1体と2体の演算子の書き換え
AI 生成・木下が未勉強
量子力学の様々な構成方法 第6部 第2章 §6.2.4 ★★★ 基準の と は、Fock 空間で と になる
1体の演算子
基準の 粒子のハミルトニアンの各項を、Fock 空間の演算子に書き換える規則を証明する。これがあれば、多体の問題を最初から Fock 空間で書いてよいことになる。
定理 6.2.4(1体と2体の演算子 ★★★)
1粒子の演算子 の行列要素を 、対称な2体の関数 の行列要素を とする。定理 6.2.3 のユニタリ で移すと、各 の上で
が成り立つ(左辺と右辺が で移り合う)。ボース粒子でもフェルミ粒子でも同じ形である。
証明
1体の部分。ボースでもフェルミでも
が成り立つ。実際 で、最後の項は を使うと符号が2回掛かって になる。フェルミ粒子でも交換子(反交換子でなく)で閉じることが要点である。 と (6.2.23) から、 を に当てると、 が生成演算子を1つずつ追い越し、そのたびにその1つを に置き換えた項が出る。
一方、基準の側では は置換と交換するので と交換し、、 である。(6.2.13) で2つの式は項ごとに移り合う。 の形は (6.2.16) を入れて を作れば得られる。
2体の部分。まず演算子の恒等式
を示す。ボース粒子では と から である。
フェルミ粒子では2つの関係式の符号がどちらも逆になるので、積の符号は同じで同じ式になる。左から を掛ければ (6.2.24) である。次に、1体の部分を (位置 への射影)に当てると、 は基準の に移る。したがって (6.2.24) は、つまり の組だけの和 に移る。 を掛けて積分すると になる。モードの形は (6.2.16) を入れて得る。
2体の演算子の消滅演算子の順 (添字が と逆順)は、フェルミ粒子で符号を正しくするためのものである。(6.2.24) の右辺の は、粒子が自分自身と相互作用する項を除く役をしている。 をそのまま使うと、 粒子に 個の自己相互作用 が混ざる。verify_ch6-02.py では、軌道3つの格子で のボースとフェルミについて、(6.2.21)・(6.2.22) の両辺を行列として作り、 で移り合うことを確かめた。
接触相互作用の1次の効果
例題 6.2.4 調和ポテンシャルの中の2粒子と接触相互作用 ★★★
オリジナル1次元の調和ポテンシャル の中に同種粒子が2個あり、接触相互作用 をする。 とし、振動子の固有関数を 、 とする。相互作用のエネルギーの1次の値 を、次の状態について Fock 空間の式 (6.2.22) で求めよ。
- (1) ボース粒子が2個とも にいる状態 。
- (2) と に1個ずつの状態:ボース粒子 とフェルミ粒子 。区別できる粒子 とも比べよ。
- (3) (2) のボース粒子の値を、基準の波動関数で として計算し直せ。
解答
必要な積分は2つである。
接触相互作用の行列要素は で、添字の並べ替えで変わらない。
(1) のうち、 だけの状態で期待値が残るのは の項で、()なので
である。
(2) 期待値が残るのは の4項である。 と では になり(直接項)、 と では を使って期待値が になる(交換項)。よって
である。接触相互作用では なので、ボース粒子は 、フェルミ粒子は になる。区別できる粒子 では交換項が無く で、ボース粒子のちょうど半分である。フェルミ粒子が接触相互作用を全く感じないのは、前の例題の と同じ理由で、反対称な波動関数は2粒子が同じ点に来る所で0だからである。
(3) で、 なので で、(2) と一致する。基準では「波動関数が対角線 でどれだけ大きいか」として、Fock 空間では「直接項と交換項の和」として、同じ数が出た。、 の単位では である。
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