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一元配置分散分析の手順

2026年10月17日19分で読めますAI生成教科書『資格試験』第15章 F 分布・等分散性の検定と分散分析
目次
  1. データの構造式
  2. 平方和の分解
  3. 平均平方の期待値
  4. の分布
  5. 計算の手順と分散分析表
  6. 2群の分散分析はプールした 検定と同じである
  7. 分散分析のあとの推定
  8. 確認テスト
  9. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第15章 §15.4 ★★★ 平方和を群間 SAS_A と群内 SeS_e に分解し(交差項は群ごとの偏差の和が 00 なので消える)、自由度 k−1k-1 と N−kN-k で割った平均平方の比を Fk−1,N−kF_{k-1,N-k} の上側の点と比べる

データの構造式

1つの要因 AA に kk 個の水準 A1,…,AkA_1,\dots,A_k があり、水準 AiA_i で nin_i 個のデータ xi1,…,xinix_{i1},\dots,x_{in_i} を取る。データの総数を N=n1+⋯+nkN=n_1+\dots+n_k とする。このような実験を一元配置と呼ぶ。データは

xij=μ+ai+εij,∑i=1kniai=0,εij∼N(0,σ2) 独立(15.9)x_{ij}=\mu+a_i+\varepsilon_{ij},\qquad \sum_{i=1}^kn_ia_i=0,\qquad \varepsilon_{ij}\sim\mathrm N(0,\sigma^2)\ \text{独立}\tag{15.9}

に従うとする。水準 AiA_i の母平均は μi=μ+ai\mu_i=\mu+a_i で、μ\mu は全体の平均、aia_i は水準 AiA_i の効果(全体の平均からのずれ)である。∑niai=0\sum n_ia_i=0 は μ\mu を μi\mu_i の重みつき平均と決める約束で、各水準の繰り返し数が等しい(ni=rn_i=r)ときは ∑ai=0\sum a_i=0 になる。帰無仮説 H0:μ1=⋯=μkH_0:\mu_1=\dots=\mu_k は H0:a1=⋯=ak=0H_0:a_1=\dots=a_k=0 と同じである。誤差の分散 σ2\sigma^2 がすべての水準で等しいことを、モデルの仮定に含めている。

水準ごとの平均を xˉi⋅=1ni∑jxij\bar x_{i\cdot}=\frac1{n_i}\sum_jx_{ij}、全体の平均を xˉ=1N∑i∑jxij\bar x=\frac1N\sum_i\sum_jx_{ij} と書く。添字の点は、その添字について平均したことを表す。

平方和の分解

各データの全体の平均からの偏差を、群の平均の偏差と群の中の偏差に分ける。

xij−xˉ=(xˉi⋅−xˉ)+(xij−xˉi⋅).x_{ij}-\bar x=(\bar x_{i\cdot}-\bar x)+(x_{ij}-\bar x_{i\cdot}).

定理 15.7(一元配置の平方和の分解)

∑i=1k∑j=1ni(xij−xˉ)2⏟ST=∑i=1kni(xˉi⋅−xˉ)2⏟SA+∑i=1k∑j=1ni(xij−xˉi⋅)2⏟Se(15.10)\underbrace{\sum_{i=1}^k\sum_{j=1}^{n_i}(x_{ij}-\bar x)^2}_{S_T} =\underbrace{\sum_{i=1}^kn_i(\bar x_{i\cdot}-\bar x)^2}_{S_A} +\underbrace{\sum_{i=1}^k\sum_{j=1}^{n_i}(x_{ij}-\bar x_{i\cdot})^2}_{S_e}\tag{15.10}

が成り立つ。STS_T を総平方和、SAS_A を要因 AA の平方和(群間平方和)、SeS_e を誤差平方和(群内平方和)と呼ぶ。

証明

右辺の和を2乗して展開すると、2乗の項の和と交差項 2∑i∑j(xˉi⋅−xˉ)(xij−xˉi⋅)2\sum_i\sum_j(\bar x_{i\cdot}-\bar x)(x_{ij}-\bar x_{i\cdot}) が出る。交差項で (xˉi⋅−xˉ)(\bar x_{i\cdot}-\bar x) は jj によらないので、jj についての和の外に出すことができ

