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授業で習った形との対応

2026年10月15日7分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第4部 第5章 角運動量と Noether(回転対称性)

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第4部 第5章 §4.5.6 ★★ トルクの式・球面調和関数の微分方程式・Pauli 行列の導入・Laguerre 多項式による水素原子の解き方を、この章の「生成子と交換関係」の書き方と並べる

学部の授業では、角運動量は次の4つの場面で別々に導入されることが多い。ここではそれぞれをこの章の形と並べる。

第一は力学のトルクの式である。授業では Newton の運動方程式から

dLdt=r×F≕N,F=−∇V(r) ⇒ N=−V′(r) r×rr=0\frac{\mathrm{d} \bm{L}}{\mathrm{d} t}=\bm{r}\times\bm{F}\eqqcolon\bm{N},\qquad \bm{F}=-\nabla V(r)\ \Rightarrow\ \bm{N}=-V'(r)\,\bm{r}\times\frac{\bm{r}}{r}=0

として、中心力では角運動量が保存すると示す。この章では、同じ式は期待値の式 (4.5.7) として現れ、保存の理由は「H^\hat H が回転で変わらない」(定理 4.5.2)である。トルクが 00 になることと、回転の生成子が H^\hat H と可換であることは、同じ事実の2つの書き方になっている。

第二は球面調和関数である。授業では Laplace 演算子を極座標で書き、角度の部分

L^ 2=−ℏ2[1sin⁡θ∂∂θ(sin⁡θ∂∂θ)+1sin⁡2θ∂2∂φ2],L^z=−iℏ∂∂φ\hat{\bm{L}}^{\,2}=-\hbar^2\Bigl[\frac{1}{\sin\theta}\frac{\partial }{\partial \theta}\Bigl(\sin\theta\frac{\partial }{\partial \theta}\Bigr)+\frac{1}{\sin^2\theta}\frac{\partial^2}{\partial\varphi^2}\Bigr],\qquad \hat L_z=-\mathrm{i}\hbar\frac{\partial }{\partial \varphi}

の固有関数を変数分離 Y=Θ(θ)eimφY=\Theta(\theta)\mathrm{e}^{\mathrm{i} m\varphi} で探し、Θ\Theta の方程式(Legendre の陪微分方程式)が θ=0,π\theta=0,\pi で有限な解を持つ条件から ll が整数で ∣m∣≤l\lvert m\rvert \le l と結論する。この章では、同じ結論を交換関係だけから出した(定理 4.5.4)。ll が整数になる理由は、θ\theta の端の条件でなく φ\varphi の一価性、つまり 2π2\pi 回転で元に戻ることである。微分方程式を解く代わりに、昇降演算子

L^±=ℏ e±iφ(±∂∂θ+icot⁡θ∂∂φ)(4.5.26)\hat L_\pm=\hbar\,\mathrm{e}^{\pm\mathrm{i}\varphi}\Bigl(\pm\frac{\partial }{\partial \theta}+\mathrm{i}\cot\theta\frac{\partial }{\partial \varphi}\Bigr)\tag{4.5.26}

で L^+Yll=0\hat L_+Y_{ll}=0 を解き、L^−\hat L_- を当てて降りれば、YlmY_{lm} を順に作ることができる。

第三はスピンである。授業では Stern–Gerlach の実験から「電子には2つの値しかとらない内部自由度がある」と述べ、Pauli 行列 (4.5.20) を天下り的に与えることが多い。この章では、回転の生成子の交換関係を満たす最も小さい半整数の組として、定理 4.5.4 の j=12j=\tfrac12 から Pauli 行列が出てくる。磁気共鳴の授業で使う Bloch 方程式 dMdt=γM×B\frac{\mathrm{d} \bm{M}}{\mathrm{d} t}=\gamma\bm{M}\times\bm{B}(緩和を除いた部分)は、式 (4.5.22) の期待値を多数のスピンで足したものである。

