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授業で習った形との対応

2026年10月15日5分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第7部 第5章 ファイアウォール
目次
  1. CKW の不等式
  2. 等価原理と Minkowski 真空
  3. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第7部 第5章 §7.5.6 ★★ 量子情報の授業の CKW の不等式(concurrence の2乗)と、この章のエントロピーの形を並べる。一般相対論の授業の等価原理は仮定1の古典版

CKW の不等式

量子情報の授業では、もつれの一夫一婦制を Coffman・Kundu・Wootters(CKW)の不等式で習うことが多い1V. Coffman, J. Kundu and W. K. Wootters (2000), Phys. Rev. A 61, 052306.下の脚注へ。3つの量子ビットの任意の純粋状態について

C(ρ^BR)2+C(ρ^BC)2≤4det⁡ρ^B(7.5.14)C(\hat\rho_{BR})^2+C(\hat\rho_{BC})^2\le4\det\hat\rho_B\tag{7.5.14}

で、C(⋅)C(\cdot) は2量子ビットの concurrence(第3部第4章の Wootters の式、第3部第4章)、右辺は BB と残り全体の concurrence の2乗である(混合状態にも広げられる)。この章の形と比べると次のようになる。

表 7.5.2 一夫一婦制の2つの書き方
CKW の不等式この章(エントロピーの形)
量concurrence の2乗(tangle)相互情報量 I(B;X)I(B;X)
上限4det⁡ρ^B4\det\hat\rho_B(BB と残りの tangle)2S(B)2S(B)
古典的な相関数えない(GHZ の2量子ビット部分は C=0C=0)数える(GHZ で I=ln⁡2I=\ln2 ずつ)
適用範囲量子ビット(一般の次元では成り立たない例がある)任意の次元・任意の状態
出どころ2量子ビットの代数相対エントロピーの単調性

AMPS の議論にはエントロピーの形が向いている。Hawking 放射のモードは量子ビットでなく無限次元の振動子で、純粋性の仮定も Page 曲線というエントロピーの言葉で述べられているからである。

等価原理と Minkowski 真空

一般相対論の授業では、等価原理を「自由落下する観測者の近くでは、重力の効果を座標変換で消せる(局所慣性系)」と習い、地平面は Kruskal 座標で見ると計量がなめらかで特別な場所でない、と習う(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第17章)。これは古典の言明で、仮定1はその量子版である。場の量子論の授業で習う Unruh 効果「加速する観測者は Minkowski 真空を温度 TU=ℏa/(2πckB)T_{\mathrm U}=\hbar a/(2\pi c k_{\mathrm B}) の熱浴と見る」は、この章では「BB だけを見ると熱的、BCBC 全体は純粋」という1つの状態の2つの面として現れた。授業の書き方と並べると次のとおりである。

授業: ds2=4rs3re−r/rs(dT2−dX2)−⋯ は r=rs でなめらか⟷この章: I(B;C)=2S(B)授業: ⟨b^†b^⟩=1eℏΩ/(kBTU)−1⟷この章: ρ^B=Tr⁡C∣ΨBC⟩⟨ΨBC∣,  ⟨d^†d^⟩=0\begin{gathered}\text{授業:}\ \mathrm{d} s^2=\frac{4r_{\mathrm s}^3}{r}\mathrm{e}^{-r/r_{\mathrm s}}(\mathrm{d} T^2-\mathrm{d} X^2)-\cdots\ \text{は } r=r_{\mathrm s}\text{ でなめらか} \quad\longleftrightarrow\quad \text{この章:}\ I(B;C)=2S(B)\\[6pt] \text{授業:}\ \langle \hat b^\dagger\hat b \rangle =\frac{1}{\mathrm{e}^{\hbar\Omega/( k_{\mathrm B} T_{\mathrm U})}-1} \quad\longleftrightarrow\quad \text{この章:}\ \hat\rho_B=\operatorname{Tr}_C| \Psi_{BC} \rangle \langle \Psi_{BC} |,\ \ \langle \hat d^\dagger\hat d \rangle =0\end{gathered}

例題 7.5.6 W 状態での2つの一夫一婦制 ★★

オリジナルW 状態 ∣W⟩=(∣100⟩+∣010⟩+∣001⟩)RBC/3| W \rangle =(| 100 \rangle +| 010 \rangle +| 001 \rangle )_{RBC}/\sqrt3 を考える。2量子ビットの縮約状態の concurrence は C=2/3C=2/3 であることを使ってよい。

  1. (1) CKW の不等式 (7.5.14) の両辺を求めよ。
  2. (2) S(B)S(B)、I(B;R)I(B;R)、I(B;C)I(B;C) を求め、エントロピーの形 (7.5.8) の両辺を比べよ。
  3. (3) GHZ 状態で CKW の両辺を求め、(1) と比べよ。
解答

(1) ρ^B=diag(2/3,1/3)\hat\rho_B=\mathrm{diag}(2/3,1/3) なので 4det⁡ρ^B=8/94\det\hat\rho_B=8/9。左辺は (2/3)2+(2/3)2=8/9(2/3)^2+(2/3)^2=8/9 で等号。

(2) S(B)=hb(1/3)=0.6365S(B)=h_{\mathrm b}(1/3)=0.6365 nat。ρ^BR\hat\rho_{BR} の固有値は ρ^C\hat\rho_C と同じ (2/3,1/3)(2/3,1/3) で S(BR)=0.6365S(BR)=0.6365。I(B;R)=0.6365+0.6365−0.6365=0.6365I(B;R)=0.6365+0.6365-0.6365=0.6365、I(B;C)I(B;C) も同じ。左辺 1.27301.2730 は右辺 2S(B)=1.27302S(B)=1.2730 に等しい。全体が純粋なら S(B ∣ R)=S(C)−S(R)S(B\,|\,R)=S(C)-S(R)、S(B ∣ C)=S(R)−S(C)S(B\,|\,C)=S(R)-S(C) で和が 00 なので、エントロピーの形は常に等号になる。

(3) GHZ 状態の2量子ビット部分 12(∣00⟩⟨00∣+∣11⟩⟨11∣)\frac12(| 00 \rangle \langle 00 |+| 11 \rangle \langle 11 |) は分離可能で C=0C=0。右辺は 4det⁡(1/2)=14\det(\mathbf 1/2)=1。左辺 0<10<1 で、GHZ のもつれは2者の間でなく3者全体にある。W 状態はもつれをすべて2者の間に分け、GHZ はすべて3者全体に置く。エントロピーの形はどちらも等号で、この違いを区別しない。

1 V. Coffman, J. Kundu and W. K. Wootters (2000), Phys. Rev. A 61, 052306.

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