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この章のまとめ

2026年10月15日3分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第4章 誘電体

AI 生成・木下が未勉強

電磁気学入門 第4章 §4.5

誘電体に電場をかけると、原子や分子の中で正負の電荷がずれ(電子分極)、また永久双極子が電場の向きにそろい(配向分極)、物質は単位体積あたり P\bm{P} の双極子モーメントを持つ。分極した物質の電場は、表面に σb=P⋅n\sigma_{\mathrm b}=\bm{P}\cdot\bm{n}、内部に ρb=−∇⋅P\rho_{\mathrm b}=-\nabla\cdot\bm{P} の分極電荷を置いた電場に等しい(定理 4.2)。

この分極電荷を Gauss の法則の左辺へ繰り込んで電束密度 D=ε0E+P\bm{D}=\varepsilon_0\bm{E}+\bm{P} を定義すると、∇⋅D=ρf\nabla\cdot\bm{D}=\rho_{\mathrm f} の源には自由電荷だけが残る(定理 4.4)。線形な物質では D=εE\bm{D}=\varepsilon\bm{E} と書ける。一様な誘電体の中では、真空の式の ε0\varepsilon_0 を ε\varepsilon に置き換えるだけで電場が求まる。分子の分極率と比誘電率は、局所場 E+P/(3ε0)\bm{E}+\bm{P}/(3\varepsilon_0) を通じて Clausius–Mossotti の式で結ばれる。

誘電体の境界では、∇×E=0\nabla\times\bm{E}=\bm{0} から電場の接線成分が、∇⋅D=ρf\nabla\cdot\bm{D}=\rho_{\mathrm f} から電束密度の法線成分が連続になる(定理 4.5)。この2条件と各領域の Laplace 方程式で、境界値問題は第3章と同じ方法で解ける。一様な電場の中の誘電体球の内部では電場が3/(εr+2)3/(\varepsilon_{\mathrm r}+2) 倍に弱まり、誘電体の平面の前の点電荷は大きさ (εr−1)/(εr+1)(\varepsilon_{\mathrm r}-1)/(\varepsilon_{\mathrm r}+1) 倍の鏡像電荷に引かれる。どちらも εr→∞\varepsilon_{\mathrm r}\to\infty で導体の結果に戻る。

エネルギーは自由電荷を運び込む仕事として定義し、線形な物質では 12∫E⋅D dV\frac12\int\bm{E}\cdot\bm{D}\,\mathrm{d} V になる(定理 4.6)。このうち 12E⋅P\frac12\bm{E}\cdot\bm{P} は分子の分極に蓄えたエネルギーである。

誘電体に働く力は仮想仕事の方法で求める。電荷一定なら −∂W/∂x-\partial W/\partial x、電位一定なら +∂W/∂x+\partial W/\partial x である。どちらも 12V2 dC/dx\frac12V^2\,\mathrm{d} C/\mathrm{d} x という同じ値になる。力の密度は −12E2∇ε-\frac12E^2\nabla\varepsilon で、誘電体は電場の強い所へ引き込まれる。

第5章からは電流と磁場に進む。第6章の磁性体では、この章と同じ構造が現れる。量の対応は次のとおりである。

  • 磁化 M\bm{M} が分極 P\bm{P} に対応する。
  • 磁化電流 ∇×M\nabla\times\bm{M} が分極電荷 −∇⋅P-\nabla\cdot\bm{P} に対応する。
  • 磁場 H\bm{H} が電束密度 D\bm{D} に対応する。

境界条件も同じ導き方で得られる。第8章では ∇⋅D=ρf\nabla\cdot\bm{D}=\rho_{\mathrm f} が物質中の Maxwell 方程式の1つになり、分極が時間変化するときの分極電流 ∂P/∂t\partial\bm{P}/\partial t が加わる。第9章では、比誘電率が振動数に依存する εr(ω)\varepsilon_{\mathrm r}(\omega) に広がり、屈折率と分散を決める。

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