授業で習った形との対応
AI 生成・木下が未勉強
相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第2部 第4章 §2.4.6 ★★ エントロピー増大則・Boltzmann の ・Clausius の不等式・H 定理は、どれも「どの粗視化で を測ったか」の違いとして並ぶ
熱力学と統計力学の授業では、第二法則がいくつかの形で現れる。この章の式と並べると次のようになる。
孤立系のエントロピー増大則
授業では「断熱された系の熱力学的な状態変化では 」と書く。この章では、定理 2.4.5 と Jaynes の式 (2.4.17)
が対応する。授業では「始めと終わりが平衡状態」という条件を付けるが、この章の言葉では、それは始めの密度が粗視化した形()であることと、終わりを粗視化して測ることにあたる。
Boltzmann の公式
授業では と書き、 をそのマクロな状態に属する微視的な状態の数とする。この章では、密度がマクロな状態の区画 の上で一様なとき
となる(体積を で測れば が状態の数)。区画を1つに決めたときの粗いエントロピーが Boltzmann のエントロピーである。区画の確率が広がっていれば、 と、区画の大きさの平均に区画の分布のエントロピーが足される。
Clausius の不等式
授業では と書く。温度一定の熱浴1つの場合、この章の定理 2.4.7 が
と対応し、左辺の不等号の余り(エントロピー生成)が、捨てた相関と熱浴のずれに等しいことまで言う。等温で を書き直すと自由エネルギーの減り になり、それが の減りに等しいことは第1部第1章・第2部第2章 の Gibbs の変分原理 による。
H 定理
授業では、1粒子の分布 について を定義し、Boltzmann 方程式から を示す( はこの巻の Shannon エントロピー と符号も字も紛れるので添字を付けた)。この章では
が対応する。 は1粒子の分布のエントロピーで、全体の Gibbs のエントロピーとの差は粒子どうしの全相関である。
Gibbs のエントロピーが一定であること
授業では「Liouville の定理により は一定なので、そのままでは第二法則を説明できない」と注意されることが多い。この章の定理 2.4.2 はそれを が一定という形で述べ、粗視化した がその下にあることで第二法則を出した。2つの事実(可逆な写像は を保つ・粗視化は を減らす)が、一方は一定、他方は増大という2つの結論に分かれる。
例題 2.4.6 2つの物体の熱接触 ★★
オリジナル熱容量がどちらも (温度によらない)の2つの物体が、温度 、 にある。全体を断熱して2つを接触させる。
- 平衡に達した後の温度と、全体の熱力学のエントロピーの増え を求めよ。nat( 単位)ではいくらか。
- 同じ2つの物体のあいだで、熱を直接流す代わりに可逆な熱機関を働かせると、終わりの温度と取り出せる仕事はいくらか。
- (1) の は、この章のどの量にあたるか。
解答
(1) エネルギー保存から である。各物体のエントロピーの変化は なので で、 nat である。
(2) 可逆なら全体のエントロピーは変わらないので 、すなわち である。取り出せる仕事は内部エネルギーの減り である。
(3) 2つの物体の内部エネルギーをマクロな変数とし、それぞれのカノニカル分布の積への粗視化( と周辺の積)を考える。接触の前は密度がこの形をしているので で、定理 2.4.5 の形が当てはまる。 nat は、接触の後の細かい密度とその粗視化の差 にあたり、2つの物体の微視的な自由度のあいだにできた相関の量である。(2) の 718 J は、この相関を作らずに済ませたとき、つまり情報を捨てない操作をしたときに得られる仕事である。
木下の勉強ステータス
木下はまだこの記事を勉強していません。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com
← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