実験計画法 第7章 §7.4
- 7.1-1 N=4⋅3⋅2⋅2=48、ϕT=47 である。各要因の自由度は次のとおりである。
ϕA=3,ϕB=2,ϕC=1,ϕA×B=3⋅2=6,ϕA×C=3⋅1=3,ϕB×C=2⋅1=2,ϕA×B×C=3⋅2⋅1=6,ϕe=4⋅3⋅2⋅(2−1)=24
和は 3+2+1+6+3+2+6+24=47=ϕT で一致する。2. 7.1-2 定理 7.2 の係数は、その要因の表の1セルに入るデータ数である。
| σA2 | mnr=2⋅4⋅2=16 | σA×B2 | nr=8 |
| σB2 | lnr=3⋅4⋅2=24 | σA×C2 | mr=4 |
| σC2 | lmr=3⋅2⋅2=12 | σB×C2 | lr=6 |
| | σA×B×C2 | r=2 |
3.
7.1-3 D1=10−14−12+12=−4、
D2=11−13−15+15=−2。
(7.5) より
(ab)11=8−4+(−2)=−0.75,(abc)111=8−4−(−2)=−0.25.
2つの水準で折れ線のずれ方が違う(D1=D2)。よって3因子交互作用は0でない。4. 7.1-4 添字の範囲を次のようにとる。
i=1,…,l−1,j=1,…,m−1,k=1,…,n−1
この範囲の (l−1)(m−1)(n−1) 個の値を任意に決める。残りが制約から一意に決まり、しかも矛盾しないことを示す。
残りの値を、次の3段で決める。
- i≤l−1, j≤m−1 について、k の和の制約から決める。
(abc)ijn=−k<n∑(abc)ijk
2. i≤l−1 とすべての k について、次の値を決める。j の和の制約を使う。
(abc)imk=−j<m∑(abc)ijk
3. 全 j,k について、i の和の制約から決める。
(abc)ljk=−i<l∑(abc)ijk
こうして作った値が、残りの制約も満たすことを確かめる。
- i の和の制約は、手順3でそのまま満たされる。
- j の和は、i≤l−1 では手順2で0になる。i=l では次のとおり0になる。
j∑(abc)ljk=−i<l∑j∑(abc)ijk=0
- k の和も同じ順で確かめる。i≤l−1, j≤m−1 では、手順1で0になる。残りの場合は次のとおりである。
k∑(abc)imk=−j<m∑k∑(abc)ijk=0,k∑(abc)ljk=−i<l∑k∑(abc)ijk=0
したがって、制約を満たす (abc) 全体は、最初に決めた値と1対1に対応する。自由に決められるのは、ちょうど (l−1)(m−1)(n−1) 個である。
別の見方もある。各添字の和が0のベクトル全体を、Rl の部分空間 Wl とする。その次元は l−1 である。
制約を満たす (abc) 全体はテンソル積 Wl⊗Wm⊗Wn である。その次元は、各因子の次元の積 (l−1)(m−1)(n−1) である。5. 7.1-5 定理 7.2 で r=1 とおくと、次のとおりである。
E(VA×B×C)=σ2+σA×B×C2
これを誤差とみなして、F0=VA/VA×B×C で検定する。帰無仮説 ai≡0 のもとで、分子と分母の期待値は次のとおりである。
分子: σ2,分母: σ2+σA×B×C2
よって F0 は、F 分布より小さい方へずれる。したがって検定は保守的になり(第1種の誤りの確率は α より小さくなる)、A に効果があっても有意になりにくい(検出力が下がる)。6. 7.2-1 T=40+52+50+46=188、CT=1882/16=2209。A の和は 92 と 96 である。B の和は 90 と 98 である。どれも8個のデータの和である。
SA=8922+962−2209=2210−2209=1,SB=8902+982−2209=2213−2209=4,
SAB=4402+522+502+462−2209=2230−2209=21,SA×B=21−1−4=16.
