この章のまとめと試験での出方
AI 生成・木下が未勉強
統計学の復習 第9章 §9.5 ★★★ 推定量を書く → 期待値で偏りを調べる → 分散と平均二乗誤差 → 一致性 → 標準誤差、が1級の小問の連鎖
推定量は標本の関数で、それ自体が確率変数である。推定値はその実現値で、1つの数にすぎない。推定量の良さは、すべての母数の値で期待値が母数に一致する不偏性、ずれの2乗の期待値である平均二乗誤差(分散と偏りの2乗の和)、標本を増やすと母数に確率の意味で近づく一致性の3つで測る。平均二乗誤差が に近づけば一致推定量であることは、Chebyshev の不等式から1行で示すことができる。
母平均の推定量 は、期待値 、分散 をもつ不偏かつ一致な推定量で、重みの和が の線形な推定量の中で分散が最小である。分散の推定では、偏差平方和の分解 の期待値をとると、 の代わりに を使ったことでちょうど の1個ぶんが失われ、 となる。
不偏分散が で割るのはこのためで、 は偏差が満たす1本の拘束を引いた自由度である。不偏分散の平方根 は、Jensen の不等式により を小さめに推定する。標準誤差は推定量の標準偏差で、 なら 、推定した標準誤差は である。
2級では「不偏推定量はどれか」「不偏分散と標準誤差の値を求めよ」が出る。1級の統計数理では、推定量を与えて(あるいは最尤法で求めさせて)次の連鎖で問うことが多い。
- 推定量 を書く(最尤推定量やモーメント推定量を求める小問のことが多い)。
- を計算して不偏かどうかを判定し、偏りがあれば定数倍などで不偏に直す。
- と を求め、別の推定量と比べる。
- で平均二乗誤差が に近づくことから一致性を示す。
- 標準誤差を推定し、区間推定や検定(第10・12章)へ進む。
最尤推定量の求め方と Cramér–Rao の下限は数理統計の解説 第6章、すべての不偏推定量の中で分散が最小のものを探す議論は同 第10章で扱う。次の総合問題は、指数分布の母集団で (2)〜(5) を通したものである。
総合問題 指数分布の平均寿命の推定 ★★★
オリジナルある部品の寿命 (時間)は指数分布 (密度 、)に従い、 は未知とする。平均寿命を とおき、独立に 個の寿命 を測る。
- (1) 、 を確かめよ(第4章・第6章)。
- (2) が の不偏推定量かつ一致推定量であることを示せ(第8章・第9章 §9.2)。
- (3) を と で表し、 が の不偏推定量でないことを示せ。さらに、 の定数倍で の不偏推定量を作り、 も の不偏推定量であることを確かめよ(第9章 §9.3)。
- (4) 定数 について の平均二乗誤差を と で表し、それを最小にする と最小値を求めよ。最小値は より小さいことを示せ(第9章 §9.1)。
- (5) 個の寿命の合計が 時間、不偏分散の平方根が 時間であった。 の推定値、 の標準誤差の2通りの推定値( を使う と、)、(3) の2つの の不偏推定量による推定値を求めよ(第9章 §9.4)。
解答
(1) 第4章・第6章。部分積分により
同様に なので、。
(2) 第8章・第9章 §9.2。(9.2) から 、。すべての で なので不偏である。 なので、命題 9.5 により一致推定量である。
(3) 第9章 §9.3。。これは と異なるので、 は不偏でない(偏りは )。 を掛けると
となり、 は の不偏推定量である。また定理 9.9 は分布の形を問わないので、 で、 も の不偏推定量である。指数分布では分散が平均の2乗に等しいので、同じ に2種類の不偏推定量を作ることができる。
最小は のときで、最小値は である。 は を含まないので、 は統計量として使うことができる。 なので、 を少し縮めると、偏りが生じる代わりに平均二乗誤差はすべての で小さくなる。
(5) 第9章 §9.4。 時間で、これが の推定値である。 の標準誤差は で、 を で置き換えると 時間、 を で置き換えると 時間である。
の推定値は、 と である。同じ の不偏推定量でも、標本ごとの値は一致しない。
木下の勉強ステータス
木下はまだこの記事を勉強していません。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com
← AI生成教科書『資格試験』の記事一覧へ