∑i=1k(xˉi⋅−xˉ)∑j=1ni(xij−xˉi⋅)\sum_{i=1}^k(\bar x_{i\cdot}-\bar x)\sum_{j=1}^{n_i}(x_{ij}-\bar x_{i\cdot})

となる。内側の和は、群 ii のデータの自分の群の平均からの偏差の和なので、∑jxij−nixˉi⋅=0\sum_jx_{ij}-n_i\bar x_{i\cdot}=0 である。したがって交差項は 00 である。1つ目の2乗の項は jj によらないので、jj について和をとると nin_i 倍になり SAS_A になる。

交差項が消えるのは、群の中の偏差が群ごとに和 00 になるという性質による。第9章で ∑(Xi−μ)2\sum(X_i-\mu)^2 を ∑(Xi−Xˉ)2+n(Xˉ−μ)2\sum(X_i-\bar X)^2+n(\bar X-\mu)^2 に分けたときと同じ形の議論である。自由度は、STS_T が NN 個の偏差に1本の制約(総和が 00)があるので ϕT=N−1\phi_T=N-1、SAS_A が kk 個の値 xˉi⋅−xˉ\bar x_{i\cdot}-\bar x に1本の制約(∑ni(xˉi⋅−xˉ)=0\sum n_i(\bar x_{i\cdot}-\bar x)=0)があるので ϕA=k−1\phi_A=k-1、SeS_e が NN 個の偏差に群ごとの kk 本の制約があるので ϕe=N−k\phi_e=N-k である。ϕT=ϕA+ϕe\phi_T=\phi_A+\phi_e が成り立つ。

図

図 15.2 例題 15.4 のデータ。点が各データ、実線の短い横線が群の平均 xˉi⋅\bar x_{i\cdot}、破線が全体の平均 xˉ\bar x。SAS_A は矢印(群の平均の全体の平均からのずれ)の2乗を群の大きさで重みづけた和、SeS_e は各点と自分の群の横線との距離の2乗和である。

平均平方の期待値

平方和を自由度で割ったものを平均平方と呼び、VA=SA/ϕAV_A=S_A/\phi_A、Ve=Se/ϕeV_e=S_e/\phi_e と書く。2つの期待値を求める。

定理 15.8(一元配置の平均平方の期待値)

モデル (15.9) のもとで

E[Ve]=σ2,E[VA]=σ2+1k−1∑i=1kniai2(15.11)E[V_e]=\sigma^2,\qquad E[V_A]=\sigma^2+\frac{1}{k-1}\sum_{i=1}^kn_ia_i^2\tag{15.11}

である。

証明

SeS_e:群 ii の nin_i 個のデータは独立に N(μi,σ2)\mathrm N(\mu_i,\sigma^2) に従うので、第9章の不偏分散の結果から E[∑j(xij−xˉi⋅)2]=(ni−1)σ2E\bigl[\sum_j(x_{ij}-\bar x_{i\cdot})^2\bigr]=(n_i-1)\sigma^2 である。ii について足すと E[Se]=(N−k)σ2E[S_e]=(N-k)\sigma^2 で、E[Ve]=σ2E[V_e]=\sigma^2 である。

SAS_A:誤差の平均を εˉi⋅=1ni∑jεij\bar\varepsilon_{i\cdot}=\frac1{n_i}\sum_j\varepsilon_{ij}、εˉ=1N∑i∑jεij\bar\varepsilon=\frac1N\sum_i\sum_j\varepsilon_{ij} と書くと、xˉi⋅=μ+ai+εˉi⋅\bar x_{i\cdot}=\mu+a_i+\bar\varepsilon_{i\cdot} であり、∑niai=0\sum n_ia_i=0 から xˉ=μ+εˉ\bar x=\mu+\bar\varepsilon である。したがって xˉi⋅−xˉ=ai+(εˉi⋅−εˉ)\bar x_{i\cdot}-\bar x=a_i+(\bar\varepsilon_{i\cdot}-\bar\varepsilon) で

