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授業で習った形との対応

2026年10月15日9分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第1部 第14章 作用角変数と断熱不変量
目次
  1. 糸の張力がする仕事から振幅を出す
  2. 前期量子論の
  3. 熱力学の断熱変化
  4. 磁場中の荷電粒子と磁気モーメント
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部 第14章 §1.14.6 ★★ 張力の仕事による初等的な計算・前期量子論の ∮p dq=nh\oint p\,\mathrm{d} q=nh・熱力学の断熱変化・磁気モーメントの保存は、どれも JJ が一定という1つの式の別の姿

糸の張力がする仕事から振幅を出す

振り子の糸を引き上げると振幅が増えることは、解析力学を使わずに、張力のする仕事を数えても出すことができる。おもりのエネルギー(支点を基準にした位置エネルギーを含む)Etot=12ml2φ˙2−mglcos⁡φE_{\mathrm{tot}}=\frac12ml^2\dot\varphi^2-mgl\cos\varphi は、糸の張力 TstrT_{\mathrm{str}} がおもりにする仕事だけ変わる。張力は糸に沿って支点の向きに働き、糸の長さが dl\mathrm{d} l 変わるときおもりは糸の向きに dl\mathrm{d} l 動くので、dEtot=−Tstr dl\mathrm{d} E_{\mathrm{tot}}=-T_{\mathrm{str}}\,\mathrm{d} l である。張力は振り子の振れによって変わり、運動方程式の糸の向きの成分から Tstr=mgcos⁡φ+mlφ˙2T_{\mathrm{str}}=mg\cos\varphi+ml\dot\varphi^2 である。小振動 φ=φmaxcos⁡ωt\varphi=\varphi_{\mathrm{max}}\cos\omega t で1周期平均すると

Tstr‾=mg(1−φmax24)+mlω2φmax22=mg(1+φmax24)\overline{T_{\mathrm{str}}}=mg\Bigl(1-\frac{\varphi_{\mathrm{max}}^2}{4}\Bigr)+ml\omega^2\frac{\varphi_{\mathrm{max}}^2}{2}=mg\Bigl(1+\frac{\varphi_{\mathrm{max}}^2}{4}\Bigr)

になる。Etot≈−mgl+EoscE_{\mathrm{tot}}\approx-mgl+E_{\mathrm{osc}} と分けると、−mgl-mgl の変化 −mg dl-mg\,\mathrm{d} l は張力の mgmg の部分の仕事で打ち消され、振動のエネルギーについては

dEosc=−mgφmax24 dl=−Eosc2l dl\mathrm{d} E_{\mathrm{osc}}=-mg\frac{\varphi_{\mathrm{max}}^2}{4}\,\mathrm{d} l=-\frac{E_{\mathrm{osc}}}{2l}\,\mathrm{d} l

が残る(Eosc=12mglφmax2E_{\mathrm{osc}}=\frac12mgl\varphi_{\mathrm{max}}^2 を使った)。積分すると Eosc∝l−1/2E_{\mathrm{osc}}\propto l^{-1/2} で、式 (1.14.17) と同じ結果になる。初等的な計算では「振動している分だけ張力が平均として重くなる」ことを数え、この章では「JJ が保たれる」の1行で済ませている。初等的な計算は振り子ごとに張力の式を作り直す必要があるが、JJ の議論はどの周期運動にもそのまま使うことができる。

前期量子論の ∮p dq=nh\oint p\,\mathrm{d} q=nh

学部の量子力学の導入(前期量子論)では、量子化の条件を

∮p dq=nh(n=1,2,… )\oint p\,\mathrm{d} q=nh\qquad(n=1,2,\dots)

と書くことが多い。この本の作用変数では ∮p dq=2πJ\oint p\,\mathrm{d} q=2\pi J、h=2πℏh=2\pi\hbar なので、これは J=nℏJ=n\hbar にあたる。式 (1.14.18) の J=(n+12)ℏJ=(n+\frac12)\hbar との違い 12\frac12 は、前期量子論では波動関数の転回点での位相のずれを数えていなかったことによる。nn が大きい所では 12\frac12 の違いは相対的に小さく、両者は一致していく。また、作用変数を JG=∮p dqJ_{\mathrm G}=\oint p\,\mathrm{d} q(2π2\pi で割らない)と定義する教科書では、角変数の周期が 11 になり、角変数の速さは振動数 ν=∂H/∂JG=ω/(2π)\nu=\partial H/\partial J_{\mathrm G}=\omega/(2\pi) になる。調和振動子なら H=νJG=ωJH=\nu J_{\mathrm G}=\omega J で、同じ式を別の目盛りで書いたものである。

