相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第3部 第4章 §3.4.1 ★★★ 分離可能な状態は「古典的な通信で作れる相関」で、もつれはその外にある相関である。純粋状態では Schmidt 係数がもつれのすべてを決める
前の2つの章(第3部第2章 ・第3部第3章 )では、量子相対エントロピーD ( ρ ^ ∥ σ ^ ) = Tr ρ ^ ( ln ρ ^ − ln σ ^ ) D(\hat\rho\,\|\,\hat\sigma)=\operatorname{Tr}\hat\rho(\ln\hat\rho-\ln\hat\sigma) D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) = Tr ρ ^ ( ln ρ ^ − ln σ ^ ) が負にならないこと(Klein の不等式)と、量子チャネルを通すと増えないこと(量子データ処理不等式)を示した。第3部第2章では、2つの系 A A A 、B B B の状態を周辺の積 ρ ^ A ⊗ ρ ^ B \hat\rho_A\otimes\hat\rho_B ρ ^ A ⊗ ρ ^ B と比べて量子相互情報量を作り、条件付きエントロピー S ( A ∣ B ) S(A\,|\,B) S ( A ∣ B ) が負になりうることを見た。そこで「負になるのはもつれの目印である」と書いたが、もつれとは何か、どれだけもつれているかはまだ定義していない。この章でそれを定義する。
この章で比べる2つの状態は、調べたい状態 ρ ^ A B \hat\rho_{AB} ρ ^ A B と、分離可能な状態 (離れた2人が古典的な通信だけで用意できる状態)の集合のうちで ρ ^ A B \hat\rho_{AB} ρ ^ A B にいちばん近いものである。その間の相対エントロピーを相対エントロピー・オブ・エンタングルメント E R E_{\mathrm R} E R と呼ぶ。当てる性質は量子データ処理不等式で、「離れた2人が手元の操作と古典的な通信(LOCC)だけを使っても E R E_{\mathrm R} E R は増えない」がそこから1行で出る。出てくるものは3つある。純粋状態では E R E_{\mathrm R} E R が部分系の von Neumann エントロピー S ( ρ ^ A ) S(\hat\rho_A) S ( ρ ^ A ) に等しいことと、LOCC で純粋状態を別の純粋状態へ変えられる条件(Nielsen の定理)。混合状態でもつれを判定する部分転置の方法と、いくつかあるもつれの測度の大小関係。最後に、多数のコピーから最大にもつれた対(ebit)を何組取り出せるかという蒸留の率で、純粋状態ではそれがちょうど S ( ρ ^ A ) / ln 2 S(\hat\rho_A)/\ln2 S ( ρ ^ A ) / ln 2 になる。
この章の対数は自然対数で、情報量の単位は nat とする。最大にもつれた2量子ビットの対1組を 1 ebit と数え、1 e b i t = ln 2 1\ \mathrm{ebit}=\ln2 1 ebit = ln 2 nat である。Pauli 行列は X X X 、Y Y Y 、Z Z Z 、恒等演算子は 1 \mathbf 1 1 と書く(第3部第2章と同じ)。系はすべて有限次元で、A A A の次元を d A d_A d A 、B B B の次元を d B d_B d B とする。A A A を持つ人を Alice、B B B を持つ人を Bob と呼ぶ。
分離可能な状態の定義
Alice と Bob が遠く離れていて、量子系を送り合うことはできず、電話(古典的な通信)だけが使えるとする。2人が協力して作れる状態はどこまでか。Alice は手元で好きな状態 ρ ^ A ( k ) \hat\rho_A^{(k)} ρ ^ A ( k ) を、Bob は ρ ^ B ( k ) \hat\rho_B^{(k)} ρ ^ B ( k ) を用意できるので、積状態 ρ ^ A ( k ) ⊗ ρ ^ B ( k ) \hat\rho_A^{(k)}\otimes\hat\rho_B^{(k)} ρ ^ A ( k ) ⊗ ρ ^ B ( k ) は作れる。さらに Alice が確率 p k p_k p k で番号 k k k を引いて電話で伝え、2人がその番号に対応する状態を用意してから番号を忘れれば、全体の状態は混合∑ k p k ρ ^ A ( k ) ⊗ ρ ^ B ( k ) \sum_kp_k\hat\rho_A^{(k)}\otimes\hat\rho_B^{(k)} ∑ k p k ρ ^ A ( k ) ⊗ ρ ^ B ( k ) になる。これより多くは作れない。
