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授業で習った形との対応

2026年10月15日6分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第2部 第1章 最大エントロピー原理
目次
  1. 統計力学(1):系と熱浴
  2. 統計力学(2):最も確からしい分布
  3. 統計学:指数型分布族と最尤推定
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第2部 第1章 §2.1.6 ★★ 統計力学の「系と熱浴」「最も確からしい分布」と、統計学の指数型分布族の最尤推定を、この章の式と並べる

統計力学(1):系と熱浴

統計力学の授業では、注目する系と大きな熱浴を合わせた全体が孤立していて、全体のエネルギー EtotE_{\mathrm{tot}} の殻の上で等重率が成り立つとする。系が状態 ii にある確率は、そのとき熱浴がとれる状態の数に比例して

p(i)=WB(Etot−Ei)∑jWB(Etot−Ej),ln⁡WB(Etot−Ei)≈ln⁡WB(Etot)−βEi,β≔∂ln⁡WB∂E(2.1.17)p(i)=\frac{W_{\mathrm B}(E_{\mathrm{tot}}-E_i)}{\sum_jW_{\mathrm B}(E_{\mathrm{tot}}-E_j)},\qquad \ln W_{\mathrm B}(E_{\mathrm{tot}}-E_i)\approx\ln W_{\mathrm B}(E_{\mathrm{tot}})-\beta E_i,\quad \beta\coloneqq\frac{\partial \ln W_{\mathrm B}}{\partial E}\tag{2.1.17}

となり、p(i)∝e−βEip(i)\propto\mathrm{e}^{-\beta E_i} が出る(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第3部第3章)。例題 2.1.6 の計算はこれの小さい版で、残り2個のサイコロの「和が 12−k12-k になる場合の数」が WBW_{\mathrm B} にあたる。この導き方と最大エントロピー原理は、2.1.5節の条件付き極限定理で結ばれる。授業の導き方では温度は熱浴の ∂ln⁡WB∂E\frac{\partial \ln W_{\mathrm B}}{\partial E} として出て、最大エントロピー原理では平均エネルギーの拘束の乗数として出る。2つは N→∞N\to\infty で一致する。

統計力学(2):最も確からしい分布

古い教科書や気体分子運動論の授業では、NN 個の分子をエネルギー準位 EiE_i に nin_i 個ずつ配る配り方の数 N!/∏ini!N!/\prod_in_i! を、∑ini=N\sum_in_i=N、∑iniEi=E\sum_in_iE_i=E のもとで最大にする(Boltzmann の方法)。Stirling の公式で ln⁡(N!/∏ini!)≈−N∑i(ni/N)ln⁡(ni/N)\ln(N!/\prod_in_i!)\approx-N\sum_i(n_i/N)\ln(n_i/N) とし、未定乗数 α\alpha, β\beta を入れると

∂∂ni[−∑jnjln⁡njN−α∑jnj−β∑jnjEj]=0⟹niN=e−βEi∑je−βEj\frac{\partial}{\partial n_i}\Bigl[-\sum_jn_j\ln\frac{n_j}{N}-\alpha\sum_jn_j-\beta\sum_jn_jE_j\Bigr]=0\quad\Longrightarrow\quad\frac{n_i}{N}=\frac{\mathrm{e}^{-\beta E_i}}{\sum_j\mathrm{e}^{-\beta E_j}}

となる。これは 2.1.2節の未定乗数の計算で p(i)=ni/Np(i)=n_i/N、q=uq=u、g=Eg=E とおいたものと同じ式である。違いは、授業の方法が NN 個の分子の配り方を数えている(式 (2.1.15) の頻度の議論)のに対し、最大エントロピー原理は1つの系の確率分布に直接 HH を使う点である。前者は分子が互いに独立であることを使うが、後者は独立でない多体系の状態 ii にもそのまま使える。