SA=∑iniai2+2∑iniai(εˉi⋅−εˉ)+∑ini(εˉi⋅−εˉ)2S_A=\sum_in_ia_i^2+2\sum_in_ia_i(\bar\varepsilon_{i\cdot}-\bar\varepsilon)+\sum_in_i(\bar\varepsilon_{i\cdot}-\bar\varepsilon)^2

となる。中央の項は期待値が 00 である。最後の項は、∑iniεˉi⋅=Nεˉ\sum_in_i\bar\varepsilon_{i\cdot}=N\bar\varepsilon を使って展開すると

∑ini(εˉi⋅−εˉ)2=∑iniεˉi⋅2−2εˉ∑iniεˉi⋅+Nεˉ2=∑iniεˉi⋅2−Nεˉ2\sum_in_i(\bar\varepsilon_{i\cdot}-\bar\varepsilon)^2=\sum_in_i\bar\varepsilon_{i\cdot}^2-2\bar\varepsilon\sum_in_i\bar\varepsilon_{i\cdot}+N\bar\varepsilon^2=\sum_in_i\bar\varepsilon_{i\cdot}^2-N\bar\varepsilon^2

である。E[εˉi⋅2]=V[εˉi⋅]=σ2/niE[\bar\varepsilon_{i\cdot}^2]=V[\bar\varepsilon_{i\cdot}]=\sigma^2/n_i、E[εˉ2]=σ2/NE[\bar\varepsilon^2]=\sigma^2/N なので、期待値は ∑ini⋅σ2/ni−N⋅σ2/N=(k−1)σ2\sum_in_i\cdot\sigma^2/n_i-N\cdot\sigma^2/N=(k-1)\sigma^2 である。以上から E[SA]=(k−1)σ2+∑niai2E[S_A]=(k-1)\sigma^2+\sum n_ia_i^2 で、k−1k-1 で割ると式 (15.11) になる。

式 (15.11) から、H0H_0 が正しければ VAV_A と VeV_e はどちらも σ2\sigma^2 の不偏推定量で、比 F0=VA/VeF_0=V_A/V_e は 11 の近くの値をとる。H0H_0 が誤りなら VAV_A の期待値だけが ∑niai2/(k−1)\sum n_ia_i^2/(k-1) だけ大きくなるので、F0F_0 は大きくなる。F0F_0 が小さくなる方向には H0H_0 に反する情報が無い。分散分析の FF 検定が右片側の検定になるのはこのためである。

F0F_0 の分布

定理 15.9(一元配置の FF 検定)

モデル (15.9) で H0:a1=⋯=ak=0H_0:a_1=\dots=a_k=0 が正しいとき、

F0=VAVe=SA/(k−1)Se/(N−k)∼Fk−1, N−k(15.12)F_0=\frac{V_A}{V_e}=\frac{S_A/(k-1)}{S_e/(N-k)}\sim F_{k-1,\,N-k}\tag{15.12}

である。有意水準 α\alpha の検定は、F0≥Fk−1,N−k(α)F_0\ge F_{k-1,N-k}(\alpha) のとき H0H_0 を棄却する。

証明(各水準の繰り返し数が等しい場合)

ni=rn_i=r(N=krN=kr)とする。第11章の定理(正規標本では ∑(Xi−Xˉ)2/σ2∼χn−12\sum(X_i-\bar X)^2/\sigma^2\sim\chi^2_{n-1} で、Xˉ\bar X と S2S^2 は独立)を2回使う。

まず群 ii の中で使うと、∑j(xij−xˉi⋅)2/σ2∼χr−12\sum_j(x_{ij}-\bar x_{i\cdot})^2/\sigma^2\sim\chi^2_{r-1} で、これは xˉi⋅\bar x_{i\cdot} と独立である。群どうしは独立なので、χ2\chi^2 分布の再生性から Se/σ2∼χk(r−1)2=χN−k2S_e/\sigma^2\sim\chi^2_{k(r-1)}=\chi^2_{N-k} である。さらに (xˉ1⋅,…,xˉk⋅)(\bar x_{1\cdot},\dots,\bar x_{k\cdot}) 全体が SeS_e と独立である。

