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χ2\chi^2 分布

2026年10月17日15分で読めますAI生成教科書『資格試験』第11章 母比率と母分散の区間推定
目次
  1. 定義
  2. ガンマ関数
  3. 密度の導出
  4. 期待値・分散・形
  5. 標本分散と 分布
  6. 確認テスト
  7. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第11章 §11.4 ★★★ 独立な標準正規の2乗和の分布。密度は自由度 11 と 22 を直接計算し、自由度を 22 ずつ上げる積分で全部の自由度が出る。期待値 ν\nu・分散 2ν2\nu

定義

χ2\chi^2 分布は、第10章 §10.3 で tt 分布を定義するために、定義と密度の式と期待値・分散だけを先に置いた。この節では同じ定義から出発して、密度を導き、期待値と分散を確かめる。記号も第10章と同じく W∼χν2W\sim\chi^2_\nu と書く。

定義 11.4(χ2\chi^2 分布(第10章 §10.3 の定義の再掲))

Z1,…,ZνZ_1,\dots,Z_\nu が独立にそれぞれ N(0,1)\mathrm{N}(0,1) に従うとき、

W=Z12+Z22+⋯+Zν2W=Z_1^2+Z_2^2+\cdots+Z_\nu^2

の分布を自由度 ν\nu の χ2\chi^2 分布と呼び、W∼χν2W\sim\chi^2_\nu と書く。

WW は ν\nu 個の2乗の和なので、値は 00 以上である。また定義から直ちに次の再生性が分かる。W1∼χm2W_1\sim\chi^2_m と W2∼χn2W_2\sim\chi^2_n が独立なら、W1W_1 を mm 個、W2W_2 を別の nn 個の独立な標準正規の2乗和として書くことができ、合わせて m+nm+n 個の2乗和になるので W1+W2∼χm+n2W_1+W_2\sim\chi^2_{m+n} である。

統計で χ2\chi^2 分布が現れるのは、正規母集団の標本の偏差平方和が、標準正規の2乗和として書けるからである。母平均 μ\mu が既知なら、(Xi−μ)/σ(X_i-\mu)/\sigma が独立な N(0,1)\mathrm{N}(0,1) なので

1σ2∑i=1n(Xi−μ)2∼χn2(11.9)\frac1{\sigma^2}\sum_{i=1}^n(X_i-\mu)^2\sim\chi^2_n\tag{11.9}

である。μ\mu が未知で Xˉ\bar X を使う場合は、自由度が1つ減る(§11.4.5)。

ガンマ関数

密度の式に現れるガンマ関数は、第10章 §10.3 で名前と定義の式だけを示した。ここでその性質を導く。階乗を実数に広げた関数で、a>0a>0 に対して

Γ(a)=∫0∞xa−1e−x dx(11.10)\Gamma(a)=\int_0^\infty x^{a-1}\mathrm{e}^{-x}\,\mathrm{d} x\tag{11.10}

である。部分積分で Γ(a+1)=[−xae−x]0∞+a∫0∞xa−1e−xdx=aΓ(a)\Gamma(a+1)=\bigl[-x^a\mathrm{e}^{-x}\bigr]_0^\infty+a\int_0^\infty x^{a-1}\mathrm{e}^{-x}\mathrm{d} x=a\Gamma(a) が成り立ち、Γ(1)=∫0∞e−xdx=1\Gamma(1)=\int_0^\infty\mathrm{e}^{-x}\mathrm{d} x=1 と合わせて、正の整数 mm では Γ(m)=(m−1)!\Gamma(m)=(m-1)! になる。半整数の値は Γ(1/2)=π\Gamma(1/2)=\sqrt\pi から出る。x=z2/2x=z^2/2 と置換すると dx=z dz\mathrm{d} x=z\,\mathrm{d} z、x−1/2=2/zx^{-1/2}=\sqrt2/z なので

Γ(12)=∫0∞2ze−z2/2z dz=2∫0∞e−z2/2dz=2⋅2π2=π\Gamma\Bigl(\frac12\Bigr)=\int_0^\infty\frac{\sqrt2}z\mathrm{e}^{-z^2/2}z\,\mathrm{d} z=\sqrt2\int_0^\infty\mathrm{e}^{-z^2/2}\mathrm{d} z=\sqrt2\cdot\frac{\sqrt{2\pi}}2=\sqrt\pi

