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標準偏差

2026年10月17日6分で読めますAI生成教科書『資格試験』第2章 代表値と散らばりの指標
目次
  1. 標準化
  2. Chebyshev の不等式(データ版)
  3. 確認テスト
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第2章 §2.6 ★★★ 分散の平方根でデータと単位をそろえる。標準化と Chebyshev の不等式

分散はデータの2乗の単位を持つ(cm のデータなら cm2^2)。平方根をとって単位をデータとそろえたものが標準偏差で、nn で割る σ^=σ^2\hat\sigma=\sqrt{\hat\sigma^2} と、n−1n-1 で割る s=s2s=\sqrt{s^2} の2つがある。

ss と s2s^2 を取り違えない

問題文が「不偏標準偏差が 5」と書いていれば s=5s=5 で、区間推定や検定の式に入れる不偏分散は s2=25s^2=25 である。「不偏分散が 5」なら s=5s=\sqrt5 である。式に代入する前に、与えられた数が2乗の単位を持つか(分散)、データと同じ単位を持つか(標準偏差)を確かめる。もう1つ、ss は s2s^2 の平方根なので、S2S^2 が σ2\sigma^2 の不偏推定量でも、SS は σ\sigma の不偏推定量にならない(平方根が上に凸であることによる。第9章)。

標準化

命題 2.13(標準化した値の平均と分散)

σ^>0\hat\sigma>0 のとき zi=(xi−xˉ)/σ^z_i=(x_i-\bar x)/\hat\sigma とおくと、ziz_i の平均は0、分散(nn で割る)は1である。

証明

zi=axi+bz_i=ax_i+b(a=1/σ^a=1/\hat\sigma、b=−xˉ/σ^b=-\bar x/\hat\sigma)なので、(2.1) から zˉ=(xˉ−xˉ)/σ^=0\bar z=(\bar x-\bar x)/\hat\sigma=0、命題 2.11 から σ^z2=σ^2/σ^2=1\hat\sigma_z^2=\hat\sigma^2/\hat\sigma^2=1。

ziz_i は「平均から標準偏差何個ぶん離れているか」を表す単位のない数で、違う単位や違う散らばりのデータどうしの位置を比べるのに使う。偏差値は 50+10zi50+10z_i で、平均50・標準偏差10になるように1次変換したものである。確率変数の標準化 Z=(X−μ)/σZ=(X-\mu)/\sigma(第6章)は、同じ操作を母集団の μ,σ\mu,\sigma で行ったものである。

Chebyshev の不等式(データ版)

標準偏差は、データの大部分が平均のまわりのどの範囲に入るかを、分布の形によらずに保証する。

定理 2.14(Chebyshev の不等式(データ版) ★★★)

k>0k>0 について、∣xi−xˉ∣≥kσ^\lvert x_i-\bar x\rvert \ge k\hat\sigma を満たすデータの割合は 1/k21/k^2 以下である。

証明

∣xi−xˉ∣≥kσ^\lvert x_i-\bar x\rvert \ge k\hat\sigma を満たす ii の集合を JJ、その個数を mm とする。JJ に入らない ii の項を捨てると和は小さくなるので

nσ^2=∑i=1n(xi−xˉ)2≥∑i∈J(xi−xˉ)2≥∑i∈Jk2σ^2=mk2σ^2.n\hat\sigma^2=\sum_{i=1}^n(x_i-\bar x)^2\ge\sum_{i\in J}(x_i-\bar x)^2\ge\sum_{i\in J}k^2\hat\sigma^2=mk^2\hat\sigma^2 .

両辺を nk2σ^2nk^2\hat\sigma^2 で割ると m/n≤1/k2m/n\le1/k^2 を得る。

k=2k=2 なら、平均から標準偏差2個ぶん以上離れたデータは全体の 1/41/4 以下、k=3k=3 なら 1/91/9 以下である。この保証は分布の形について何も仮定しないので、正規分布に近いデータで実際に外へ出る割合(k=2k=2 で約 4.6%4.6\%)よりずっと粗い。確率変数についての Chebyshev の不等式(第4章)は、この割合を確率に置き換えたもので、証明も同じく「条件を満たさない項を捨てる」1行である。

例題 2.8 標準化と Chebyshev の不等式 ★★★

オリジナル

  • (1) 数学の試験は平均62点・標準偏差12点、英語の試験は平均55点・標準偏差6点だった(どちらも人数で割った値)。数学80点と英語65点では、どちらが集団の中で相対的に上位か。それぞれの偏差値を求めて答えよ。
  • (2) データ 2,3,3,4,5,7,112,3,3,4,5,7,11(例題 2.2)について、∣xi−xˉ∣≥2σ^\lvert x_i-\bar x\rvert \ge2\hat\sigma を満たすデータの割合を求め、定理 2.14 の上限と比べよ。
解答

(1) 数学は z=(80−62)/12=1.5z=(80-62)/12=1.5 で偏差値 50+15=6550+15=65。英語は z=(65−55)/6≈1.667z=(65-55)/6\approx1.667 で偏差値 ≈66.7\approx66.7。点数は数学のほうが高いが、相対的な位置は英語の 65 点のほうが上である。

(2) xˉ=5\bar x=5、σ^=58/7≈2.878\hat\sigma=\sqrt{58/7}\approx2.878 なので、2σ^≈5.7572\hat\sigma\approx5.757。∣xi−5∣≥5.757\lvert x_i-5\rvert \ge5.757 を満たすのは x=11x=11(偏差6)の1個だけで、割合は 1/7≈0.1431/7\approx0.143 である。上限 1/22=0.251/2^2=0.25 以下になっている。

平均絶対偏差

散らばりを 1n∑i∣xi−xˉ∣\frac1n\sum_i\lvert x_i-\bar x\rvert(平均絶対偏差)で測る方法もある。定理 2.4 の最後の不等式から、平均絶対偏差は σ^\hat\sigma 以下である。2乗を使う σ^\hat\sigma では平行移動の公式や群内・群間の分解のような代数的な等式が成り立ち、正規分布の母数とも直接つながるので、散らばりの指標としては σ^\hat\sigma を標準として用いる。

確認テスト

オリジナル

  1. 2.6-1 大きさ n=10n=10 のデータの不偏標準偏差が s=5s=5 である。不偏分散 s2s^2、偏差平方和 SxxS_{xx}、nn で割る分散 σ^2\hat\sigma^2 と σ^\hat\sigma を求めよ。
  2. 2.6-2 標準化した値 ziz_i について ∑izi2=n\sum_iz_i^2=n となることを、命題 2.13 を使わずに定義から直接示せ。
  3. 2.6-3 n=8n=8 個のデータで、∣xi−xˉ∣≥2σ^\lvert x_i-\bar x\rvert \ge2\hat\sigma を満たす割合がちょうど 1/41/4(Chebyshev の上限と等しい)になる例を1つ作り、そうなることを確かめよ。
  4. 2.6-4 データ 1,2,6,71,2,6,7 の平均絶対偏差と σ^\hat\sigma を求め、平均絶対偏差 ≤σ^\le\hat\sigma を確かめよ。

木下の勉強ステータス

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