相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第3部 第9章 §3.9.1 ★★★ 3量子ビットのビット反転符号で、複製せずに冗長にする方法・状態を壊さずに誤りを調べる方法を具体的に見て、誤り訂正を「雑音を通した2状態の D D D を守ること」として述べる
量子コンピュータの量子ビットは、周りの環境と少しずつ相互作用し、そのたびに重ね合わせの位相や振幅がずれる。古典のビットなら同じ値を3回書いて多数決を取れば誤りを減らせるが、量子ビットでは同じことが3つの理由でできないように見える。第一に、未知の状態を複製することはできない(Wootters–Zurek の複製不可能定理)。第二に、誤りを確かめようとして量子ビットを測ると、守りたい重ね合わせが壊れる。第三に、量子の誤りは「0 と 1 の入れ替え」のような離散的なものに限らず、任意の小さな回転として連続的に起こる。Shor は 1995 年に、9個の量子ビットに1個の論理量子ビットを書き込めば任意の1量子ビットの誤りを直せることを示し、3つの障害がどれも本質的でないことを明らかにした1 1 P. W. Shor (1995), Phys. Rev. A 52 , R2493。複製不可能定理は W. K. Wootters and W. H. Zurek (1982), Nature 299 , 802。 。
この章は量子誤り訂正を、この巻の背骨である相対エントロピーの言葉で読み直す。比べる2つの状態は、符号空間(論理量子ビットを書き込む部分空間)の中の2つの状態 ρ ^ \hat\rho ρ ^ 、σ ^ \hat\sigma σ ^ を雑音のチャネル N \mathcal N N に通したもの N ( ρ ^ ) \mathcal N(\hat\rho) N ( ρ ^ ) 、N ( σ ^ ) \mathcal N(\hat\sigma) N ( σ ^ ) である。当てる性質は量子データ処理不等式 D ( N ( ρ ^ ) ∥ N ( σ ^ ) ) ≤ D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) D(\mathcal N(\hat\rho)\,\|\,\mathcal N(\hat\sigma))\le D(\hat\rho\,\|\,\hat\sigma) D ( N ( ρ ^ ) ∥ N ( σ ^ )) ≤ D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) (第3部第3章 )の等号の条件 である。2つの状態の見分けやすさが雑音で少しも減らないことと、雑音を元に戻す操作が存在することは同値になる(Petz の定理)。ここから3つのものが出てくる。1つ目は、誤りを訂正できる条件を誤りの演算子で書いた Knill–Laflamme 条件で、その中身は、環境に残る状態が論理状態に依らないこと、すなわち参照系と環境の相互情報量が 0 0 0 という条件である。2つ目は、その条件を Pauli 演算子の交換関係だけで確かめられるようにしたスタビライザー形式で、5量子ビット符号や Steane 符号がこの形で書ける。3つ目は、エントロピーの劣加法性だけから出る符号の限界(量子 Singleton 上界)と、状態を数える量子 Hamming 上界である。
この章の対数は自然対数(nat)とする。Pauli 行列は記法の正本に従って X , Y , Z X,Y,Z X , Y , Z と書き、恒等演算子を 1 \mathbf 1 1 と書く。n n n 個の量子ビットの j j j 番目にだけ X X X を当てる演算子を X j X_j X j と書き、X 1 X 2 = X ⊗ X ⊗ 1 X_1X_2=X\otimes X\otimes\mathbf 1 X 1 X 2 = X ⊗ X ⊗ 1 のように積でテンソル積を表す。物理的な量子ビット1個が誤る確率を ε \varepsilon ε と書く(記法の正本の ε \varepsilon ε は1電子のエネルギーだが、この章には現れない)。
古典の繰り返し符号
古典の通信路で1ビットを送るとき、各ビットが独立に確率 ε \varepsilon ε で反転するとする(2値対称通信路。第1部第4章 )。0 0 0 を 000 000 000 、1 1 1 を 111 111 111 と3回繰り返して送り、受け取った側で多数決を取ると、3ビットのうち2つ以上が反転したときだけ誤る。その確率は
