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多重反射のモード:Fabry–Perot 干渉計と臨界結合

2026年10月15日16分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第9章 干渉計とコヒーレンス
目次
  1. 多重反射の和と Airy 関数
  2. 共鳴の近くを1つのモードで書く
  3. 臨界結合
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

光学と量子エレクトロニクス 第9章 §9.2 ★★★ 2枚の鏡の間の多重反射を足すと Airy 関数になり、共鳴の近くでは共振器は1つの減衰するモードとして書ける。入口の結合と残りの損失が等しいと反射が消える

多重反射の和と Airy 関数

平行な2枚の鏡を距離 LL だけ離して置き、間を屈折率 11 の媒質で満たす。鏡 ii(i=1,2i=1,2)の強度の反射率・透過率・吸収率を RiR_i, TiT_i, AiA_i(Ri+Ti+Ai=1R_i+T_i+A_i=1)とし、共振器の内側の面での振幅の反射率を実数 ri=Ri>0r_i=\sqrt{R_i}>0 にとる(反射の位相は基準面の位置、つまり LL の小さな付け替えに吸収できる)。光が垂直に入るとき、鏡の間を1往復した光は位相 φ=2kL\varphi=2kL をもらう。鏡1を透過した振幅 t1E0t_1E_0 は、鏡2を透過して出るまでに0回、1回、2回、…と往復し、往復のたびに r1r2eiφr_1r_2\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi} が掛かる。出ていく振幅を足し上げると

tFP=t1t2eiφ/2∑m=0∞(r1r2eiφ)m=t1t2eiφ/21−r1r2eiφ(9.5)t_{\mathrm{FP}}=t_1t_2\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi/2}\sum_{m=0}^{\infty}\bigl(r_1r_2\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi}\bigr)^m=\frac{t_1t_2\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi/2}}{1-r_1r_2\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi}}\tag{9.5}

で、透過率は

TFP(φ)=∣tFP∣2=Tmax⁡1+Fsin⁡2(φ/2),Tmax⁡=T1T2(1−R1R2)2,F=4R1R2(1−R1R2)2(9.6)\mathcal T_{\mathrm{FP}}(\varphi)=\lvert t_{\mathrm{FP}}\rvert ^2=\frac{\mathcal T_{\max}}{1+F\sin^2(\varphi/2)},\qquad \mathcal T_{\max}=\frac{T_1T_2}{(1-\sqrt{R_1R_2})^2},\qquad F=\frac{4\sqrt{R_1R_2}}{(1-\sqrt{R_1R_2})^2}\tag{9.6}

となる。この φ\varphi の関数を Airy 関数と呼ぶ(第6章の Airy 円盤とは別のものである)。φ=2πm\varphi=2\pi m(mm は整数)で透過率が最大になる。この条件 2L=mλ2L=m\lambda が共振器の縦モードで、隣の共鳴までの周波数の間隔は νFSR=c/(2L)\nu_{\mathrm{FSR}}=c/(2L)(第1章(第1章)の FSR)である。損失が無く鏡が等しい(R1=R2=RR_1=R_2=R, Ai=0A_i=0)と Tmax⁡=1\mathcal T_{\max}=1 で、反射率 0.990.99 の鏡2枚を重ねても、共鳴では光がすべて通り抜ける。

共鳴の鋭さは、透過率が半分になる Fsin⁡2(φ/2)=1F\sin^2(\varphi/2)=1 で測る。F≫1F\gg1 では半値全幅が φ\varphi で 4/F4/\sqrt F なので、共鳴の間隔 2π2\pi との比

F=2π4/F=πF2=π(R1R2)1/41−R1R2(9.7)\mathcal F=\frac{2\pi}{4/\sqrt F}=\frac{\pi\sqrt F}{2}=\frac{\pi(R_1R_2)^{1/4}}{1-\sqrt{R_1R_2}}\tag{9.7}

