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平均・中央値・最頻値の使い方

2026年10月17日5分で読めますAI生成教科書『資格試験』第2章 代表値と散らばりの指標
目次
  1. 尺度と代表値
  2. 外れ値への強さ
  3. 確認テスト
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第2章 §2.3 ★★ 尺度によって使える代表値が決まり、外れ値への強さで使い分ける

どの代表値を使うかは、データの尺度(第1章)と、外れ値への強さの2点で決める。

尺度と代表値

名義尺度(血液型・出身地)は値に順序も大きさも無いので、意味を持つのは「どの値が最も多いか」だけで、使える代表値は最頻値に限られる。順序尺度(満足度の5段階・順位)は順序だけが意味を持つので、並べて真ん中をとる中央値と最頻値が使える。間隔尺度(摂氏温度)と比尺度(長さ・重さ)は差が意味を持つので、値を足して割る平均まで使える。

順序尺度で平均を使ってはいけない理由は、次の命題で説明できる。

命題 2.5(中央値は単調な変換と入れ替えられる)

nn が奇数で、gg が狭義単調増加な関数のとき、yi=g(xi)y_i=g(x_i) の中央値は g(x~)g(\tilde x) に等しい。

証明

gg が狭義単調増加なら xi<xj  ⟺  g(xi)<g(xj)x_i<x_j\iff g(x_i)<g(x_j) なので、yiy_i を並べた順序は xix_i を並べた順序と同じである。したがって yy の真ん中の値は、xx の真ん中の値 x~\tilde x を gg で写した g(x~)g(\tilde x) である。

順序尺度の「1〜5」という数字は、順序を保つ限りどのように付け替えてもよい便宜上のラベルである。ラベルを付け替えても中央値の比較の結論は変わらないが、平均の比較は付け替え方によって逆転しうる。次の例題で実際に確かめる。

例題 2.3 順序尺度で平均の比較が逆転する ★★

オリジナル5段階の満足度(1=不満〜5=満足)を2つの店で11人ずつに聞き、次の人数を得た。

満足度12345
店A11162
店B31214
  • (1) 満足度に 1,2,3,4,51,2,3,4,5 の数を当てて、両店の平均と中央値を求めよ。
  • (2) 「5」だけを 1010 に付け替えた 1,2,3,4,101,2,3,4,10 で、両店の平均と中央値を求めよ。
  • (3) 結果から、順序尺度の代表値について何が言えるか。
解答

(1) 店A の合計は 1+2+3+24+10=401+2+3+24+10=40 で平均 40/11≈3.6440/11\approx3.64、店B の合計は 3+2+6+4+20=353+2+6+4+20=35 で平均 35/11≈3.1835/11\approx3.18。中央値は11人の6番目の値である。店A は累積人数が 1,2,3,9,111,2,3,9,11 なので6番目は満足度4、店B は 3,4,6,7,113,4,6,7,11 なので6番目は満足度3。平均でも中央値でも店A が上になる。

(2) 店A の合計は 1+2+3+24+20=501+2+3+24+20=50 で平均 50/11≈4.5550/11\approx4.55、店B の合計は 3+2+6+4+40=553+2+6+4+40=55 で平均 55/11=5.0055/11=5.00。平均では店B が上に逆転する。中央値は、付け替えが順序を保つので命題 2.5 により店A が4、店B が3のままである。

(3) 順序を保つ付け替え(1,2,3,4,5↦1,2,3,4,101,2,3,4,5\mapsto1,2,3,4,10)は順序尺度では正当な操作である。その操作で結論が入れ替わる平均は、順序尺度の代表値として意味を持たない。中央値の比較はどの付け替えでも変わらないので、順序尺度では中央値(と最頻値)を使う。

外れ値への強さ

データの1つ xjx_j を xj+Δx_j+\Delta に変えると、平均は Δ/n\Delta/n だけ動く。Δ\Delta をいくらでも大きくできるので、データ1つの誤記で平均はいくらでも大きくなる。一方、中央値は、変えたデータが真ん中を越えて反対側へ移らない限り変わらず、越えた場合でも隣の順位の値に移るだけである。この性質を、データの何割を任意の値に置き換えると代表値をいくらでも大きくできるかという割合(破綻点)で比べると、平均は 1/n1/n、中央値はおよそ 1/21/2 である。所得や住宅価格のように少数の極端な値を含むデータでは、この差があるので中央値を使う。

平均と中央値の中間として、両端の一定割合を除いてから平均をとるトリム平均(刈り込み平均)がある。上下 kk 個ずつ除けば、kk 個までの外れ値の影響を受けない。

確認テスト

オリジナル

  1. 2.3-1 次の4つの変数について、平均・中央値・最頻値のうち意味を持つものをすべて挙げよ。(a) 血液型、(b) マラソンの着順、(c) 摂氏の気温、(d) 体重。
  2. 2.3-2 データ 1,2,61,2,6 と g(x)=x2g(x)=x^2 について、yi=g(xi)y_i=g(x_i) の中央値と平均を求め、中央値については g(x~)g(\tilde x) と一致し、平均については g(xˉ)g(\bar x) と一致しないことを確かめよ。
  3. 2.3-3 9人の月収(万円)が 18,20,21,22,24,25,27,30,3318,20,21,22,24,25,27,30,33 である。平均と中央値を求めよ。次に、最大の 3333 が入力の誤りで 330330 になったとき、平均と中央値はそれぞれいくらになるか。
  4. 2.3-4 データ 3,5,6,6,7,8,8,9,10,483,5,6,6,7,8,8,9,10,48 について、平均・中央値と、上下1個ずつを除いたトリム平均を求めよ。

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