次に、H0H_0 のもとで xˉ1⋅,…,xˉk⋅\bar x_{1\cdot},\dots,\bar x_{k\cdot} は独立に N(μ,σ2/r)\mathrm N(\mu,\sigma^2/r) に従う大きさ kk の正規標本で、その標本平均は xˉ\bar x である。もう一度第11章の定理を使うと

∑i(xˉi⋅−xˉ)2σ2/r=SAσ2∼χk−12\frac{\sum_i(\bar x_{i\cdot}-\bar x)^2}{\sigma^2/r}=\frac{S_A}{\sigma^2}\sim\chi^2_{k-1}

である(SA=r∑i(xˉi⋅−xˉ)2S_A=r\sum_i(\bar x_{i\cdot}-\bar x)^2)。SAS_A は群の平均だけの関数なので SeS_e と独立である。F0={(SA/σ2)/(k−1)}/{(Se/σ2)/(N−k)}F_0=\{(S_A/\sigma^2)/(k-1)\}/\{(S_e/\sigma^2)/(N-k)\} と書くと、定義 15.1 から F0∼Fk−1,N−kF_0\sim F_{k-1,N-k} である。

繰り返し数が水準ごとに違う場合も定理は成り立つが、SAS_A が χ2\chi^2 に従うことを示すには、平方和を直交する方向の成分に分ける Cochran の定理が要る。証明は数理統計の解説 第9章 §9.5 で扱う。

計算の手順と分散分析表

手計算では、偏差を作らずに合計から平方和を出す。総合計を T=∑i∑jxijT=\sum_i\sum_jx_{ij}、水準 AiA_i の合計を TiT_i とし、修正項 CT=T2/NCT=T^2/N を作ると

ST=∑i∑jxij2−CT,SA=∑iTi2ni−CT,Se=ST−SA(15.13)S_T=\sum_i\sum_jx_{ij}^2-CT,\qquad S_A=\sum_i\frac{T_i^2}{n_i}-CT,\qquad S_e=S_T-S_A\tag{15.13}

である。1つ目は第2章の平行移動の公式 ∑(x−xˉ)2=∑x2−Nxˉ2\sum(x-\bar x)^2=\sum x^2-N\bar x^2 で Nxˉ2=T2/NN\bar x^2=T^2/N としたもの、2つ目は SA=∑nixˉi⋅2−Nxˉ2S_A=\sum n_i\bar x_{i\cdot}^2-N\bar x^2 に xˉi⋅=Ti/ni\bar x_{i\cdot}=T_i/n_i を入れたものである。結果は次の分散分析表にまとめる。

要因平方和自由度平均平方F0F_0期待平均平方
AA(群間)SAS_Ak−1k-1VA=SA/(k−1)V_A=S_A/(k-1)VA/VeV_A/V_eσ2+∑niai2/(k−1)\sigma^2+\sum n_ia_i^2/(k-1)
ee(群内)SeS_eN−kN-kVe=Se/(N−k)V_e=S_e/(N-k)σ2\sigma^2
計STS_TN−1N-1

2級の分散分析表の穴埋めでは、平方和と自由度がそれぞれ縦に足し算になることと、F0F_0 は群間を群内で割る(逆にしない)ことを使う。

2群の分散分析はプールした tt 検定と同じである

命題 15.10(k=2k=2 では F0=t2F_0=t^2)

k=2k=2 のとき、一元配置の F0F_0 は、第10章のプールした分散 sp2s_p^2 による2標本の tt 統計量 t=(xˉ1⋅−xˉ2⋅)/(sp1/n1+1/n2)t=(\bar x_{1\cdot}-\bar x_{2\cdot})/\bigl(s_p\sqrt{1/n_1+1/n_2}\bigr) の2乗に等しい。

証明

k=2k=2 では SA=n1n2n1+n2(xˉ1⋅−xˉ2⋅)2S_A=\dfrac{n_1n_2}{n_1+n_2}(\bar x_{1\cdot}-\bar x_{2\cdot})^2 である(確認テスト 15.4-3)。ϕA=1\phi_A=1 なので VA=SAV_A=S_A である。SeS_e は2群の偏差平方和の合計、ϕe=n1+n2−2\phi_e=n_1+n_2-2 なので、VeV_e は第10章のプールした分散 sp2s_p^2 そのものである。したがって