定義 3.4.1(分離可能な状態・もつれた状態)
A B AB A B の密度行列 σ ^ A B \hat\sigma_{AB} σ ^ A B が、確率 p k p_k p k と A A A 、B B B の密度行列 σ ^ A ( k ) \hat\sigma_A^{(k)} σ ^ A ( k ) 、σ ^ B ( k ) \hat\sigma_B^{(k)} σ ^ B ( k ) を使って
σ ^ A B = ∑ k p k σ ^ A ( k ) ⊗ σ ^ B ( k ) (3.4.1) \hat\sigma_{AB}=\sum_kp_k\,\hat\sigma_A^{(k)}\otimes\hat\sigma_B^{(k)}\tag{3.4.1} σ ^ A B = k ∑ p k σ ^ A ( k ) ⊗ σ ^ B ( k ) ( 3.4.1 )
と書けるとき、σ ^ A B \hat\sigma_{AB} σ ^ A B は分離可能 であるという。分離可能な状態全体の集合を S E P \mathrm{SEP} SEP と書く。分離可能でない状態をもつれた状態 (エンタングルした状態)と呼ぶ。
この定義は R. F. Werner による1 1 R. F. Werner (1989), Physical Review A 40 , 4277–4281。 。S E P \mathrm{SEP} SEP は混合を取っても外へ出ないので凸集合であり、各 σ ^ A ( k ) \hat\sigma_A^{(k)} σ ^ A ( k ) 、σ ^ B ( k ) \hat\sigma_B^{(k)} σ ^ B ( k ) を固有値分解すれば、式 (3.4.1) の各項は純粋な積状態 ∣ a k ⟩ ⟨ a k ∣ ⊗ ∣ b k ⟩ ⟨ b k ∣ | a_k \rangle \langle a_k |\otimes| b_k \rangle \langle b_k | ∣ a k ⟩ ⟨ a k ∣ ⊗ ∣ b k ⟩ ⟨ b k ∣ に取り直せる。有限次元では S E P \mathrm{SEP} SEP は閉じた有界集合でもある(項の数は ( d A d B ) 2 (d_Ad_B)^2 ( d A d B ) 2 個で足りることが Carathéodory の定理から分かる)。
分離可能な状態にも相関はある。例えば 1 2 ( ∣ 00 ⟩ ⟨ 00 ∣ + ∣ 11 ⟩ ⟨ 11 ∣ ) \frac12(| 00 \rangle \langle 00 |+| 11 \rangle \langle 11 |) 2 1 ( ∣00 ⟩ ⟨ 00∣ + ∣11 ⟩ ⟨ 11∣ ) は、Alice と Bob の測定結果がいつも一致する。ただしこの相関は、硬貨を投げて結果を2人に知らせれば作れる種類の相関で、古典の確率変数の相関と変わらない。もつれた状態の相関は、このやり方では作れない相関である。
純粋状態のもつれと Schmidt 分解
純粋状態 ∣ Ψ ⟩ A B | \Psi \rangle _{AB} ∣Ψ ⟩ A B が分離可能になるのは積状態 ∣ a ⟩ ⊗ ∣ b ⟩ | a \rangle \otimes| b \rangle ∣ a ⟩ ⊗ ∣ b ⟩ のときに限る。∣ Ψ ⟩ ⟨ Ψ ∣ = ∑ k p k σ ^ ( k ) | \Psi \rangle \langle \Psi |=\sum_kp_k\hat\sigma^{(k)} ∣Ψ ⟩ ⟨ Ψ∣ = ∑ k p k σ ^ ( k ) と分解すると、両辺を ∣ Ψ ⟩ | \Psi \rangle ∣Ψ ⟩ に直交する任意の ∣ ϕ ⟩ | \phi \rangle ∣ ϕ ⟩ で挟んで 0 = ∑ k p k ⟨ ϕ ∣ σ ^ ( k ) ∣ ϕ ⟩ 0=\sum_kp_k\langle \phi | \hat\sigma^{(k)} | \phi \rangle 0 = ∑ k p k ⟨ ϕ ∣ σ ^ ( k ) ∣ ϕ ⟩ になり、各項は 0 0 0 以上なのですべての σ ^ ( k ) \hat\sigma^{(k)} σ ^ ( k ) は ∣ Ψ ⟩ | \Psi \rangle ∣Ψ ⟩ に直交する方向を持たない。