をフィネスと呼ぶ。周波数の半値全幅は Δν1/2=νFSR/F\Delta\nu_{1/2}=\nu_{\mathrm{FSR}}/\mathcal F である。厳密には半値全幅は φ\varphi で 4arcsin⁡(1/F)4\arcsin(1/\sqrt F) で、式 (9.7) はその F≫1F\gg1 の形である。これは第5章で周回の Airy 関数から出したフィネス(式 (5.18) で r1r2r_1r_2 を R1R2\sqrt{R_1R_2} と読んだもの。Ri=ri2R_i=r_i^2)と同じ式で、線幅と光子の寿命の関係 Δν1/2=1/(2πτc)\Delta\nu_{1/2}=1/(2\pi\tau_{\mathrm c}) も第5章の式 (5.20) のとおりである(この章では τc\tau_{\mathrm c} をコヒーレンス時間に使うので、光子の寿命は次の小節の減衰率 κ\kappa を使って 1/κ1/\kappa と書く。第5章の τc\tau_{\mathrm c} と同じ量である)。この節で多重反射を足し上げたのは、外から見た透過の最大値 Tmax⁡\mathcal T_{\max} と、鏡の吸収 AiA_i がそれをどう下げるかを出すためである。図 9.2 に3つの反射率で Airy 関数を描いた。反射率を上げると、共鳴の間隔を変えずに幅だけが狭くなる。

図

図 9.2 損失の無い対称な Fabry–Perot 干渉計の透過率(式 (9.6))。R=0.3R=0.3, 0.70.7, 0.950.95 でフィネスはそれぞれ 2.52.5, 8.88.8, 6161 である(R=0.3R=0.3 では F≫1F\gg1 でないので式 (9.7) は目安)。どの反射率でも共鳴では TFP=1\mathcal T_{\mathrm{FP}}=1 になる。

例題 9.2 長さ 10 cm10\,\mathrm{cm} の共振器の Q 値と鏡の吸収 ★★★

オリジナル第5章の例題 5.5 の共振器(等しい鏡 R=0.99R=0.99 を L=10 cmL=10\,\mathrm{cm} 離したもの。νFSR=1.50 GHz\nu_{\mathrm{FSR}}=1.50\,\mathrm{GHz}・F=313\mathcal F=313・Δν1/2=4.80 MHz\Delta\nu_{1/2}=4.80\,\mathrm{MHz}・光子の寿命 33.2 ns33.2\,\mathrm{ns})を、波長 633 nm633\,\mathrm{nm} の光で使う。

  1. (1) Q 値 ν/Δν1/2\nu/\Delta\nu_{1/2} を求めよ。
  2. (2) 両方の鏡が吸収 A=10−3A=10^{-3} を持ち、反射率は R=0.99R=0.99 のまま(T=0.009T=0.009)のとき、共鳴の透過率を求めよ。
解答

(1) ν=c/λ=4.74×1014 Hz\nu=c/\lambda=4.74\times10^{14}\,\mathrm{Hz} で、Q=9.88×107Q=9.88\times10^7 である。

(2) 式 (9.6) で Tmax⁡=T2/(1−R)2=(0.009/0.01)2=0.81\mathcal T_{\max}=T^2/(1-R)^2=(0.009/0.01)^2=0.81。1−R=T+A1-R=T+A なので Tmax⁡=(T/(T+A))2\mathcal T_{\max}=\bigl(T/(T+A)\bigr)^2 で、往復するあいだに吸われる割合 AA が漏れ出る割合 TT の 1/91/9 でも、共鳴の透過は2割近く下がる。光は共振器の中を平均約 5050 回往復し(与えた光子の寿命 1/κ=33.2 ns1/\kappa=33.2\,\mathrm{ns} を1往復の時間 2L/c=0.667 ns2L/c=0.667\,\mathrm{ns} で割った数)、そのあいだに吸収が積み重なるからである。

共鳴の近くを1つのモードで書く

F≫1F\gg1 のとき、共鳴 φ=2πm\varphi=2\pi m の近くでは sin⁡2(φ/2)≈(φ−2πm)2/4\sin^2(\varphi/2)\approx(\varphi-2\pi m)^2/4 で、φ−2πm=2L(ω−ωc)/c\varphi-2\pi m=2L(\omega-\omega_{\mathrm c})/c(ωc=2πm⋅c/(2L)\omega_{\mathrm c}=2\pi m\cdot c/(2L) は共鳴の角周波数)なので、Airy 関数は角周波数について Lorentz 形

TFP≈Tmax⁡1+(2Δc/κ)2,Δc=ω−ωc,κ=2cLF\mathcal T_{\mathrm{FP}}\approx\frac{\mathcal T_{\max}}{1+(2\Delta_{\mathrm c}/\kappa)^2},\qquad \Delta_{\mathrm c}=\omega-\omega_{\mathrm c},\qquad \kappa=\frac{2c}{L\sqrt F}