ε L = 3 ε 2 ( 1 − ε ) + ε 3 = 3 ε 2 − 2 ε 3 (3.9.1) \varepsilon _{\mathrm L}=3\varepsilon ^2(1-\varepsilon )+\varepsilon ^3=3\varepsilon ^2-2\varepsilon ^3\tag{3.9.1} ε L = 3 ε 2 ( 1 − ε ) + ε 3 = 3 ε 2 − 2 ε 3 ( 3.9.1 )
である。ε L < ε \varepsilon _{\mathrm L}<\varepsilon ε L < ε は 0 < ε < 1 / 2 0<\varepsilon <1/2 0 < ε < 1/2 で成り立つので、ビットが半分以上の確率で正しく届く限り、繰り返しは誤りを減らす。ε \varepsilon ε が小さいとき ε L ≈ 3 ε 2 \varepsilon _{\mathrm L}\approx3\varepsilon ^2 ε L ≈ 3 ε 2 で、誤りの確率が1次から2次に下がる。誤り訂正で誤りが減る理由はこの次数の差で、1個の誤りは直せて2個の誤りは直せない符号では、残る誤りは2個同時に起こる確率の大きさになる。
量子のビット反転符号
量子ビット α ∣ 0 ⟩ + β ∣ 1 ⟩ \alpha| 0 \rangle +\beta| 1 \rangle α ∣0 ⟩ + β ∣1 ⟩ を守りたい。∣ ψ ⟩ ⊗ ∣ ψ ⟩ ⊗ ∣ ψ ⟩ | \psi \rangle \otimes| \psi \rangle \otimes| \psi \rangle ∣ ψ ⟩ ⊗ ∣ ψ ⟩ ⊗ ∣ ψ ⟩ を作ることは複製不可能定理で禁じられているが、
α ∣ 0 ⟩ + β ∣ 1 ⟩ ⟼ α ∣ 000 ⟩ + β ∣ 111 ⟩ ≕ α ∣ 0 L ⟩ + β ∣ 1 L ⟩ (3.9.2) \alpha| 0 \rangle +\beta| 1 \rangle \ \longmapsto\ \alpha| 000 \rangle +\beta| 111 \rangle \eqqcolon\alpha| 0_{\mathrm L} \rangle +\beta| 1_{\mathrm L} \rangle\tag{3.9.2} α ∣0 ⟩ + β ∣1 ⟩ ⟼ α ∣000 ⟩ + β ∣111 ⟩ = : α ∣ 0 L ⟩ + β ∣ 1 L ⟩ ( 3.9.2 )
は作れる。∣ 0 ⟩ | 0 \rangle ∣0 ⟩ と ∣ 1 ⟩ | 1 \rangle ∣1 ⟩ という2つの基底 を複製しているだけで、状態そのものは複製していないからである。実際この写像は線形で、制御 NOT ゲート2つで実現できる。∣ 0 L ⟩ | 0_{\mathrm L} \rangle ∣ 0 L ⟩ と ∣ 1 L ⟩ | 1_{\mathrm L} \rangle ∣ 1 L ⟩ が張る2次元の部分空間を符号空間 と呼び C \mathcal C C と書く。C \mathcal C C への射影子を P ^ = ∣ 0 L ⟩ ⟨ 0 L ∣ + ∣ 1 L ⟩ ⟨ 1 L ∣ \hat P=| 0_{\mathrm L} \rangle \langle 0_{\mathrm L} |+| 1_{\mathrm L} \rangle \langle 1_{\mathrm L} | P ^ = ∣ 0 L ⟩ ⟨ 0 L ∣ + ∣ 1 L ⟩ ⟨ 1 L ∣ とする。
誤りとして、どれか1つの量子ビットに X X X が当たったとする。たとえば X 1 X_1 X 1 なら状態は α ∣ 100 ⟩ + β ∣ 011 ⟩ \alpha| 100 \rangle +\beta| 011 \rangle α ∣100 ⟩ + β ∣011 ⟩ になる。どの量子ビットが反転したかを知るには、個々の量子ビットを Z Z Z で測るのでなく、2つの量子ビットの偶奇 だけを測る。Z 1 Z 2 Z_1Z_2 Z 1 Z 2 は ∣ 000 ⟩ | 000 \rangle ∣000 ⟩ にも ∣ 111 ⟩ | 111 \rangle ∣111 ⟩ にも固有値 + 1 +1 + 1 を与え、X 1 X_1 X 1 が当たった後の ∣ 100 ⟩ | 100 \rangle ∣100 ⟩ にも ∣ 011 ⟩ | 011 \rangle ∣011 ⟩ にも固有値 − 1 -1 − 1 を与える。つまり Z 1 Z 2 Z_1Z_2 Z 1 Z 2 と Z 2 Z 3 Z_2Z_3 Z 2 Z 3 の測定値は、どの誤りが起きたかだけで決まり、α \alpha α と β \beta β には少しも依らない。測定値の組をシンドローム と呼ぶ。対応は