つまりすべての σ ^ ( k ) \hat\sigma^{(k)} σ ^ ( k ) が ∣ Ψ ⟩ ⟨ Ψ ∣ | \Psi \rangle \langle \Psi | ∣Ψ ⟩ ⟨ Ψ∣ に等しく、∣ Ψ ⟩ | \Psi \rangle ∣Ψ ⟩ 自身が積状態でなければならない。
純粋状態がどれだけ積状態から離れているかは、第3部第2章の Schmidt 分解(第3部第2章 )で読む。
∣ Ψ ⟩ = ∑ k = 1 r λ k ∣ u k ⟩ ⊗ ∣ v k ⟩ , λ 1 ≥ λ 2 ≥ ⋯ ≥ λ r > 0 , ∑ k λ k = 1 (3.4.2) | \Psi \rangle =\sum_{k=1}^{r}\sqrt{\lambda_k}\,| u_k \rangle \otimes| v_k \rangle ,\qquad \lambda_1\ge\lambda_2\ge\dots\ge\lambda_r>0,\quad\sum_k\lambda_k=1\tag{3.4.2} ∣Ψ ⟩ = k = 1 ∑ r λ k ∣ u k ⟩ ⊗ ∣ v k ⟩ , λ 1 ≥ λ 2 ≥ ⋯ ≥ λ r > 0 , k ∑ λ k = 1 ( 3.4.2 )
で、{ ∣ u k ⟩ } \{| u_k \rangle \} { ∣ u k ⟩} 、{ ∣ v k ⟩ } \{| v_k \rangle \} { ∣ v k ⟩} はそれぞれ A A A 、B B B の正規直交系である。係数の行列 c a b = ( ⟨ a ∣ ⊗ ⟨ b ∣ ) ∣ Ψ ⟩ c_{ab}=(\langle a |\otimes\langle b |)| \Psi \rangle c ab = (⟨ a ∣ ⊗ ⟨ b ∣ ) ∣Ψ ⟩ の特異値が λ k \sqrt{\lambda_k} λ k で、個数 r r r を Schmidt 階数 と呼ぶ。部分系の状態は ρ ^ A = ∑ k λ k ∣ u k ⟩ ⟨ u k ∣ \hat\rho_A=\sum_k\lambda_k| u_k \rangle \langle u_k | ρ ^ A = ∑ k λ k ∣ u k ⟩ ⟨ u k ∣ 、ρ ^ B = ∑ k λ k ∣ v k ⟩ ⟨ v k ∣ \hat\rho_B=\sum_k\lambda_k| v_k \rangle \langle v_k | ρ ^ B = ∑ k λ k ∣ v k ⟩ ⟨ v k ∣ で、同じ固有値を持つ。積状態であることは r = 1 r=1 r = 1 と同じで、それは ρ ^ A \hat\rho_A ρ ^ A が純粋状態であることとも同じである。
Alice と Bob がそれぞれの手元でユニタリ U ^ A ⊗ U ^ B \hat U_A\otimes\hat U_B U ^ A ⊗ U ^ B を当てても、基底 { ∣ u k ⟩ } \{| u_k \rangle \} { ∣ u k ⟩} 、{ ∣ v k ⟩ } \{| v_k \rangle \} { ∣ v k ⟩} が回るだけで λ k \lambda_k λ k は変わらない。逆に、λ k \lambda_k λ k が同じ2つの純粋状態は局所ユニタリで移り合う。したがって純粋状態のもつれに関する性質は、確率分布 λ = ( λ 1 , … , λ r ) \lambda=(\lambda_1,\dots,\lambda_r) λ = ( λ 1 , … , λ r ) だけで決まる。この分布の Shannon エントロピーに名前を付けておく。
定義 3.4.2(もつれのエントロピー)
純粋状態 ∣ Ψ ⟩ A B | \Psi \rangle _{AB} ∣Ψ ⟩ A B のもつれのエントロピー を