熱力学の断熱変化

熱力学の授業では、単原子理想気体の断熱変化を、第一法則 dU=−P dV\mathrm{d} U=-P\,\mathrm{d} V(熱の出入りが無い)と状態方程式・内部エネルギーの式 U=32PVU=\frac32PV から32(P dV+V dP)=−P dV\frac32(P\,\mathrm{d} V+V\,\mathrm{d} P)=-P\,\mathrm{d} V、すなわち dPP=−53dVV\frac{\mathrm{d} P}{P}=-\frac53\frac{\mathrm{d} V}{V} として PV5/3=PV^{5/3}= 一定を導く。この章の式 (1.14.21) は、同じ結果を各粒子の JJ が保たれることから出した。熱力学の「熱の出入りが無いゆっくりした変化」が、力学の「パラメータをゆっくり変える」にあたり、U=32PVU=\frac32PV は式 (1.14.21) の PV=23EPV=\frac23E と同じ式である。熱力学で断熱変化を「エントロピー一定」と呼ぶことと、相空間の体積(状態の数)が保たれることの関係は第3部第5章で扱う。

磁場中の荷電粒子と磁気モーメント

電磁気学やプラズマの授業では、ゆっくり変わる磁場の中を進む荷電粒子について「磁気モーメント mv⊥2/(2B)mv_\perp^2/(2B) が保存する」と教わることがある(v⊥v_\perp は磁場に垂直な速度の大きさ)。これも作用変数の断熱不変性である。一様な磁場 BB の中で電荷 e>0e>0・質量 mm の粒子は磁場に垂直な面で円運動(角振動数 ωc=eB/m\omega_{\mathrm c}=eB/m、半径 r=mv⊥/(eB)r=mv_\perp/(eB))をする。この円運動の作用変数を、正準運動量 p=mv+eA\bm{p}=m\bm{v}+e\bm{A}(第2部第2章)で計算すると、∮mv⋅dr=2πmv⊥r\oint m\bm{v}\cdot\mathrm{d}\bm{r}=2\pi mv_\perp r と∮eA⋅dr=−eBπr2=−πmv⊥r\oint e\bm{A}\cdot\mathrm{d}\bm{r}=-eB\pi r^2=-\pi mv_\perp r(正電荷は磁場の向きから見て時計回りに回り、Stokes の定理で囲む磁束の符号が負になる)の和から

J=12π∮p⋅dr=mv⊥r2=me⋅mv⊥22BJ=\frac{1}{2\pi}\oint\bm{p}\cdot\mathrm{d}\bm{r}=\frac{mv_\perp r}{2}=\frac{m}{e}\cdot\frac{mv_\perp^2}{2B}

となる。m/em/e は定数なので、JJ が保たれることは磁気モーメント mv⊥2/(2B)mv_\perp^2/(2B) が保たれることと同じである。粒子が1回転するあいだに感じる磁場の変化が小さければ(磁場の変化の距離が旋回の半径に比べて長ければ)、粒子が磁場の強い所へ進んでも v⊥2/Bv_\perp^2/B が一定に保たれる。

磁気ミラー

磁場は粒子に仕事をしないので速さ vv は一定で、v⊥2/Bv_\perp^2/B が一定なら、磁場が強くなるにつれ v⊥v_\perp が増え、磁場に沿った速度 v∥v_\parallel が減る。磁場 B0B_0 の所で速度が磁場と角 α0\alpha_0 をなしていた粒子は、v⊥2=v2v_\perp^2=v^2 になる所、すなわち B=B0/sin⁡2α0B=B_0/\sin^2\alpha_0 で磁場に沿って進めなくなり、跳ね返される。α0=30∘\alpha_0=30^\circ なら B=4B0B=4B_0 の所で跳ね返る。磁場の最大値が 2B02B_0 の磁気の瓶では、sin⁡2α0>1/2\sin^2\alpha_0>1/2(α0>45∘\alpha_0>45^\circ)の粒子だけが閉じ込められ、速度の向きが一様に分布していれば、磁場に沿った2つの向きの円錐 α0<45∘\alpha_0<45^\circ に入る割合 1−cos⁡45∘≈0.291-\cos45^\circ\approx0.29 の粒子が逃げる。