( Z 1 Z 2 , Z 2 Z 3 ) = ( + , + ) : 誤りなし , ( − , + ) : X 1 , ( − , − ) : X 2 , ( + , − ) : X 3 (3.9.3) (Z_1Z_2,\,Z_2Z_3)=(+,+):\ \text{誤りなし},\quad(-,+):\ X_1,\quad(-,-):\ X_2,\quad(+,-):\ X_3\tag{3.9.3} ( Z 1 Z 2 , Z 2 Z 3 ) = ( + , + ) : 誤りなし , ( − , + ) : X 1 , ( − , − ) : X 2 , ( + , − ) : X 3 ( 3.9.3 )
で、シンドロームを読んだら該当する量子ビットにもう一度 X X X を当てて戻す。測定は α \alpha α 、β \beta β について何の情報も引き出さないので、重ね合わせは壊れない。2つの偶奇の測定は、補助の量子ビットを2つ用意して制御 NOT で偶奇を写し、補助の方を測ることで実現できる(図 3.9.1 )。
図 3.9.1 ビット反転符号のシンドローム測定。補助の量子ビット a a a には量子ビット1と2の偶奇、b b b には2と3の偶奇が写る。測るのは補助の量子ビットだけで、符号の量子ビットは測らない。
各量子ビットに独立に確率 ε \varepsilon ε で X X X が当たるとき、2個以上反転すると多数決が誤った側に戻すので、古典と同じ式 (3.9.1) の確率で論理量子ビットに X L = X 1 X 2 X 3 X_{\mathrm L}=X_1X_2X_3 X L = X 1 X 2 X 3 が当たる(例題 3.9.1 )。図 3.9.2 が ε L \varepsilon _{\mathrm L} ε L と ε \varepsilon ε の比較である。
図 3.9.2 ビット反転符号の論理誤りの確率。点線が厳密な ε L \varepsilon _{\mathrm L} ε L 、実線が ε \varepsilon ε の2次までの近似 3 ε 2 3\varepsilon ^2 3 ε 2 、破線が符号を使わない場合。ε < 1 / 2 \varepsilon <1/2 ε < 1/2 で ε L < ε \varepsilon _{\mathrm L}<\varepsilon ε L < ε となり、交点 ε = 1 / 2 \varepsilon =1/2 ε = 1/2 より左で符号が誤りを減らす。
この符号は Z Z Z の誤りを直すことができない。Z 1 Z_1 Z 1 は α ∣ 000 ⟩ + β ∣ 111 ⟩ \alpha| 000 \rangle +\beta| 111 \rangle α ∣000 ⟩ + β ∣111 ⟩ を α ∣ 000 ⟩ − β ∣ 111 ⟩ \alpha| 000 \rangle -\beta| 111 \rangle α ∣000 ⟩ − β ∣111 ⟩ に変え、どのシンドロームも + + + のままで、しかも結果は論理の Z L = Z 1 Z 2 Z 3 Z_{\mathrm L}=Z_1Z_2Z_3 Z L = Z 1 Z 2 Z 3 を当てたものと同じになる。ビット反転だけに対する符号であって、量子ビットの誤りすべてに対する符号ではない。
比べる2つの状態
誤り訂正が何を守っているかを、相対エントロピーで言い直す。符号空間の中の2つの状態 ρ ^ \hat\rho ρ ^ 、σ ^ \hat\sigma σ ^ を考える。雑音のチャネル N \mathcal N N を通すと、量子データ処理不等式により
D ( N ( ρ ^ ) ∥ N ( σ ^ ) ) ≤ D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) (3.9.4) D(\mathcal N(\hat\rho)\,\|\,\mathcal N(\hat\sigma))\le D(\hat\rho\,\|\,\hat\sigma)\tag{3.9.4} D ( N ( ρ ^ ) ∥ N ( σ ^ )) ≤ D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) ( 3.9.4 )
となる(第3部第3章 )。D D D は2つの状態を見分けるときの指数(量子 Stein の補題の意味。第3部第8章 、古典は 第1部第8章 )なので、左辺が右辺より小さいことは、雑音のせいで2つの状態が見分けにくくなった、つまり論理状態についての情報が失われたことを表す。