である。最後に、標準正規分布の密度の積分が 11 であること、すなわち ∫−∞∞e−z2/2dz=2π\int_{-\infty}^\infty\mathrm{e}^{-z^2/2}\mathrm{d} z=\sqrt{2\pi} の半分を使った。ガンマ関数とガンマ分布の一般的な性質は数理統計の解説 第3章 §3.2 で扱う。

密度の導出

定理 11.5(χ2\chi^2 分布の密度)

W∼χν2W\sim\chi^2_\nu の密度は

fν(x)=cν xν/2−1e−x/2(x>0),cν=12ν/2 Γ(ν/2)(11.11)f_\nu(x)=c_\nu\,x^{\nu/2-1}\mathrm{e}^{-x/2}\quad(x>0),\qquad c_\nu=\frac1{2^{\nu/2}\,\Gamma(\nu/2)}\tag{11.11}

であり、x≤0x\le0 では 00 である。

証明

3段階で示す。2つの独立な連続型確率変数 U,VU,V の和の密度が fU+V(x)=∫fU(t)fV(x−t) dtf_{U+V}(x)=\int f_U(t)f_V(x-t)\,\mathrm{d} t となることを使う。これは、全確率の公式の連続版 P(U+V≤x)=∫fU(t)P(V≤x−t) dtP(U+V\le x)=\int f_U(t)P(V\le x-t)\,\mathrm{d} t を xx で微分すると得られる。

第1段(ν=1\nu=1)。 W=Z2W=Z^2 の累積分布関数は、x>0x>0 で

P(W≤x)=P(−x≤Z≤x)=2Φ(x)−1P(W\le x)=P(-\sqrt x\le Z\le\sqrt x)=2\Phi(\sqrt x)-1

である(Φ\Phi は標準正規分布の累積分布関数、φ=Φ′\varphi=\Phi' はその密度)。第4章の方法で xx について微分すると、dx/dx=1/(2x)\mathrm{d}\sqrt x/\mathrm{d} x=1/(2\sqrt x) から

f1(x)=2φ(x)⋅12x=12πx−1/2e−x/2f_1(x)=2\varphi(\sqrt x)\cdot\frac1{2\sqrt x}=\frac1{\sqrt{2\pi}}x^{-1/2}\mathrm{e}^{-x/2}

となる。c1=1/(21/2Γ(1/2))=1/2πc_1=1/(2^{1/2}\Gamma(1/2))=1/\sqrt{2\pi} なので、(11.11) の ν=1\nu=1 と一致する。

第2段(ν=2\nu=2)。 Z12Z_1^2 と Z22Z_2^2 は独立にそれぞれ密度 f1f_1 を持つので、x>0x>0 で

f2(x)=∫0xf1(t)f1(x−t) dt=e−x/22π∫0xdtt(x−t)f_2(x)=\int_0^xf_1(t)f_1(x-t)\,\mathrm{d} t=\frac{\mathrm{e}^{-x/2}}{2\pi}\int_0^x\frac{\mathrm{d} t}{\sqrt{t(x-t)}}

である(t<0t<0 や t>xt>x では一方の密度が 00 なので、積分の範囲は 00 から xx になる。指数の部分は e−t/2e−(x−t)/2=e−x/2\mathrm{e}^{-t/2}\mathrm{e}^{-(x-t)/2}=\mathrm{e}^{-x/2} で tt によらない)。残った積分は t=xsin⁡2θt=x\sin^2\theta(0≤θ≤π/20\le\theta\le\pi/2)と置換すると、dt=2xsin⁡θcos⁡θ dθ\mathrm{d} t=2x\sin\theta\cos\theta\,\mathrm{d}\theta、t(x−t)=xsin⁡θcos⁡θ\sqrt{t(x-t)}=x\sin\theta\cos\theta なので

∫0xdtt(x−t)=∫0π/22 dθ=π\int_0^x\frac{\mathrm{d} t}{\sqrt{t(x-t)}}=\int_0^{\pi/2}2\,\mathrm{d}\theta=\pi

となる。よって f2(x)=12e−x/2f_2(x)=\frac12\mathrm{e}^{-x/2} で、c2=1/(2Γ(1))=1/2c_2=1/(2\Gamma(1))=1/2 と一致する。χ22\chi^2_2 は平均 22 の指数分布 Ex(1/2)\mathrm{Ex}(1/2) である。

