統計学の復習 第6章 §6.8
- 6.1-1 密度の指数部分は x=μ で e0=1 と最大になるので、最大値は f(μ)=1/(2πσ) である。1/(2πσ)>1 は σ<1/2π=0.3989 と同値である。たとえば N(0,0.12) の密度の最大値は 3.989 で、密度は確率でないので 1 を超えてよい。
- 6.1-2 定理 6.4 で a=−2、b=5 として、平均 5−2×10=−15、分散 (−2)2×9=36、すなわち Y∼N(−15,62) である。密度は
fY(y)=2π×61exp(−72(y+15)2)
である。a<0 でも標準偏差は ∣a∣σ=6 で、負の係数は分布を左右に反転させるだけである。3. 6.1-3 k≥2 で zkφ(z)=zk−1⋅zφ(z)=−zk−1φ′(z) なので、部分積分から
E[Zk]=[−zk−1φ(z)]−∞∞+(k−1)∫−∞∞zk−2φ(z)dz=(k−1)E[Zk−2]
である。境界の項は zk−1e−z2/2→0(z→±∞)で消える。E[Z0]=1 から E[Z2]=1、E[Z4]=3E[Z2]=3 となる。X−μ=σZ なので E[(X−μ)4]=σ4E[Z4]=3σ4 である。4. 6.1-4 P(X>μ+2σ)=P(Z>2)=1−0.9772=0.0228。P(μ−σ<X<μ+2σ)=Φ(2)−Φ(−1)=0.9772−(1−0.8413)=0.9772−0.1587=0.8185(表の4桁から計算した値。Φ を正確に使うと 0.8186)。
§6.2 歪度と尖度
- 6.2-1 Y=10−3X は a=−3<0 の線形変換なので、歪度は符号が変わって −0.8、尖度は変わらず 4.5 である。
- 6.2-2 X=a+(b−a)U(U∼U(0,1))と書けて、b−a>0 の線形変換なので、歪度と尖度は U のものに等しい。U は 1/2 について対称なので歪度は 0、本文の計算から E[(U−1/2)4]=1/80、V[U]2=1/144 で β2=144/80=1.8 である。どちらも a,b によらない。
- 6.2-3 平均は 15/5=3、偏差は −2,−2,−1,−1,6 で、∑(xi−xˉ)2=4+4+1+1+36=46、∑(xi−xˉ)3=−8−8−1−1+216=198 である。σ^2=46/5=9.2、σ^3=9.23/2=27.905 なので g1=(198/5)/27.905=39.6/27.905=1.419 である。中央値は 2 で平均 3 より小さく、外れた値 9 の寄与で平均が中央値より右に来て、歪度も正になる。
- 6.2-4 μ=p、σ2=p(1−p) である。X−p は確率 p で 1−p、確率 1−p で −p をとるので
E[(X−p)3]=p(1−p)3+(1−p)(−p)3=p(1−p){(1−p)2−p2}=p(1−p)(1−2p)
である。σ3={p(1−p)}3/2 で割ると γ1=(1−2p)/p(1−p) となる。0<p<1 で分母は正なので、歪度が正になるのは p<1/2 のときである。成功が珍しいときは、まれに出る 1 が平均 p から右へ大きく外れるので、右に裾を引く形になる。
§6.3 正規分布の再生性と標準正規分布
- 6.3-1 式 (6.10) から Xˉ∼N(50,100/25)=N(50,22) である。(48−50)/2=−1、(52−50)/2=1 なのでP(48<Xˉ<52)=2Φ(1)−1=2×0.8413−1=0.6826(正確には 0.6827)。
- 6.3-2 式 (6.9) で a1=2、a2=−1 として、平均 2×1−2=0、分散 22×4+(−1)2×9=16+9=25、すなわち 2X−Y∼N(0,52) である。P(2X−Y>5)=P(Z>1)=1−0.8413=0.1587。分散の計算で −Y の係数 −1 を2乗して +9 にすることを確かめる。
- 6.3-3 n についての帰納法で Sn=Z1+⋯+Zn∼N(0,n) を示す。n=1 は仮定そのものである。Sn−1∼N(0,n−1) なら、Sn−1 は Z1,…,Zn−1 の関数なので Zn と独立で、定理 6.6 から Sn=Sn−1+Zn∼N(0,n−1+1)=N(0,n) である。最後に定理 6.4 で a=1/n、b=0 とすると Sn/n∼N(0,n/n)=N(0,1) となる。
- 6.3-4 2X∼N(0,4) なので P(2X>2)=P(X>1)=1−0.8413=0.1587。X1+X2∼N(0,2) なのでP(X1+X2>2)=P(Z>2/2)=P(Z>1.414)≈1−Φ(1.41)=1−0.9207=0.0793(正確には 0.0786)。独立な2つの和の方が散らばりが小さいので、2 を超える確率は約半分になる。
