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授業で習った形との対応

2026年10月15日6分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第26章 レーザー冷却
目次
  1. 放射圧
  2. Langevin 方程式と Einstein の関係
  3. 減衰振動
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

光学と量子エレクトロニクス 第26章 §26.6 ★★ 学部の電磁気学の放射圧、Brown 運動の Langevin 方程式と Einstein の関係、力学の減衰振動が、それぞれ散乱力・Doppler 限界・磁気光学トラップの式になる

放射圧

学部の電磁気学では、物体に吸収される光は、吸収された電力 PabsP_{\mathrm{abs}} を光速で割った力 Pabs/cP_{\mathrm{abs}}/c を及ぼすと習う。断面積 σabs\sigma_{\mathrm{abs}} の物体なら Pabs=σabsIP_{\mathrm{abs}}=\sigma_{\mathrm{abs}}I で、

F=σabsIc(26.17)F=\frac{\sigma_{\mathrm{abs}}I}{c}\tag{26.17}

である。散乱力 (26.2) を ℏkΓsc=ℏωLΓsc/c\hbar k\Gamma_{\mathrm{sc}}=\hbar\omega_{\mathrm L}\Gamma_{\mathrm{sc}}/c と書き直すと、ℏωLΓsc\hbar\omega_{\mathrm L}\Gamma_{\mathrm{sc}} は原子が吸収する電力なので、原子の吸収断面積を σabs=ℏωLΓsc/I\sigma_{\mathrm{abs}}=\hbar\omega_{\mathrm L}\Gamma_{\mathrm{sc}}/I とおけば同じ式になる。2つの違いは断面積の中身だけで、原子では断面積が離調と強さで変わり、強い光では飽和して σabs∝1/I\sigma_{\mathrm{abs}}\propto1/I になる。放射圧の式には光の周波数が入らないので、動く物体に対する力の速度依存性は、Doppler のずれで断面積が変わることを通してしか入らない。この章の冷却は、その速度依存性が原子の狭い共鳴で大きくなることに頼っている。

Langevin 方程式と Einstein の関係

Brown 運動の授業では、液体の中の微粒子の運動を Langevin 方程式

mv˙=−ηv+ξ(t),⟨ξ(t)ξ(t′)⟩=2Dp δ(t−t′)(26.18)m\dot v=-\eta v+\xi(t),\qquad \langle \xi(t)\xi(t') \rangle =2D_p\,\delta(t-t')\tag{26.18}

で書く。ξ(t)\xi(t) は液体の分子からのでたらめな力である。この式から ⟨p2⟩\langle p^2 \rangle の方程式を作ると式 (26.6) になり、定常状態で kBT=Dp/ηk_{\mathrm B} T=D_p/\eta が出る。液体の場合は温度 TT が先に与えられていて、この関係は「摩擦と揺らぎは温度で結びついている」(揺動散逸の関係、空間の拡散係数で書くと Einstein の関係 D=kBT/ηD= k_{\mathrm B} T/\eta)と読む。レーザー冷却では逆に、η\eta と DpD_p が光と原子の結合から別々に決まり、その比として温度が決まる。原子は液体の分子でなく光子と熱をやり取りしていて、光子の場が温度 TDT_{\mathrm D} の熱浴の役を果たしている。ただし熱浴とは違い、この「浴」の温度は離調と強さで変えられる。

減衰振動

力学で習う減衰振動 mx¨+ηx˙+κx=0m\ddot x+\eta\dot x+\kappa x=0 の解は、η2<4mκ\eta^2<4m\kappa で振動しながら減衰し、η2>4mκ\eta^2>4m\kappa で振動せずに減衰する(過減衰)。磁気光学トラップの式 (26.15) はその後者で、ばねの役を Zeeman のずれが、ダンパーの役を Doppler のずれが果たしている。どちらも同じ関数 Γsc\Gamma_{\mathrm{sc}} の傾きから出るので、κ/η=μeffb/(ℏk)\kappa/\eta=\mu_{\mathrm{eff}}b/(\hbar k) のように、2つの係数の比は光の強さと離調によらず、磁場の勾配と波数だけで決まる。

