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標準化した値の使い方と標準正規分布表

2026年10月17日8分で読めますAI生成教科書『資格試験』第6章 連続型確率分布と一様分布
目次
  1. 標準化した値( 値)と偏差値
  2. 表の引き方と対称性
  3. 上側 点
  4. 確認テスト
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第6章 §6.4 ★★★ 表は z≥0z\ge0 の側しか載せない。対称性 Φ(−z)=1−Φ(z)\Phi(-z)=1-\Phi(z) と、上側・両側の点の引き分けで、すべての確率と分位点を出す

標準化した値(zz 値)と偏差値

データの値 xx を、平均 μ\mu と標準偏差 σ\sigma で z=(x−μ)/σz=(x-\mu)/\sigma に直した値を標準化した値(zz 値)と呼ぶ。zz は「平均から標準偏差の何個ぶん離れているか」を表し、単位を持たない。平均や単位の違う2つの試験の得点を比べるときは、zz 値で比べる。z=1.5z=1.5 の得点は、どちらの試験でも平均より標準偏差1.5個ぶん上にある。

偏差値は 50+10z50+10z で、標準化した値を平均 5050、標準偏差 1010 に線形変換したものである。得点が正規分布に従うと見なせるなら、偏差値 6060(z=1z=1)以上の人は上位 1−Φ(1)=15.9%1-\Phi(1)=15.9\%、偏差値 7070(z=2z=2)以上は上位 2.3%2.3\% である。正規分布に従わない得点の分布では、偏差値は定義できても、この割合の読み替えはできない。標準化は平均と分散だけを使う操作で、分布の形までは決めないからである。

表の引き方と対称性

標準正規分布の表には2つの形式がある。1つは z≥0z\ge0 に対して Φ(z)=P(Z≤z)\Phi(z)=P(Z\le z) を載せたもの、もう1つは上側確率 Q(z)=P(Z>z)=1−Φ(z)Q(z)=P(Z>z)=1-\Phi(z) を載せたもので、資格試験で配られる表は上側確率の形式である。どちらの表も z≥0z\ge0 の側しか載せないので、負の zz は対称性で処理する。

命題 6.8(標準正規分布の対称性)

すべての実数 zz について Φ(−z)=1−Φ(z)\Phi(-z)=1-\Phi(z)、すなわち P(Z≤−z)=P(Z>z)P(Z\le-z)=P(Z>z) である。したがって c>0c>0 に対して P(∣Z∣≤c)=2Φ(c)−1P(\lvert Z\rvert \le c)=2\Phi(c)-1、P(∣Z∣>c)=2{1−Φ(c)}P(\lvert Z\rvert >c)=2\{1-\Phi(c)\} である。

証明

φ(−t)=φ(t)\varphi(-t)=\varphi(t) なので、t=−ut=-u と置換すると

Φ(−z)=∫−∞−zφ(t) dt=∫z∞φ(−u) du=∫z∞φ(u) du=1−Φ(z).\Phi(-z)=\int_{-\infty}^{-z}\varphi(t)\,\mathrm{d} t=\int_{z}^{\infty}\varphi(-u)\,\mathrm{d} u=\int_z^\infty\varphi(u)\,\mathrm{d} u=1-\Phi(z).

後半は P(∣Z∣≤c)=Φ(c)−Φ(−c)=Φ(c)−(1−Φ(c))=2Φ(c)−1P(\lvert Z\rvert \le c)=\Phi(c)-\Phi(-c)=\Phi(c)-(1-\Phi(c))=2\Phi(c)-1 と、その余事象である。

確率を引くときは、求める範囲を数直線に描き、表に載っている z≥0z\ge0 の側の面積の足し引きで書き表すと、符号の取り違えを防ぐことができる。たとえば

P(−1.2<Z<0.5)=Φ(0.5)−Φ(−1.2)=Φ(0.5)−{1−Φ(1.2)}P(-1.2<Z<0.5)=\Phi(0.5)-\Phi(-1.2)=\Phi(0.5)-\{1-\Phi(1.2)\}

で、上側確率の表なら {1−Q(0.5)}−Q(1.2)\{1-Q(0.5)\}-Q(1.2) と書き直す(確認テスト 6.4-1)。

上側 100α%100\alpha\% 点

第4章で定義したとおり、P(Z>zα)=αP(Z>z_\alpha)=\alpha となる点 zαz_\alpha を標準正規分布の上側 100α%100\alpha\% 点と呼ぶ。Φ(zα)=1−α\Phi(z_\alpha)=1-\alpha と同じことである。対称性から、下側 100α%100\alpha\% 点は −zα-z_\alpha である。よく使う値は次の表のとおりで、z0.05=1.645z_{0.05}=1.645 と z0.025=1.960z_{0.025}=1.960 は区別して覚える。

α\alpha0.250.250.100.100.050.050.0250.0250.010.010.0050.005
zαz_\alpha0.67450.67451.28161.28161.64491.64491.96001.96002.32632.32632.57582.5758

両側で確率 α\alpha を外に残す点、すなわち P(∣Z∣>c)=αP(\lvert Z\rvert >c)=\alpha となる cc は、命題 6.8 から 2{1−Φ(c)}=α2\{1-\Phi(c)\}=\alpha、すなわち c=zα/2c=z_{\alpha/2} である。「P(∣Z∣≤c)=0.95P(\lvert Z\rvert \le c)=0.95 となる cc」は z0.025=1.960z_{0.025}=1.960 で、「P(Z≤c)=0.95P(Z\le c)=0.95 となる cc」は z0.05=1.645z_{0.05}=1.645 である。

