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exe^x で割ってから微分

2025年度 高2発展2026年10月6日14分で読めます塾講師木下微分
目次
  1. 1. 引き算でなく割り算で比べる
  2. 差を微分すると何が起きるか
  3. 比を微分すると何が起きるか
  4. ではどうなるか
  5. 2. マクローリン展開
  6. はどういう多項式か
  7. 図で見る: の場合
  8. よく使う展開
  9. 3. 分子を組み替えて を求める
  10. 鍵になる約分
  11. 係数は小さい を代入して決める

授業では、exe^x を多項式で近似した式に e−xe^{-x} を掛けた関数を微分して上下から評価し、∑n=0∞1n!\displaystyle\sum_{n=0}^{\infty}\dfrac1{n!}1n!n! は 11 から nn までの積で、0!=10!=1 と約束する。下の脚注へ=e=e を導く問題を扱いました2塾の授業で扱った問題は塾の教材なので、数値を変えた類題に差し替えています。下の脚注へ。続けて分子を 2+4+⋯+2n=n(n+1)=2n+n(n−1)2+4+\cdots+2n=n(n+1)=2n+n(n-1) と組み替え、∑n=1∞2+4+⋯+2nn!=3e\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{2+4+\cdots+2n}{n!}=3e も求めました。この補遺では、その中で使った道具を3つ取り出して、それぞれ単独で使える形に整理します。

1. 引き算でなく割り算で比べる

以下、n=0,1,2,…n=0,1,2,\dots に対して

Sn(x)=1+x+x22!+⋯+xnn!S_n(x)=1+x+\dfrac{x^2}{2!}+\cdots+\dfrac{x^n}{n!}

とおきます。目標は「x>0x>0 のとき ex>Sn(x)e^x>S_n(x)」を示すことです。

差を微分すると何が起きるか

Sn(x)S_n(x) を微分すると、xkk!\dfrac{x^k}{k!} は xk−1(k−1)!\dfrac{x^{k-1}}{(k-1)!} に変わり、定数項 11 は消えます。各項が1つ手前の項にずれるので、

Sn′(x)=Sn−1(x)S_n'(x)=S_{n-1}(x)

です(S0′(x)=0S_0'(x)=0)。そのため差 ex−Sn(x)e^x-S_n(x) を微分すると ex−Sn−1(x)e^x-S_{n-1}(x) となり、形は同じで添字が1つ減っただけです。符号が分かるのは ex−S0(x)=ex−1e^x-S_0(x)=e^x-1 まで下りたときなので、この方針では微分と「x=0x=0 で 00」の確認を nn 段くり返すことになり、答案としては数学的帰納法で書くのが筋になります。

比を微分すると何が起きるか

そこで、差ではなく比 Sn(x)ex\dfrac{S_n(x)}{e^x} を調べます。

gn(x)=e−xSn(x)g_n(x)=e^{-x}S_n(x)

とおいて積の微分をすると

gn′(x)=e−x(Sn′(x)−Sn(x))=e−x(Sn−1(x)−Sn(x))=−e−xxnn!\begin{aligned}g_n'(x)&=e^{-x}\bigl(S_n'(x)-S_n(x)\bigr)\\&=e^{-x}\bigl(S_{n-1}(x)-S_n(x)\bigr)\\&=-e^{-x}\dfrac{x^n}{n!}\end{aligned}

となります。Sn−1S_{n-1} と SnS_n は最後の項 xnn!\dfrac{x^n}{n!} しか違わないので、引き算でほとんどが打ち消し合い、単項式が1つだけ残るわけです。

x>0x>0 では gn′(x)<0g_n'(x)<0 です。gng_n は x≧0x\geqq0 で連続なので x≧0x\geqq0 で狭義単調減少となり、x>0x>0 で

gn(x)<gn(0)=1g_n(x)<g_n(0)=1

が成り立ちます3冒頭の問題で e−xe^{-x} を掛けた関数が 11 より小さいことを示した部分は、この gn(x)<1g_n(x)<1 にあたります。下の脚注へ。両辺に ex (>0)e^x\ (>0) を掛ければ ex>Sn(x)e^x>S_n(x) です。

