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連続型確率分布と確率密度関数

2026年10月17日6分で読めますAI生成教科書『資格試験』第4章 確率変数・累積分布関数・期待値と分散
目次
  1. 1点の確率から区間の確率へ
  2. 密度は確率ではない
  3. 確認テスト
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第4章 §4.3 ★★★ 密度 f(x)f(x) は確率ではなく、区間で積分して初めて確率になる。f(x)f(x) は1を超えてよい

1点の確率から区間の確率へ

電球の寿命 XX が「ちょうど 10001000 時間」になる確率を考える。1000.01000.0 時間と 1000.000011000.00001 時間を区別するなら、ちょうど1点に一致する確率は 00 とみるほかない。連続的な量では、1点ごとの確率を並べる確率関数の方法が使えない。そこで、区間 (x, x+h](x,\,x+h] に入る確率を区間の幅 hh で割り、幅を小さくした極限

f(x)=lim⁡h→0P(x<X≤x+h)hf(x)=\lim_{h\to0}\frac{P(x<X\le x+h)}{h}

を考える。これは「xx の近くの単位長さあたりにどれだけ確率が集まっているか」を表す量で、確率の密度と呼ばれる。物理の質量密度 ρ(x)\rho(x) が1点の質量ではなく単位長さあたりの質量で、質量そのものは ∫ρ(x) dx\int\rho(x)\,\mathrm{d} x と積分して初めて得られるのと同じ構造である。

定義 4.4(確率密度関数・連続型)

関数 ff が

(i)  f(x)≥0(すべての x),(ii)  ∫−∞∞f(x) dx=1(4.3)\text{(i)}\ \ f(x)\ge0\quad(\text{すべての }x),\qquad \text{(ii)}\ \ \int_{-\infty}^{\infty}f(x)\,\mathrm{d} x=1\tag{4.3}

を満たし、確率変数 XX がすべての a≤ba\le b について

P(a≤X≤b)=∫abf(x) dx(4.4)P(a\le X\le b)=\int_a^b f(x)\,\mathrm{d} x\tag{4.4}

を満たすとき、ff を XX の確率密度関数(密度関数、密度)と呼び、XX を連続型の確率変数と呼ぶ。

(4.4) は、確率が密度のグラフの下の面積で与えられることを言っている(図 4.1)。条件 (ii) は全体の面積が 11 であること、すなわち XX がどこかの値をとる確率が 11 であることに当たる。

図

図 4.1 密度 f(x)=6x(1−x)f(x)=6x(1-x)(0≤x≤10\le x\le1)。網掛けの面積が P(14≤X≤34)=1116P(\frac14\le X\le\frac34)=\frac{11}{16} である。頂点の高さ f(12)=1.5f(\frac12)=1.5 は破線の 11 を超えているが、f(x)f(x) は確率ではないので矛盾はない。

密度は確率ではない

密度 f(x)f(x) そのものは確率ではない。このことは次の3点から確かめられる。

第一に、f(x)f(x) は 11 を超えてよい。0≤x≤120\le x\le\frac12 で f(x)=2f(x)=2、それ以外で 00 と定めた関数は、面積が 2×12=12\times\frac12=1 なので密度である。値 22 は「長さ 12\frac12 の区間に確率 11 が詰まっているので、単位長さあたりでは 22」という意味で、確率が 22 という意味ではない。図 4.1 の密度も頂点で 1.51.5 になる。さらに f(x)=12xf(x)=\frac{1}{2\sqrt x}(0<x≤10<x\le1)のように、x→0x\to0 で限りなく大きくなる密度もある(確認テスト 4.3-3)。