ここで、雑音の後に何か操作 R \mathcal R R (回復 のチャネル)を施して、符号空間のどの状態も元に戻せたとする。R ∘ N \mathcal R\circ\mathcal N R ∘ N が符号空間の上で恒等写像なので、R \mathcal R R にもう一度データ処理不等式を当てると
D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) = D ( R N ( ρ ^ ) ∥ R N ( σ ^ ) ) ≤ D ( N ( ρ ^ ) ∥ N ( σ ^ ) ) ≤ D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) D(\hat\rho\,\|\,\hat\sigma)=D(\mathcal R\mathcal N(\hat\rho)\,\|\,\mathcal R\mathcal N(\hat\sigma))\le D(\mathcal N(\hat\rho)\,\|\,\mathcal N(\hat\sigma))\le D(\hat\rho\,\|\,\hat\sigma) D ( ρ ^ ∥ σ ^ ) = D ( RN ( ρ ^ ) ∥ RN ( σ ^ )) ≤ D ( N ( ρ ^ ) ∥ N ( σ ^ )) ≤ D ( ρ ^ ∥ σ ^ )
となり、式 (3.9.4) は等号で成り立つ。誤りを訂正できるなら、符号空間のどの2状態の D D D も雑音で減らない。次の節は、この逆も成り立つこと、すなわち D D D が減らなければ回復のチャネルが必ず存在することを述べる。この章の比べる2つの状態は「雑音を通した2つの符号状態」で、誤り訂正の理論はその D D D を守る理論として読める。
雑音のチャネルの選び方
ここまで、雑音を「各量子ビットに独立に、確率 ε \varepsilon ε で X X X が当たる」チャネルとした。これは各量子ビットが別々の環境と弱く結合し、環境の相関がすぐに消えるという仮定から出る形で、時間的にも空間的にも相関のない雑音である。相関のある雑音(2つの量子ビットに同時に当たる誤り)が強いと、式 (3.9.1) の ε 2 \varepsilon ^2 ε 2 の係数が変わり、符号の利得は小さくなる。
近似の裏付け
型 B(極限) | 小さいもの 系と環境の結合の強さ λ \lambda λ (λ → 0 \lambda\to0 λ → 0 で λ 2 t \lambda^2t λ 2 t を固定する van Hove の極限)と、量子ビットごとに独立な環境 | 証明 条件付き(環境の相関が速く減衰する。量子系の Markov 近似は Davies 1974。量子ビットごとの独立性はさらに環境が分かれている仮定) | 行き先 近似の数理 第14章
例題 3.9.1 ビット反転符号の論理誤り ★★
オリジナル ビット反転符号 (3.9.2) の3量子ビットに、独立に確率 ε \varepsilon ε で X X X が当たる。シンドローム (3.9.3) を測り、表に従って X X X を当てて戻す。
(1) 8通りの誤りのパターン(どの量子ビットが反転したか)それぞれについて、訂正の後に論理量子ビットに何が当たっているかを答えよ。
(2) 訂正の後の状態が ( 1 − ε L ) ρ ^ + ε L X L ρ ^ X L (1-\varepsilon _{\mathrm L})\hat\rho+\varepsilon _{\mathrm L}X_{\mathrm L}\hat\rho X_{\mathrm L} ( 1 − ε L ) ρ ^ + ε L X L ρ ^ X L となること、ε L \varepsilon _{\mathrm L} ε L が式 (3.9.1) であることを示し、ε = 0.01 \varepsilon =0.01 ε = 0.01 と ε = 0.1 \varepsilon =0.1 ε = 0.1 で値を求めよ。
(3) ε L < ε \varepsilon _{\mathrm L}<\varepsilon ε L < ε となる ε \varepsilon ε の範囲を求めよ。
