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出てくるもの2:鏡を量子誤り訂正として読む

2026年10月15日4分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第7部 第4章 Hayden–Preskill と速いスクランブリング
目次
  1. 符号としての
  2. 量子ビットは下限
  3. 若いブラックホールと量子 Singleton 上界
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第7部 第4章 §7.4.4 ★★ 日記を ABAB に書き込む操作を、Bob の手元にもつれを持つ符号とみなし、CC の消失を直せる条件として読む。kk 量子ビットは下限で、若いブラックホールの遅れ k+n/2k+n/2 は量子 Singleton 上界の等号である

符号としての U^\hat U

日記 AA の状態 ∣ψ⟩A| \psi \rangle _A を、∣ψ⟩A↦U^(∣ψ⟩A⊗∣Φ⟩B1E⊗∣0⟩B2)| \psi \rangle _A\mapsto\hat U\bigl(| \psi \rangle _A\otimes| \Phi \rangle _{B_1E}\otimes| 0 \rangle _{B_2}\bigr) によって C∪L∪EC\cup L\cup E に書き込む写像を考える。これは kk 個の論理量子ビットを書き込む量子誤り訂正の符号で、受け手の手元にあらかじめ EE を置いておく形をしている(もつれを補助に使う符号)。「残ったブラックホール CC が手に入らない」ことは CC の消失で、第3部第9章では消失を直せる条件が I(R;消失した部分)=0I(R;\text{消失した部分})=0 だった。式 (7.4.3) はその条件そのものである。Hayden–Preskill の問いは、「乱数の符号は、どれだけ大きな消失を直せるか」と言い換えることができる。

kk 量子ビットは下限

どんなユニタリ U^\hat U を使っても、s<ks<k では日記を取り戻すことができない。初めは RR と EE は独立なので I(R;E)=0I(R;E)=0 で、相互情報量の連鎖律と、条件付きエントロピーの大きさ ∣S(L ∣ X)∣≤S(L)\lvert S(L\,|\,X)\rvert \le S(L)(Araki–Lieb の不等式。第3部第2章)から

I(R;EL)=I(R;E)+I(R;L ∣ E)=S(L ∣ E)−S(L ∣ RE)≤2S(L)≤2sln⁡2(7.4.15)I(R;EL)=I(R;E)+I(R;L\,|\,E)=S(L\,|\,E)-S(L\,|\,RE)\le2S(L)\le2s\ln2\tag{7.4.15}

を得る。取り戻すには I(R;EL)=2kln⁡2I(R;EL)=2k\ln2 が要るので、s≥ks\ge k が必要である。古いブラックホールの乱数のユニタリは s=k+cs=k+c でこの下限に達し、cc の分だけ誤りが指数関数的に小さくなる。1量子ビットの放射で 2ln⁡22\ln2 の相関を運べるのは、手元の EE を補助に使っているからで、超高密度符号で1量子ビットが2ビットを運んだ(第3部第6章)のと同じ勘定である。

若いブラックホールと量子 Singleton 上界

若いブラックホール(m=0m=0)では補助の EE が無く、U^\hat U は kk 個の論理量子ビットを n+kn+k 個の物理量子ビットに書き込む普通の符号である。第3部第9章の量子 Singleton 上界(第3部第9章)は、[[Nphys,k]][[N_{\mathrm{phys}},k]] の符号が tt 個の量子ビットの消失を直すには Nphys−k≥2tN_{\mathrm{phys}}-k\ge2t が要ることを言う。消失するのは CC の n+k−sn+k-s 個なので、

(n+k)−k≥2(n+k−s)  ⟺  s≥k+n2(7.4.16)(n+k)-k\ge2(n+k-s)\iff s\ge k+\frac n2\tag{7.4.16}

が必要で、式 (7.4.12) の m=0m=0 の立ち上がりと一致する。乱数の符号は、大きな次元では量子 Singleton 上界をほぼ等号で満たす。古いブラックホールと若いブラックホールの差 n/2n/2 は、補助のもつれ EE の有無の差である。

例題 7.4.4 下限にどれだけ近いか ★★

オリジナル古いブラックホールに k=3k=3 量子ビットの日記を入れる。

  1. s=2s=2 で取り戻せないことを、式 (7.4.15) で示せ。
  2. s=3s=3 と s=4s=4 のとき、定理 7.4.2 の上界を求めよ。
  3. 若いブラックホール(n=10n=10)なら、量子 Singleton 上界からいくつ以上の ss が必要か。
解答

(1) I(R;EL)≤2sln⁡2=4ln⁡2<6ln⁡2=2kln⁡2I(R;EL)\le2s\ln2=4\ln2<6\ln2=2k\ln2 なので、RR との相関の少なくとも 2ln⁡22\ln2 は CC に残る。

(2) 古いブラックホールでは dAdC/(dEdL)=4k−sd_Ad_C/(d_Ed_L)=4^{k-s}。s=3s=3 で ln⁡(1+1)=ln⁡2=0.693\ln(1+1)=\ln2=0.693 nat、s=4s=4 で ln⁡(1+14)=0.2231\ln(1+\frac14)=0.2231 nat。下限の s=ks=k では相関の6分の1(2kln⁡2=4.162k\ln2=4.16 nat のうち 0.690.69 nat)が残りうるが、1量子ビット足すと上界は約3分の1になる。

(3) s≥k+n/2=3+5=8s\ge k+n/2=3+5=8。古いブラックホールの約 33 に比べて 55 量子ビット多く要る。

木下の勉強ステータス

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