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2\sqrt{2} が有理数でないことの証明

2024年度 中1解説2026年10月6日3分で読めます塾講師木下平方根

定理

2\sqrt{2}は有理数でない1有理数とは、整数 NN と 00 でない整数 MM を使って NM\dfrac{N}{M} の形に表せる数のことです。下の脚注へ

【教科書の説明の詳解】

2\sqrt{2}が有理数であると仮定してみる。

まず、1<2<41<2<4、つまり12<22<221^2<\sqrt{2}^2<2^2より1<2<21<\sqrt{2}<2(∵定義より2>0\because \text{定義より}\sqrt{2}>0)で、11と22の間に整数はないから2\sqrt{2}は整数でない。

2\sqrt{2}が有理数であると仮定すると、定義と上の議論より2\sqrt{2}は整数でない正数なので、二つの互いに素な22つの自然数が「互いに素」であるとは、両者の公約数が 11 だけであることを言います。下の脚注へNN(:自然数)とMM(:22以上の自然数)によって

2=NM\begin{aligned}&\sqrt{2}=\dfrac{N}{M}\end{aligned}

と表せる。両辺を二乗すると、

2=N2M2⋯①\begin{aligned}2=\dfrac{N^2}{M^2}\cdots\text{①}\end{aligned}

となる。①をみると、左辺は整数なので右辺も整数でなくてはならない。つまり右辺は約分して分母が11にならなくてはならない。しかし、NNとMMが互いに素だったのでN2N^2とM2M^2も互いに素3N2N^2 と M2M^2 に共通の素因数があれば、それは NN と MM の両方の素因数でもあるので、互いに素という仮定に反するからです。下の脚注へだから右辺は既約分数であり、かつ2≦M2\leqq Mより4≦M24\leqq M^2なので右辺の分母は44以上となる。よって矛盾してしまうので元々の仮定である「2\sqrt{2}が有理数である」というのが誤りであると言える。

【有名な証明】

背理法を用いて示す。つまり、2\sqrt{2}が有理数であると仮定して矛盾を導く。

2\sqrt{2}が有理数であると仮定すると、定義より2\sqrt{2}は正数なので、二つの自然数NNとMMによって

2=NM\begin{aligned}&\sqrt{2}=\dfrac{N}{M}\end{aligned}

と表せる。両辺を二乗すると、

2=N2M2⇔2×M2=N2⋯①\begin{aligned}2=\dfrac{N^2}{M^2}\Leftrightarrow 2\times M^2 = N^2\cdots\text{①}\end{aligned}

となる。今、NNとMMは自然数なので素因数分解ができて、この素因数「22」の個数がそれぞれnn個とmm個(nn、mmはそれぞれ00以上の整数)だったとすると、N2N^2とM2M^2の素因数「22」の個数はそれぞれ2n2n個と2m2m個となる。

今、①の式を見ると、先の議論から左辺の素因数「22」の個数は2m+12m+1個、右辺は2n2n個となる4素因数分解がただ1通りに決まるので、①の両辺で素因数「22」の個数は等しくなければなりません。たとえば M=4M=4 なら m=2m=2 で、2×42=32=252\times 4^2=32=2^5 の素因数「22」は 2m+1=52m+1=5 個です。下の脚注へから、

2m+1=2n⇔2(n−m)=1⋯②\begin{aligned}&2m+1=2n\Leftrightarrow 2(n-m)=1\cdots\text{②}\end{aligned}

となる。②において左辺は偶数(∵n\because n、mmはそれぞれ整数よりn−mn-mも整数)だが、右辺の11は奇数より矛盾。

よって背理法より、2\sqrt{2}は有理数でないことが示された。□

1 有理数とは、整数 NN と 00 でない整数 MM を使って NM\dfrac{N}{M} の形に表せる数のことです。

2 2つの自然数が「互いに素」であるとは、両者の公約数が 11 だけであることを言います。

3 N2N^2 と M2M^2 に共通の素因数があれば、それは NN と MM の両方の素因数でもあるので、互いに素という仮定に反するからです。

4 素因数分解がただ1通りに決まるので、①の両辺で素因数「22」の個数は等しくなければなりません。たとえば M=4M=4 なら m=2m=2 で、2×42=32=252\times 4^2=32=2^5 の素因数「22」は 2m+1=52m+1=5 個です。

塾の授業で配った補足資料をもとに書き直しました。

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