F0=n1n2(xˉ1⋅−xˉ2⋅)2(n1+n2) sp2=(xˉ1⋅−xˉ2⋅)2sp2(1/n1+1/n2)=t2F_0=\frac{n_1n_2(\bar x_{1\cdot}-\bar x_{2\cdot})^2}{(n_1+n_2)\,s_p^2}=\frac{(\bar x_{1\cdot}-\bar x_{2\cdot})^2}{s_p^2(1/n_1+1/n_2)}=t^2

である。

定理 15.3 (3) から tϕe(α/2)2=F1,ϕe(α)t_{\phi_e}(\alpha/2)^2=F_{1,\phi_e}(\alpha) なので、2群の分散分析(右片側)と両側の tt 検定は、同じデータに対して同じ結論を出す。分散分析は、プールした tt 検定を3群以上へ広げたものである。

分散分析のあとの推定

H0H_0 が棄却されたら、各水準の母平均を推定する。μi\mu_i の点推定値は xˉi⋅\bar x_{i\cdot} で、その分散 σ2/ni\sigma^2/n_i の σ2\sigma^2 は、群 ii のデータだけでなく全部の群をまとめた VeV_e(自由度 ϕe=N−k\phi_e=N-k)で推定する。第10章の tt 区間と同じ手順で

μi: xˉi⋅±tϕe(α/2)Veni,μi−μi′: (xˉi⋅−xˉi′⋅)±tϕe(α/2)Ve(1ni+1ni′)(15.14)\mu_i:\ \bar x_{i\cdot}\pm t_{\phi_e}(\alpha/2)\sqrt{\frac{V_e}{n_i}},\qquad \mu_i-\mu_{i'}:\ (\bar x_{i\cdot}-\bar x_{i'\cdot})\pm t_{\phi_e}(\alpha/2)\sqrt{V_e\left(\frac1{n_i}+\frac1{n_{i'}}\right)}\tag{15.14}

が信頼係数 1−α1-\alpha の区間になる。自由度が ni−1n_i-1 でなく N−kN-k になる分だけ、群 ii だけから作る区間より tt の点が小さく、区間は短くなる。複数の差の区間を同時に主張するときは、§15.3 の Bonferroni の方法で α\alpha を組の数で割る。

例題 15.4 一元配置の分散分析表を作る ★★★

オリジナル3種類の肥料 A1,A2,A3A_1,A_2,A_3 をそれぞれ5つの区画で使い、収量を測った。

A1A_11215141113
A2A_21618151719
A3A_31413161512

分散分析表を作り、有意水準 5%5\% と 1%1\% で肥料の効果を検定せよ(F2,12(0.05)=3.885F_{2,12}(0.05)=3.885、F2,12(0.01)=6.927F_{2,12}(0.01)=6.927)。

解答

水準ごとの合計は T1=65T_1=65、T2=85T_2=85、T3=70T_3=70、総合計は T=220T=220、N=15N=15 で、CT=2202/15=3226.67CT=220^2/15=3226.67 である。データの2乗和は ∑xij2=3300\sum x_{ij}^2=3300 である。式 (15.13) から

ST=3300−3226.67=73.33,SA=652+852+7025−3226.67=3270−3226.67=43.33,S_T=3300-3226.67=73.33,\qquad S_A=\frac{65^2+85^2+70^2}{5}-3226.67=3270-3226.67=43.33,

Se=73.33−43.33=30.00S_e=73.33-43.33=30.00 である。検算として群の中の偏差を直接計算すると、A1A_1 は −1,2,1,−2,0-1,2,1,-2,0、A2A_2 は −1,1,−2,0,2-1,1,-2,0,2、A3A_3 は 0,−1,2,1,−20,-1,2,1,-2 で、2乗和はどれも 1010、合計 3030 で一致する。

要因平方和自由度平均平方F0F_0
AA43.3343.332221.6721.678.678.67
ee30.0030.0012122.502.50
計73.3373.331414