第四は水素原子の解き方である。授業では動径の方程式 (4.5.14) を級数で解き、級数が途中で切れる条件から En=−Mκ2/(2ℏ2n2)E_n=-M\kappa^2/(2\hbar^2n^2) と n=nr+l+1n=n_r+l+1(nrn_r は動径の節の数)を出し、ll によらないことを「偶然の縮退」と呼ぶことがある。この章では、その縮退は Runge–Lenz ベクトルの保存という対称性の結果で、準位の式も対称性から出た(命題 4.5.5)。「偶然」と呼ばれていたものは、回転より大きい4次元の回転の対称性だった、というのがこの章の見方である。

例題 4.5.7 昇降演算子で Y11Y_{11} から Y10Y_{10} を作る ★★

オリジナル

  1. (1) Y∝sin⁡θ eiφY\propto\sin\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi} が L^+Y=0\hat L_+Y=0 と L^zY=ℏY\hat L_zY=\hbar Y を満たすことを、式 (4.5.26) で確かめよ。
  2. (2) L^−\hat L_- を当てて Y10Y_{10} の形を求めよ。
  3. (3) 単位球面上で規格化した Y11Y_{11}, Y10Y_{10} を使って、L^−Y11=2ℏ Y10\hat L_-Y_{11}=\sqrt2\hbar\,Y_{10}(式 (4.5.11) の値)となることを確かめよ。位相は Y10Y_{10} を正にとる。
解答

(1) ∂θ(sin⁡θ eiφ)=cos⁡θ eiφ\partial_\theta(\sin\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi})=\cos\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi}、icot⁡θ ∂φ(sin⁡θ eiφ)=icot⁡θ⋅isin⁡θ eiφ=−cos⁡θ eiφ\mathrm{i}\cot\theta\,\partial_\varphi(\sin\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi})=\mathrm{i}\cot\theta\cdot\mathrm{i}\sin\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi}=-\cos\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi} で、和が 00。L^z=−iℏ∂φ\hat L_z=-\mathrm{i}\hbar\partial_\varphi は eiφ\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi} に ℏ\hbar を掛ける。

(2) L^−(sin⁡θ eiφ)=ℏe−iφ(−cos⁡θ eiφ−cos⁡θ eiφ)=−2ℏcos⁡θ\hat L_-(\sin\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi})=\hbar\mathrm{e}^{-\mathrm{i}\varphi}\bigl(-\cos\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi}-\cos\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi}\bigr)=-2\hbar\cos\theta で、Y10∝cos⁡θY_{10}\propto\cos\theta。授業で Legendre の多項式 P1(cos⁡θ)=cos⁡θP_1(\cos\theta)=\cos\theta として出てくるものと同じである。

(3) ∫02π ⁣∫0πsin⁡2θ sin⁡θ dθ dφ=8π/3\int_0^{2\pi}\!\int_0^\pi\sin^2\theta\,\sin\theta\,\mathrm{d}\theta\,\mathrm{d}\varphi=8\pi/3、∫02π ⁣∫0πcos⁡2θ sin⁡θ dθ dφ=4π/3\int_0^{2\pi}\!\int_0^\pi\cos^2\theta\,\sin\theta\,\mathrm{d}\theta\,\mathrm{d}\varphi=4\pi/3 なので、Y11=−3/(8π)sin⁡θ eiφY_{11}=-\sqrt{3/(8\pi)}\sin\theta\,\mathrm{e}^{\mathrm{i}\varphi}, Y10=3/(4π)cos⁡θY_{10}=\sqrt{3/(4\pi)}\cos\theta と規格化できる(Y11Y_{11} の負号は、L^−Y11\hat L_-Y_{11} を Y10Y_{10} の正の倍にするための位相の選び方)。(2) から L^−Y11=−3/(8π)⋅(−2ℏcos⁡θ)=2ℏ3/(8π)cos⁡θ=2ℏ3/(4π)cos⁡θ=2ℏ Y10\hat L_-Y_{11}=-\sqrt{3/(8\pi)}\cdot(-2\hbar\cos\theta)=2\hbar\sqrt{3/(8\pi)}\cos\theta=\sqrt2\hbar\sqrt{3/(4\pi)}\cos\theta=\sqrt2\hbar\,Y_{10}。式 (4.5.11) の ℏl(l+1)−m(m−1)=ℏ2−0\hbar\sqrt{l(l+1)-m(m-1)}=\hbar\sqrt{2-0} と一致する。

木下の勉強ステータス

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