なぜ割ると1回で済むのか

多項式 p(x)p(x) に対して (e−xp(x))′=e−x(p′(x)−p(x))\bigl(e^{-x}p(x)\bigr)'=e^{-x}\bigl(p'(x)-p(x)\bigr) です。exe^x が微分しても形を変えない関数であるため、exe^x で割った式の微分には「p′−pp'-p」という引き算が現れます。p=Snp=S_n のときは、上で見たとおり Sn′S_n' が SnS_n とほとんど同じ多項式なので、この引き算で式がほぼ消えます。exe^x と exe^x の近似式を比べる場面で割り算が都合よいのは、このためです。

e^x の不等式証明

exe^x と多項式を比べるときは、差をとる前に両辺を exe^x で割った形を考える。微分が1回で済むことがある

x<0x<0 ではどうなるか

同じ gn′(x)=−e−xxnn!g_n'(x)=-e^{-x}\dfrac{x^n}{n!} から、x<0x<0 での大小も読み取れます。ここでは xnx^n の符号が nn の偶奇で変わる点に注意します。

下の図は n=1n=1(黒)と n=2n=2(朱)の y=gn(x)y=g_n(x) です。どちらも点 (0,1)(0,1) を通りますが、g1g_1 は x=0x=0 で最大値 11 をとる山形、g2g_2 は減少し続ける曲線で、x=0x=0 で接線が水平になるだけです。たとえば x=−1x=-1 では e−1≒0.368e^{-1}\fallingdotseq0.368 に対して S2(−1)=12S_2(-1)=\dfrac12 なので、確かに ex<S2(x)e^x<S_2(x) になっています。

y=g_1(x)=(1+x)e^{-x} と y=g_2(x)=(1+x+x^2/2)e^{-x} のグラフ。どちらも点(0,1)を通る。g_1 は x=0 で最大値1をとり、g_2 は単調に減少して x<0 では1より上にある

2. マクローリン展開

SnS_n はどういう多項式か

Sn(x)S_n(x) の各項の係数は、次の性質から決まっています。

x=0x=0 での値と、11 階から nn 階までの微分係数が、すべて exe^x と一致する nn 次多項式

実際、多項式 c0+c1x+⋯+cnxnc_0+c_1x+\cdots+c_nx^n を kk 回微分して x=0x=0 を代入すると、xkx^k の項だけが生き残って k! ckk!\,c_k になります。これを exe^x の kk 階微分係数 11 に合わせると ck=1k!c_k=\dfrac1{k!} で、SnS_n の係数がちょうど得られます。

同じことを一般の関数 f(x)f(x) で行うと、x=0x=0 で nn 階まで ff と一致する多項式は

∑k=0nf(k)(0)k!xk\sum_{k=0}^{n}\dfrac{f^{(k)}(0)}{k!}x^k

です。次数 nn を限りなく大きくしたものを考えるのが、マクローリン展開です。x=0x=0 の代わりに x=αx=\alpha で合わせる場合は xkx^k を (x−α)k(x-\alpha)^k に替え、これをテイラー展開と呼びます(マクローリン展開は α=0\alpha=0 のテイラー展開です)。

テイラー展開・マクローリン展開

f(x)=∑k=0∞f(k)(α)k!(x−α)k=f(α)+f′(α)(x−α)+f′′(α)2!(x−α)2+⋯\begin{aligned}f(x)&=\sum_{k=0}^{\infty}\dfrac{f^{(k)}(\alpha)}{k!}(x-\alpha)^k\\&=f(\alpha)+f'(\alpha)(x-\alpha)\\&\qquad+\dfrac{f''(\alpha)}{2!}(x-\alpha)^2+\cdots\end{aligned}

α=0\alpha=0 の場合をマクローリン展開という。

f(x)=∑k=0∞f(k)(0)k!xk=f(0)+f′(0)x+f′′(0)2!x2+⋯\begin{aligned}f(x)&=\sum_{k=0}^{\infty}\dfrac{f^{(k)}(0)}{k!}x^k\\&=f(0)+f'(0)x+\dfrac{f''(0)}{2!}x^2+\cdots\end{aligned}

右辺を (x−α)(x-\alpha) の1次の項までで打ち切った f(α)+f′(α)(x−α)f(\alpha)+f'(\alpha)(x-\alpha) は、x=αx=\alpha での接線の式そのものです。打ち切る次数を上げるほど、x=αx=\alpha の近くで曲線によりよく沿う多項式が得られます。

