実験計画法 第6章 §6.4
- 6.1-1 N=20。自由度は ϕA=4, ϕB=3, ϕe=4⋅3=12, ϕT=19 で、4+3+12=19 と一致する。期待平均平方の欄は次のとおりである(A の各水準平均は4個、B の各水準平均は5個の平均)。
E(VA)=σ2+4σA2,E(VB)=σ2+5σB2,E(Ve)=σ2
交互作用が存在すると、主効果の2つは変わらず、誤差の欄だけが σ2+σA×B2 に変わる(σA×B2=∑(ab)ij2/12)。2. 6.1-2 (6.9) を残差に代入する。各平均は次のとおりである(行の平均では、列の主効果と交互作用が j についての和で消える)。
xˉi⋅=μ+ai+εˉi⋅,xˉ⋅j=μ+bj+εˉ⋅j,xˉ=μ+εˉ
よって
eij=(ab)ij+(εij−εˉi⋅−εˉ⋅j+εˉ).
2乗して和をとると
Se=i,j∑(ab)ij2+2i,j∑(ab)ij(εij−εˉi⋅−εˉ⋅j+εˉ)+i,j∑(εij−εˉi⋅−εˉ⋅j+εˉ)2.
第2項は期待値が0である(誤差の部分の期待値が0)。第3項の期待値は、定理 6.2 の証明で求めた (l−1)(m−1)σ2 である。よって
E(Se)=(l−1)(m−1)σ2+i,j∑(ab)ij2.
なお第2項は、交互作用の行と列の和が0であることから 2∑(ab)ijεij に等しい。期待値が0であることが直接にも分かる。3. 6.1-3 行の和は 30, 34, 44、列の和は 30, 36, 42 である。総和・修正項・2乗和は
T=108,CT=1082/9=1296,∑xij2=1356.
ST=1356−1296=60,SASB=3900+1156+1936−1296=33992−1296=34.67,=3900+1296+1764−1296=33960−1296=24,
Se=60−34.67−24=1.33。
| 要因 | S | ϕ | V | F0 | 判定 |
| A | 34.67 | 2 | 17.33 | 52.0 | ∗∗ |
| B | 24.00 | 2 | 12.00 | 36.0 | ∗∗ |
| e | 1.33 | 4 | 0.333 | | |
| 計 | 60.00 | 8 | | | |
どちらも18.00を超えるので 1% で有意である。点推定値は
xˉ3⋅+xˉ⋅3−xˉ=14.67+14−12=16.67.
有効反復数は ne=9/(3+3−1)=1.8 なので、信頼区間は
16.67±2.7760.333/1.8=16.67±1.19,
すなわち 15.47≤μ(A3B3)≤17.86。4. 6.1-4 N=20 である。
- (a) 田口の式で 1/ne=(1+3+4)/20=8/20。伊奈の式で 1/ne=1/5+1/4−1/20=(4+5−1)/20=8/20。どちらも ne=2.5。
- (b) 田口の式で 1/ne=(1+ϕA)/20=4/20。伊奈の式で 1/ne=1/m=1/5。どちらも ne=5。
- (c) 2つの行の平均のそれぞれについては、(b) と同じく 1/ne=1/5 である(田口の式でも伊奈の式でも同じ)。2つの平均は共通するデータを持たないので共分散が0で、差の分散は2つの分散の和になる。よって 1/ne=1/5+1/5=2/5、分散は 2σ2/5 である。
- 6.1-5 ηij=(ab)ij+εij とおくと、これらは互いに独立に N(0,σ2+σA×B2) に従う。bˉ=m1∑jbj とおくと
xˉi⋅=μ+ai+bˉ+ηˉi⋅,xˉ=μ+bˉ+ηˉ.
bˉ はどの行でも同じなので差では消え、xˉi⋅−xˉ=ai+(ηˉi⋅−ηˉ) となる。(6.7) で n=l, τ2=(σ2+σA×B2)/m として
E(SA)E(VA)=m∑ai2+(l−1)(σ2+σA×B2),=σ2+σA×B2+mσA2.
残差に代入する。∑ai=0 から xˉ⋅j=μ+bj+ηˉ⋅j なので、母数と列の効果の平均はすべて打ち消し合う。
eij=ηij−ηˉi⋅−ηˉ⋅j+ηˉ
定理 6.2 の証明と同じ計算で
E(Se)=(l−1)(m−1)(σ2+σA×B2),E(Ve)=σ2+σA×B2.
帰無仮説のもとで両者は等しい。2つの平方和は η の直交する部分空間への射影(bj はどちらにも入らない)なので独立である。よって次が成り立つ。
VA/Ve∼Fl−1,(l−1)(m−1)
6. 6.2-1 自由度は ϕA=4, ϕB=3, ϕe=12, ϕT=19。残りの欄は次のとおりである。
SB=VBϕB=24,ST=48+24+24=96,VA=48/4=12,Ve=24/12=2
FA=12/2=6.0>5.412 で 1% 有意である。FB=8/2=4.0 は 3.490<4.0<5.953 で、5% 有意(1% では有意でない)。7. 6.2-2 ne=2, Ve=0.861, ϕe=6 なので
53.42±2.447(1+21)×0.861=53.42±2.447×1.137=53.42±2.78,
すなわち 50.64≤x≤56.20 である。新しい1回のデータの誤差が加わるので、信頼区間(±1.61)より広くなる。8. 6.2-3 (6.16) から、半幅は 2.4472×0.861/3=2.447×0.758=1.85。3組の差は次のとおりである。
- xˉ3⋅−xˉ1⋅=51.33−44.33=7.00:半幅を超え、区間が0を含まないので差があると言える。
- xˉ3⋅−xˉ4⋅=51.33−49.00=2.33:同じく差があると言える。
- xˉ4⋅−xˉ2⋅=49.00−48.00=1.00:半幅以下で、区間 1.00±1.85 が0を含むので差があるとは言えない。
- 6.2-4 純変動は次のとおりである。
SA′SB′Se′=SA−ϕAVe=76.33−3×0.861=73.75,=SB−ϕBVe=32.17−2×0.861=30.44,=Se+(ϕA+ϕB)Ve=5.17+5×0.861=9.47.
総平方和113.67で割って
ρA=113.6773.75=64.9%,ρB=113.6730.44=26.8%,ρe=113.679.47=8.3%
で、合計は100%になる。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com