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確認テストの解答

2026年10月15日16分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第15章 マルコフ連鎖の長時間の振る舞い
目次
  1. §15.1 再帰と過渡
  2. §15.2 一次ステップ解析
  3. §15.3 定常分布と極限定理
  4. §15.4 エルゴード定理と再生報酬
  5. §15.5 応用
  6. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

確率論入門 第15章 §15.7

§15.1 再帰と過渡

  1. 15.1-1 すべての状態が過渡的なら、各状態への訪問は確率 1 で有限回である(定理 15.3)。状態が有限個なら、訪問回数の合計も有限になる。しかし連鎖はすべての時刻にどこかの状態にいるので、合計は無限大でなければならず、矛盾する。

式で書けば

∑j∈SG(i,j)=∑n∑jpij(n)=∑n1=∞\sum_{j\in S}G(i,j)=\sum_n\sum_jp^{(n)}_{ij}=\sum_n1=\infty

である。状態が有限なら、ある jj で G(i,j)=∞G(i,j)=\infty となる。G(i,j)≤G(j,j)G(i,j)\le G(j,j) から、その状態は再帰的である。2. 15.1-2 aa に戻る道は2通りある。1歩目でその場に留まる道と、bb に行ってすぐ戻る道である。よって

faa=13+23⋅12=23,G(a,a)=11−2/3=3f_{aa}=\tfrac13+\tfrac23\cdot\tfrac12=\tfrac23,\qquad G(a,a)=\frac{1}{1-2/3}=3

である。aa から出れば、その場に留まり続けない限り必ず bb に行く。留まり続ける確率は 0 なので、fab=1f_{ab}=1 である。bb に戻るには aa を経由するしかないので

fbb=pba fab=12,G(b,b)=2,G(a,b)=fab G(b,b)=2f_{bb}=p_{ba}\,f_{ab}=\tfrac12,\qquad G(b,b)=2,\qquad G(a,b)=f_{ab}\,G(b,b)=2

である。行列で確かめる。

Q=(1323120),det⁡(I−Q)=23−13=13Q=\begin{pmatrix}\frac13&\frac23\\ \frac12&0\end{pmatrix},\qquad \det(I-Q)=\frac23-\frac13=\frac13

なので

(I−Q)−1=3(1231223)=(32322)(I-Q)^{-1}=3\begin{pmatrix}1&\frac23\\[2pt]\frac12&\frac23\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}3&2\\[2pt]\frac32&2\end{pmatrix}

となり一致する。吸収までの時間は、過渡的な2状態に滞在する回数の合計である。よって期待値は G(a,a)+G(a,b)=3+2=5G(a,a)+G(a,b)=3+2=5 である。3. 15.1-3 根号の部分を gg と置く。

Φ(s)=1−g(s)2qs,g(s)=1−4pqs2,g′(s)=−4pqsg(s)\Phi(s)=\frac{1-g(s)}{2qs},\qquad g(s)=\sqrt{1-4pqs^2},\qquad g'(s)=-\frac{4pqs}{g(s)}

商の微分から

Φ′(s)=−g′(s)⋅2qs−(1−g(s))⋅2q4q2s2=4pqs2/g(s)−(1−g(s))2qs2.\Phi'(s)=\frac{-g'(s)\cdot2qs-(1-g(s))\cdot2q}{4q^2s^2}=\frac{4pqs^2/g(s)-(1-g(s))}{2qs^2}.

p>qp>q なら g(1)=(p−q)2=p−qg(1)=\sqrt{(p-q)^2}=p-q である。s→1s\to1 とすると

Φ′(1)=4pq/(p−q)−(1−p+q)2q=4pq/(p−q)−2q2q=2pp−q−1=p+qp−q\Phi'(1)=\frac{4pq/(p-q)-(1-p+q)}{2q}=\frac{4pq/(p-q)-2q}{2q}=\frac{2p}{p-q}-1=\frac{p+q}{p-q}

