tecktom.com

この章のまとめと試験での出方

2026年10月17日7分で読めますAI生成教科書『資格試験』第9章 点推定

AI 生成・木下が未勉強

統計学の復習 第9章 §9.5 ★★★ 推定量を書く → 期待値で偏りを調べる → 分散と平均二乗誤差 → 一致性 → 標準誤差、が1級の小問の連鎖

推定量は標本の関数で、それ自体が確率変数である。推定値はその実現値で、1つの数にすぎない。推定量の良さは、すべての母数の値で期待値が母数に一致する不偏性、ずれの2乗の期待値である平均二乗誤差(分散と偏りの2乗の和)、標本を増やすと母数に確率の意味で近づく一致性の3つで測る。平均二乗誤差が 00 に近づけば一致推定量であることは、Chebyshev の不等式から1行で示すことができる。

母平均の推定量 Xˉ\bar X は、期待値 μ\mu、分散 σ2/n\sigma^2/n をもつ不偏かつ一致な推定量で、重みの和が 11 の線形な推定量の中で分散が最小である。分散の推定では、偏差平方和の分解 ∑(Xi−μ)2=∑(Xi−Xˉ)2+n(Xˉ−μ)2\sum(X_i-\mu)^2=\sum(X_i-\bar X)^2+n(\bar X-\mu)^2 の期待値をとると、μ\mu の代わりに Xˉ\bar X を使ったことでちょうど σ2\sigma^2 の1個ぶんが失われ、E[∑(Xi−Xˉ)2]=(n−1)σ2E\bigl[\sum(X_i-\bar X)^2\bigr]=(n-1)\sigma^2 となる。

不偏分散が n−1n-1 で割るのはこのためで、n−1n-1 は偏差が満たす1本の拘束を引いた自由度である。不偏分散の平方根 SS は、Jensen の不等式により σ\sigma を小さめに推定する。標準誤差は推定量の標準偏差で、Xˉ\bar X なら σ/n\sigma/\sqrt n、推定した標準誤差は S/nS/\sqrt n である。

2級では「不偏推定量はどれか」「不偏分散と標準誤差の値を求めよ」が出る。1級の統計数理では、推定量を与えて(あるいは最尤法で求めさせて)次の連鎖で問うことが多い。

  1. 推定量 θ^\hat\theta を書く(最尤推定量やモーメント推定量を求める小問のことが多い)。
  2. E[θ^]E[\hat\theta] を計算して不偏かどうかを判定し、偏りがあれば定数倍などで不偏に直す。
  3. V[θ^]V[\hat\theta] と MSE(θ^)\mathrm{MSE}(\hat\theta) を求め、別の推定量と比べる。
  4. n→∞n\to\infty で平均二乗誤差が 00 に近づくことから一致性を示す。
  5. 標準誤差を推定し、区間推定や検定(第10・12章)へ進む。

最尤推定量の求め方と Cramér–Rao の下限は数理統計の解説 第6章、すべての不偏推定量の中で分散が最小のものを探す議論は同 第10章で扱う。次の総合問題は、指数分布の母集団で (2)〜(5) を通したものである。

総合問題 指数分布の平均寿命の推定 ★★★

オリジナルある部品の寿命 XX(時間)は指数分布 Ex(λ)\mathrm{Ex}(\lambda)(密度 λe−λx\lambda e^{-\lambda x}、x>0x>0)に従い、λ>0\lambda>0 は未知とする。平均寿命を θ=1/λ\theta=1/\lambda とおき、独立に nn 個の寿命 X1,…,XnX_1,\dots,X_n を測る。

  1. (1) E[X]=θE[X]=\theta、V[X]=θ2V[X]=\theta^2 を確かめよ(第4章・第6章)。
  2. (2) Xˉ\bar X が θ\theta の不偏推定量かつ一致推定量であることを示せ(第8章・第9章 §9.2)。
  3. (3) E[Xˉ2]E[\bar X^2] を θ\theta と nn で表し、Xˉ2\bar X^2 が θ2\theta^2 の不偏推定量でないことを示せ。さらに、Xˉ2\bar X^2 の定数倍で θ2\theta^2 の不偏推定量を作り、S2S^2 も θ2\theta^2 の不偏推定量であることを確かめよ(第9章 §9.3)。
  4. (4) 定数 c>0c>0 について Tc=cXˉT_c=c\bar X の平均二乗誤差を θ\theta と nn で表し、それを最小にする cc と最小値を求めよ。最小値は MSE(Xˉ)\mathrm{MSE}(\bar X) より小さいことを示せ(第9章 §9.1)。
  5. (5) n=20n=20 個の寿命の合計が 10001000 時間、不偏分散の平方根が s=48s=48 時間であった。θ\theta の推定値、Xˉ\bar X の標準誤差の2通りの推定値(σ=θ\sigma=\theta を使う xˉ/n\bar x/\sqrt n と、s/ns/\sqrt n)、(3) の2つの θ2\theta^2 の不偏推定量による推定値を求めよ(第9章 §9.4)。
解答

(1) 第4章・第6章。部分積分により

E[X]=∫0∞xλe−λx dx=[−xe−λx]0∞+∫0∞e−λx dx=1λ=θ.E[X]=\int_0^\infty x\lambda e^{-\lambda x}\,\mathrm{d} x=\Bigl[-xe^{-\lambda x}\Bigr]_0^\infty+\int_0^\infty e^{-\lambda x}\,\mathrm{d} x=\frac1\lambda=\theta.