2水準の公式では (40−52−50+46)2/16=(−16)2/16=16 で一致する。7. 7.2-2 自由度は次のとおりで、和は 35=N−1 である。
ϕA=ϕB=2,ϕC=1,ϕA×B=4,ϕA×C=ϕB×C=2,ϕA×B×C=4,ϕe=18⋅1=18
誤差の平均平方は Ve=27.0/18=1.5 である。
FA=1.524=16.0,FB=1.510=6.67,FC=1.59=6.00,FA×B=1.51.5=1.00,FA×C=1.52.6=1.73,FB×C=1.50.6=0.40,FA×B×C=1.51.1=0.73.
判定は次のとおりである。
- A と B は 6.013 を超えて 1% 有意である。
- C は 4.414<6.00<8.285 で 5% 有意である。
- 交互作用は、どれも 5% で有意でない。
交互作用の F0 はすべて2未満なので、プールする。
Se′=27.0+6.0+5.2+1.2+4.4=43.8,ϕe′=18+4+2+2+4=30,Ve′=1.46
FA=1.4624=16.44,FB=1.4610=6.85,FC=1.469=6.16.
A,B は 5.390 を超えて 1% 有意である。C は 4.171<6.16<7.562 で 5% 有意である。判定はプール前と同じである。
プール後は主効果だけが残るので、推定の式と有効反復数(田口の式)は次のとおりである。
μ^=xˉi⋅⋅⋅+xˉ⋅j⋅⋅+xˉ⋅⋅k⋅−2xˉ,ne1=361+2+2+1=61,ne=6
8. 7.2-3 残った要因は A,B,C,A×B,B×C である。これらを包含する表は、2つの2元表 AB と BC である。両者の重なりは、B の1元表である。よって
μ^(AiBjCk)=xˉij⋅⋅+xˉ⋅jk⋅−xˉ⋅j⋅⋅.
(期待値は [μ+ai+bj+(ab)ij]+[μ+bj+ck+(bc)jk]−[μ+bj] で、残った要因の和に一致する。)有効反復数を2つの式で求める。
- 伊奈の式:3つの平均は、それぞれ次の個数のデータの平均である。
xˉij⋅⋅: nr=4,xˉ⋅jk⋅: lr=6,xˉ⋅j⋅⋅: lnr=12
よって 1/ne=1/4+1/6−1/12=1/3 である。
ne1=N1+ϕA+ϕB+ϕC+ϕA×B+ϕB×C=241+2+1+1+2+1=31
どちらも ne=3 である。9. 7.2-4 推定の式 (7.11) で C2 の項は共通なので、差の推定量は xˉ21⋅⋅−xˉ31⋅⋅=18.5−17.5=1.0 である。2つの平均は、それぞれ nr=4 個の重ならないデータの平均である。よって分散は σ2(1/4+1/4)=σ2/2 である。伊奈の式でも 1/ne=1/4+1/4 となる。
1.0±t17(0.025)2Ve′=1.0±2.1100.673=1.0±1.73,
すなわち [−0.73, 2.73] で、0 を含むので2つの条件の母平均に差があるとは言えない。10. 7.2-5 3つの平均のデータ数と分散は、次のとおりである。
| 平均 | データ数 | 分散 |
| xˉij⋅⋅ | nr | σ2/(nr) |
| xˉ⋅⋅k⋅ | lmr | σ2/(lmr) |
| xˉ | N | σ2/N |
2つの平均の共分散を考える。それぞれのデータ数を p,q とし、共通に含むデータの個数を c とする。共通でないデータは独立なので寄与しない。よって共分散は cσ2/(pq) になる。
- xˉij⋅⋅ と xˉ⋅⋅k⋅ が共有するのは、ある1つの組合せのデータである。その組合せは AiBjCk で、個数は r である。
Cov=nr⋅lmrrσ2=Nσ2
- 全体平均はすべてのデータを含む。よって次のとおりである。
Cov(xˉij⋅⋅,xˉ)=nr⋅Nnrσ2=Nσ2,Cov(xˉ⋅⋅k⋅,xˉ)=Nσ2
よって
V[xˉij⋅⋅+xˉ⋅⋅k⋅−xˉ]=σ2[nr1+lmr1+N1+N2−N2−N2]=σ2(nr1+lmr1−N1).
これは伊奈の式が与える 1/ne と一致する。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com