となり、p+q=1p+q=1 から E0[T1]=1/(p−q)E_0[T_1]=1/(p-q) である。4. 15.1-4 2n2n ステップで原点に戻るのは、各軸の正負の向きを同じ回数ずつ選ぶときである。横の軸の回数を ii、縦の軸の回数を jj とする。和は nn である。よって

p00(2n)=∑i+j=n(2n)!i! i! j! j!4−2n=4−2n(2nn)∑i=0n(n!i! (n−i)!)2=4−2n(2nn)∑i(ni)2p^{(2n)}_{00}=\sum_{i+j=n}\frac{(2n)!}{i!\,i!\,j!\,j!}4^{-2n}=4^{-2n}\binom{2n}{n}\sum_{i=0}^n\Bigl(\frac{n!}{i!\,(n-i)!}\Bigr)^2=4^{-2n}\binom{2n}{n}\sum_i\binom ni^2

である。途中で (2n)!(i!j!)2=(2nn)(n!i!j!)2\frac{(2n)!}{(i!j!)^2}=\binom{2n}{n}\bigl(\frac{n!}{i!j!}\bigr)^2 を使った。恒等式から最後の和は (2nn)\binom{2n}{n} なので、p00(2n)=(2nn)24−2np^{(2n)}_{00}=\binom{2n}{n}^24^{-2n} を得る。

恒等式は、2n2n 個から nn 個選ぶ方法を、前半と後半から何個ずつ選ぶかで分けて数えれば従う。前半から ii 個選ぶ場合を足すと

(2nn)=∑i(ni)(nn−i)=∑i(ni)2\binom{2n}{n}=\sum_i\binom ni\binom n{n-i}=\sum_i\binom ni^2

となる。5. 15.1-5 1歩の変位 η∈{−1,0,1}\eta\in\{-1,0,1\} は、独立な2つの Bernoulli(12\frac12) の確率変数を使って

η=B+B′−1,P(η=1)=14,P(η=0)=12,P(η=−1)=14\eta=B+B'-1,\qquad P(\eta=1)=\tfrac14,\quad P(\eta=0)=\tfrac12,\quad P(\eta=-1)=\tfrac14

と書ける。nn 歩後の位置は ∑(Bk+Bk′)−n\sum(B_k+B'_k)-n である。和 ∑(Bk+Bk′)\sum(B_k+B'_k) は二項分布 Bin(2n,12)\mathrm{Bin}(2n,\frac12) に従うので

p00(n)=P(Bin(2n,12)=n)=(2nn)4−n∼1πnp^{(n)}_{00}=P\bigl(\mathrm{Bin}(2n,\tfrac12)=n\bigr)=\binom{2n}{n}4^{-n}\sim\frac{1}{\sqrt{\pi n}}

である。∑nn−1/2=∞\sum_nn^{-1/2}=\infty なので、定理 15.3 から原点は再帰的である。

§15.2 一次ステップ解析

  1. 15.2-1 i≥1i\ge1 で p⋅1+q⋅1=1p\cdot1+q\cdot1=1 なので、定数 1 は (15.15) を満たす。しかし §15.2 の計算から、最小の非負解は hi=(q/p)i<1h_i=(q/p)^i<1 である。定理 15.10 から、到達確率は最小解の方である。定数 1 は方程式を満たすが、帰納法の評価 (15.16) は x≥hx\ge h を与えるだけで、等号を保証しない。状態空間が無限なので、命題 15.12 の一意性も使えない。
  2. 15.2-2 公正な場合は、u2=2/6=13u_2=2/6=\frac13 と D2=2⋅4=8D_2=2\cdot4=8 である。p=23p=\frac23 では r=12r=\frac12 で

u2=1−(1/2)21−(1/2)6=3/463/64=4863=1621≈0.762u_2=\frac{1-(1/2)^2}{1-(1/2)^6}=\frac{3/4}{63/64}=\frac{48}{63}=\frac{16}{21}\approx0.762