とはいえ、枠の等式がいつも正しいとは限りません。等号で結んでよいのは、右辺の級数が収束して、その和が f(x)f(x) に一致する範囲に限られます。何回でも微分できるのに、マクローリン展開がもとの関数と一致しない関数もあります4f(x)=e−1/x2 (x≠0)f(x)=e^{-1/x^2}\ (x\neq0)、f(0)=0f(0)=0 がその例です。この関数は x=0x=0 での微分係数がどの階でも 00 なので、マクローリン展開の右辺は恒等的に 00 になりますが、f(1)=1e≠0f(1)=\dfrac1e\neq0 です。下の脚注へ。剰余項(打ち切ったときの誤差)を式で表す形は、平均値の定理のまわり で扱っています。

図で見る:cos⁡x\cos x の場合

cos⁡x\cos x は微分するたびに −sin⁡x, −cos⁡x, sin⁡x, cos⁡x-\sin x,\ -\cos x,\ \sin x,\ \cos x と巡るので、x=0x=0 での微分係数は 1,0,−1,0,1,0,…1,0,-1,0,1,0,\dots です。したがってマクローリン展開には偶数次の項だけが並び、符号が交互に変わります。下の図は y=cos⁡xy=\cos x(朱)と、その展開を 2,4,6,8,102,4,6,8,10 次で打ち切った多項式(黒、数字が次数)です。

y=cos x と、そのマクローリン展開を2次・4次・6次・8次・10次で打ち切った多項式のグラフ。次数を上げるほど x=0 から離れた所まで cos x に重なる

どの多項式も x=0x=0 の近くでは cos⁡x\cos x に重なり、次数を上げるほど重なる範囲が外へ広がっていきます。一方、どの次数で打ち切っても、∣x∣|x| が大きい所では多項式は ±∞\pm\infty に飛んでいきます。cos⁡x\cos x の展開がすべての実数 xx で成り立つというのは、xx を1つ固定して次数を上げていけば値が cos⁡x\cos x に近づく、という意味です。

よく使う展開

覚えておきたい展開

ex=1+x+x22!+x33!+x44!+⋯cos⁡x=1−x22!+x44!−x66!+⋯sin⁡x=x−x33!+x55!−x77!+⋯11−x=1+x+x2+x3+x4+⋯log⁡(1+x)=x−x22+x33−x44+⋯11+x2=1−x2+x4−x6+x8−⋯Arctanx=x−x33+x55−x77+⋯cosh⁡x=ex+e−x2=1+x22!+x44!+x66!+⋯sinh⁡x=ex−e−x2=x+x33!+x55!+x77!+⋯\begin{aligned}&e^x=1+x+\dfrac{x^2}{2!}+\dfrac{x^3}{3!}+\dfrac{x^4}{4!}+\cdots\\[4pt]&\cos x=1-\dfrac{x^2}{2!}+\dfrac{x^4}{4!}-\dfrac{x^6}{6!}+\cdots\\[4pt]&\sin x=x-\dfrac{x^3}{3!}+\dfrac{x^5}{5!}-\dfrac{x^7}{7!}+\cdots\\[4pt]&\dfrac1{1-x}=1+x+x^2+x^3+x^4+\cdots\\[4pt]&\log (1+x)=x-\dfrac{x^2}{2}+\dfrac{x^3}{3}-\dfrac{x^4}{4}+\cdots\\[4pt]&\dfrac1{1+x^2}=1-x^2+x^4-x^6+x^8-\cdots\\[4pt]&\mathop{\mathrm{Arctan}}x =x-\dfrac{x^3}3+\dfrac{x^5}5-\dfrac{x^7}7+\cdots\\[4pt]&\cosh x =\dfrac{e^x+e^{-x}}2=1+\dfrac{x^2}{2!}+\dfrac{x^4}{4!}+\dfrac{x^6}{6!}+\cdots\\[4pt]&\sinh x =\dfrac{e^x-e^{-x}}2=x+\dfrac{x^3}{3!}+\dfrac{x^5}{5!}+\dfrac{x^7}{7!}+\cdots\end{aligned}