解答 (1) 誤りなしと1つだけの反転(X 1 X_1 X 1 、X 2 X_2 X 2 、X 3 X_3 X 3 )はシンドロームが4通りに分かれ、表どおりに戻すと何も残らない。2つの反転、たとえば X 1 X 2 X_1X_2 X 1 X 2 はシンドローム ( + , − ) (+,-) ( + , − ) を与え、表は X 3 X_3 X 3 と読むので、訂正の後には X 1 X 2 X 3 = X L X_1X_2X_3=X_{\mathrm L} X 1 X 2 X 3 = X L が残る。X 1 X 3 X_1X_3 X 1 X 3 、X 2 X 3 X_2X_3 X 2 X 3 も同じく X L X_{\mathrm L} X L が残る。3つの反転 X 1 X 2 X 3 X_1X_2X_3 X 1 X 2 X 3 はシンドローム ( + , + ) (+,+) ( + , + ) で、そのまま X L X_{\mathrm L} X L が残る。
(2) 訂正の後に残るのは 1 \mathbf 1 1 か X L X_{\mathrm L} X L のどちらかで、X L X_{\mathrm L} X L が残るのは2つ以上反転した4通りである。それぞれの確率は ε 2 ( 1 − ε ) \varepsilon ^2(1-\varepsilon ) ε 2 ( 1 − ε ) が3通り、ε 3 \varepsilon ^3 ε 3 が1通りなので、合計 ε L = 3 ε 2 ( 1 − ε ) + ε 3 = 3 ε 2 − 2 ε 3 \varepsilon _{\mathrm L}=3\varepsilon ^2(1-\varepsilon )+\varepsilon ^3=3\varepsilon ^2-2\varepsilon ^3 ε L = 3 ε 2 ( 1 − ε ) + ε 3 = 3 ε 2 − 2 ε 3 。異なるパターンは異なるシンドロームか同じ論理の作用を与えるので、訂正の後の状態は確率の重みつきの和 ( 1 − ε L ) ρ ^ + ε L X L ρ ^ X L (1-\varepsilon _{\mathrm L})\hat\rho+\varepsilon _{\mathrm L}X_{\mathrm L}\hat\rho X_{\mathrm L} ( 1 − ε L ) ρ ^ + ε L X L ρ ^ X L になる。ε = 0.01 \varepsilon =0.01 ε = 0.01 で ε L = 3 × 10 − 4 − 2 × 10 − 6 = 2.98 × 10 − 4 \varepsilon _{\mathrm L}=3\times10^{-4}-2\times10^{-6}=2.98\times10^{-4} ε L = 3 × 1 0 − 4 − 2 × 1 0 − 6 = 2.98 × 1 0 − 4 、ε = 0.1 \varepsilon =0.1 ε = 0.1 で ε L = 0.03 − 0.002 = 0.028 \varepsilon _{\mathrm L}=0.03-0.002=0.028 ε L = 0.03 − 0.002 = 0.028 。論理量子ビットから見ると、確率 ε L \varepsilon _{\mathrm L} ε L のビット反転チャネルになっている。
(3) ε L − ε = − ε ( 2 ε 2 − 3 ε + 1 ) = − ε ( 2 ε − 1 ) ( ε − 1 ) \varepsilon _{\mathrm L}-\varepsilon =-\varepsilon (2\varepsilon ^2-3\varepsilon +1)=-\varepsilon (2\varepsilon -1)(\varepsilon -1) ε L − ε = − ε ( 2 ε 2 − 3 ε + 1 ) = − ε ( 2 ε − 1 ) ( ε − 1 ) 。0 < ε < 1 0<\varepsilon <1 0 < ε < 1 では ε − 1 < 0 \varepsilon -1<0 ε − 1 < 0 なので、ε L < ε \varepsilon _{\mathrm L}<\varepsilon ε L < ε は 2 ε − 1 < 0 2\varepsilon -1<0 2 ε − 1 < 0 と同値で、0 < ε < 1 / 2 0<\varepsilon <1/2 0 < ε < 1/2 。
1 P. W. Shor (1995), Phys. Rev. A 52 , R2493。複製不可能定理は W. K. Wootters and W. H. Zurek (1982), Nature 299 , 802。
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