である。3. 15.2-3 方程式は次のとおりである。

kN=0,k0=1+k1,ki=1+12(ki−1+ki+1)(1≤i≤N−1)k_N=0,\qquad k_0=1+k_1,\qquad k_i=1+\tfrac12(k_{i-1}+k_{i+1})\quad(1\le i\le N-1)

命題 15.12 から、解はただ1つである。ki=N2−i2k_i=N^2-i^2 を入れると

1+12[N2−(i−1)2+N2−(i+1)2]=1+N2−12(2i2+2)=N2−i21+\tfrac12\bigl[N^2-(i-1)^2+N^2-(i+1)^2\bigr]=1+N^2-\tfrac12(2i^2+2)=N^2-i^2

で、境界の式 k0=1+(N2−1)=N2k_0=1+(N^2-1)=N^2 と kN=0k_N=0 も満たす。N=3N=3 のときは、方程式を直接解いて確かめる。

k0=1+k1,k1=1+12(k0+k2),k2=1+12k1(方程式)k1=1+12(1+k1+k2) ⟹ k1=3+k2(第1式を第2式に代入)k2=1+12(3+k2) ⟹ k2=5,k1=8,k0=9(第3式に代入)\begin{aligned}k_0&=1+k_1,\qquad k_1=1+\tfrac12(k_0+k_2),\qquad k_2=1+\tfrac12k_1&&\text{(方程式)}\\ k_1&=1+\tfrac12(1+k_1+k_2)\ \Longrightarrow\ k_1=3+k_2&&\text{(第1式を第2式に代入)}\\ k_2&=1+\tfrac12(3+k_2)\ \Longrightarrow\ k_2=5,\quad k_1=8,\quad k_0=9&&\text{(第3式に代入)}\end{aligned}

公式の値 9−4=59-4=5、9−1=89-1=8、9 と一致する。4. 15.2-4 過渡的な状態は「進みなし(s0s_0)」「直前が H(s1s_1)」と、もう1つある。それは「直前が HT(s2s_2)」である。吸収状態は「HTH 完成」である。

  • 進みなしからは、H で s1s_1 に、T で同じ状態に移る。
  • s1s_1 からは、H で同じ状態に留まり(新しい H が先頭になる)、T で s2s_2 に移る。
  • s2s_2 からは、H で完成し、T で s0s_0 に戻る(HTT の末尾は HTH の先頭と重ならない)。

各状態からの平均時間を k0,k1,k2k_0,k_1,k_2 とすると

k0=1+12(k1+k0),k1=1+12(k1+k2),k2=1+12k0.k_0=1+\tfrac12(k_1+k_0),\qquad k_1=1+\tfrac12(k_1+k_2),\qquad k_2=1+\tfrac12k_0.

順に解く。

k0=2+k1(第1式)k1=2+k2(第2式)k0=4+k2=5+12k0(第3式を代入)\begin{aligned}k_0&=2+k_1&&\text{(第1式)}\\ k_1&=2+k_2&&\text{(第2式)}\\ k_0&=4+k_2=5+\tfrac12k_0&&\text{(第3式を代入)}\end{aligned}

よって k0=10k_0=10 である。

§15.3 定常分布と極限定理

  1. 15.3-1 P=IP=I の連鎖は状態を動かないので、1↛21\not\to2 である。よって既約でない(クラスが2つある)。定理 15.19 は既約な連鎖についての主張なので、矛盾しない。
  2. 15.3-2 定常分布と平均再帰時間は

π=(0.10.4,0.30.4)=(14,34),m1=1π1=4\pi=\Bigl(\frac{0.1}{0.4},\frac{0.3}{0.4}\Bigr)=\Bigl(\frac14,\frac34\Bigr),\qquad m_1=\frac1{\pi_1}=4

