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授業で習った形との対応

2026年10月15日8分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第2部 第4章 Bloch の定理

AI 生成・木下が未勉強

ハミルトニアンの選び方で固体を考える 第2部 第4章 §2.4.6 ★★ 教科書の2通りの証明(並進の固有値・中心方程式)と、還元域・拡張域の描き方、1次元の転送行列の判定 ∣12Tr⁡M∣≤1\lvert \tfrac12\operatorname{Tr} M\rvert \le1 を、この章の式と並べる

学部の固体物理の授業では、Bloch の定理は次の2通りのどちらかで証明されることが多い。

並進の固有値による証明。並進演算子の固有値を c(R)c(\bm{R}) と書き、c(R+R′)=c(R)c(R′)c(\bm{R}+\bm{R}')=c(\bm{R})c(\bm{R}') と周期境界条件から c(R)=eik⋅Rc(\bm{R})=\mathrm{e}^{\mathrm{i}\bm{k}\cdot\bm{R}} を導く流儀である。この章の第2節と同じ議論で、違いは並進の向きの定義だけである。多くの教科書は T^Rψ(r)=ψ(r+R)\hat T_{\bm{R}}\psi(\bm{r})=\psi(\bm{r}+\bm{R})(関数を −R-\bm{R} の向きへずらす)と定義するので、固有値が e+ik⋅R\mathrm{e}^{+\mathrm{i}\bm{k}\cdot\bm{R}} になる。この章の式 (2.4.1) はその逆向きで、固有値は e−ik⋅R\mathrm{e}^{-\mathrm{i}\bm{k}\cdot\bm{R}} だが、どちらの定義でも結論の形 (a) ψ(r+R)=eik⋅Rψ(r)\psi(\bm{r}+\bm{R})=\mathrm{e}^{\mathrm{i}\bm{k}\cdot\bm{R}}\psi(\bm{r}) は同じである。

Fourier 級数による証明。ポテンシャルと波動関数を平面波で展開し、中心方程式 (2.4.10) の係数が k+G\bm{k}+\bm{G} どうしでしか結ばれないことからψk=∑Gck+Gei(k+G)⋅r=eik⋅ru(r)\psi_{\bm{k}}=\sum_{\bm{G}}c_{\bm{k}+\bm{G}}\mathrm{e}^{\mathrm{i}(\bm{k}+\bm{G})\cdot\bm{r}}=\mathrm{e}^{\mathrm{i}\bm{k}\cdot\bm{r}}u(\bm{r}) を読み取る流儀である。この章の第3節の最後の小節に当たる。証明としては、無限個の平面波の和の収束を別に議論する必要がある点で、並進の固有値による証明より手間がかかる。

バンドの描き方。授業では同じバンドを3通りに描く。還元域の描き方は、すべての εn(k)\varepsilon _n(\bm{k}) を第1 Brillouin 域の中に重ねて描くもので、図 2.4.1 がこれである。拡張域の描き方は、nn 番目のバンドを nn 番目の Brillouin 域に置いて、自由電子の放物線に沿うように1本の曲線として描くもの、周期域の描き方は、命題 2.4.2 (1) を使って各バンドを全 k\bm{k} 空間に周期的に描くものである。3つは同じ関数の描き方の違いで、物理の内容は変わらない。

1次元の転送行列。1次元では、Schrödinger 方程式 −ℏ22mψ′′+Vψ=εψ-\frac{\hbar^2}{2m}\psi''+V\psi=\varepsilon \psi の2つの独立な解 ψ1,ψ2\psi_1,\psi_2(x=0x=0 で ψ1=1,ψ1′=0\psi_1=1,\psi_1'=0、ψ2=0,ψ2′=1\psi_2=0,\psi_2'=1)を1周期だけ追い、

M(ε)=(ψ1(a)ψ2(a)ψ1′(a)ψ2′(a))M(\varepsilon )=\begin{pmatrix}\psi_1(a)&\psi_2(a)\\ \psi_1'(a)&\psi_2'(a)\end{pmatrix}

(転送行列、常微分方程式の理論では monodromy 行列)を作る。VV の周期性から、x=0x=0 での (ψ,ψ′)(\psi,\psi') を MM に掛けると x=ax=a での値になり、Wronskian が一定であることから det⁡M=1\det M=1 である。Bloch 関数は MM の固有ベクトルで、固有値は eika\mathrm{e}^{\mathrm{i} ka} である。det⁡M=1\det M=1 なので2つの固有値の積は1で、和は Tr⁡M\operatorname{Tr} M だから

cos⁡(ka)=12Tr⁡M(ε)(2.4.16)\cos(ka)=\frac12\operatorname{Tr} M(\varepsilon )\tag{2.4.16}