第3段(ν\nu から ν+2\nu+2 へ)。 ν\nu で (11.11) が成り立つと仮定する。χν+22\chi^2_{\nu+2} は χν2\chi^2_\nu と、それと独立な χ22\chi^2_2 の和なので

fν+2(x)=∫0xcνtν/2−1e−t/2⋅12e−(x−t)/2 dt=cν2e−x/2∫0xtν/2−1dt=cν2e−x/2xν/2ν/2=cννx(ν+2)/2−1e−x/2f_{\nu+2}(x)=\int_0^xc_\nu t^{\nu/2-1}\mathrm{e}^{-t/2}\cdot\frac12\mathrm{e}^{-(x-t)/2}\,\mathrm{d} t=\frac{c_\nu}2\mathrm{e}^{-x/2}\int_0^xt^{\nu/2-1}\mathrm{d} t=\frac{c_\nu}2\mathrm{e}^{-x/2}\frac{x^{\nu/2}}{\nu/2}=\frac{c_\nu}\nu x^{(\nu+2)/2-1}\mathrm{e}^{-x/2}

となる。一方 Γ(ν/2+1)=(ν/2)Γ(ν/2)\Gamma(\nu/2+1)=(\nu/2)\Gamma(\nu/2) から cν+2=1/(2ν/2⋅2⋅(ν/2)Γ(ν/2))=cν/νc_{\nu+2}=1/(2^{\nu/2}\cdot2\cdot(\nu/2)\Gamma(\nu/2))=c_\nu/\nu なので、ν+2\nu+2 でも (11.11) が成り立つ。第1段から奇数の自由度、第2段から偶数の自由度が順に全部得られる。

この証明は2級の範囲の積分だけで閉じている。積率母関数 E[etW]=(1−2t)−ν/2E[\mathrm{e}^{tW}]=(1-2t)^{-\nu/2} を使うともっと短く書けるが、それは数理統計の解説 第5章 §5.2 で扱う。

期待値・分散・形

定理 11.6(χ2\chi^2 分布の期待値と分散)

W∼χν2W\sim\chi^2_\nu のとき、E[W]=νE[W]=\nu、V[W]=2νV[W]=2\nu である。

証明

Z∼N(0,1)Z\sim\mathrm{N}(0,1) について E[Z2]=V[Z]=1E[Z^2]=V[Z]=1 である。4次のモーメントは、zφ(z)=−φ′(z)z\varphi(z)=-\varphi'(z) を使った部分積分で

E[Z4]=∫−∞∞z3⋅zφ(z) dz=[−z3φ(z)]−∞∞+3∫−∞∞z2φ(z) dz=0+3⋅1=3E[Z^4]=\int_{-\infty}^\infty z^3\cdot z\varphi(z)\,\mathrm{d} z=\bigl[-z^3\varphi(z)\bigr]_{-\infty}^\infty+3\int_{-\infty}^\infty z^2\varphi(z)\,\mathrm{d} z=0+3\cdot1=3

となる。よって V[Z2]=E[Z4]−E[Z2]2=3−1=2V[Z^2]=E[Z^4]-E[Z^2]^2=3-1=2 である。WW は独立な Zi2Z_i^2 の ν\nu 個の和なので、期待値の線形性と、独立な和の分散は分散の和であること(第7章)から E[W]=νE[W]=\nu、V[W]=2νV[W]=2\nu である。

自由度がそのまま期待値になるので、χν2\chi^2_\nu に従う統計量の値が ν\nu 程度ならよくある値、ν\nu よりずっと大きければ珍しい値と読むことができる。

密度の形は xν/2−1x^{\nu/2-1} と e−x/2\mathrm{e}^{-x/2} の積で決まる。ν=1\nu=1 では x→0x\to0 で密度が発散し(積分は有限)、ν=2\nu=2 では x=0x=0 で最大の単調減少である。ν≥3\nu\ge3 では xν/2−1x^{\nu/2-1} が x=0x=0 で 00 になるので峰ができ、log⁡fν\log f_\nu を微分して 00 と置くと (ν/2−1)/x−1/2=0(\nu/2-1)/x-1/2=0 から最頻値は x=ν−2x=\nu-2 である(確認テスト 11.4-3)。最頻値 ν−2\nu-2 は期待値 ν\nu より小さく、分布は右に長い裾を引く。ν\nu が大きくなると、WW は独立な ν\nu 個の和なので中心極限定理から (W−ν)/2ν(W-\nu)/\sqrt{2\nu} の分布が N(0,1)\mathrm{N}(0,1) に近づき、形は左右対称に近くなる(図 11.2)。

