この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
電磁気学入門 第4章 §4.5
誘電体に電場をかけると、原子や分子の中で正負の電荷がずれ(電子分極)、また永久双極子が電場の向きにそろい(配向分極)、物質は単位体積あたり の双極子モーメントを持つ。分極した物質の電場は、表面に 、内部に の分極電荷を置いた電場に等しい(定理 4.2)。
この分極電荷を Gauss の法則の左辺へ繰り込んで電束密度 を定義すると、 の源には自由電荷だけが残る(定理 4.4)。線形な物質では と書ける。一様な誘電体の中では、真空の式の を に置き換えるだけで電場が求まる。分子の分極率と比誘電率は、局所場 を通じて Clausius–Mossotti の式で結ばれる。
誘電体の境界では、 から電場の接線成分が、 から電束密度の法線成分が連続になる(定理 4.5)。この2条件と各領域の Laplace 方程式で、境界値問題は第3章と同じ方法で解ける。一様な電場の中の誘電体球の内部では電場が 倍に弱まり、誘電体の平面の前の点電荷は大きさ 倍の鏡像電荷に引かれる。どちらも で導体の結果に戻る。
エネルギーは自由電荷を運び込む仕事として定義し、線形な物質では になる(定理 4.6)。このうち は分子の分極に蓄えたエネルギーである。
誘電体に働く力は仮想仕事の方法で求める。電荷一定なら 、電位一定なら である。どちらも という同じ値になる。力の密度は で、誘電体は電場の強い所へ引き込まれる。
第5章からは電流と磁場に進む。第6章の磁性体では、この章と同じ構造が現れる。量の対応は次のとおりである。
- 磁化 が分極 に対応する。
- 磁化電流 が分極電荷 に対応する。
- 磁場 が電束密度 に対応する。
境界条件も同じ導き方で得られる。第8章では が物質中の Maxwell 方程式の1つになり、分極が時間変化するときの分極電流 が加わる。第9章では、比誘電率が振動数に依存する に広がり、屈折率と分散を決める。
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