tecktom.com

出てくるもの(1):結像の公式と倍率

2026年10月15日6分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第2章 つなぎ:光線の解析力学
目次
  1. 焦点面から焦点面へ
  2. Newton の式
  3. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

光学と量子エレクトロニクス 第2章 §2.3 ★★★ 焦点面から焦点面への行列は相空間の4分の1回転。そこから Newton の式・横倍率と縦倍率・主点から測った結像の式が出る

焦点面から焦点面へ

主面から主面への行列 (2.6) の前後に、焦点距離の分の伝搬 Tn1(f)=(11/Φ01)T_{n_1}(f)=\bigl(\begin{smallmatrix}1&1/\Phi\\0&1\end{smallmatrix}\bigr), Tn2(f′)=(11/Φ01)T_{n_2}(f')=\bigl(\begin{smallmatrix}1&1/\Phi\\0&1\end{smallmatrix}\bigr) を掛けると(換算距離はどちらも f/n1=f′/n2=1/Φf/n_1=f'/n_2=1/\Phi)、前の焦点面から後ろの焦点面への行列は

MFF′=(11/Φ01)(10−Φ1)(11/Φ01)=(01/Φ−Φ0)(2.8)M_{\mathrm{FF'}}=\begin{pmatrix}1&1/\Phi\\0&1\end{pmatrix}\begin{pmatrix}1&0\\-\Phi&1\end{pmatrix}\begin{pmatrix}1&1/\Phi\\0&1\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}0&1/\Phi\\-\Phi&0\end{pmatrix}\tag{2.8}

になる。x2=p1/Φx_2=p_1/\Phi, p2=−Φx1p_2=-\Phi x_1 で、前の焦点面での角が後ろの焦点面での位置に、前の焦点面での位置が後ろの焦点面での角に入れ替わる。相空間 (x,p)(x,p) で見ると、軸の尺度を Φ\Phi でそろえたうえでの 90∘90^\circ の回転である。解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第10章の総合問題では、屈折率が放物型の媒質を4分の1周期だけ進んだ行列が同じ形になった。調和振動子の流れの4分の1周期と、レンズの焦点面から焦点面への写像は、同じ線形正準変換である。波の言葉では、この写像が Fourier 変換になる(レンズの Fourier 変換作用、第7章)。

Newton の式

物体が前の焦点 F\mathrm F のさらに前 ζ\zeta の位置にあり、像が後ろの焦点 F′\mathrm F' のさらに後ろ ζ′\zeta' にできるとする(ζ\zeta, ζ′\zeta' はその向きに測って正)。物体面から像面までの行列は

(1ζ′/n201)(01/Φ−Φ0)(1ζ/n101)=(−Φζ′/n21/Φ−Φζζ′/(n1n2)−Φ−Φζ/n1)\begin{pmatrix}1&\zeta'/n_2\\0&1\end{pmatrix}\begin{pmatrix}0&1/\Phi\\-\Phi&0\end{pmatrix}\begin{pmatrix}1&\zeta/n_1\\0&1\end{pmatrix} =\begin{pmatrix}-\Phi\zeta'/n_2&1/\Phi-\Phi\zeta\zeta'/(n_1n_2)\\-\Phi&-\Phi\zeta/n_1\end{pmatrix}

で、物体の1点を出た光線がすべて像の1点に集まる条件 B=0B=0 は

ζζ′=n1Φ⋅n2Φ=ff′(2.9)\zeta\zeta'=\frac{n_1}{\Phi}\cdot\frac{n_2}{\Phi}=ff'\tag{2.9}

である(Newton の式)。このとき AA が像の高さと物体の高さの比(横倍率)mm で、

m=−Φζ′n2=−ζ′f′=−fζ,D=1m(2.10)m=-\frac{\Phi\zeta'}{n_2}=-\frac{\zeta'}{f'}=-\frac{f}{\zeta},\qquad D=\frac1m\tag{2.10}