になる(κ\kappa は角周波数の半値全幅)。この形は、共振器の中に1つのモードだけがあり、その振幅がエネルギーの減衰率 κ\kappa で減衰振動する、と考えても出てくる。共振器の中の場のモードの複素振幅を a(t)a(t)(∣a∣2\lvert a\rvert ^2 がモードのエネルギー)、入射波の振幅を sin(t)s_{\mathrm{in}}(t)(∣sin∣2\lvert s_{\mathrm{in}}\rvert ^2 がパワー)として

dadt=−iωca−κ2a+κ1 sin,sr=−sin+κ1 a,st=κ2 a,κ=κ1+κ2+κ0(9.8)\frac{\mathrm{d} a}{\mathrm{d} t}=-\mathrm{i}\omega_{\mathrm c}a-\frac{\kappa}{2}a+\sqrt{\kappa_1}\,s_{\mathrm{in}},\qquad s_{\mathrm r}=-s_{\mathrm{in}}+\sqrt{\kappa_1}\,a,\qquad s_{\mathrm t}=\sqrt{\kappa_2}\,a,\qquad \kappa=\kappa_1+\kappa_2+\kappa_0\tag{9.8}

と置く。κ1\kappa_1, κ2\kappa_2 は鏡1・鏡2から外へ漏れ出る率、κ0\kappa_0 は吸収など共振器の中で失われる率で、srs_{\mathrm r}, sts_{\mathrm t} は反射と透過の振幅である。srs_{\mathrm r} の第1項 −sin-s_{\mathrm{in}} は鏡1の外側の面で直接返る光で、共鳴から遠い所では sr≈−sins_{\mathrm r}\approx-s_{\mathrm{in}}(r1≈1r_1\approx1 の鏡の外側の反射率 −r1-r_1)になるように符号を選んだ。1往復の時間 2L/c2L/c に鏡 ii から割合 TiT_i が漏れるので、Ti≪1T_i\ll1 では κi=cTi/(2L)\kappa_i=cT_i/(2L)、κ0=c(A1+A2)/(2L)\kappa_0=c(A_1+A_2)/(2L) である。エネルギーの収支を確かめると、式 (9.8) から d∣a∣2/dt=−κ∣a∣2+2κ1Re⁡(a∗sin)\mathrm{d}\lvert a\rvert ^2/\mathrm{d} t=-\kappa\lvert a\rvert ^2+2\sqrt{\kappa_1}\operatorname{Re}(a^*s_{\mathrm{in}}) で、外から入って出ていかないパワー ∣sin∣2−∣sr∣2−∣st∣2=2κ1Re⁡(a∗sin)−(κ1+κ2)∣a∣2\lvert s_{\mathrm{in}}\rvert ^2-\lvert s_{\mathrm r}\rvert ^2-\lvert s_{\mathrm t}\rvert ^2=2\sqrt{\kappa_1}\operatorname{Re}(a^*s_{\mathrm{in}})-(\kappa_1+\kappa_2)\lvert a\rvert ^2 は、モードのエネルギーの増える速さと中で失われる κ0∣a∣2\kappa_0\lvert a\rvert ^2 の和に等しい。

角周波数 ω\omega の入射 sin∝e−iωts_{\mathrm{in}}\propto\mathrm{e}^{-\mathrm{i}\omega t} に対する定常解は a=κ1sin/(κ/2−iΔc)a=\sqrt{\kappa_1}s_{\mathrm{in}}/(\kappa/2-\mathrm{i}\Delta_{\mathrm c}) で、

r(Δc)=srsin=−1+κ1κ/2−iΔc,∣t(Δc)∣2=∣st∣2∣sin∣2=κ1κ2κ2/4+Δc2(9.9)r(\Delta_{\mathrm c})=\frac{s_{\mathrm r}}{s_{\mathrm{in}}}=-1+\frac{\kappa_1}{\kappa/2-\mathrm{i}\Delta_{\mathrm c}},\qquad \lvert t(\Delta_{\mathrm c})\rvert ^2=\frac{\lvert s_{\mathrm t}\rvert ^2}{\lvert s_{\mathrm{in}}\rvert ^2}=\frac{\kappa_1\kappa_2}{\kappa^2/4+\Delta_{\mathrm c}^2}\tag{9.9}

