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授業で習った形との対応

2026年10月15日7分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第1部 第13章 Hamilton–Jacobi 方程式
目次
  1. エネルギー保存から時間を出す解き方
  2. Kepler 問題
  3. WKB の公式
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部 第13章 §1.13.6 ★★ エネルギー保存から時間を積分で出す解き方、Binet の方程式、WKB の公式は、どれも特性関数 W(q)W(q) を経由した式の一部

エネルギー保存から時間を出す解き方

1次元の運動を学部の力学で解くときは、まずエネルギー保存 12mq˙2+V(q)=E\frac12m\dot q^2+V(q)=E を書き、q˙=2(E−V)/m\dot q=\sqrt{2(E-V)/m} を変数分離して

t−t0=∫q0qdq′2(E−V(q′))/m,周期 T=∮dqq˙(1.13.23)t-t_0=\int_{q_0}^{q}\frac{\mathrm{d} q'}{\sqrt{2(E-V(q'))/m}},\qquad \text{周期}\ T=\oint\frac{\mathrm{d} q}{\dot q}\tag{1.13.23}

とする。この章の式 (1.13.11) では、時刻は特性関数をエネルギーで微分した ∂W/∂E=∫(∂p/∂E) dq\partial W/\partial E=\int(\partial p/\partial E)\,\mathrm{d} q として出た。∂p/∂E=m/p=1/q˙\partial p/\partial E=m/p=1/\dot q なので、被積分関数は同じものである。違いは、この章の形では時刻が「WW の EE 微分」という1つの量にまとまっていることで、1周の積分をとると

T=∮dqq˙=ddE∮p dq(1.13.24)T=\oint\frac{\mathrm{d} q}{\dot q}=\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} E}\oint p\,\mathrm{d} q\tag{1.13.24}

となる。周期は、相空間で等エネルギー線が囲む面積をエネルギーで微分したものである。調和振動子では式 (1.13.13) を微分して T=2π/ωT=2\pi/\omega を得る。この関係は次の章で作用変数 J=12π∮p dqJ=\frac{1}{2\pi}\oint p\,\mathrm{d} q を新しい運動量に選ぶ理由になる。

Kepler 問題

学部の力学では、Kepler 問題は角運動量の保存 mr2φ˙=αφmr^2\dot\varphi=\alpha_\varphi で時間微分を φ\varphi 微分に替え、u=1/ru=1/r について Binet の方程式

d2udφ2+u=mkαφ2\frac{\mathrm{d}^2u}{\mathrm{d}\varphi^2}+u=\frac{mk}{\alpha_\varphi^2}

を導き、それを解いて u=1λ(1+ecos⁡(φ−φ0))u=\frac{1}{\lambda}\bigl(1+e\cos(\varphi-\varphi_0)\bigr) を得ることが多い。この章では、同じ結果を1.13.4節で ∂W/∂αφ=βφ\partial W/\partial\alpha_\varphi=\beta_\varphi の積分1つから出した。Binet の方程式は2階の常微分方程式で、積分定数 ee, φ0\varphi_0 は解いた後で初期条件から決める。Hamilton–Jacobi の側では、分離の定数 EE, αφ\alpha_\varphi が最初から式の中にあり、離心率は e=1+2Eαφ2/(mk2)e=\sqrt{1+2E\alpha_\varphi^2/(mk^2)} としてそれらで書かれる。

WKB の公式

量子力学の教科書では、時間に依らない1次元の Schrödinger 方程式の近似解として

ψ(q)≈Cp(q)exp⁡(±iℏ∫qp(q′) dq′),p(q)=2m(E−V(q))\psi(q)\approx\frac{C}{\sqrt{p(q)}}\exp\Bigl(\pm\frac{\mathrm{i}}{\hbar}\int^qp(q')\,\mathrm{d} q'\Bigr),\qquad p(q)=\sqrt{2m(E-V(q))}