Arctanx\mathop{\mathrm{Arctan}}x は tan⁡x (−π2<x<π2)\tan x\ \left(-\dfrac{\pi}2<x<\dfrac{\pi}2\right) の逆関数を表します。等号で結べる xx の範囲は式ごとに違います。xx にどんな実数を入れてもよいのは exe^x、cos⁡x\cos x、sin⁡x\sin x、cosh⁡x\cosh x、sinh⁡x\sinh x の5つです。残りは範囲が限られ、11−x\dfrac1{1-x} と 11+x2\dfrac1{1+x^2} は −1<x<1-1<x<1、log⁡(1+x)\log(1+x) は −1<x≦1-1<x\leqq1、Arctanx\mathop{\mathrm{Arctan}}x は −1≦x≦1-1\leqq x\leqq1 のときに限ります。たとえば 11−x\dfrac1{1-x} の式に x=2x=2 を入れると、左辺は −1-1 なのに右辺の和は限りなく大きくなります。

授業で扱った問題との関係も、この一覧から読み取れます。x>0x>0 での不等式 x>log⁡(1+x)>x−x22x>\log(1+x)>x-\dfrac{x^2}{2} は、log⁡(1+x)\log(1+x) の展開を1次で打ち切った式と2次で打ち切った式で、log⁡(1+x)\log(1+x) を上下から挟んだものです。また ∑n=0∞1n!=e\displaystyle\sum_{n=0}^{\infty}\dfrac1{n!}=e は、exe^x の展開に x=1x=1 を代入した式にあたります。§1 の結果 Sn(1)<eS_n(1)<e は、その部分和がつねに ee より小さいことを言っています。

3. 分子を組み替えて ∑p(n)n!\displaystyle\sum\dfrac{p(n)}{n!} を求める

鍵になる約分

kk を正の整数とし、nn から始めて 11 ずつ減らしながら kk 個掛けた積 n(n−1)⋯(n−k+1)n(n-1)\cdots(n-k+1) を考えます。n≧kn\geqq k なら

n(n−1)⋯(n−k+1)n!=1(n−k)!\dfrac{n(n-1)\cdots(n-k+1)}{n!}=\dfrac1{(n-k)!}

と約分できます。0≦n<k0\leqq n<k のときは積の中に 00 が入るので、この項は 00 です。したがって N≧kN\geqq k として

∑n=0Nn(n−1)⋯(n−k+1)n!=∑n=kN1(n−k)!=∑m=0N−k1m! →N→∞ e\begin{aligned}\sum_{n=0}^{N}\dfrac{n(n-1)\cdots(n-k+1)}{n!}&=\sum_{n=k}^{N}\dfrac1{(n-k)!}\\&=\sum_{m=0}^{N-k}\dfrac1{m!}\ \xrightarrow{N\to\infty}\ e\end{aligned}

となります(m=n−km=n-k と置き直しました)。k=0k=0 の「積」は 11 と約束すれば、∑n=0∞1n!=e\displaystyle\sum_{n=0}^{\infty}\dfrac1{n!}=e もこの形に含まれます。

ここから次のことが分かります。分子の多項式 p(n)p(n) を

p(n)=c0+c1 n+c2 n(n−1)+c3 n(n−1)(n−2)+⋯\begin{aligned}p(n)={}&c_0+c_1\,n+c_2\,n(n-1)\\&+c_3\,n(n-1)(n-2)+\cdots\end{aligned}

の形に書き直せれば、和は有限個の「ee に収束する和」の定数倍の和になり、

∑n=0∞p(n)n!=(c0+c1+c2+⋯ ) e\sum_{n=0}^{\infty}\dfrac{p(n)}{n!}=(c_0+c_1+c_2+\cdots)\,e

です。冒頭の和で分子が 2+4+⋯+2n2+4+\cdots+2n だったことには特別な意味はなく、効率よく答えにたどり着けたのは、n(n+1)=2n+n(n−1)n(n+1)=2n+n(n-1) と組み替えたことによります。係数の和 2+12+1 から 3e3e が出ます(n=0n=0 の項は 00 なので、和を n=1n=1 から始めても値は同じです)。