となる。共鳴での透過率は 4κ1κ2/κ24\kappa_1\kappa_2/\kappa^2 で、κi=cTi/(2L)\kappa_i=cT_i/(2L) を入れると 4T1T2/(T1+T2+A1+A2)24T_1T_2/(T_1+T_2+A_1+A_2)^2 になり、式 (9.6) の Tmax⁡\mathcal T_{\max} を 1−Ri≪11-R_i\ll1 で展開したものと一致する。1つのモードの式 (9.8) は、多重反射の和 (9.5) のうち1つの共鳴の近くだけを取り出したもので、ほかの縦モード(±νFSR\pm\nu_{\mathrm{FSR}} 離れた共鳴)を捨てている。この縮約が使えるのは、線幅 κ/(2π)\kappa/(2\pi) が共鳴の間隔 νFSR\nu_{\mathrm{FSR}} より十分小さい、つまり F≫1\mathcal F\gg1 のときである。

臨界結合

式 (9.9) の共鳴での反射率は

r(0)=κ1−(κ2+κ0)κ1+κ2+κ0(9.10)r(0)=\frac{\kappa_1-(\kappa_2+\kappa_0)}{\kappa_1+\kappa_2+\kappa_0}\tag{9.10}

で、入口の鏡から漏れる率 κ1\kappa_1 が、それ以外のすべての損失 κ2+κ0\kappa_2+\kappa_0 に等しいとき 00 になる。これを臨界結合と呼ぶ。臨界結合では、入口の鏡で直接返る光(−sin-s_{\mathrm{in}})と、共振器にたまって鏡1から漏れ出る光(κ1a\sqrt{\kappa_1}a)が同じ大きさで逆の位相になり、打ち消し合う。κ1<κ2+κ0\kappa_1<\kappa_2+\kappa_0 を結合不足、κ1>κ2+κ0\kappa_1>\kappa_2+\kappa_0 を結合過剰と呼ぶ。出口の鏡と損失を決めたとき、共鳴の透過率 4κ1κ2/κ24\kappa_1\kappa_2/\kappa^2 を κ1\kappa_1 について最大にする条件も∂(κ1/(κ1+κ2+κ0)2)/∂κ1=0\partial(\kappa_1/(\kappa_1+\kappa_2+\kappa_0)^2)/\partial\kappa_1=0 から κ1=κ2+κ0\kappa_1=\kappa_2+\kappa_0 で、臨界結合と同じになる。

反射の振幅 r(Δc)r(\Delta_{\mathrm c}) は、Δc\Delta_{\mathrm c} を −∞-\infty から +∞+\infty まで動かすと複素平面で円を描く。1/(1−ix)1/(1-\mathrm{i} x) が中心 1/21/2・半径 1/21/2 の円を描くことから、rr は中心 −1+κ1/κ-1+\kappa_1/\kappa・半径 κ1/κ\kappa_1/\kappa の円を描き、Δc=±∞\Delta_{\mathrm c}=\pm\infty で −1-1 に戻る(図 9.3)。この円が原点を囲むのは半径が中心までの距離より大きいとき、つまり κ1/κ>1/2\kappa_1/\kappa>1/2(結合過剰)のときで、そのとき反射の位相は共鳴を横切るあいだに 2π2\pi 回る。結合不足では円が原点を囲まず、位相は行って戻るだけである。反射の強度 ∣r∣2\lvert r\rvert ^2 は κ1\kappa_1 と κ2+κ0\kappa_2+\kappa_0 を入れ替えても変わらないので、強度だけからは結合不足と結合過剰を区別できず、位相を測って初めて区別できる。

図

図 9.3 共振器の反射の振幅 r(Δc)r(\Delta_{\mathrm c})(式 (9.9))が複素平面に描く円。κ1/(κ2+κ0)=0.5\kappa_1/(\kappa_2+\kappa_0)=0.5(結合不足)・11(臨界結合)・22(結合過剰)。共鳴から遠い所ではどれも r=−1r=-1 にあり、共鳴で円の反対側に来る。臨界結合の円は原点を通る。

例題 9.3 反射の谷から結合の率を読む ★★

オリジナル共鳴の角周波数 ωc/2π=194 THz\omega_{\mathrm c}/2\pi=194\,\mathrm{THz}(波長 1.55 μm1.55\,\mu\mathrm m)の共振器を、片側の結合だけで外とつないだ(κ2=0\kappa_2=0)。反射の強度を周波数で掃くと、谷の底で ∣r(0)∣2=0.25\lvert r(0)\rvert ^2=0.25、谷の半値全幅(角周波数で κ\kappa)が κ/2π=10 MHz\kappa/2\pi=10\,\mathrm{MHz} だった。

