tecktom.com

授業で習った形との対応

2026年10月15日4分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第4部 第7章 実験で見る情報熱力学
目次
  1. Kelvin の原理と Szilard エンジン
  2. 1分子の気体の等温膨張
  3. コンデンサのエネルギーと Arrhenius の式
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第4部 第7章 §4.7.6 ★★ Kelvin の原理・1分子の気体の等温膨張・コンデンサのエネルギー・Arrhenius の式を、この章の式と並べる

Kelvin の原理と Szilard エンジン

熱力学の授業では、第二法則を「1つの熱浴から熱をもらい、それを全部仕事に変えて、ほかに何の変化も残さない周期的な過程は無い」(Kelvin の原理)と述べる。式で書けば、周期的な過程で ⟨W⟩≥0\langle W \rangle \ge0、すなわち ⟨W⟩−ΔF≥0\langle W \rangle -\Delta F\ge0(ΔF=0\Delta F=0)である。単電子箱のエンジンは、1つの熱浴から kBTln⁡2k_{\mathrm B} T\ln2 に近い熱をもらって仕事にしているので、一見この原理に反する。式 (4.7.14) は、測定の結果を記憶した装置の側に「ほかの変化」が残っていて、その大きさが I(X;M)I(X;M) であることを示す。記憶を消して装置を元に戻すと、4.7.1 節の下限の熱が出て、帳尻が合う(第4部第5章)。総合問題でこの帳尻を数値で確かめる。

1分子の気体の等温膨張

Szilard の思考実験は、箱の中の1個の分子を使う。仕切りで箱を半分に分け、分子がどちらにいるかを測ってから、その側の仕切りをピストンとして体積 V/2V/2 から VV まで等温で膨張させる。理想気体の状態方程式 PV=NkBTPV=N k_{\mathrm B} T で N=1N=1 とすれば、取り出す仕事は

∫V/2VP dV=kBT∫V/2VdVV=kBTln⁡2(4.7.17)\int_{V/2}^{V}P\,\mathrm{d} V= k_{\mathrm B} T\int_{V/2}^{V}\frac{\mathrm{d} V}{V}= k_{\mathrm B} T\ln2\tag{4.7.17}

で、これが「1ビットで kBTln⁡2k_{\mathrm B} T\ln2」の授業の形である。単電子箱では、体積を広げる代わりに ngn_{\mathrm g} を縮退点へ戻して2つの状態のエネルギーをそろえ、電子が使える状態の数を1から2に増やす。どちらも、分布のエントロピーを 00 から ln⁡2\ln2 に増やす等温の過程で、熱浴から kBTΔH=kBTln⁡2k_{\mathrm B} T\Delta H= k_{\mathrm B} T\ln2 の熱をもらう。

コンデンサのエネルギーと Arrhenius の式

式 (4.7.11) は電磁気学のコンデンサのエネルギー Q2/(2C)Q^2/(2C) である。島の電荷を e(n−ng)e(n-n_{\mathrm g}) と書けば e2(n−ng)22CΣ=EC(n−ng)2\frac{e^2(n-n_{\mathrm g})^2}{2C_\Sigma}=E_{\mathrm C}(n-n_{\mathrm g})^2 で、ゲートの電荷 engen_{\mathrm g} を変えると、エネルギーが最小になる nn の位置がずれる。島が小さく CΣC_\Sigma が 10−15 F10^{-15}\,\mathrm F ほどしかないので、電子1個で EC=111 μeVE_{\mathrm C}=111\,\mu\mathrm{eV}(温度にすると 1.3 K1.3\,\mathrm K)になり、これより十分低い 0.1 K0.1\,\mathrm K では nn は2つの値に限られる。

記憶がどれだけ保たれるかは、化学反応の速さの Arrhenius の式 k=k0 e−Ea/kBTk=k_0\,\mathrm{e}^{-E_{\mathrm a}/ k_{\mathrm B} T} と同じ形で、障壁 EbE_{\mathrm b} が活性化エネルギー EaE_{\mathrm a} にあたる。4.7.1 節の粗視化は、反応の速さより速く反応物の中で平衡が成り立つという、化学反応速度論の前提と同じものである。

例題 4.7.6 障壁の高さと記憶の寿命 ★

オリジナルBérut らの装置で、障壁が 8 kBT8\, k_{\mathrm B} T のとき跳び移りの時間は約 3000 s3000\,\mathrm s、2.2 kBT2.2\, k_{\mathrm B} T のとき約 10 s10\,\mathrm s と報告されている。(a) Arrhenius の式で前の係数 k0k_0 が同じとしたときの比 eβΔEb\mathrm{e}^{\beta\Delta E_{\mathrm b}} を求め、報告された比と比べよ。(b) 障壁を 13 kBT13\, k_{\mathrm B} T にすると、8 kBT8\, k_{\mathrm B} T のときより跳び移りの時間は何倍になると見積もれるか。

解答

(a) e8−2.2=e5.8=330\mathrm{e}^{8-2.2}=\mathrm{e}^{5.8}=330 で、報告された比 3000/10=3003000/10=300 と同じ桁にある。実際にはレーザーを弱めると井戸のばね定数も 1.51.5 から 0.3 pN/μm0.3\,\mathrm{pN}/\mu\mathrm m に下がり、Kramers の理論では前の係数も変わるので、ぴったり合うことは期待できない。指数の因子 e5.8\mathrm{e}^{5.8} が前の係数の変化(数倍)よりずっと大きいので、桁は合う。

(b) e13−8=e5=148\mathrm{e}^{13-8}=\mathrm{e}^5=148 倍、すなわち 3000 s3000\,\mathrm s の約150倍で 4×105 s4\times10^5\,\mathrm s(5日ほど)である(前の係数を同じとした見積もり)。Jun らは、操作の外での跳び移りを無視できるようにして完全な消去 Ps≈1P_{\mathrm s}\approx1 を実現するために、障壁を 13 kBT13\, k_{\mathrm B} T に取った。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