母平均の検定(両側 検定)
AI 生成・木下が未勉強
統計学の復習 第12章 §12.6 ★★★ 母分散が未知なら を に置き換え、帰無仮説のもとで が に従うことを使う。棄却域は
母分散が未知のときの検定統計量
ここまでは母分散 が既知としてきた。実際の問題では も未知であることが多く、 は計算することができない。第10章と同じく、 を不偏分散 の平方根 で置き換えた
を検定統計量にする。第10章 §10.3 で示したとおり、正規母集団 からの標本では が自由度 の 分布 に従う。 のもとでは なので、
である。 の分布は を含まないので、 が未知でも のもとでの の分布は完全に分かっている。これが検定統計量として使える理由である。
定理 12.7(母平均の両側 検定)
正規母集団からの大きさ の標本で、、 を有意水準 で検定する。 なら を棄却する。 値は である()。この規則で が正しいときに棄却する確率は、ちょうど である。
証明
のもとで で、 分布は について対称なので、、 である。2つの事象は排反なので、棄却する確率は である。 値の式は定義 12.2 の両側の場合そのものである。
と の使い分け
はいつも より大きい。 が標本ごとにぶれる分だけ の分布の裾が厚くなり、同じ を保つには臨界値を外へ動かす必要があるからである。 が未知なのに を代入して と比べると、臨界値が小さすぎて、 が正しいときに棄却する確率が を超える。たとえば では で、 との差を無視することはできない。 が大きくなると は標準正規分布に近づき(第10章)、 では で とほとんど変わらない。それでも、問題文が「母分散は未知」「不偏分散が 」と与えていれば、 分布を使うのが正しい手続きである。
と
問題文が「不偏分散 」と与えたら 、「標本標準偏差(不偏)」なら である。分母は で、 をそのまま入れると の値が大きく狂う(確認テスト 12.6-3)。単位で確かめるのが確実で、 はデータと同じ単位、 はその2乗の単位を持つ。
例題 12.6 データから両側 検定を行う ★★★
オリジナル長さ を目標に作られるボルトから10本を無作為に取り出し、長さを測った。
長さは正規分布に従い、母分散は未知とする。
- 、 を有意水準 で検定せよ()。
- 有意水準 ではどうか()。
- 母平均の 信頼区間を求め、(1) の結論と矛盾しないことを確かめよ。
解答
(1) 合計は なので である。偏差は で、二乗和は
である。不偏分散は 、、標準誤差は である。
で、 なので を棄却し、母平均は と異なると結論する。
(2) なので、有意水準 では棄却しない。 値は と の間にある(計算すると )。
(3) 半幅は で、区間は である。 を含まないので、定理 12.5 の 版(確認テスト 12.4-4)から有意水準 の両側検定で棄却されることと一致する。
確認テスト
オリジナル
- 12.6-1 母分散未知の正規母集団から の標本を取り、 を有意水準 の両側 検定で検定する。検定統計量の自由度と臨界値を答え、 の臨界値と比べよ()。
- 12.6-2 、、不偏標準偏差 のとき、、 を有意水準 で検定せよ()。
- 12.6-3 、、不偏分散 のとき、、 を有意水準 で検定せよ。また、 を標準偏差と読み違えた場合の の値と結論を求めよ。
- 12.6-4 定理 12.7 の検定について、確認テスト 12.4-4 の同値性を使い、「 値が 以下」「 が信頼係数 の 区間の外にある」の2つが同値であることを説明せよ。
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