である。ずれは

p11(n)−π1=aa+b(1−a−b)n=0.75×0.6np^{(n)}_{11}-\pi_1=\frac{a}{a+b}(1-a-b)^n=0.75\times0.6^n

なので、条件 0.75×0.6n<0.010.75\times0.6^n<0.01 は

n>log⁡(0.01/0.75)log⁡0.6≈8.45n>\frac{\log(0.01/0.75)}{\log0.6}\approx8.45

と同値である。最小の nn は 9 である。実際 0.75×0.68≈0.01260.75\times0.6^8\approx0.0126 で、0.75×0.69≈0.00760.75\times0.6^9\approx0.0076 である。3. 15.3-3 πP=π\pi P=\pi の第0成分は π0=qπ0+qπ1\pi_0=q\pi_0+q\pi_1 である。ここから π1=pqπ0\pi_1=\frac pq\pi_0 を得る。j≥1j\ge1 の成分は πj=pπj−1+qπj+1\pi_j=p\pi_{j-1}+q\pi_{j+1} である。r=p/qr=p/q と置き、πj=rjπ0\pi_j=r^j\pi_0 と仮定して次の項を計算する。

qπj+1=πj−pπj−1=(rj−prj−1)π0=rj−1(r−p)π0r−p=pq−p=p(1−q)q=p2qπj+1=rj−1p2q2π0=rj+1π0\begin{aligned}q\pi_{j+1}&=\pi_j-p\pi_{j-1}=(r^j-pr^{j-1})\pi_0=r^{j-1}(r-p)\pi_0\\ r-p&=\frac pq-p=\frac{p(1-q)}{q}=\frac{p^2}{q}\\ \pi_{j+1}&=r^{j-1}\frac{p^2}{q^2}\pi_0=r^{j+1}\pi_0\end{aligned}

帰納法から πj=rjπ0\pi_j=r^j\pi_0 である。r<1r<1 なので規格化でき、πj=(1−r)rj\pi_j=(1-r)r^j である。p=13p=\frac13 では r=12r=\frac12 である。よって π0=12\pi_0=\frac12 で、m0=1/π0=2m_0=1/\pi_0=2 である。4. 15.3-4 一様分布 πi=1/∣S∣\pi_i=1/\left\vert S\right\vert を考える。列の和が 1 なので

∑iπipij=1∣S∣∑ipij=1∣S∣=πj\sum_i\pi_ip_{ij}=\frac1{\left\vert S\right\vert }\sum_ip_{ij}=\frac1{\left\vert S\right\vert }=\pi_j

となり、定常分布である。系 15.20 から定常分布はこれだけである。定理 15.19 から mi=1/πi=∣S∣m_i=1/\pi_i=\left\vert S\right\vert である。5. 15.3-5 nn ステップ後の位置は、二項分布を平行移動したものである。よって

pij(n)=p0,j−i(n)≤max⁡kp0k(n)≤(n⌊n/2⌋)2−n→0p^{(n)}_{ij}=p^{(n)}_{0,j-i}\le\max_kp^{(n)}_{0k}\le\binom{n}{\lfloor n/2\rfloor}2^{-n}\to0

である。定常分布 π\pi があるとすると、任意の nn で

πj=∑iπipij(n)≤max⁡kp0k(n)∑iπi=max⁡kp0k(n)\pi_j=\sum_i\pi_ip^{(n)}_{ij}\le\max_kp^{(n)}_{0k}\sum_i\pi_i=\max_kp^{(n)}_{0k}

が成り立つ。n→∞n\to\infty とすると πj=0\pi_j=0 となる。すべての成分が 0 なのは、総和が 1 であることと矛盾する。

§15.4 エルゴード定理と再生報酬

  1. 15.4-1 連鎖は既約で有限なので、正再帰的である。エルゴード定理から

V3(n)n→1m3=π3=38a.s.\frac{V_3(n)}n\to\frac1{m_3}=\pi_3=\frac38\quad\text{a.s.}

である。2. 15.4-2 到着間隔を ξ\xi とする。周期の中の時刻 s∈[0,ξ)s\in[0,\xi) に来た客の待ち時間は ξ−s\xi-s である。その積分が1周期の報酬で