F0=21.67/2.50=8.67F_0=21.67/2.50=8.67 は F2,12(0.05)=3.885F_{2,12}(0.05)=3.885 と F2,12(0.01)=6.927F_{2,12}(0.01)=6.927 のどちらよりも大きいので、有意水準 1%1\% でも H0H_0 を棄却し、肥料によって収量の母平均は異なると判断する。

例題 15.5 分散分析のあとの推定 ★★

オリジナル例題 15.4 のデータについて答えよ(t12(0.025)=2.179t_{12}(0.025)=2.179)。

  1. A2A_2 の母平均 μ2\mu_2 の 95%95\% 信頼区間を求めよ。
  2. μ2−μ1\mu_2-\mu_1 の 95%95\% 信頼区間を求めよ。
  3. 母平均が標本平均 (13,17,14)(13,17,14) にちょうど等しく、σ2=2.5\sigma^2=2.5 であるとしたとき、VAV_A の期待値を求めよ。F0=8.67F_0=8.67 と比べて何が言えるか。
解答

(1) 式 (15.14) で Ve=2.5V_e=2.5、n2=5n_2=5、自由度 1212 なので、半幅は 2.1792.5/5=2.179×0.7071=1.5412.179\sqrt{2.5/5}=2.179\times0.7071=1.541 で、[ 15.46, 18.54 ][\,15.46,\ 18.54\,] である。A2A_2 の5個だけから作ると不偏分散は 10/4=2.510/4=2.5 で同じだが、自由度 44 の t4(0.025)=2.776t_4(0.025)=2.776 を使うので半幅は 1.9631.963 になる。VeV_e を使うと、ほかの群の情報で σ2\sigma^2 の推定が安定する分だけ区間が短い。

(2) 点推定値は 17−13=417-13=4、標準誤差は 2.5×(1/5+1/5)=1\sqrt{2.5\times(1/5+1/5)}=1 なので、半幅は 2.1792.179、区間は [ 1.82, 6.18 ][\,1.82,\ 6.18\,] である。

(3) 全体の平均は μ=(13+17+14)/3=14.667\mu=(13+17+14)/3=14.667 で、効果は a1=−1.667a_1=-1.667、a2=2.333a_2=2.333、a3=−0.667a_3=-0.667 である。∑niai2=5×(2.778+5.444+0.444)=43.33\sum n_ia_i^2=5\times(2.778+5.444+0.444)=43.33 で、これは SAS_A と同じ値である。式 (15.11) から

E[VA]=2.5+43.332=24.17E[V_A]=2.5+\frac{43.33}{2}=24.17

で、E[Ve]=2.5E[V_e]=2.5 との比は 9.79.7 である。観測された F0=8.67F_0=8.67 はこの程度の効果があれば普通に出る大きさで、H0H_0 のもとでの FF の期待値 12/10=1.212/10=1.2(定理 15.3 (1))からは大きく離れている。

確認テスト

オリジナル

  1. 15.4-1 4つの水準でそれぞれ6個のデータを取った一元配置で、ST=120S_T=120、SA=45S_A=45 であった。分散分析表を完成させ、有意水準 5%5\% で検定せよ(F3,20(0.05)=3.098F_{3,20}(0.05)=3.098)。
  2. 15.4-2 繰り返し数が異なる次のデータで一元配置の分散分析を行い、有意水準 5%5\% と 1%1\% で検定せよ(F2,7(0.05)=4.737F_{2,7}(0.05)=4.737、F2,7(0.01)=9.547F_{2,7}(0.01)=9.547)。A1A_1:5, 7, 65,\ 7,\ 6 / A2A_2:8, 9, 10, 98,\ 9,\ 10,\ 9 / A3A_3:6, 8, 76,\ 8,\ 7
  3. 15.4-3 k=2k=2 のとき SA=n1n2n1+n2(xˉ1⋅−xˉ2⋅)2S_A=\dfrac{n_1n_2}{n_1+n_2}(\bar x_{1\cdot}-\bar x_{2\cdot})^2 を示せ。
  4. 15.4-4 モデル (15.9) で、H0H_0 が正しいときの F0F_0 の期待値を求めよ。N=15N=15、k=3k=3 のとき、それは 11 より大きいか。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

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