数理統計 第8章 §8.5
- 8.1-1 正しくない。観測後の区間 [2.1,3.4] が母平均を含むかどうかは確定していて、確率は 0 か 1 である。信頼係数 0.95 は「同じ手続きで標本を取り区間を作ることを繰り返すと、作られた区間のうち割合 0.95 が母平均を含む」という、区間を作る手続きの性質を表す。
- 8.1-2 σ=3, n=25 で σ/n=0.6。z0.005=2.576 から半幅は 2.576×0.6=1.545。区間は [50.2−1.545, 50.2+1.545]=[48.655, 51.745] である。
- 8.1-3 半幅の条件 z0.025σ/n≤0.5 から
n≥(1.960×3/0.5)2=11.762=138.30,
よって最小値は 139 である。片側の下側信頼限界は Xˉ−z0.05σ/n で、引く量は 1.645×3/139=0.419 である。4. 8.1-4 制約 Φ(b)−Φ(−a)=1−α のもとで a+b を最小化する。次のようにおく。
G(a,b,λ)=a+b−λ{Φ(b)−Φ(−a)−(1−α)}
停留条件は次のとおりである。
∂G/∂a∂G/∂b=1−λϕ(−a)=0,=1−λϕ(b)=0.
よって ϕ(a)=ϕ(−a)=ϕ(b) を得る。ϕ は正の範囲で狭義減少なので a=b である。制約から 2Φ(a)−1=1−α、すなわち a=b=zα/2 である。
この停留点が最小であることは次のように確かめられる。一方の端が無限大へ行くと a+b→∞ となる。制約を満たす曲線の上で a+b は連続なので、内部の唯一の停留点が最小値を与える。5. 8.2-1 t8(0.025)=2.306, s/n=1.2/3=0.4 で、半幅は 2.306×0.4=0.922。μ∈[3.878, 5.722]。分散は式 (8.5) で、(n−1)s2=8×1.44=11.52, χ82(0.025)=17.535, χ82(0.975)=2.180 からσ2∈[11.52/17.535, 11.52/2.180]=[0.657, 5.285]。6. 8.2-2 本文のとおり P(M/θ≤t)=tn なので、すべての θ で次が成り立つ。
P(θ∈[M,Mα−1/n])=P(α1/n≤M/θ≤1)=1−(α1/n)n=1−α
α=0.05, n=5 で α−1/5=1.8206 である。区間は [3.2, 3.2×1.8206]=[3.2, 5.826]。7. 8.2-3 xˉ=2.4 である。
- (a) 2.4/30=0.2828 で、半幅は 1.960×0.2828=0.554。区間は [1.846, 2.954]。
- (b) デルタ法で次のように計算する。
V[2Xˉ]≈{g′(λ)}2V[Xˉ]=(1/λ)2⋅λ/n=1/n
よって n(2Xˉ−2λ)→N(0,1) で、漸近分散は 1 である。区間は
λ∈xˉ±2nz0.025=1.5492±0.1789=[1.3703, 1.7281]
で、2乗して λ∈[1.878, 2.986]。この区間は点推定値より右に少し長い(左 0.522、右 0.586)。8. 8.2-4 積率母関数を順に計算する(t<1/β)。
E[etX]E[et⋅2X/β]E[et⋅2∑Xi/β]=∫0∞Γ(k)βkxk−1e−x(1/β−t)dx=βk(1/β−t)−k=(1−βt)−k,=(1−2t)−k=(1−2t)−nk=(1−2t)−2nk/2(2X/β の積率母関数)(独立な和)
最後の式は χ2nk2 の積率母関数に一致する。積率母関数は分布を決めるので 2∑Xi/β∼χ2nk2 である。これは尺度について狭義減少な枢軸量で、
β∈[χ2nk2(α/2)2∑Xi, χ2nk2(1−α/2)2∑Xi].
k=2, n=5 で自由度は 20、2∑xi=36 である。区間は β∈[36/34.170, 36/9.591]=[1.054, 3.754]。9. 8.2-5 s12/s22=2.4。F10,15(0.025)=3.060, F15,10(0.025)=3.522 を式 (8.6) に入れるとσ12/σ22∈[2.4/3.060, 2.4×3.522]=[0.784, 8.452]。区間が 1 を含むので、定理 8.4 によりH0:σ12=σ22 は有意水準 5% の両側 F 検定で棄却されない(実際、検定統計量 2.4 は棄却限界 3.060 を超えない)。10. 8.3-1 tn−1 の密度は 0 について対称な単峰の密度なので、定理 8.6 の条件 f(a)=f(b) は「両端が対称」を意味し、等裾の区間がそれを満たすからである。11. 8.3-2 t9(0.025)=2.262。予測区間の半幅は 2.262×1.5×1.1=3.559 で、[16.44, 23.56]。信頼区間の半幅は 2.262×1.5/10=1.073 で、[18.93, 21.07]。予測区間は長さが約 3.3 倍(1.1/0.1=11 倍)である。12. 8.3-3 制約から a=(bn−(1−α))1/n は b の関数である。制約 bn−an=1−α を微分すると
nbn−1=nan−1dbda,すなわちdbda=an−1bn−1.
長さの係数 h(b)=1/a−1/b を微分すると
h′(b)=−a21an−1bn−1+b21=b21−an+1bn−1=an+1b2an+1−bn+1<0
(a<b なので)。h は狭義減少で、許される範囲の右端 b=1 で最小になる。そのとき an=1−(1−α)=α, a=α1/n で、区間は [M, Mα−1/n]。13. 8.3-4 C^p=6/(6×0.8)=1.25。片側の下側信頼限界は C^pχ292(0.95)/29 である。χ292(0.95)=17.708 から 1.25×17.708/29=1.25×0.7814=0.977。
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