E ( Ψ ) ≔ S ( ρ ^ A ) = S ( ρ ^ B ) = H ( λ ) = − ∑ k λ k ln λ k (3.4.3) E(\Psi)\coloneqq S(\hat\rho_A)=S(\hat\rho_B)=H(\lambda)=-\sum_k\lambda_k\ln\lambda_k\tag{3.4.3} E ( Ψ ) : = S ( ρ ^ A ) = S ( ρ ^ B ) = H ( λ ) = − k ∑ λ k ln λ k ( 3.4.3 )
で定める。0 ≤ E ( Ψ ) ≤ ln min { d A , d B } 0\le E(\Psi)\le\ln\min\{d_A,d_B\} 0 ≤ E ( Ψ ) ≤ ln min { d A , d B } で、E = 0 E=0 E = 0 は積状態、上限は λ k \lambda_k λ k がすべて等しいとき(最大にもつれた状態)に限る。
2量子ビットでは、4つの Bell 状態
∣ Φ ± ⟩ = 1 2 ( ∣ 00 ⟩ ± ∣ 11 ⟩ ) , ∣ Ψ ± ⟩ = 1 2 ( ∣ 01 ⟩ ± ∣ 10 ⟩ ) (3.4.4) | \Phi^\pm \rangle =\frac{1}{\sqrt2}(| 00 \rangle \pm| 11 \rangle ),\qquad | \Psi^\pm \rangle =\frac{1}{\sqrt2}(| 01 \rangle \pm| 10 \rangle )\tag{3.4.4} ∣ Φ ± ⟩ = 2 1 ( ∣00 ⟩ ± ∣11 ⟩) , ∣ Ψ ± ⟩ = 2 1 ( ∣01 ⟩ ± ∣10 ⟩) ( 3.4.4 )
がどれも λ = ( 1 / 2 , 1 / 2 ) \lambda=(1/2,1/2) λ = ( 1/2 , 1/2 ) で E = ln 2 E=\ln2 E = ln 2 、つまり 1 ebit を持つ。4つは ∣ Φ − ⟩ = ( Z ⊗ 1 ) ∣ Φ + ⟩ | \Phi^- \rangle =(Z\otimes\mathbf 1)| \Phi^+ \rangle ∣ Φ − ⟩ = ( Z ⊗ 1 ) ∣ Φ + ⟩ 、∣ Ψ + ⟩ = ( X ⊗ 1 ) ∣ Φ + ⟩ | \Psi^+ \rangle =(X\otimes\mathbf 1)| \Phi^+ \rangle ∣ Ψ + ⟩ = ( X ⊗ 1 ) ∣ Φ + ⟩ 、∣ Ψ − ⟩ = − ( X Z ⊗ 1 ) ∣ Φ + ⟩ | \Psi^- \rangle =-(XZ\otimes\mathbf 1)| \Phi^+ \rangle ∣ Ψ − ⟩ = − ( X Z ⊗ 1 ) ∣ Φ + ⟩ のように Alice だけの操作で移り合う。
比べる相手
純粋状態では E ( Ψ ) E(\Psi) E ( Ψ ) という自然な量があるが、混合状態では S ( ρ ^ A ) S(\hat\rho_A) S ( ρ ^ A ) はもつれの量にならない。1 2 ( ∣ 00 ⟩ ⟨ 00 ∣ + ∣ 11 ⟩ ⟨ 11 ∣ ) \frac12(| 00 \rangle \langle 00 |+| 11 \rangle \langle 11 |) 2 1 ( ∣00 ⟩ ⟨ 00∣ + ∣11 ⟩ ⟨ 11∣ ) は分離可能なのに S ( ρ ^ A ) = ln 2 S(\hat\rho_A)=\ln2 S ( ρ ^ A ) = ln 2 である。部分系の混ざり具合には、もつれによる分と、古典的な混合による分が区別なく入ってしまう。そこでこの章では、第1部で「独立な分布までの D D D 」として相互情報量を定義したのと同じやり方を取り、ρ ^ A B \hat\rho_{AB} ρ ^ A B を分離可能な状態の集合と比べる。図 3.4.1 はその見取り図である。比べる相手を周辺の積 ρ ^ A ⊗ ρ ^ B \hat\rho_A\otimes\hat\rho_B ρ ^ A ⊗ ρ ^ B 1点に取れば相互情報量で、それは古典的な相関も含めた全部の相関を測る。相手を S E P \mathrm{SEP} SEP 全体に広げて最も近い点を選べば、古典的な通信で作れる相関の分が差し引かれ、もつれの分だけが残る。