である。D=1/mD=1/m は AD−BC=1AD-BC=1 と B=0B=0 から出て、像が mm 倍に広がれば像に集まる光線の運動量の幅は 1/m1/m 倍に縮む(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第10章の Lagrange–Helmholtz の不変量)。

物体を光軸の向きにわずかに動かしたときの像の動きは、式 (2.9) を微分して

dζ′dζ=−ff′ζ2=−n2n1m2(2.11)\frac{\mathrm{d}\zeta'}{\mathrm{d}\zeta}=-\frac{ff'}{\zeta^2}=-\frac{n_2}{n_1}m^2\tag{2.11}

になる。物体をレンズに近づける(ζ\zeta を減らす)と像は遠ざかり、奥行きの倍率(縦倍率)は横倍率の2乗である。縮小して写すカメラでは ∣m∣≪1\lvert m\rvert \ll1 なので、奥行きのある被写体も像の側では薄く押しつぶされ、1枚の撮像素子の面にほぼ収まる。

主点から測った距離 s=ζ+fs=\zeta+f(物体から H\mathrm H まで)、s′=ζ′+f′s'=\zeta'+f'(H′\mathrm H' から像まで)に書き換えると、式 (2.9) は

n1s+n2s′=Φ(2.12)\frac{n_1}{s}+\frac{n_2}{s'}=\Phi\tag{2.12}

になる。両側が空気なら 1s+1s′=1f\frac1s+\frac1{s'}=\frac1f で、解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第10章で薄いレンズについて出した式と同じ形である。厚いレンズや何枚もの組レンズでも、距離を主面から測りさえすればこの式がそのまま成り立つ。s′<0s'<0 は、像が H′\mathrm H' より前にできたように見える虚像を表す。

例題 2.3 カメラのピント合わせ ★★

オリジナル焦点距離 f=50 mmf=50\,\mathrm{mm} のレンズ(両側は空気)のカメラで、無限遠にピントが合った状態から近くの被写体にピントを合わせる。

  1. (1) レンズの前の主点から 2 m2\,\mathrm m の被写体にピントを合わせるには、撮像面から見てレンズを何 mm\mathrm{mm} 繰り出せばよいか。そのときの横倍率はいくらか。
  2. (2) 被写体が 1 m1\,\mathrm m のときの繰り出し量を求め、2 m2\,\mathrm m のときとの差を求めよ。
  3. (3) (1) の状態で、被写体の前後 10 mm10\,\mathrm{mm} の奥行きは、像の側で何 μm\mu\mathrm m の奥行きになるか。
解答

(1) 無限遠にピントが合っているとき撮像面は F′\mathrm F' にあり、ピントを合わせるには撮像面を F′\mathrm F' から ζ′\zeta' 後ろへ、つまりレンズを ζ′\zeta' だけ繰り出す。ζ=2000−50=1950 mm\zeta=2000-50=1950\,\mathrm{mm} なので、Newton の式から ζ′=f2/ζ=2500/1950=1.282 mm\zeta'=f^2/\zeta=2500/1950=1.282\,\mathrm{mm}。横倍率は m=−f/ζ=−0.02564m=-f/\zeta=-0.02564(倒立で約 1/391/39)。

(2) ζ=950 mm\zeta=950\,\mathrm{mm} で ζ′=2500/950=2.632 mm\zeta'=2500/950=2.632\,\mathrm{mm}。差は 1.350 mm1.350\,\mathrm{mm} で、被写体までの距離が半分になると繰り出し量はほぼ2倍になる(ζ′∝1/ζ\zeta'\propto1/\zeta)。

(3) 縦倍率は式 (2.11) で ∣dζ′/dζ∣=m2=6.57×10−4\lvert \mathrm{d}\zeta'/\mathrm{d}\zeta\rvert =m^2=6.57\times10^{-4}。10 mm10\,\mathrm{mm} の奥行きは像の側で 6.6 μm6.6\,\mu\mathrm m になる。横の大きさは 1/391/39 に、奥行きは 1/15001/1500 に縮むので、立体的な被写体の像はほぼ平らになる。

ほかの巻では

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