係数は小さい nn を代入して決める

係数 c0,c1,…c_0,c_1,\dots を求めるには、n=0,1,2,…n=0,1,2,\dots を順に代入するのが手早い方法です。n=jn=j を代入すると、cj+1c_{j+1} 以降の項は積に 00 を含んで消えるので、未知数が1つずつ増える連立方程式を上から順に解けば済みます。

例として n3n^3 を書き直してみます。

n3=c0+c1n+c2n(n−1)+c3n(n−1)(n−2)n^3=c_0+c_1n+c_2n(n-1)+c_3n(n-1)(n-2)

とおいて n=0,1,2,3n=0,1,2,3 を代入すると、

n=0: 0=c0n=1: 1=c0+c1 より c1=1n=2: 8=c0+2c1+2c2 より c2=3n=3: 27=c0+3c1+6c2+6c3 より c3=1\begin{aligned}n=0&:\ 0=c_0\\n=1&:\ 1=c_0+c_1\ \text{より}\ c_1=1\\n=2&:\ 8=c_0+2c_1+2c_2\ \text{より}\ c_2=3\\n=3&:\ 27=c_0+3c_1+6c_2+6c_3\ \text{より}\ c_3=1\end{aligned}

と、上から順に決まります。

両辺はどちらも nn の3次以下の多項式で、n=0,1,2,3n=0,1,2,3 の4つの値で一致しています。3次以下の多項式は4点の値で決まるので、両辺は多項式として等しく、

n3=n(n−1)(n−2)+3n(n−1)+nn^3=n(n-1)(n-2)+3n(n-1)+n

が成り立ちます。係数の和は 1+3+1=51+3+1=5 なので

∑n=1∞n3n!=5e\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{n^3}{n!}=5e

です。

練習

次の和を求めてみましょう。

⑴ ∑n=1∞n2n!\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{n^2}{n!} ⑵ ∑n=0∞n2+3n+2n!\displaystyle\sum_{n=0}^{\infty}\dfrac{n^2+3n+2}{n!} ⑶ ∑n=1∞n4n!\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{n^4}{n!}

答え合わせ用(自分で求めてから開く)

⑴ n2=n(n−1)+nn^2=n(n-1)+n より 2e2e。

⑵ n2+3n+2=n(n−1)+4n+2n^2+3n+2=n(n-1)+4n+2 より (1+4+2)e=7e(1+4+2)e=7e。

⑶ n4=n(n−1)(n−2)(n−3)+6n(n−1)(n−2)+7n(n−1)+nn^4=n(n-1)(n-2)(n-3)+6n(n-1)(n-2)+7n(n-1)+n より (1+6+7+1)e=15e(1+6+7+1)e=15e。

同じ方法で ∑n=1∞n5n!=52e\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{n^5}{n!}=52e も出ます5∑n=1∞nkn!\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{n^k}{n!} を ee で割った値は k=1,2,3,4,5k=1,2,3,4,5 で 1,2,5,15,521,2,5,15,52 となります。この数の並びはベル数と呼ばれ、kk 個のものをいくつかの組に分ける方法の総数に一致します。下の脚注へ。

1 n!n! は 11 から nn までの積で、0!=10!=1 と約束する。

2 塾の授業で扱った問題は塾の教材なので、数値を変えた類題に差し替えています。

3 冒頭の問題で e−xe^{-x} を掛けた関数が 11 より小さいことを示した部分は、この gn(x)<1g_n(x)<1 にあたります。

4 f(x)=e−1/x2 (x≠0)f(x)=e^{-1/x^2}\ (x\neq0)、f(0)=0f(0)=0 がその例です。この関数は x=0x=0 での微分係数がどの階でも 00 なので、マクローリン展開の右辺は恒等的に 00 になりますが、f(1)=1e≠0f(1)=\dfrac1e\neq0 です。

5 ∑n=1∞nkn!\displaystyle\sum_{n=1}^{\infty}\dfrac{n^k}{n!} を ee で割った値は k=1,2,3,4,5k=1,2,3,4,5 で 1,2,5,15,521,2,5,15,52 となります。この数の並びはベル数と呼ばれ、kk 個のものをいくつかの組に分ける方法の総数に一致します。

塾の授業で配った補足資料をもとに、問題を類題に差し替えて書き直しました。

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