∫0ξ(ξ−s) ds=ξ22\int_0^\xi(\xi-s)\,\mathrm{d} s=\frac{\xi^2}2

となる。間隔の平均と2乗の平均は

E[ξ]=1,E[ξ2]=V[ξ]+E[ξ]2=13+1=43E[\xi]=1,\qquad E[\xi^2]=V[\xi]+E[\xi]^2=\frac13+1=\frac43

なので、定理 15.24 から長時間平均は

E[ξ2/2]E[ξ]=2/31=23\frac{E[\xi^2/2]}{E[\xi]}=\frac{2/3}{1}=\frac23

(約 6.7 分)である。平均の到着間隔の半分(5 分)より長い。長い間隔ほどその中に来る客が多いので、客が経験する間隔は平均より長くなる。3. 15.4-3 2状態の公式で a=0.1a=0.1、b=0.3b=0.3 である。よって定常分布は

π=(0.30.4,0.10.4)=(0.75,0.25)\pi=\Bigl(\frac{0.3}{0.4},\frac{0.1}{0.4}\Bigr)=(0.75,0.25)

である。エルゴード定理から、平均利益は 3×0.75+(−1)×0.25=23\times0.75+(-1)\times0.25=2 である。4. 15.4-4 行列の累乗 PnP^n は、偶数乗なら単位行列で、奇数乗なら PP 自身である。よって p11(n)p^{(n)}_{11} は 1,0,1,0,…1,0,1,0,\dots と振動して収束しない。一方、∑k<np11(k)=⌈n/2⌉\sum_{k<n}p^{(k)}_{11}=\lceil n/2\rceil なので

1n⌈n2⌉→12\frac1n\Bigl\lceil \frac n2\Bigr\rceil\to\frac12

である。これは毎回2歩で戻ること、つまり m1=2m_1=2 と合う。

一般の場合は、0≤Vj(n)/n≤10\le V_j(n)/n\le1 なので (15.30) に有界収束定理(第5章 §5.2 の優収束定理)を使えて

1n∑k=0n−1pij(k)=Ei[Vj(n)n]→1mj\frac1n\sum_{k=0}^{n-1}p^{(k)}_{ij}=E_i\Bigl[\frac{V_j(n)}{n}\Bigr]\to\frac1{m_j}

である。

§15.5 応用

  1. 15.5-1 列の和もすべて 1 なので、確認テスト 15.3-4 から一様分布 π=(13,13,13)\pi=(\frac13,\frac13,\frac13) が定常分布である。しかし π1p12=13≠0=π2p21\pi_1p_{12}=\frac13\ne0=\pi_2p_{21} なので、詳細つり合いは成り立たない。この連鎖は1つの向きにしか回らず、時間を逆にすると向きが変わるので可逆でない。
  2. 15.5-2 重みは wk=2−kw_k=2^{-k} である。上へ移る提案は確率 wk+1/wk=12w_{k+1}/w_k=\frac12 で受け入れ、下へ移る提案は必ず受け入れる。よって

pk,k+1=12⋅12=14 (k=0,1,2),pk,k−1=12 (k=1,2,3),p00=34, p11=p22=14, p33=12p_{k,k+1}=\tfrac12\cdot\tfrac12=\tfrac14\ (k=0,1,2),\qquad p_{k,k-1}=\tfrac12\ (k=1,2,3),\qquad p_{00}=\tfrac34,\ p_{11}=p_{22}=\tfrac14,\ p_{33}=\tfrac12

である。目標の分布 π=(8,4,2,1)/15\pi=(8,4,2,1)/15 について

πkpk,k+1=πk4,πk+1pk+1,k=πk+12=πk4\pi_kp_{k,k+1}=\frac{\pi_k}4,\qquad \pi_{k+1}p_{k+1,k}=\frac{\pi_{k+1}}2=\frac{\pi_k}4

