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弦を伝わる波の速さ

2026年10月15日1分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第4章 何がわかるのか:力学の例

AI 生成・木下が未勉強

次元解析入門 第4章 §4.2 ★ 「無次元量が0個」に見えるときは、階数を計算し直す

張力 FF で張った、線密度 λ\lambda の弦を伝わる波の速さ vv を考える。量は v,F,λv,F,\lambda の3つで、基本量も M,L,T\mathsf{M},\mathsf{L},\mathsf{T} の3つあるので、「3−3=03-3=0 個で無次元量が作れない」と考えたくなる。しかし次元行列

vFλM011L11−1T−1−20\begin{array}{c|ccc} & v & F & \lambda\\\hline \mathsf{M} & 0 & 1 & 1\\ \mathsf{L} & 1 & 1 & -1\\ \mathsf{T} & -1 & -2 & 0 \end{array}

の行列式は0で、階数は2である(FF の列は vv の列の2倍と λ\lambda の列の和に等しい。FF と λv2\lambda v^2 は同じ次元を持つ)。したがって無次元量は 3−2=13-2=1 個あり、それはΠ=λv2/F\Pi=\lambda v^2/F である。無次元量が1個なので

v=CFλv = C\sqrt{\frac{F}{\lambda}}

となる。速さは張力の平方根に比例し、線密度の平方根に反比例する。弦の波動方程式を立てると C=1C=1 になる。バイオリンの弦(F=50F=50 N、λ=1\lambda=1 g/m)なら v≈224v\approx224 m/s である。

この例は、個数を「基本量の数」でなく「次元行列の階数」で数える理由を示している(第3.2節)。

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