この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第35章 §35.7 ★★★ モードと2準位系の4つの問いで巻全体が書け、近似の多くは周波数の階段を使う B 型で、その半分近くは前提の確認が残っている
この巻は、光学と量子エレクトロニクスの話題を、場のモード、物質のモデル、結合、近似の4つの問いで読み直した。場の扱いは光線から波、光子へと細かくなり、物質の扱いは屈折率から振動子、2準位系へと細かくなり、前の部の結果は次の部の極限として戻ってきた。表には無かった筋として、ガウスビーム・能動モード同期のパルス・量子化したモードの真空とコヒーレント状態・光の罠の底の原子の4つで、2次の Hamiltonian の基底状態(最小不確定の Gauss 型)が答えになった。
序章で予告した3本の筋は次の形で回収できた。分極率は屈折率と光の力を の1つの式で結ぶ。縦モードの櫛 は、光の周波数を整数とマイクロ波の端数に分けて数える道具になる。Poincaré 球と Bloch 球は軸の名前を付け替えただけの同じ球で、波長板とパルスは同じ回転である。
近似の側では、第1〜34章の札89枚のうち72枚が B 型で、その多くは の周波数の階段か、波長と構造の大きさの比を使う。証明済みは閉じた形の厳密解と比べた5枚だけで、要確認が44枚ある。C 型の10枚は内部に誤差の評価を持たず、実験との比較で確かめる。光の量子技術(原子時計・中性原子の量子計算・量子計測・量子通信)は、どれもこの巻の部品の組み合わせで、それぞれ階段のどの段を使うかで性格が分かれる。
この巻で使った見方
- 4つの問い:どのモードを取り出し、物質をどうモデル化し、どう結合させ、何を近似したか。
- 3本の筋:(分極率)、(櫛)、・・(球)。
- 4つの調和振動子:ガウスビーム、能動モード同期のパルス、場のモード、罠の底の原子。どれも基底状態が最小不確定。
- 周波数の階段:。1段目が回転波近似と Markov 近似、2段目が半古典の力と冷却。
- 札:89枚のうち B 型 72・A 型 7・C 型 10、証明済み 5・条件付き 32・要確認 44・内部の評価なし 8。
総合問題 Rb 原子を1個、冷やして光ピンセットに捕まえる ★★★
オリジナル の D2 線(波長 、自然幅 、質量 )を2準位原子として扱う。冷やした原子を、波長 、パワー の光をビーム半径 に絞った焦点に置く。焦点の中心の強度は とする。
- (1) (使う道具:第20章の Einstein の 係数)自然放出の速さ から、2準位原子の双極子の行列要素 を求め、 の単位で答えよ。
- (2) (使う道具:第26章のレーザー冷却、35.3節)Doppler 限界 と反跳温度 を求めよ。
- (3) (使う道具:第1章の分極率と第25章の双極子力、35.2節)焦点の中心の Rabi 周波数 を求め、反共鳴の項も残した分極率 で罠の深さ を求めよ。回転波近似の との比も求め、Doppler 限界まで冷やした原子がこの罠に捕まるかを述べよ。
- (4) (使う道具:第25章の散乱の速さ)罠の光を原子が散乱する速さを で見積もれ。散乱1回ごとに反跳のエネルギー の2倍が加わるとして、1秒あたりに増えるエネルギーを で割った値と、罠の深さに達するまでの時間を見積もれ。
- (5) (使う道具:35.3節・35.4節の札)(3) と (4) で使った近似の小さいパラメータ(、、)の値を並べ、どの近似の誤差がもっとも大きいかを述べよ。2準位への縮約について、この原子で捨てているものを1つ挙げよ。
解答
(1) 、 から
である。寿命 は、原子の大きさ と電気素量 の積の3倍程度の双極子で決まっている。
(2) 、(例題 35.4)。
(3) 、、 で、。、(赤い離調)。
である。回転波近似では で、比は 。第1章の総合問題(第1章)は同じ罠を丸めた与値 で解いて を得た。深さは に比例するので、比 がそのまま現れる。罠の深さは Doppler 限界の約 倍なので、Doppler 限界まで冷やした原子(エネルギーの分布の大部分が の数倍以下)は捕まる。
(4) 。 で なので、加熱の速さは 、罠の深さ に達するまでの時間は約 である。遠く離調した光の罠では、原子は1秒に数回しか光を散乱せず、分単位で罠の中にとどまる。 と の比は で、離調を大きくするほど、同じ深さに対して散乱が少なくなる。
(5) 、、 である。誤差がもっとも大きいのは回転波近似で、捨てた反共鳴の項が罠の深さを 変える((3) の比)。(4) の散乱の速さも回転波近似の形で見積もったので、同じ桁の誤差を含む。2準位への縮約(A 型の札)について、 には波長 の D1 線()があり、 の光は D1 線からも D2 線からも同じ桁だけ離れているので、D1 線の分極率への寄与を捨てていることになる。 の罠の深さを正しく出すには、両方の線を足した分極率が要る(第25章)。
木下の勉強ステータス
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