実験計画法 第10章 §10.4
- 10.1-1 4水準の列になる3列は、{j,k,j⊕k} の形の組である。列番号 1〜7 で j⊕k を計算すると、次の7組になる。
{1,2,3}, {1,4,5}, {1,6,7}, {2,4,6}, {2,5,7}, {3,4,7}, {3,5,6}
どの組も、3つの番号のどの2つの排他的論理和も残りの1つに等しい。異なる2列の選び方は (27)=21 通りある。各組はそのうち3通りから同じ組として得られるので、21/3 = 7 組である。2. 10.1-2 T=104、CT=1042/8=1352 である。A の水準の和は (22, 28, 34, 20) なので
SA=2484+784+1156+400−1352=1412−1352=60.
3列の水準1・水準2の和と列平方和は次のとおりである。
列[1]列[2]列[3]: (50,54),: 水準1(No. 1,2,5,6)が 56、水準2が 48,: 水準1(No. 1,2,7,8)が 42、水準2(No. 3〜6)が 62,S[1]S[2]S[3]=42/8=2,=82/8=8,=202/8=50.
和は 2+8+50=60=SA である。
∑xr2=1420 より ST=1420−1352=68 である。列[4]は水準1(No. 1,3,5,7)が 56、水準2が 48 で、S[4]=82/8=8 である。3. 10.1-3 4⊕8=12 なので、列[4]・[8]・[12]は「2列とその交互作用の列」の形であり、4水準の列になる。A×C は、2つの因子の3列どうしの積の列すべてに現れる。
1⊕4=5,2⊕4=6,3⊕4=7,1⊕8=9,2⊕8=10,3⊕8=11,1⊕12=13,2⊕12=14,3⊕12=15
よって列[5]・[6]・[7]・[9]・[10]・[11]・[13]・[14]・[15]の9列で、自由度は 3×3=9 である。これで L16 の15列をすべて使い、自由度は 3+3+9=15 になる。4. 10.1-4 式 (10.3) から g(s,t)⊤uj=4Ns である(uj⊤uj=N で、ほかの項は直交して 0)。水準 i に対応する符号の組を (si,ti) とする。ほかの列の効果は uj と直交するので
E[uj⊤x]E[uk⊤x]=i∑aigi⊤uj=4Ni∑siai,=4Ni∑tiai,E[uj⊕k⊤x]=4Ni∑sitiai.
第8章の結果 E(S[m])=σ2+(E[um⊤x])2/N を3列について足すと
E(SA)=3σ2+16N{(i∑siai)2+(i∑tiai)2+(i∑sitiai)2}.
4つの水準の符号 (1,si,ti,siti) を行に並べた4行4列の行列を H とする。各列が直交し H⊤H=4I なので、a=(a1,…,a4)⊤ について
∥H⊤a∥2=4∥a∥2.
H⊤a の第1成分は ∑iai=0 である。よって括弧の中は 4∑iai2 に等しい。よって
E(SA)=3σ2+4Ni∑ai2,E(VA)=σ2+4N⋅3∑ai2
で、式 (10.5) と一致する。5. 10.1-5 差の推定量は
(xˉA3+xˉB1−xˉ)−(xˉA1+xˉB1−xˉ)=xˉA3−xˉA1
で、点推定値は 28.5 − 18.5 = 10.0 である。2つの平均は共通のデータを含まないので独立で、分散は σ2(21+21)=σ2 である。95%信頼区間は 10.0±3.1824/3=10.0±3.67、すなわち [6.33, 13.67] である。6. 10.2-1 定理 10.4 の証明のベクトル c を使う。E(c⊤x)=0、V[c⊤x]=σ2N/2 なので
E(SA1A1′)=N/2E[(c⊤x)2]=N/2V[c⊤x]+0=σ2.
擬水準の母平均だけが δ ずれているとする。c の係数は、列の水準1のデータが +1、水準4のデータが −1 である(どちらも N/4 個)。よって
E(c⊤x)=4N⋅0−4Nδ=−4Nδ,E(SA1A1′)=σ2+N/2(Nδ/4)2=σ2+8Nδ2
となり、誤差の平均平方を過大にする。7. 10.2-2 データ数は次のとおりである。
N=16,nA1=8,nA2=4,nB1=nC1=8
推定式は xˉAi+xˉB1+xˉC1−2xˉ で、伊奈の式から
A1B1C1A2B1C1:81+81+81−162=164,:41+81+81−162=166,nene=4,=8/3.
田口の式では、用いた自由度の和が 2+1+1=4 なので、どちらの条件でも 1/ne=5/16、ne=3.2 となる。これは正しい値(4 と 8/3)のどちらとも一致しない。8. 10.2-3 T=196、CT=1962/8=4802 である。第1水準の和は 40+44=84(4個)である。
SA=4842+2522+2602−4802=1764+1352+1800−4802=114,SA1A1′=4(40−44)2=4.
4水準の列としては
∑2T2−CT=21600+2704+3600+1936−4802=4920−4802=118=114+4.
9. 10.2-4 差の推定量は xˉD2−xˉD1 で、点推定値は
347−673=694−73=3.5.
2つの平均のデータは重ならないので独立で、分散は σ2(31+61)=2σ2 である。95%信頼区間は 3.5±2.5711.9/2=3.5±2.51、すなわち [0.99, 6.01] である。10. 10.2-5 重複させた水準はデータ数がほかの水準の2倍になるので、その水準の平均の分散は半分になる。現行の条件を重複させると、現行条件の母平均と、現行条件と新しい条件の差がより精度よく推定され、改善の大きさの判断が確かになる。
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