同様に E[X2]=∫0∞x2λe−λx dx=2λE[X]=2λ2E[X^2]=\int_0^\infty x^2\lambda e^{-\lambda x}\,\mathrm{d} x=\frac2\lambda E[X]=\frac{2}{\lambda^2} なので、V[X]=2λ2−1λ2=θ2V[X]=\frac2{\lambda^2}-\frac1{\lambda^2}=\theta^2。

(2) 第8章・第9章 §9.2。(9.2) から E[Xˉ]=θE[\bar X]=\theta、V[Xˉ]=θ2/nV[\bar X]=\theta^2/n。すべての θ>0\theta>0 で E[Xˉ]=θE[\bar X]=\theta なので不偏である。MSE(Xˉ)=θ2/n→0\mathrm{MSE}(\bar X)=\theta^2/n\to0 なので、命題 9.5 により一致推定量である。

(3) 第9章 §9.3。E[Xˉ2]=V[Xˉ]+(E[Xˉ])2=θ2/n+θ2=θ2(1+1/n)E[\bar X^2]=V[\bar X]+(E[\bar X])^2=\theta^2/n+\theta^2=\theta^2(1+1/n)。これは θ2\theta^2 と異なるので、Xˉ2\bar X^2 は不偏でない(偏りは θ2/n\theta^2/n)。nn+1\frac{n}{n+1} を掛けると

E[nn+1Xˉ2]=nn+1⋅n+1nθ2=θ2E\Bigl[\frac{n}{n+1}\bar X^2\Bigr]=\frac{n}{n+1}\cdot\frac{n+1}{n}\theta^2=\theta^2

となり、nn+1Xˉ2\frac{n}{n+1}\bar X^2 は θ2\theta^2 の不偏推定量である。また定理 9.9 は分布の形を問わないので、E[S2]=V[X]=θ2E[S^2]=V[X]=\theta^2 で、S2S^2 も θ2\theta^2 の不偏推定量である。指数分布では分散が平均の2乗に等しいので、同じ θ2\theta^2 に2種類の不偏推定量を作ることができる。

(4) 第9章 §9.1。E[Tc]=cθE[T_c]=c\theta、V[Tc]=c2θ2/nV[T_c]=c^2\theta^2/n なので、(9.1) から

MSE(Tc)=c2θ2n+(c−1)2θ2=θ2{n+1nc2−2c+1}=θ2{n+1n(c−nn+1)2+1n+1}.\mathrm{MSE}(T_c)=\frac{c^2\theta^2}{n}+(c-1)^2\theta^2=\theta^2\Bigl\{\frac{n+1}{n}c^2-2c+1\Bigr\} =\theta^2\Bigl\{\frac{n+1}{n}\Bigl(c-\frac{n}{n+1}\Bigr)^2+\frac{1}{n+1}\Bigr\}.

最小は c=nn+1c=\frac{n}{n+1} のときで、最小値は θ2n+1\frac{\theta^2}{n+1} である。cc は θ\theta を含まないので、Tn/(n+1)=nn+1XˉT_{n/(n+1)}=\frac{n}{n+1}\bar X は統計量として使うことができる。θ2n+1<θ2n=MSE(Xˉ)\frac{\theta^2}{n+1}<\frac{\theta^2}{n}=\mathrm{MSE}(\bar X) なので、Xˉ\bar X を少し縮めると、偏りが生じる代わりに平均二乗誤差はすべての θ\theta で小さくなる。

(5) 第9章 §9.4。xˉ=1000/20=50\bar x=1000/20=50 時間で、これが θ\theta の推定値である。Xˉ\bar X の標準誤差は θ/n\theta/\sqrt{n} で、θ\theta を xˉ\bar x で置き換えると 50/20≈11.1850/\sqrt{20}\approx11.18 時間、σ\sigma を ss で置き換えると 48/20≈10.7348/\sqrt{20}\approx10.73 時間である。

θ2\theta^2 の推定値は、2021×502≈2380.95\frac{20}{21}\times50^2\approx2380.95 と s2=482=2304s^2=48^2=2304 である。同じ θ2\theta^2 の不偏推定量でも、標本ごとの値は一致しない。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

← AI生成教科書『資格試験』の記事一覧へ