統計学:指数型分布族と最尤推定

統計学では、pθ(x)=h(x) eθ⋅T(x)−A(θ)p_\theta(x)=h(x)\,\mathrm{e}^{\theta\cdot T(x)-A(\theta)} の形の分布の族を指数型分布族と呼び、T(x)T(x) を十分統計量、A(θ)=ln⁡∑xh(x)eθ⋅T(x)A(\theta)=\ln\sum_xh(x)\mathrm{e}^{\theta\cdot T(x)} を対数分配関数と呼ぶ。式 (2.1.4) と比べると、h=qh=q、T=gT=g、θ=−λ\theta=-\lambda、A=ln⁡ZqA=\ln Z_q の読み替えで同じ形である。データ x1,…,xnx_1,\dots,x_n から θ\theta を最尤推定すると、対数尤度 ∑iln⁡pθ(xi)\sum_i\ln p_\theta(x_i) の停留条件は

∂A∂θk∣θ^=1n∑i=1nTk(xi)(2.1.18)\frac{\partial A}{\partial \theta_k}\Big|_{\hat\theta}=\frac1n\sum_{i=1}^nT_k(x_i)\tag{2.1.18}

で、「模型の期待値が標本平均に一致する」というモーメントの一致の式になる。左辺は ⟨Tk⟩pθ^\langle T_k \rangle _{p_{\hat\theta}} なので、これは標本平均を gˉ\bar g にした最大エントロピー(最小相対エントロピー)の拘束 (2.1.5) そのものである。指数型分布族の最尤推定と、標本平均を拘束にした最小相対エントロピー原理からは、同じ分布が出る。最尤推定を経験分布と模型の DD の最小化として読む見方は 第1部第1章 にある。

例題 2.1.7 Poisson 分布を最大エントロピーで出す ★★

オリジナル値 n=0,1,2,…n=0,1,2,\dots をとる数え上げの確率変数について、参照分布を q(n)∝1/n!q(n)\propto1/n! とし、平均 ⟨n⟩=ν\langle n \rangle =\nu だけを拘束にする。

  1. (1) 最小相対エントロピーの分布が Poisson 分布 e−ννn/n!\mathrm{e}^{-\nu}\nu^n/n! になることを示せ。
  2. (2) 参照分布 1/n!1/n! はどこから来るか。長さ LL の区間に MM 個の点を独立に一様に置き、そのうち長さ ℓ\ell の小区間に入る個数を考えて説明せよ(M→∞M\to\infty、Mℓ/L=νM\ell/L=\nu 一定)。
  3. (3) 5回の観測で個数が 2,4,3,1,52,4,3,1,5 だった。Poisson 分布の ν\nu の最尤推定値を式 (2.1.18) から求め、その分布で個数が 00 になる確率を求めよ。
解答

(1) 式 (2.1.4) から p(n)∝1n!e−λn=(e−λ)nn!p(n)\propto\frac{1}{n!}\mathrm{e}^{-\lambda n}=\frac{(\mathrm{e}^{-\lambda})^n}{n!}。規格化は ∑n(e−λ)n/n!=exp⁡(e−λ)\sum_n(\mathrm{e}^{-\lambda})^n/n!=\exp(\mathrm{e}^{-\lambda}) で、平均は e−λ\mathrm{e}^{-\lambda} なので e−λ=ν\mathrm{e}^{-\lambda}=\nu。よって p(n)=e−ννn/n!p(n)=\mathrm{e}^{-\nu}\nu^n/n!。

(2) MM 個のうち特定の nn 個が小区間に入る並べ方の数は (Mn)=M(M−1)⋯(M−n+1)n!≈Mnn!\binom{M}{n}=\frac{M(M-1)\cdots(M-n+1)}{n!}\approx\frac{M^n}{n!} で、nn についての依存は 1/n!1/n! に MnM^n を掛けたものになる。MnM^n の因子は e−λn\mathrm{e}^{-\lambda n} に吸収されるので、点の配置を一様に数えたときの「個数 nn の重み」が 1/n!1/n! である。参照分布は、点を1個ずつ区別して数えることから決まる。

(3) Poisson 分布では T(n)=nT(n)=n で、式 (2.1.18) は ν^=(2+4+3+1+5)/5=3\hat\nu=(2+4+3+1+5)/5=3。個数が 00 になる確率は e−3=0.0498\mathrm{e}^{-3}=0.0498。平均 33 を拘束にした最小相対エントロピーの分布も同じ e−33n/n!\mathrm{e}^{-3}3^n/n! である。

木下の勉強ステータス

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