図

図 11.2 χν2\chi^2_\nu の密度 (11.11)。ν=1\nu=1(点線)は原点で発散し、ν=2\nu=2 は平均 22 の指数分布、ν≥3\nu\ge3 は x=ν−2x=\nu-2 に峰を持つ。ν\nu が大きくなるほど峰が右へ移り、形が左右対称に近づく。

標本分散と χ2\chi^2 分布

母分散の区間推定で使うのは次の定理である。

定理 11.7(正規母集団の標本分散の分布)

X1,…,XnX_1,\dots,X_n が独立にそれぞれ N(μ,σ2)\mathrm{N}(\mu,\sigma^2) に従うとき、不偏分散 S2=1n−1∑(Xi−Xˉ)2S^2=\frac1{n-1}\sum(X_i-\bar X)^2 について

(n−1)S2σ2=1σ2∑i=1n(Xi−Xˉ)2∼χn−12(11.12)\frac{(n-1)S^2}{\sigma^2}=\frac1{\sigma^2}\sum_{i=1}^n(X_i-\bar X)^2\sim\chi^2_{n-1}\tag{11.12}

が成り立ち、さらに Xˉ\bar X と S2S^2 は独立である。

一般の nn での証明は、標本を直交変換して Xˉ\bar X の方向を1つ取り除く議論(Helmert 変換)を要するので、数理統計の解説 第5章 §5.2 で扱う。ここでは自由度が nn でなく n−1n-1 になる理由を、式 (11.9) と比べて述べておく。偏差 Xi−XˉX_i-\bar X は nn 個あるが、その和は常に ∑(Xi−Xˉ)=0\sum(X_i-\bar X)=0 という1本の制約を満たすので、自由に動けるのは n−1n-1 個である。μ\mu の代わりに同じデータから作った Xˉ\bar X を使ったことで、独立な標準正規の2乗の個数が1つ減る。n=2n=2 の場合は直接確かめることができる(例題 11.6)。

定理 11.6 と組み合わせると、E[(n−1)S2/σ2]=n−1E[(n-1)S^2/\sigma^2]=n-1 から E[S2]=σ2E[S^2]=\sigma^2(不偏性。第9章)、V[(n−1)S2/σ2]=2(n−1)V[(n-1)S^2/\sigma^2]=2(n-1) から

V[S2]=σ4(n−1)2⋅2(n−1)=2σ4n−1(11.13)V[S^2]=\frac{\sigma^4}{(n-1)^2}\cdot2(n-1)=\frac{2\sigma^4}{n-1}\tag{11.13}

が出る。

例題 11.5 自由度2の χ2\chi^2 分布の上側の点 ★★

オリジナルW∼χ22W\sim\chi^2_2 とする。

  1. P(W>x)P(W>x) を xx の式で表せ。
  2. 上側5% 点 χ22(0.05)\chi^2_2(0.05) と上側1% 点 χ22(0.01)\chi^2_2(0.01) を、数表を使わずに求めよ。
  3. E[W]E[W] と V[W]V[W] を、密度の積分から直接計算して定理 11.6 と照合せよ。
解答

(1) 定理 11.5 の第2段から f2(x)=12e−x/2f_2(x)=\frac12\mathrm{e}^{-x/2} なので、x>0x>0 で

P(W>x)=∫x∞12e−t/2 dt=[−e−t/2]x∞=e−x/2.P(W>x)=\int_x^\infty\frac12\mathrm{e}^{-t/2}\,\mathrm{d} t=\bigl[-\mathrm{e}^{-t/2}\bigr]_x^\infty=\mathrm{e}^{-x/2}.