例題 1.14.6 平均の張力を確かめる ★

オリジナル小振動 φ=φmaxcos⁡ωt\varphi=\varphi_{\mathrm{max}}\cos\omega t(ω=g/l\omega=\sqrt{g/l}、ll は一定)をしている振り子の糸の張力 Tstr=mgcos⁡φ+mlφ˙2T_{\mathrm{str}}=mg\cos\varphi+ml\dot\varphi^2 について、

  1. (1) cos⁡φ≈1−φ2/2\cos\varphi\approx1-\varphi^2/2 として、TstrT_{\mathrm{str}} の1周期平均が mg(1+φmax2/4)mg(1+\varphi_{\mathrm{max}}^2/4) になることを示せ。
  2. (2) 長さをゆっくり ll から l+dll+\mathrm{d} l に変えるとき、振動のエネルギーの変化が dEosc=−Eosc2ldl\mathrm{d} E_{\mathrm{osc}}=-\frac{E_{\mathrm{osc}}}{2l}\mathrm{d} l になることを確かめ、作用変数 J=Eosc/ωJ=E_{\mathrm{osc}}/\omega の変化が 00 になることを示せ。
解答

(1) cos⁡2ωt‾=sin⁡2ωt‾=12\overline{\cos^2\omega t}=\overline{\sin^2\omega t}=\frac12 を使う。第1項は mg(1−12φmax2cos⁡2ωt‾)=mg(1−φmax24)mg\bigl(1-\frac12\varphi_{\mathrm{max}}^2\overline{\cos^2\omega t}\bigr)=mg\bigl(1-\frac{\varphi_{\mathrm{max}}^2}{4}\bigr)。第2項は φ˙=−ωφmaxsin⁡ωt\dot\varphi=-\omega\varphi_{\mathrm{max}}\sin\omega t から mlω2φmax2sin⁡2ωt‾=12mgφmax2ml\omega^2\varphi_{\mathrm{max}}^2\overline{\sin^2\omega t}=\frac12mg\varphi_{\mathrm{max}}^2(lω2=gl\omega^2=g)。和は mg(1+φmax24)mg\bigl(1+\frac{\varphi_{\mathrm{max}}^2}{4}\bigr)。φmax=0.05\varphi_{\mathrm{max}}=0.05 で数値的に平均をとっても mg×1.000625mg\times1.000625 になる。

(2) 本文のとおり dEosc=−(Tstr‾−mg) dl=−mgφmax24dl=−Eosc2ldl\mathrm{d} E_{\mathrm{osc}}=-(\overline{T_{\mathrm{str}}}-mg)\,\mathrm{d} l=-\frac{mg\varphi_{\mathrm{max}}^2}{4}\mathrm{d} l=-\frac{E_{\mathrm{osc}}}{2l}\mathrm{d} l。ω=g/l\omega=\sqrt{g/l} から dω=−ω2ldl\mathrm{d}\omega=-\frac{\omega}{2l}\mathrm{d} l。よって

dJ=dEoscω−Eoscω2dω=1ω(−Eosc2l+Eosc2l)dl=0.\mathrm{d} J=\frac{\mathrm{d} E_{\mathrm{osc}}}{\omega}-\frac{E_{\mathrm{osc}}}{\omega^2}\mathrm{d}\omega=\frac{1}{\omega}\Bigl(-\frac{E_{\mathrm{osc}}}{2l}+\frac{E_{\mathrm{osc}}}{2l}\Bigr)\mathrm{d} l=0 .

張力の平均から出した初等的な計算は、JJ が一定という主張を振り子の場合に確かめたものになっている。

木下の勉強ステータス

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