を WKB の公式として習う。指数の中の ∫p dq\int p\,\mathrm{d} q は特性関数 (1.13.10) そのもので、符号 ±\pm は WW の2つの枝(右向きと左向きの運動)にあたる。前の因子 1/p1/\sqrt p は、時間に依らない場合の連続の式 (1.13.21)、すなわち d(A2p/m)/dq=0\mathrm{d}(A^2p/m)/\mathrm{d} q=0 から出る A∝p−1/2A\propto p^{-1/2} である。古典的には、粒子の速さが遅い所ほど長く留まるので見つかる確率が高い、という事情を表している。

学部の授業での形この章の形
1次元の時間t=∫dq/2(E−V)/mt=\int\mathrm{d} q/\sqrt{2(E-V)/m}t+β1=∂W/∂Et+\beta_1=\partial W/\partial E
周期T=∮dq/q˙T=\oint\mathrm{d} q/\dot qT=ddE∮p dqT=\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} E}\oint p\,\mathrm{d} q
Kepler の軌道Binet の方程式を解く∂W/∂αφ=βφ\partial W/\partial\alpha_\varphi=\beta_\varphi を積分
保存量運動方程式から探す分離の定数 EE, αφ\alpha_\varphi, αθ\alpha_\theta
WKB の位相と振幅∫p dq/ℏ\int p\,\mathrm{d} q/\hbar と 1/p1/\sqrt p特性関数 WW と連続の式
光線アイコナール方程式 ∣∇S∣2=n2\lvert \nabla\mathcal S\rvert ^2=n^2∣∇W∣2=2m(E−V)\lvert \nabla W\rvert ^2=2m(E-V)

例題 1.13.6 4次のポテンシャルの周期を面積から出す ★★

オリジナル質量 mm の粒子が V(q)=aq4V(q)=aq^4(a>0a>0)の中で振動する。

  1. (1) ∮p dq\oint p\,\mathrm{d} q を EE の冪と定数 I=∫011−u4 duI=\int_0^1\sqrt{1-u^4}\,\mathrm{d} u で表せ。
  2. (2) 式 (1.13.24) を使って周期 TT を求め、TT が E−1/4E^{-1/4} に比例することを示せ。
  3. (3) m=a=E=1m=a=E=1 のときの周期の値を求めよ(I≈0.87402I\approx0.87402)。エネルギーを16倍にすると周期は何倍になるか。
解答

(1) 転回点は qt=(E/a)1/4q_{\mathrm t}=(E/a)^{1/4} で、対称性から ∮p dq=4∫0qt2m(E−aq4) dq\oint p\,\mathrm{d} q=4\int_0^{q_{\mathrm t}}\sqrt{2m(E-aq^4)}\,\mathrm{d} q。q=qtuq=q_{\mathrm t}u と置くと aq4=Eu4aq^4=Eu^4 なので

∮p dq=42mE qt∫011−u4 du=42m a−1/4I E3/4.\oint p\,\mathrm{d} q=4\sqrt{2mE}\,q_{\mathrm t}\int_0^1\sqrt{1-u^4}\,\mathrm{d} u=4\sqrt{2m}\,a^{-1/4}I\,E^{3/4}.

(2) T=ddE∮p dq=34⋅42m a−1/4I E−1/4=32m a−1/4I E−1/4T=\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} E}\oint p\,\mathrm{d} q=\frac34\cdot4\sqrt{2m}\,a^{-1/4}I\,E^{-1/4}=3\sqrt{2m}\,a^{-1/4}I\,E^{-1/4}。エネルギーが大きいほど周期が短くなる。調和振動子では面積が EE の1乗に比例し、周期は EE によらなかったが、4次のポテンシャルでは面積の増え方が E3/4E^{3/4} と遅く、その差が周期の EE 依存性になる。

(3) T=32×0.87402≈3.708T=3\sqrt2\times0.87402\approx3.708。Hamilton 方程式 q¨=−4q3\ddot q=-4q^3 を q(0)=1q(0)=1, q˙(0)=0\dot q(0)=0 から数値で積分して q˙\dot q が2度目に 00 になる時刻の2倍を測っても、3.7083.708 になる。エネルギーを16倍にすると周期は 16−1/4=1216^{-1/4}=\frac12 倍になる。

木下の勉強ステータス

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