この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
電磁気学入門 第8章 §8.5
(1) Maxwell 方程式
Ampère の法則は定常電流を前提に導かれたもので、電荷密度が時間変化する状況では連続の式と矛盾する。Gauss の法則が時間変化する場でも成り立つと仮定すると、 が常に発散ゼロになることが分かる。この量を Ampère の法則の右辺に置いたものが Ampère–Maxwell の法則 (8.9) である。
こうして得た4本の Maxwell 方程式 (8.6)–(8.9) では、発散の2本が時間発展の2本と両立する制約になっている(定理 8.2)。方程式は電荷の保存を含んでいる。物質の中では、分極電流 と磁化電流 を繰り込んで、電束密度と磁場 H を使った形 (8.13) に書ける。
(2) ポテンシャルとゲージ
源を含まない2本は、ポテンシャル (8.16) を使うと自動的に満たされる。ポテンシャルにはゲージ変換 (8.17) の自由度がある。
- Coulomb ゲージ を選ぶと、 は瞬時の Coulomb 電位になる。
- Lorenz ゲージ (8.22) を選ぶと、4つのポテンシャルが同じ波動方程式に従う。
Lorenz ゲージへは常に移ることができ、移ったあとにも の自由度が残る。
(3) 保存則
電荷に働く力がする仕事と力そのものを、Maxwell 方程式で場だけの式に書き直すと、2つの局所的な保存則が得られる。
- エネルギー:Poynting の定理 (8.27)。密度と流れは
- 運動量:密度 と応力 の保存則 (8.37)。
導線の Joule 熱のエネルギーが側面から流れ込むこと、2つの電荷の間の Coulomb 力が中間の面の圧力として読めること、光が物体を押すことは、いずれもこれらの保存則から導かれる。
(4) 次の章へ
第9章では、源の無い Maxwell 方程式から電磁波の波動方程式を導き、平面波の性質・物質中の伝播・境界での反射と屈折を調べる。そこでは §8.3 の Poynting ベクトルと §8.1 の境界条件 (8.14) を使う。
第10章では、Lorenz 条件と波動方程式 (8.24)、電荷の連続の式が4元ベクトルの式にまとまることを示す。エネルギー密度・Poynting ベクトル・応力テンソルは、エネルギー運動量テンソルにまとまる。第11章では、(8.24) を遅延ポテンシャルで解き、遠方へ流れ出る Poynting ベクトルの流束として放射電力を求める。
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