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授業で習った形との対応

2026年10月15日8分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第1部 第9章 無限小変換と生成子
目次
  1. 微小回転のベクトルの式
  2. 保存則の導き方
  3. 量子力学の運動量演算子
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部 第9章 §1.9.6 ★★ 微小回転 δr=δϕ×r\delta\bm{r}=\delta\bm{\phi}\times\bm{r}・トルクと角運動量・p^=−iℏ∇\hat p=-\mathrm{i}\hbar\nabla は、生成子の式の別の書き方である

微小回転のベクトルの式

学部の力学の授業では、軸 n\bm{n}(単位ベクトル)のまわりの角 δϕ\delta\phi の微小回転を

δr=δϕ n×r(1.9.25)\delta\bm{r}=\delta\phi\,\bm{n}\times\bm{r}\tag{1.9.25}

と書く。この章の言葉では、これは生成子 G=n⋅LG=\bm{n}\cdot\bm{L}(L=r×p\bm{L}=\bm{r}\times\bm{p})、ϵ=δϕ\epsilon=\delta\phi の無限小変換である。実際、スカラー三重積の巡回で n⋅(r×p)=p⋅(n×r)=r⋅(p×n)\bm{n}\cdot(\bm{r}\times\bm{p})=\bm{p}\cdot(\bm{n}\times\bm{r})=\bm{r}\cdot(\bm{p}\times\bm{n}) と書き直せるので

δr=ϵ∂(n⋅L)∂p=ϵ n×r,δp=−ϵ∂(n⋅L)∂r=−ϵ p×n=ϵ n×p(1.9.26)\delta\bm{r}=\epsilon\frac{\partial (\bm{n}\cdot\bm{L})}{\partial \bm{p}}=\epsilon\,\bm{n}\times\bm{r},\qquad \delta\bm{p}=-\epsilon\frac{\partial (\bm{n}\cdot\bm{L})}{\partial \bm{r}}=-\epsilon\,\bm{p}\times\bm{n}=\epsilon\,\bm{n}\times\bm{p}\tag{1.9.26}

となる(∂/∂p\partial/\partial\bm{p} は成分ごとの偏微分を並べたベクトル)。n=ez\bm{n}=\bm{e}_z とすると ez×r=(−y,x,0)\bm{e}_z\times\bm{r}=(-y,x,0) で、式 (1.9.18) に戻る。授業の式 (1.9.25) は位置の変化だけを書いているが、生成子の式からは、運動量も同じ形 δp=ϵ n×p\delta\bm{p}=\epsilon\,\bm{n}\times\bm{p} で回ることが同時に出る。

保存則の導き方

授業では、角運動量の保存を運動方程式 dL/dt=r×F\mathrm{d}\bm{L}/\mathrm{d} t=\bm{r}\times\bm{F}(トルク)から出し、中心力ならトルクが 00 なので L\bm{L} が保存する、と説明する。運動量の保存は、2粒子の間の力が作用・反作用の法則で打ち消し合うことから出す。この章では、どちらも式 (1.9.20) の1行で出る。中心力 V(∣r∣)V(\lvert \bm{r}\rvert ) は回転で変わらないので δLzH=0\delta_{L_z}H=0 で LzL_z が保存し、2粒子の相互作用 V(∣r1−r2∣)V(\lvert \bm{r}_1-\bm{r}_2\rvert ) は2粒子を一緒に並進させても変わらないので全運動量 p1+p2\bm{p}_1+\bm{p}_2 が保存する。変わらない並進の向きが違えば保存する組み合わせも変わる(例題 1.9.6)。授業の導き方は「力がこうだから保存する」、この章の導き方は「HH がこの変換で変わらないから保存する」で、後者は力という言葉を使わないので、場や量子力学にもそのまま使うことができる。

量子力学の運動量演算子

量子力学の授業では、運動量の演算子を p^=−iℏ d/dx\hat p=-\mathrm{i}\hbar\,\mathrm{d}/\mathrm{d} x と定義し、それが [x^, p^]=iℏ\left[\hat x,\,\hat p\right]=\mathrm{i}\hbar を満たすことを確かめる、という順に進むことが多い。この章の順序では逆で、「運動量は並進の生成子」を出発点にし、並進の演算子 e−iap^/ℏ\mathrm{e}^{-\mathrm{i} a\hat p/\hbar} が ψ(x)↦ψ(x−a)\psi(x)\mapsto\psi(x-a) になることを要求すると、式 (1.9.24) から −ip^/ℏ=−d/dx-\mathrm{i}\hat p/\hbar=-\mathrm{d}/\mathrm{d} x、すなわち p^=−iℏ d/dx\hat p=-\mathrm{i}\hbar\,\mathrm{d}/\mathrm{d} x が決まる。角運動量 L^z=−iℏ ∂φ\hat L_z=-\mathrm{i}\hbar\,\partial_\varphi も同じく「回転の生成子」として決まる。