なので、詳細つり合いが成り立つ。時間平均の極限は

∑kkπk=0⋅8+1⋅4+2⋅2+3⋅115=1115\sum_kk\pi_k=\frac{0\cdot8+1\cdot4+2\cdot2+3\cdot1}{15}=\frac{11}{15}

である。3. 15.5-3 定理 15.19 から

π3=(63)64=2064=516,m3=165=3.2,m0=26=64\pi_3=\frac{\binom63}{64}=\frac{20}{64}=\frac5{16},\qquad m_3=\frac{16}{5}=3.2,\qquad m_0=2^6=64

である。4. 15.5-4 2つの粒子の1歩をそれぞれ η,η′\eta,\eta' とする(独立に ±1\pm1)。法5で Dn+1−Dn=η−η′D_{n+1}-D_n=\eta-\eta' である。この差は +2,0,−2+2,0,-2 を確率 14,12,14\frac14,\frac12,\frac14 でとり、過去と独立である。よって DD は次の遷移確率のマルコフ連鎖である。

pd,d±2=14,pdd=12p_{d,d\pm2}=\tfrac14,\qquad p_{dd}=\tfrac12

これは 25 状態の組 (X,Y)(X,Y) の連鎖から集約したものである。

3⋅2=6≡1(mod5)3\cdot2=6\equiv1\pmod5 なので、En=3Dn mod 5E_n=3D_n\bmod5 と置く。差の ±2\pm2 の動きは、新しい変数の ±1\pm1 の動きになる。

よって新しい変数は円周上で、左右に確率 14\frac14 ずつ動き、確率 12\frac12 で留まる連鎖である。出発の D0=1D_0=1 は E0=3E_0=3 に対応する。2つの粒子が出会うことは E=0E=0 に対応する。0 に達するまでの平均時間を kek_e とする(k0=k5=0k_0=k_5=0)。e=1,…,4e=1,\dots,4 について

ke=1+12ke+14(ke−1+ke+1),すなわちke=2+12(ke−1+ke+1)k_e=1+\tfrac12k_e+\tfrac14(k_{e-1}+k_{e+1}),\qquad\text{すなわち}\qquad k_e=2+\tfrac12(k_{e-1}+k_{e+1})

である。ke=2e(5−e)k_e=2e(5-e) を入れると

2+12⋅2[(e−1)(6−e)+(e+1)(4−e)]=2+(2e(5−e)−2)=2e(5−e)2+\tfrac12\cdot2\bigl[(e-1)(6-e)+(e+1)(4-e)\bigr]=2+(2e(5-e)-2)=2e(5-e)

で満たす。命題 15.12 から解はこれだけである。求める期待値は k3=2⋅3⋅2=12k_3=2\cdot3\cdot2=12 である。5. 15.5-5 i≠ji\ne j で qij,qji>0q_{ij},q_{ji}>0 とし、比を

ρ=wjqjiwiqij≤1\rho=\frac{w_jq_{ji}}{w_iq_{ij}}\le1

と仮定する(ρ>1\rho>1 なら2つの状態を入れ替える)。このとき

pij=qijρ=wjqjiwi,pji=qjimin⁡(1,1/ρ)=qjip_{ij}=q_{ij}\rho=\frac{w_jq_{ji}}{w_i},\qquad p_{ji}=q_{ji}\min(1,1/\rho)=q_{ji}

なので

wipij=wjqji=wjpjiw_ip_{ij}=w_jq_{ji}=w_jp_{ji}

で、ZZ で割れば詳細つり合いである。提案の確率が 0 の場合は別に見る。qij=0q_{ij}=0 のときは pij=0p_{ij}=0 と定める。qji=0q_{ji}=0 のときも受け入れ確率が 0 となって pij=0p_{ij}=0 なので、両辺とも 0 である。

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