この章のまとめと試験での出方
AI 生成・木下が未勉強
統計学の復習 第6章 §6.7
この章の3つの連続分布は、それぞれ密度の形から期待値と分散が積分で出た。正規分布は Gauss 積分で正規化し、 を使った部分積分で積率をくり返し下げた。指数分布は部分積分で 、一様分布は多項式の積分だけで閉じた。正規分布の確率は閉じた式で書けないので標準化して表を引き、指数分布の確率は で、一様分布の確率は長さの比で、表を使わずに出る。
| 分布 | 密度 | 期待値 | 分散 | 歪度 | 尖度 |
| () | |||||
| () | |||||
| 離散一様 | 確率 | — |
2級の試験では、正規分布の問題が毎回出る。型は「標準化して を引く」「分位点から と戻す」「独立な和や差の分布を再生性で出してから標準化する」の3つで、失点は分散と標準偏差の取り違え、和の標準偏差を標準偏差の和にする誤り、 と の取り違えに集中する。指数分布と一様分布は、期待値・分散の公式と、無記憶性・ポアソン分布との関係を選択肢で問う形が多い。
1級の統計数理では、これらの分布は尤度と変数変換の題材として現れる。典型的な小問の連鎖は「密度を書く → 正規化定数や積率を積分で出す → 変数変換で別の確率変数の分布を出す → 最小値や和の分布を出す → その分布から推定量や検定を作る」である。たとえば指数分布の標本からは、最尤推定量 と、 がカイ二乗分布に従うことを使った区間推定が作られ、それぞれ数理統計の解説 第6章と第8章で扱う。一様分布 の標本の最大値から を推定する問題も頻出で、その最大値の分布は順序統計量として数理統計の解説 第5章 §5.4 で扱う。正規分布の再生性は、第8章以降の標本平均の分布、第10章の 分布、第11章の 分布の出発点になる。
次の総合問題は、本章の指数分布と一様分布を、第4章の変数変換、第5章の幾何分布、第7章の独立な確率変数につなぐ。
総合問題 電球の寿命の指数分布から、一様分布と幾何分布を作る ★★★
オリジナル 個の電球の寿命 (年)は、互いに独立に に従う。
- (1) の累積分布関数を求め、 を示せ。(使う道具:第4章 累積分布関数を経由する変数変換、本章 §6.6)
- (2) 最初に切れる電球の寿命 の分布を求め、 を答えよ。(使う道具:第7章 独立な確率変数、本章 命題 6.12)
- (3) とする。 という条件の下で、 となる条件付き確率を求めよ。(使う道具:本章 定理 6.11)
- (4) 1個目の電球が切れるのが何年目かを ( 以上の最小の整数)とする。 の確率関数を求め、 が幾何分布に従うことを示して を答えよ。(使う道具:第5章 幾何分布)
- (5) 、 のとき、、、、 の値を求めよ。
解答
(1) なので は区間 の値をとる。 に対して、 は の減少関数なので
である。両辺の対数をとったあと で割るので、不等号の向きが変わる。式 (6.12) から
となり、 である。 なので、これは定理 6.16 の (1) を で書いた形に当たる。
(2) 最小値が を超えるのは全部の寿命が を超えるときで、独立性から
である。よって 、 である。命題 6.12 を 個に広げた形で、電球を 個並べると、最初に切れるまでの平均の時間は 倍になる。
(3) (2) から なので、無記憶性 (6.14) から
である。時刻 に 個すべてが点いているなら、そこから先は新品の 個を並べた場合と区別がつかない。
(4) は正の整数値をとる。 に対して なので、、 と置くと
である。 は連続型なので、 がちょうど整数になる確率は で、端点の扱いは確率に関わらない。これは第5章の試行の回数で数えた幾何分布(成功確率 )の確率関数であり、 である。1年ごとに区切ると、各年に切れる確率は、それまで点いていたという条件の下で毎年 で一定になる。指数分布の無記憶性が、幾何分布の無記憶性に移ったと見ることができる。
(5) なので 、 年である。、 年である。 年に対して が約 年大きいのは、 が を切り上げた値で、切り上げの幅( 以上 未満)の平均がこの差に当たるからである。
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