授業での書き方この章の書き方生成子
δr=δϕ n×r\delta\bm{r}=\delta\phi\,\bm{n}\times\bm{r}δqi=ϵ ∂G/∂pi\delta q_i=\epsilon\,\partial G/\partial p_in⋅L\bm{n}\cdot\bm{L}
dL/dt=r×F=0\mathrm{d}\bm{L}/\mathrm{d} t=\bm{r}\times\bm{F}=0 で保存δGH=−ϵ dG/dt=0\delta_GH=-\epsilon\,\mathrm{d} G/\mathrm{d} t=0L\bm{L}
作用・反作用で全運動量が保存一斉の並進で HH が不変p1+p2\bm{p}_1+\bm{p}_2
q˙=∂H/∂p\dot q=\partial H/\partial p, p˙=−∂H/∂q\dot p=-\partial H/\partial qϵ=dt\epsilon=\mathrm{d} t の無限小変換HH
p^=−iℏ d/dx\hat p=-\mathrm{i}\hbar\,\mathrm{d}/\mathrm{d} x を定義e−iap^/ℏψ(x)=ψ(x−a)\mathrm{e}^{-\mathrm{i} a\hat p/\hbar}\psi(x)=\psi(x-a) から決まるp^\hat p

例題 1.9.6 逆向きの並進と保存量:作用・反作用が成り立たない2粒子 ★★

オリジナル直線上の2粒子が H=p122m1+p222m2+V(x1+x2)H=\dfrac{p_1^2}{2m_1}+\dfrac{p_2^2}{2m_2}+V(x_1+x_2) で運動する(VV は滑らかな関数)。相互作用は位置の差でなく和で決まる。

  1. (1) 生成子 G=p1−p2G=p_1-p_2 の無限小変換を書き、{H,G}=0\{H,G\}=0 を示せ。p1−p2p_1-p_2 が保存することを、式 (1.9.20) と Hamilton 方程式の両方で確かめよ。
  2. (2) 粒子1と粒子2が受ける力を求めよ。作用・反作用の法則は成り立つか。{H,p1+p2}\{H,p_1+p_2\} を計算し、全運動量が保存するかを答えよ。作用・反作用の代わりに何が成り立つか。
  3. (3) m1=m2=mm_1=m_2=m のとき、重心 X=(x1+x2)/2X=(x_1+x_2)/2 と相対座標 r=x1−x2r=x_1-x_2 で HH を書き直し、保存量 p1−p2p_1-p_2 が何の運動量かを述べよ。
解答

(1) δx1=ϵ ∂G/∂p1=ϵ\delta x_1=\epsilon\,\partial G/\partial p_1=\epsilon, δx2=ϵ ∂G/∂p2=−ϵ\delta x_2=\epsilon\,\partial G/\partial p_2=-\epsilon, δp1=δp2=0\delta p_1=\delta p_2=0。2粒子が逆向きに同じだけ動くので和 x1+x2x_1+x_2 は変わらず、運動量も変わらないので δH=0\delta H=0 である。括弧で書くと {H,G}=∂H∂x1⋅1+∂H∂x2⋅(−1)=V′(x1+x2)−V′(x1+x2)=0\{H,G\}=\frac{\partial H}{\partial x_1}\cdot1+\frac{\partial H}{\partial x_2}\cdot(-1)=V'(x_1+x_2)-V'(x_1+x_2)=0。式 (1.9.20) から d(p1−p2)/dt=0\mathrm{d}(p_1-p_2)/\mathrm{d} t=0。Hamilton 方程式では p˙1=−∂H/∂x1=−V′(x1+x2)\dot p_1=-\partial H/\partial x_1=-V'(x_1+x_2), p˙2=−∂H/∂x2=−V′(x1+x2)\dot p_2=-\partial H/\partial x_2=-V'(x_1+x_2) で、差は 00 である。質量の値はどこにも入らない。

(2) 粒子1が受ける力は F1=−V′(x1+x2)F_1=-V'(x_1+x_2)、粒子2が受ける力は F2=−V′(x1+x2)F_2=-V'(x_1+x_2) で、同じ大きさで同じ向きである。F1+F2=−2V′≠0F_1+F_2=-2V'\neq0 なので作用・反作用の法則は成り立たない。{H,p1+p2}=V′+V′=2V′(x1+x2)\{H,p_1+p_2\}=V'+V'=2V'(x_1+x_2) で、d(p1+p2)/dt=−2V′\mathrm{d}(p_1+p_2)/\mathrm{d} t=-2V' だから全運動量は保存しない。HH が一斉の並進で変わるからである。作用・反作用 F1+F2=0F_1+F_2=0 の代わりに成り立つのは F1−F2=0F_1-F_2=0 で、これが逆向きの並進で HH が変わらないことの言い換えになっている。どの組み合わせの運動量が保存するかは、力の向きでなく HH を変えない並進の向きで決まる。

(3) x1=X+r/2x_1=X+r/2, x2=X−r/2x_2=X-r/2 で、p1+p2=2mX˙p_1+p_2=2m\dot X, p1−p2=mr˙p_1-p_2=m\dot r。H=(p1+p2)24m+(p1−p2)24m+V(2X)H=\dfrac{(p_1+p_2)^2}{4m}+\dfrac{(p_1-p_2)^2}{4m}+V(2X) と書ける。VV は重心だけにかかる外場で、相対運動には力が働かない。保存量 p1−p2=mr˙=2⋅m2r˙p_1-p_2=m\dot r=2\cdot\frac m2\dot r は、換算質量 m/2m/2 の相対運動量の2倍で、相対運動が等速であることを表す。質量が違うと p1−p2p_1-p_2 は保存するが相対運動量には比例しない(相対運動量は (m2p1−m1p2)/(m1+m2)(m_2p_1-m_1p_2)/(m_1+m_2))ので、この読み方は等しい質量のときに限る。

木下の勉強ステータス

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