になる。∣12Tr⁡M(ε)∣≤1\lvert \frac12\operatorname{Tr} M(\varepsilon )\rvert \le1 を満たす ε\varepsilon は実数の kk を持ちバンドの中に、∣12Tr⁡M(ε)∣>1\lvert \frac12\operatorname{Tr} M(\varepsilon )\rvert >1 の ε\varepsilon は kk が複素数になってギャップの中にある。授業で Kronig–Penney 模型のバンドを cos⁡(ka)=(右辺の式)\cos(ka)=(\text{右辺の式}) の形で求めるのは、この式を井戸と障壁の組で具体的に書いたものである(第2部第5章)。図 2.4.1 の模型で、平面波で出した εn(k)\varepsilon _n(k) を式 (2.4.16) の右辺に入れると、ka=0.2π,0.5π,0.8πka=0.2\pi,0.5\pi,0.8\pi の第1・第2のバンドのどれでも左辺と 10−710^{-7} の精度で一致する。2つの方法は互いに独立な計算なので、この一致はバンドの数値の確かめになる。

例題 2.4.7 ギャップの中の複素数の波数 ★★

オリジナル図 2.4.1 の模型(V1=0.3EzbV_1=0.3E_{\mathrm{zb}})で、エネルギー ε=Ezb\varepsilon =E_{\mathrm{zb}} の転送行列を数値積分で求めると 12Tr⁡M=−1.111\frac12\operatorname{Tr} M=-1.111 だった。

  1. (1) 自由電子(V1=0V_1=0)で 12Tr⁡M(ε)=cos⁡(πε/Ezb)\frac12\operatorname{Tr} M(\varepsilon )=\cos(\pi\sqrt{\varepsilon /E_{\mathrm{zb}}}) を示し、ε=Ezb\varepsilon =E_{\mathrm{zb}} が帯の端(ka=πka=\pi)に当たることを確かめよ。
  2. (2) V1=0.3EzbV_1=0.3E_{\mathrm{zb}} で ε=Ezb\varepsilon =E_{\mathrm{zb}} はバンドの中かギャップの中か。図 2.4.1 とも照らせ。
  3. (3) ka=π+iκiaka=\pi+\mathrm{i}\kappa_{\mathrm i}a と置いて κi\kappa_{\mathrm i} を求め、この解が単位胞ごとに何倍になるか、振幅が 1/e1/\mathrm{e} になる距離はいくらかを答えよ。
解答

(1) V=0V=0 では ψ1=cos⁡qx\psi_1=\cos qx、ψ2=sin⁡(qx)/q\psi_2=\sin(qx)/q(q=2mε/ℏq=\sqrt{2m\varepsilon }/\hbar)で、ψ1(a)=cos⁡qa\psi_1(a)=\cos qa、ψ2′(a)=cos⁡qa\psi_2'(a)=\cos qa だから 12Tr⁡M=cos⁡(qa)\frac12\operatorname{Tr} M=\cos(qa) である。qa=a2mε/ℏ=πε/Ezbqa=a\sqrt{2m\varepsilon }/\hbar=\pi\sqrt{\varepsilon /E_{\mathrm{zb}}}(式 (2.4.11))なので主張のとおりで、ε=Ezb\varepsilon =E_{\mathrm{zb}} では cos⁡π=−1\cos\pi=-1、すなわち ka=πka=\pi の帯の端である。

(2) ∣−1.111∣>1\lvert -1.111\rvert >1 なのでギャップの中である。図 2.4.1 でも、ka=πka=\pi のギャップは 0.689Ezb0.689E_{\mathrm{zb}} から 1.288Ezb1.288E_{\mathrm{zb}} までで、ε=Ezb\varepsilon =E_{\mathrm{zb}} はその中にある。ポテンシャルを入れると、自由電子の帯の端のエネルギーはちょうどギャップの中に入る。

(3) cos⁡(π+iκia)=−cosh⁡(κia)\cos(\pi+\mathrm{i}\kappa_{\mathrm i}a)=-\cosh(\kappa_{\mathrm i}a) なので cosh⁡(κia)=1.111\cosh(\kappa_{\mathrm i}a)=1.111、κia=arccosh⁡1.111=0.466\kappa_{\mathrm i}a=\operatorname{arccosh}1.111=0.466 である。固有値は eika=−e−κia\mathrm{e}^{\mathrm{i} ka}=-\mathrm{e}^{-\kappa_{\mathrm i}a} とその逆数で、一方の解は単位胞ごとに符号を変えながら e−0.466=0.627\mathrm{e}^{-0.466}=0.627 倍に減り、もう一方は同じ割合で増える。振幅が 1/e1/\mathrm{e} になる距離は 1/κi=2.14a1/\kappa_{\mathrm i}=2.14a である。無限に広い結晶ではどちらの解も規格化できないのでバルクの状態にならないが、片側が表面で切れていれば減る方の解だけが残りうる。ギャップの中に現れる表面準位や不純物準位は、この減衰する解でできている(第2節の「複素数の k\bm{k}」の具体例)。

木下の勉強ステータス

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AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

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