例題 26.7 光の糖蜜で止まるまでの時間 ★

オリジナル光の糖蜜の中で、遅い原子の速度は式 (26.4) の摩擦だけで v(t)=v(0) e−ηt/mv(t)=v(0)\,\mathrm{e}^{-\eta t/m} と減る。各光の強さを s=1s=1、離調を Δ=−Γ/2\Delta=-\Gamma/2 とする。

  1. (1) 速度が 1/e1/\mathrm{e} になる時間 m/ηm/\eta を、mm・ℏ\hbar・kk だけで書け。
  2. (2) 87Rb{}^{87}\mathrm{Rb}(λ=780.24 nm\lambda=780.24\,\mathrm{nm})と 23Na{}^{23}\mathrm{Na}(λ=589.16 nm\lambda=589.16\,\mathrm{nm}、m=3.82×10−26 kgm=3.82\times10^{-26}\,\mathrm{kg})で m/ηm/\eta を求め、1 ms1\,\mathrm{ms} と比べよ。
  3. (3) 2本の光の力 (26.3) を、放射圧の式 (26.17) の2本の差として書き、摩擦の係数 η\eta が吸収断面積の離調についての傾きで決まることを示せ。
解答

(1) 式 (26.4) に −Δ/Γ=1/2-\Delta/\Gamma=1/2、s=1s=1、1+s+(2Δ/Γ)2=31+s+(2\Delta/\Gamma)^2=3 を入れて η=8ℏk2×(1/2)/9=4ℏk2/9\eta=8\hbar k^2\times(1/2)/9=4\hbar k^2/9、したがって m/η=9m/(4ℏk2)m/\eta=9m/(4\hbar k^2) である。Γ\Gamma が消え、時間は質量と波数だけで決まる。

(2) Rb では ℏk2=6.84×10−21 kg s−1\hbar k^2=6.84\times10^{-21}\,\mathrm{kg\,s^{-1}} で m/η=9×1.443×10−25/(4×6.84×10−21)=47.5 μsm/\eta=9\times1.443\times10^{-25}/(4\times6.84\times10^{-21})=47.5\,\mu\mathrm s、Na では k=1.066×107 m−1k=1.066\times10^7\,\mathrm{m^{-1}}、ℏk2=1.20×10−20 kg s−1\hbar k^2=1.20\times10^{-20}\,\mathrm{kg\,s^{-1}} で m/η=7.16 μsm/\eta=7.16\,\mu\mathrm s である。Na は軽く、波長も短いので、Rb より約7倍早く止まる。どちらも 1 ms1\,\mathrm{ms} の間に速度は e−21\mathrm{e}^{-21}(Rb)、e−140\mathrm{e}^{-140}(Na)まで下がるので、光の糖蜜に入った遅い原子の Doppler 冷却は 1 ms1\,\mathrm{ms} より十分早く終わり、そのあとの温度は加熱とのつり合い(26.2節)で決まる。

(3) 速度 vv の原子は +x+x 向きの光を離調 Δ−kv\Delta-kv で、−x-x 向きの光を離調 Δ+kv\Delta+kv で見る。離調 Δ\Delta での吸収断面積を σabs(Δ)=ℏωLΓsc(Δ)/I\sigma_{\mathrm{abs}}(\Delta)=\hbar\omega_{\mathrm L}\Gamma_{\mathrm{sc}}(\Delta)/I とおくと、式 (26.3) は

F(v)=Ic[σabs(Δ−kv)−σabs(Δ+kv)]≈−(2k Ic σabs′(Δ))vF(v)=\frac{I}{c}\bigl[\sigma_{\mathrm{abs}}(\Delta-kv)-\sigma_{\mathrm{abs}}(\Delta+kv)\bigr]\approx-\Bigl(2k\,\frac{I}{c}\,\sigma_{\mathrm{abs}}'(\Delta)\Bigr)v

と、向きの逆な2本の放射圧 σabsI/c\sigma_{\mathrm{abs}}I/c の差になる(ℏωL/c=ℏk\hbar\omega_{\mathrm L}/c=\hbar k を使った)。摩擦の係数は η=2k(I/c) σabs′(Δ)\eta=2k(I/c)\,\sigma_{\mathrm{abs}}'(\Delta) で、断面積が離調とともに増える赤い側(Δ<0\Delta<0)で正になる。放射圧そのものは2本で打ち消し合い、Doppler のずれで2本の断面積に差がついた分だけが摩擦として残る。

木下の勉強ステータス

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