステータス

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