信号処理論入門 第5章 §5.3 ★★ 行列表現・数値計算・実列からの復元
有限長 N の離散信号 x[0],…,x[N−1] に対し、DTFT の周波数 Ω をN 等分点 Ωk=2πk/N で標本化したものが離散 Fourier 変換である。
要点
離散 Fourier 変換(DFT)と逆変換(IDFT)。WN=e−j2π/N(回転因子)として
X[k]x[n]=n=0∑N−1x[n]WNkn=n=0∑N−1x[n]e−j2πkn/N,=N1k=0∑N−1X[k]WN−kn=N1k=0∑N−1X[k]ej2πkn/N.
DFT は「信号ベクトル x∈CN を、N 本の離散複素正弦波wk=(ej2πkn/N)n という正規直交基底へ展開する座標変換」であり、第1章の固有値分解・ユニタリ変換の枠組みそのものである({wk} は巡回シフト行列の固有ベクトルにあたる)。行列で書けば X=Fx、F は成分 WNkn のDFT 行列で、F−1=N1F∗(定数倍を除いてユニタリ)となる。
DFT は暗黙に信号を周期 N で周期化して扱う(§5.1の下行)。このため DFT 領域での積は巡回畳み込みに対応する(第1章§1.5)。通常の(線形)畳み込みを DFT で計算したいときは、零詰め(次章)で周期化の巻き込みを避ける必要がある。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com