1.961.96 と 1.6451.645 の取り違え

1.961.96 は「両側で合わせて 5%5\%」、1.6451.645 は「片側だけで 5%5\%」の点である。区間推定の 95%95\% 信頼区間(第10章)と両側検定(第12章)では、外に残す 5%5\% を左右に 2.5%2.5\% ずつ分けるので z0.025=1.96z_{0.025}=1.96 を使う。片側検定と「上位 5%5\% の境目」では z0.05=1.645z_{0.05}=1.645 を使う。問題文の「95%95\%」がどちらの意味かを、外に残す確率を左右のどちらに置くかで確かめてから表を引く。tt 分布や χ2\chi^2 分布の表でも、同じ区別が要る(第10章・第11章)。

例題 6.7 試験の得点の分布 ★★★

オリジナルある試験の得点は N(62,122)\mathrm{N}(62,12^2) に従うと見なせる。

  1. 得点が 5050 点以上 8080 点以下の受験者の割合を求めよ。
  2. 上位 5%5\% に入るには何点以上が必要か。
  3. 8080 点の受験者の偏差値を求めよ。

Φ(1)=0.8413\Phi(1)=0.8413、Φ(1.5)=0.9332\Phi(1.5)=0.9332、z0.05=1.645z_{0.05}=1.645 を使ってよい。

解答

(1) 5050 点と 8080 点を標準化すると (50−62)/12=−1(50-62)/12=-1、(80−62)/12=1.5(80-62)/12=1.5 である。式 (6.7) と命題 6.8 から

P(50≤X≤80)=Φ(1.5)−Φ(−1)=Φ(1.5)−{1−Φ(1)}=0.9332−0.1587=0.7745P(50\le X\le80)=\Phi(1.5)-\Phi(-1)=\Phi(1.5)-\{1-\Phi(1)\}=0.9332-0.1587=0.7745

で、約 77.5%77.5\% である。連続型なので端点の等号は確率を変えない(第4章)。

(2) 求める点を cc とすると P(X≥c)=0.05P(X\ge c)=0.05 で、標準化すると P(Z≥(c−62)/12)=0.05P(Z\ge(c-62)/12)=0.05 である。上側 5%5\% 点は z0.05=1.645z_{0.05}=1.645 なので (c−62)/12=1.645(c-62)/12=1.645、

c=62+1.645×12=81.74c=62+1.645\times12=81.74

で、約 81.781.7 点以上である。分位点を求める問題は、確率を求める問題の逆向きで、「表から zz を引く → x=μ+zσx=\mu+z\sigma と戻す」の順になる。

(3) z=1.5z=1.5 なので偏差値は 50+10×1.5=6550+10\times1.5=65 である。

例題 6.8 充填量の下限から平均の設定値を逆算する ★★

オリジナルある機械は飲料を1本ずつ詰め、内容量は平均 μ\mu の設定値、標準偏差 22 ミリリットルの正規分布に従う。表示量 500500 ミリリットルを下回る本数を 1%1\% 以下にしたい。

  1. μ\mu をいくら以上に設定すればよいか。z0.01=2.326z_{0.01}=2.326 を使ってよい。
  2. 機械を改良して標準偏差を 1.51.5 に下げると、必要な設定値はいくら下げられるか。
解答

(1) 条件は P(X<500)≤0.01P(X<500)\le0.01 である。標準化すると Φ((500−μ)/2)≤0.01\Phi((500-\mu)/2)\le0.01 で、Φ(−z0.01)=0.01\Phi(-z_{0.01})=0.01 なので、Φ\Phi が増加関数であることから (500−μ)/2≤−2.326(500-\mu)/2\le-2.326 と同値である。

μ≥500+2.326×2=504.65\mu\ge500+2.326\times2=504.65

で、設定値は 504.65504.65 ミリリットル以上にする。下側の点を使うので、z0.01z_{0.01} に負の符号が付くことに注意する。

(2) 同じ計算で μ≥500+2.326×1.5=503.49\mu\ge500+2.326\times1.5=503.49 となり、設定値は 504.65−503.49=1.16504.65-503.49=1.16 ミリリットル下げられる。必要な余裕 z0.01σz_{0.01}\sigma は標準偏差に比例するので、ばらつきを減らすことが平均の上乗せを減らすことに直結する。

確認テスト

オリジナル

  1. 6.4-1 Φ(0.5)=0.6915\Phi(0.5)=0.6915、Φ(1.2)=0.8849\Phi(1.2)=0.8849 を使って P(−1.2<Z<0.5)P(-1.2<Z<0.5) を求めよ。また、上側確率の表 Q(z)=1−Φ(z)Q(z)=1-\Phi(z) だけで同じ確率を書き表せ。
  2. 6.4-2 P(∣Z∣<c)=0.90P(\lvert Z\rvert <c)=0.90 となる cc と、P(Z>d)=0.90P(Z>d)=0.90 となる dd を、z0.05=1.645z_{0.05}=1.645、z0.10=1.282z_{0.10}=1.282 を使って答えよ。
  3. 6.4-3 部品の長さが N(100,0.52)\mathrm{N}(100,0.5^2)(ミリメートル)に従い、規格は 99.299.2 以上 101.0101.0 以下である。規格外の割合を求めよ。また、平均を規格の中央 100.1100.1 に動かすと規格外の割合はいくらになるか。Φ(1.6)=0.9452\Phi(1.6)=0.9452、Φ(1.8)=0.9641\Phi(1.8)=0.9641、Φ(2)=0.9772\Phi(2)=0.9772 を使ってよい。
  4. 6.4-4 得点が N(55,152)\mathrm{N}(55,15^2) に従う試験を400人が受けた。8585 点以上の人数の期待値と、8585 点の偏差値を求めよ。

木下の勉強ステータス

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