相対論入門 第4章 §4.6
- 4.1-1 (a) は正しい(ν はダミー、μ は両辺で上の自由添字)。(b) は正しい(ν はダミー、μ は両辺で下の自由添字)。 (c) は規則1に反する。右辺で ν が3回現れ、和のとり方が決まらない。(d) は規則2に反する。左辺の自由添字は下付き、右辺は上付きで、変換の規則が違う量を等号で結んでいる。
- 4.1-2 aμ=(5,−4,0,−3)、bμ=(1,−1,−1,−1)。
a⋅a=25−16−0−9=0,b⋅b=1−1−1−1=−2,a⋅b=5⋅1−(4⋅1+0⋅1+3⋅1)=5−7=−2.
a+b=(6,5,1,4) なので (a+b)⋅(a+b)=36−25−1−16=−6。一方 a⋅a+2a⋅b+b⋅b=0−4−2=−6 で一致する。(a は光的、b は空間的である。)3. 4.1-3 1つめは、デルタとの縮約で添字を付け替えて δμνδνμ=δμμ=4 となる。2つめは、ημνηνλ=δμλ と ηλρηρμ=δλμ を使う。全体は δμλδλμ=δμμ=4 となる。4. 4.1-4 次のように変形する。
aμbμ=ημνaνbμ=ηνμaμbν=aμ(ημνbν)=aμbμ(定義 (4.6))(ダミー添字の名前を入れ替えた)(ηνμ=ημν を使った)
5. 4.2-1 (4.11) は左上の 2×2 ブロックと単位行列のブロックに分かれるので、detΛ=γ⋅γ−(−γβ)(−γβ)=γ2(1−β2)=1。また Λ00=γ≥1。よって固有順時的である。6. 4.2-2 β=0.6 なので γ=1.25 である。積は γβ=0.75 となる。
a′0a′2=1.25⋅5−0.75⋅3=6.25−2.25=4,a′1=−0.75⋅5+1.25⋅3=−3.75+3.75=0,=1,a′3=0.
したがって a′μ=(4,0,1,0)、aμ′=(4,0,−1,0) である。a⋅a=25−9−1=15、a′⋅a′=16−0−1=15 で一致する。
共変成分の規則 a0′=γ(a0+βa1) でも確かめる。aμ=(5,−3,−1,0) から
a0′=1.25(5−0.6⋅3)=1.25⋅3.2=4
となり、合っている。7. 4.2-3 y,z は変わらないので左上の 2×2 ブロックだけを掛ける。γi=(1−βi2)−1/2 と書くと
(γ2−γ2β2−γ2β2γ2)(γ1−γ1β1−γ1β1γ1)=γ1γ2(1+β1β2−(β1+β2)−(β1+β2)1+β1β2).
これを Γ(1−β−β1) と書けば、
Γ=γ1γ2(1+β1β2),β=1+β1β2β1+β2
である。あとは Γ=(1−β2)−1/2 を確かめればよい。
1−β2=(1+β1β2)2(1+β1β2)2−(β1+β2)2=(1+β1β2)2(1−β12)(1−β22)
(分子は 1+β12β22−β12−β22 で、これは (1−β12)(1−β22) に等しい)。したがって (1−β2)−1/2=γ1γ2(1+β1β2)=Γ。積は速さ β のブーストであり、β は第2章の速度の合成則に一致する。8. 4.2-4 PTηP は対角行列の積である。その対角成分は
(1⋅1⋅1,(−1)(−1)(−1),…)=(1,−1,−1,−1)
なので、計量に等しい。また detP=−1 である。
Lorentz 変換の行列式は ±1 のどちらかしかとらない(命題 4.4 (1))。行列式は成分の連続関数なので、連続的な変形の途中で +1 から −1 へ飛び移ることはできない。恒等変換の行列式は +1 なので、空間反転とはつながらない。9. 4.2-5 仮定から、別の系で aμ′b′μ=aνbν である。b′μ=Λμνbν を入れると
aμ′Λμνbν=aνbν
がすべての bν について成り立つ。基底ベクトルを入れて係数を比べると、aμ′Λμν=aν を得る。
両辺に (Λ−1)νρ=Λρν を掛けて、ν について和をとる。すると
aμ′δμρ=Λρνaν,すなわちaρ′=Λρνaν
となる。10. 4.3-1 - (a) 対角4個と μ<ν の6個で、10個である。
- (b) 対角は Aμμ=−Aμμ から0である。残りは μ<ν の6個である。