図 3.4.1 比べる2つの状態の見取り図(模式図)。凸集合 S E P \mathrm{SEP} SEP の外にある ρ ^ A B \hat\rho_{AB} ρ ^ A B から S E P \mathrm{SEP} SEP までの相対エントロピーの最小値がもつれの量 E R E_{\mathrm R} E R (実線)で、周辺の積までの相対エントロピーが相互情報量 I ( A ; B ) I(A;B) I ( A ; B ) (破線)である。周辺の積は S E P \mathrm{SEP} SEP の1点なので E R ≤ I ( A ; B ) E_{\mathrm R}\le I(A;B) E R ≤ I ( A ; B )
例題 3.4.1 3つの項からなる状態の Schmidt 分解 ★★
オリジナル 2量子ビットの状態 ∣ Ψ ⟩ = 1 3 ( ∣ 00 ⟩ + ∣ 01 ⟩ + ∣ 10 ⟩ ) | \Psi \rangle =\frac{1}{\sqrt3}(| 00 \rangle +| 01 \rangle +| 10 \rangle ) ∣Ψ ⟩ = 3 1 ( ∣00 ⟩ + ∣01 ⟩ + ∣10 ⟩) を考える。
ρ ^ A \hat\rho_A ρ ^ A を求め、その固有値から Schmidt 係数 λ 1 \lambda_1 λ 1 、λ 2 \lambda_2 λ 2 を求めよ。
もつれのエントロピー E ( Ψ ) E(\Psi) E ( Ψ ) を nat とビット(ebit)で求めよ。
項が3つあっても Schmidt 階数は2であることを、係数の行列から説明せよ。
解答 (1) 係数の行列は c = 1 3 ( 1 1 1 0 ) c=\frac{1}{\sqrt3}\begin{pmatrix}1&1\\1&0\end{pmatrix} c = 3 1 ( 1 1 1 0 ) (行が A A A 、列が B B B の添字)で、ρ ^ A = c c † = 1 3 ( 2 1 1 1 ) \hat\rho_A=cc^\dagger=\frac13\begin{pmatrix}2&1\\1&1\end{pmatrix} ρ ^ A = c c † = 3 1 ( 2 1 1 1 ) である。固有方程式 λ 2 − λ + 1 9 = 0 \lambda^2-\lambda+\frac{1}{9}=0 λ 2 − λ + 9 1 = 0 から
λ 1 , 2 = 3 ± 5 6 = 0.8727 , 0.1273. \lambda_{1,2}=\frac{3\pm\sqrt5}{6}=0.8727,\ 0.1273. λ 1 , 2 = 6 3 ± 5 = 0.8727 , 0.1273.
(2) E = − λ 1 ln λ 1 − λ 2 ln λ 2 = 0.3813 E=-\lambda_1\ln\lambda_1-\lambda_2\ln\lambda_2=0.3813 E = − λ 1 ln λ 1 − λ 2 ln λ 2 = 0.3813 nat。ln 2 \ln2 ln 2 で割ると 0.550 0.550 0.550 ebit である。最大の ln 2 \ln2 ln 2 の半分強のもつれを持つ。
(3) 係数の行列 c c c は 2 × 2 2\times2 2 × 2 で、行列式が − 1 / 3 ≠ 0 -1/3\neq0 − 1/3 = 0 なので階数は2である。Schmidt 階数は係数の行列の階数で、項の数ではない。項の数は基底の選び方で変わるが(例えば ∣ 0 ⟩ ⊗ ( ∣ 0 ⟩ + ∣ 1 ⟩ ) + ∣ 1 ⟩ ⊗ ∣ 0 ⟩ | 0 \rangle \otimes(| 0 \rangle +| 1 \rangle )+| 1 \rangle \otimes| 0 \rangle ∣0 ⟩ ⊗ ( ∣0 ⟩ + ∣1 ⟩) + ∣1 ⟩ ⊗ ∣0 ⟩ と書けば2項)、階数は局所的な基底の取り替え c → U A c U B T c\to U_AcU_B^{\mathsf T} c → U A c U B T で変わらない。
1 R. F. Werner (1989), Physical Review A 40 , 4277–4281。
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