(2) e−x/2=α\mathrm{e}^{-x/2}=\alpha を解くと x=−2log⁡αx=-2\log\alpha である。α=0.05\alpha=0.05 では x=2log⁡20=2×2.995732=5.9915x=2\log20=2\times2.995732=5.9915、α=0.01\alpha=0.01 では x=2log⁡100=2×4.605170=9.2103x=2\log100=2\times4.605170=9.2103 となる。これらは χ2\chi^2 分布表の自由度2の行の値 5.9915.991、9.2109.210 と一致する。

(3) E[W]=∫0∞x⋅12e−x/2dxE[W]=\int_0^\infty x\cdot\frac12\mathrm{e}^{-x/2}\mathrm{d} x で、x=2ux=2u と置換すると ∫0∞2u e−udu=2Γ(2)=2\int_0^\infty2u\,\mathrm{e}^{-u}\mathrm{d} u=2\Gamma(2)=2 である。同じ置換で E[W2]=∫0∞4u2e−udu=4Γ(3)=8E[W^2]=\int_0^\infty4u^2\mathrm{e}^{-u}\mathrm{d} u=4\Gamma(3)=8 なので、V[W]=8−22=4V[W]=8-2^2=4 である。定理の E=ν=2E=\nu=2、V=2ν=4V=2\nu=4 と一致する。

例題 11.6 大きさ2の標本の不偏分散 ★★

オリジナルX1,X2X_1,X_2 が独立にそれぞれ N(μ,σ2)\mathrm{N}(\mu,\sigma^2) に従うとする。

  1. 不偏分散 S2S^2 を X1−X2X_1-X_2 で表せ。
  2. S2/σ2∼χ12S^2/\sigma^2\sim\chi^2_1(n=2n=2 での定理 11.7)を示せ。
  3. V[S2]V[S^2] を求め、(11.13) と照合せよ。
解答

(1) Xˉ=(X1+X2)/2\bar X=(X_1+X_2)/2 なので X1−Xˉ=(X1−X2)/2X_1-\bar X=(X_1-X_2)/2、X2−Xˉ=−(X1−X2)/2X_2-\bar X=-(X_1-X_2)/2 である。n−1=1n-1=1 で割るので

S2=(X1−X22)2+(X1−X22)2=(X1−X2)22.S^2=\Bigl(\frac{X_1-X_2}2\Bigr)^2+\Bigl(\frac{X_1-X_2}2\Bigr)^2=\frac{(X_1-X_2)^2}2.

(2) X1−X2X_1-X_2 は独立な正規確率変数の差なので正規分布に従い、E[X1−X2]=0E[X_1-X_2]=0、V[X1−X2]=σ2+σ2=2σ2V[X_1-X_2]=\sigma^2+\sigma^2=2\sigma^2 である。したがって Z=(X1−X2)/2σ2∼N(0,1)Z=(X_1-X_2)/\sqrt{2\sigma^2}\sim\mathrm{N}(0,1) で

(n−1)S2σ2=(X1−X2)22σ2=Z2∼χ12\frac{(n-1)S^2}{\sigma^2}=\frac{(X_1-X_2)^2}{2\sigma^2}=Z^2\sim\chi^2_1

となる。偏差は2個あるが、互いに符号が逆なだけで、独立な成分は X1−X2X_1-X_2 の1個しかない。これが自由度 n−1=1n-1=1 の中身である。

(3) V[S2]=V[σ2Z2]=σ4V[Z2]=2σ4V[S^2]=V[\sigma^2Z^2]=\sigma^4V[Z^2]=2\sigma^4 である。(11.13) で n=2n=2 とおいた 2σ4/(2−1)=2σ42\sigma^4/(2-1)=2\sigma^4 と一致する。

確認テスト

オリジナル

  1. 11.4-1 χ42\chi^2_4 の密度を (11.11) から書き、P(W>x)=e−x/2(1+x/2)P(W>x)=\mathrm{e}^{-x/2}(1+x/2) を部分積分で示せ。この式で x=9.488x=9.488 とすると上側確率がほぼ 0.050.05 になることを確かめよ。
  2. 11.4-2 W∼χν2W\sim\chi^2_\nu(ν≥3\nu\ge3)のとき E[1/W]=1/(ν−2)E[1/W]=1/(\nu-2) を、密度の定数 cνc_\nu と cν−2c_{\nu-2} の比を使って示せ。
  3. 11.4-3 ν≥3\nu\ge3 のとき fνf_\nu の最頻値が ν−2\nu-2 であることを示せ。ν=1,2\nu=1,2 では fνf_\nu が x>0x>0 で単調減少であることも確かめよ。
  4. 11.4-4 正規母集団から大きさ n=11n=11 の標本をとる。σ2=4\sigma^2=4 のとき、E[S2]E[S^2]、V[S2]V[S^2]、S2S^2 の標準偏差を求めよ。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

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