- (c) 添字がすべて異なる組だけが残り、並べ方は符号で決まる。したがって4個の値から3個を選ぶ組の数で、(34)=4 個である。
- 4.3-2 Tαβ=−Tβα とする。
T′νμ=ΛναΛμβTαβ=ΛμβΛναTαβ=ΛμαΛνβTβα=−ΛμαΛνβTαβ=−T′μν.(ダミー添字の名前を α↔β と入れ替えた)
後半は、X=SμνAμν のダミー添字の名前を入れ替えて X=SνμAνμ とする。対称性 Sνμ=Sμν と反対称性 Aνμ=−Aμν を使う。すると X=−X となる。よって X=0 である。12. 4.3-3 0でない項は、添字の組が (0,1,2,3) の並べ替えのときだけで、4!=24 項ある。置換の符号を s=±1 と書く。各項で上付きの記号は s、下付きの記号は −s である。積は −s2=−1 なので、合計は −24 である。
第2式で ρ=λ、σ=κ とおいて和をとると、右辺は
−2(δρρδσσ−δρσδσρ)=−2(4⋅4−4)=−24
となり、第1式に一致する。13. 4.3-4 まず下付きの成分を作る。(4.23) から A0i=−A0i=ai、Aij=Aij=−ϵijkbk。 A~01=21ϵ01ρσAρσ=21(ϵ0123A23+ϵ0132A32)=A23=−ϵ231b1=−b1。(4.23) で a→b と置き換えた形では A~01=−b1 になるべきなので合っている。 A~23=21(ϵ2301A01+ϵ2310A10)=ϵ2301A01 である。並び (2,3,0,1) は (0,1,2,3) の偶置換(互換2回)なので ϵ2301=+1 であり、A~23=A01=a1 となる。置き換えた形では A~23=−ϵ231(−a1)=a1 になるべきなので合っている。ほかの成分も同じ計算で、A~0i=−bi、A~ij=ϵijkak となる。14. 4.3-5 変換則 T′μν=ΛμαΛνβTαβ を2つ並べると
T′μνT′νμ=ΛμαΛνβΛνγΛμδTαβTγδ=(ΛμδΛμα)(ΛνβΛνγ)TαβTγδ=δδαδβγTαβTγδ=TαβTβα.
(4.14) を2回使った。行列で言えば Tr(T2) が相似変換で変わらないことに当たる。15. 4.4-1 ∂μxν=∂xν/∂xμ=δνμ(4つの座標は互いに独立)。縮約して ∂μxμ=δμμ=4。16. 4.4-2 s=ηνλxνxλ と書いて積の微分をとると∂μs=ηνλ(δνμxλ+xνδλμ)=ημλxλ+ηνμxν=2xμ。次に ∂μs=2xμ(添字を上げた)で、□s=∂μ∂μs=2∂μxμ=2⋅4=8。成分でも確かめる。s=c2t2−∣x∣2 に対して
c21∂t2s=2,∇2s=−6,□s=2−(−6)=8.
17. 4.4-3 u=kνxν とおく。k は定数なので ∂μu=kμ である。連鎖律で ∂μϕ=f′(u)kμ、∂μϕ=f′(u)kμ となる。もう一度微分して □ϕ=∂μ(f′(u)kμ)=f′′(u)kμkμ=0 を得る。最後に k⋅k=0 を使った。たとえば kμ=(1,1,0,0) なら ϕ=f(x0−x1)=f(ct−x) である。これは +x 方向に形を変えずに進む波である。18. 4.4-4 A′μ(x′)=ΛμνAν(x) の各成分はスカラー場の Lorentz 変換と同じ「点の付け替え」を含むので、(4.30) と同じ連鎖律を使うことができる。Λ は定数なので
∂μ′A′μ=Λμρ∂ρ(ΛμνAν)=(ΛμρΛμν)∂ρAν=δρν∂ρAν=∂νAν.
ここで右辺は事象 x での値、左辺は同じ事象を新しい系の座標で読んだ値である。これは (4.28) の形になっている。19. 4.4-5 分散関係 ω2=c2k2+m2c4/ℏ2 に ω=2mc2/ℏ を入れると
ℏ24m2c4=c2k2+ℏ2m2c4
となる。よって k=3mc/ℏ である。群速度は例題 4.5 の vg=c2k/ω から
cvg=ωck=2mc2/ℏ3mc2/ℏ=23≈0.866.
これは γ=2 の粒子の速さ β=1−1/4=3/2 に一致する。ℏω=γmc2 だからである。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com