§6.4 標準化した値の使い方と標準正規分布表
- 6.4-1 P(−1.2<Z<0.5)=Φ(0.5)−Φ(−1.2)=Φ(0.5)−{1−Φ(1.2)}=0.6915−0.1151=0.5764。上側確率の表だけで書くと、Φ(0.5)=1−Q(0.5)、Φ(−1.2)=Q(1.2) なので 1−Q(0.5)−Q(1.2) である。
- 6.4-2 P(∣Z∣<c)=0.90 は外に 10% を左右 5% ずつ残すので c=z0.05=1.645 である。P(Z>d)=0.90 は P(Z≤d)=0.10 で、下側 10% 点なので d=−z0.10=−1.282 である。
- 6.4-3 (99.2−100)/0.5=−1.6、(101.0−100)/0.5=2 なので、規格外の割合はP(Z<−1.6)+P(Z>2)=(1−0.9452)+(1−0.9772)=0.0548+0.0228=0.0776 である(Φ を正確に使うと 0.0775)。平均を 100.1 にすると規格の両端は 100.1±0.9 で、0.9/0.5=1.8 なので 2{1−Φ(1.8)}=2×0.0359=0.0718(正確には 0.0719)に下がる。平均を規格の中央へ動かすと、規格の端に近かった下側の裾の確率の減少(0.0548→0.0359)が、上側の裾の確率の増加(0.0228→0.0359)より大きいので、合計が小さくなる。
- 6.4-4 z=(85−55)/15=2 なので P(X≥85)=1−Φ(2)=0.0228 で、人数の期待値は 400×0.0228=9.1 人である。偏差値は 50+10×2=70。
- 6.5-1 F(x)=1−e−λx=p を解くと x=−log(1−p)/λ である。p=1/4 で Q1=log(4/3)/λ=0.2877/λ、p=3/4 で Q3=log4/λ=1.3863/λ。中央値 0.6931/λ からの距離は Q1 側が 0.405/λ、Q3 側が 0.693/λ で、右側が長い。
- 6.5-2 k=0 では E[X0]=1=0!/λ0 である。k≥1 で u=xk、v=−e−λx とする部分積分から
E[Xk]=[−xke−λx]0∞+∫0∞kxk−1e−λxdx=λk∫0∞xk−1λe−λxdx=λkE[Xk−1]
である。境界の項は x=0 で 0、x→∞ で xke−λx→0 なので消える。E[Xk−1]=(k−1)!/λk−1 を仮定すると E[Xk]=k!/λk となり、帰納法で示された。3. 6.5-3 T1=x を固定して T2>x となる確率 e−3x を掛けて積分すると
P(T1<T2)=∫0∞2e−2xe−3xdx=2∫0∞e−5xdx=52=0.4
である。命題 6.12 の λ1/(λ1+λ2)=2/5 と一致する。4. 6.5-4 寿命は Ex(0.2)(年を単位)である。無記憶性からP(X>8∣X>3)=P(X>5)=e−0.2×5=e−1=0.3679 である。新品が 8 年を超えて使える確率は P(X>8)=e−1.6=0.2019 である。すでに3年使えた部品の方が8年を超える確率が高いのは、最初の3年で故障する場合がすでに除かれているからで、残り寿命の分布は新品と同じである。
§6.6 離散一様分布と連続一様分布
- 6.6-1 値 0,…,9 は {1,…,10} を 1 ずらしたものなので、N=10 として期待値は (10+1)/2−1=4.5、分散は (102−1)/12=99/12=8.25 である。
- 6.6-2 (a+b)/2=10、(b−a)2/12=3 から b−a=6(b>a なので正の根)で、a+b=20 と合わせて a=7、b=13 である。
- 6.6-3 fX(x)=1(0<x<1)、fY(s−x)=1(0<s−x<1、すなわち s−1<x<s)なので、式 (6.8) の被積分関数は x が (0,1)∩(s−1,s) に入るとき 1、それ以外で 0 である。その区間の長さが密度で
fS(s)=⎩⎨⎧s2−s0(0≤s≤1)(1≤s≤2)(それ以外)
の三角形の密度になる。P(S≤1.5)=1−P(S>1.5)=1−∫1.52(2−s)ds=1−21(0.5)2=0.875 である。4. 6.6-4 密度 2x の累積分布関数は F(x)=x2(0≤x≤1)で、逆関数は F−1(u)=u である。定理 6.16 の (2) から g(u)=u とすればよい。確かめると、0≤x≤1 で P(U≤x)=P(U≤x2)=x2 で、微分すると密度 2x になる。
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