  1. (1) κ1\kappa_1 と κ0\kappa_0 を求めよ。答えが2通りあることを示せ。
  2. (2) それぞれの場合の内部の Q 値 ωc/κ0\omega_{\mathrm c}/\kappa_0 と、結合込みの Q 値 ωc/κ\omega_{\mathrm c}/\kappa を求めよ。
  3. (3) 2通りを区別するには何を測ればよいか。
解答

(1) 式 (9.10) から r(0)=2κ1/κ−1=±0.5r(0)=2\kappa_1/\kappa-1=\pm0.5 で、κ1/κ=0.75\kappa_1/\kappa=0.75 または 0.250.25。κ/2π=10 MHz\kappa/2\pi=10\,\mathrm{MHz} なので、結合過剰なら κ1/2π=7.5 MHz\kappa_1/2\pi=7.5\,\mathrm{MHz}, κ0/2π=2.5 MHz\kappa_0/2\pi=2.5\,\mathrm{MHz}、結合不足なら κ1/2π=2.5 MHz\kappa_1/2\pi=2.5\,\mathrm{MHz}, κ0/2π=7.5 MHz\kappa_0/2\pi=7.5\,\mathrm{MHz} である。谷の半値全幅は、式 (9.9) から 1−∣r∣2=κ1κ0/(κ2/4+Δc2)1-\lvert r\rvert ^2=\kappa_1\kappa_0/(\kappa^2/4+\Delta_{\mathrm c}^2) が Lorentz 形なので、確かに κ\kappa である。

(2) 結合込みの Q 値はどちらも 194×1012/(10×106)=1.94×107194\times10^{12}/(10\times10^6)=1.94\times10^7。内部の Q 値は結合過剰なら 194×1012/(2.5×106)=7.76×107194\times10^{12}/(2.5\times10^6)=7.76\times10^7、結合不足なら 2.59×1072.59\times10^7 で、3倍違う。

(3) 反射の位相を測る。結合過剰では位相が共鳴をまたいで 2π2\pi 回り、結合不足では回らない(図 9.3)。位相を測らずに区別するには、結合の強さを少し変えて谷が深くなる向きを見ればよい。結合を強めて谷が浅くなれば結合過剰、深くなれば結合不足である。

例題 9.4 1つのモードの式はどれだけ正しいか ★★

オリジナル損失の無い等しい鏡の Fabry–Perot 共振器で、共鳴の半値全幅(角周波数)を、厳密な Airy 関数からと、1つのモードの式 κ=κ1+κ2=c(1−R)/L\kappa=\kappa_1+\kappa_2=c(1-R)/L からとで求め、R=0.9R=0.9 と R=0.99R=0.99 で比べよ。

解答

厳密には Fsin⁡2(φ/2)=1F\sin^2(\varphi/2)=1 の2つの解の間隔が φ\varphi で 4arcsin⁡(1/F)=4arcsin⁡((1−R)/(2R))4\arcsin(1/\sqrt F)=4\arcsin\bigl((1-R)/(2\sqrt R)\bigr) で、dφ=(2L/c)dω\mathrm{d}\varphi=(2L/c)\mathrm{d}\omega なので、角周波数の半値全幅は(2c/L)arcsin⁡((1−R)/(2R))(2c/L)\arcsin\bigl((1-R)/(2\sqrt R)\bigr) である。c/Lc/L を単位にすると、R=0.9R=0.9 で厳密 0.10550.1055、1つのモードの式 0.10000.1000(差 5.25.2 パーセント)、R=0.99R=0.99 で厳密 0.0100500.010050、1つのモードの式 0.0100000.010000(差 0.500.50 パーセント)である。差はほぼ 1−R1-R に比例し、フィネスで言えば 1/F1/\mathcal F の桁である。差の主な部分は、漏れの率を κi=cTi/(2L)\kappa_i=cT_i/(2L) と1次で書いたことによる。1往復で振幅が r1r2r_1r_2 倍になることを正確に使うと κ=(c/2L)(−ln⁡R1R2)\kappa=(c/2L)(-\ln R_1R_2) で、R=0.9R=0.9 でも 0.10540.1054 と厳密な値に 0.10.1 パーセントまで近づく。

木下の勉強ステータス

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AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

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