第二に、f(x)f(x) には単位がある。XX をメートルで測った長さとすると、P(a≤X≤b)P(a\le X\le b) は単位のない数で、dx\mathrm{d} x はメートルなので、f(x)f(x) の単位は「1メートルあたり」である。同じ量をセンチメートルで測り直すと、区間の幅の数値が 100100 倍になるので密度の数値は 1/1001/100 倍になる(確認テスト 4.3-4)。確率の値が単位の取り方で変わることはないので、単位の取り方で数値が変わる f(x)f(x) は確率ではない。

第三に、確率と結びつくのは f(x)f(x) と小さな幅の積である。ff が xx で連続なら、小さな h>0h>0 に対して

P(x≤X≤x+h)=∫xx+hf(t) dt≈f(x) h(4.5)P(x\le X\le x+h)=\int_x^{x+h}f(t)\,\mathrm{d} t\approx f(x)\,h\tag{4.5}

が成り立つ。f(x)f(x) は「確率 ≈f(x)h\approx f(x)h」の比例係数である。

要点

密度を与えられたら、確率は必ず積分で出す。f(a)f(a) の値を見て「X=aX=a となる確率」と読んではいけない。連続型では P(X=a)=0P(X=a)=0 である(§4.4 で示す)。

例題 4.3 定数を決めて区間の確率を出す ★★★

オリジナルf(x)=cx2f(x)=cx^2(0≤x≤10\le x\le1)、それ以外で f(x)=0f(x)=0 とする。

  1. ff が確率密度関数になるように cc を定めよ。
  2. P(12≤X≤1)P(\frac12\le X\le1) を求めよ。
  3. f(1)f(1) の値を求め、それが 11 を超えても矛盾しない理由を、P(1−h≤X≤1)P(1-h\le X\le1) を hh の式で書いて説明せよ。
解答

(1) 条件 (i) から c≥0c\ge0。条件 (ii) から ∫01cx2 dx=c/3=1\int_0^1cx^2\,\mathrm{d} x=c/3=1、よって c=3c=3。

(2) ∫1/213x2 dx=[x3]1/21=1−18=78\int_{1/2}^1 3x^2\,\mathrm{d} x=\bigl[x^3\bigr]_{1/2}^1=1-\frac18=\frac78。

(3) f(1)=3f(1)=3 である。0<h≤10<h\le1 に対し

P(1−h≤X≤1)=1−(1−h)3=3h−3h2+h3.P(1-h\le X\le1)=1-(1-h)^3=3h-3h^2+h^3.

hh が小さいとき右辺は 3h3h にほぼ等しく、比例係数が f(1)=3f(1)=3 である。幅 hh の区間に入る確率は 3h3h 程度で、h≤13h\le\frac13 ならこれは 11 以下に収まる。f(1)=3f(1)=3 は確率ではなく、確率を幅で割った値なので、11 を超えても矛盾しない。

確認テスト

オリジナル

  1. 4.3-1 f(x)=c(1−x2)f(x)=c(1-x^2)(−1≤x≤1-1\le x\le1)、それ以外で 00 が密度になるように cc を定め、P(∣X∣≤12)P(\lvert X\rvert \le\frac12) を求めよ。
  2. 4.3-2 f(x)=c/x2f(x)=c/x^2(x≥1x\ge1)、それ以外で 00 が密度になるように cc を定め、P(X>3)P(X>3) を求めよ。
  3. 4.3-3 f(x)=12xf(x)=\dfrac{1}{2\sqrt x}(0<x≤10<x\le1)、それ以外で 00 とする。ff が密度の条件を満たすことを示し、ff が有界でないことを確かめよ。また P(X≤14)P(X\le\frac14) を求めよ。
  4. 4.3-4 長さ XX(単位メートル)が密度 fX(x)=2f_X(x)=2(0≤x≤120\le x\le\frac12)、それ以外で 00 に従う。同じ長さをセンチメートルで表した Y=100XY=100X の密度 fYf_Y を求め、P(0.1≤X≤0.2)P(0.1\le X\le0.2) と P(10≤Y≤20)P(10\le Y\le20) が一致することを確かめよ。

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